200平成1  4曜日

サンマリンターミナルが完成/伊良部町佐良浜漁港

  伊良部町佐良浜漁港近くで整備していた離島航路客船待合所の「サンマリンターミナル」がこのほど完成し6日午後、同ターミナルで落成式・祝賀会が開かれた。浜川健町長や工事関係者ら多数が集い盛大に祝った。きょう7日から本格供用が開始され、旅客船利用客の利便性の向上、にぎわいのある地域活性化が期待されている。同町で待合所が整備されたのは今回が初めて。
 同ターミナルは、新漁村コミュニティー基盤整備事業で建設。鉄筋コンクリート造りの平屋で、屋根は重ね瓦。延べ床面積が210平方メートル。総事業費は約7500万円を投じた。
 施設内には特産品販売コーナー、伊良部観光案内所が設けられている。体が不自由な人に使いやすいトイレを男女別に設置したのが特徴。施設の入口側には車いす専用のスロープを設けた。
 本年度から同ターミナル周辺の環境整備が本格的に着手される。また整備中の旅客船専用の浮桟橋から同ターミナルまでアーケード(全長65メートル)が整備される。
 落成式では、浜川町長、友利浩一町議会議長、五島総合設計の中村智代表、宮国組の宮国博文代表の4人がテープカット。
 祝賀会で、浜川町長は「待ちに待ったターミナルが完成し、大変うれしい。今後は住民や観光客の益々の利便性が高まる。身障者専用のトイレも設けられたことが一番良い」と喜んだ。
 その上で「伊良部架橋が架かっても港は未来永劫に残るから、ターミナルはずっと利用される。これから伊良部町の活性化が図られる」と祝辞を述べた。
友利議長は「これからも町民のニーズに応えられるように町議会は一丸となって協力し、町発展のために頑張りたい」と祝いの言葉を語った。

 写真説明・テープカットした(左から)宮国代表、友利議長、浜川町長、中村代表=6日、伊良部町佐良浜漁港近くのサンマリンターミナル

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衣料館増築で起工式/サンエーショッピングタウン宮古

  県内スーパー最大手のサンエー(上地哲誠社長)は、平良市のショッピングタウン宮古衣料館を増築することとなった。増築に当たっての起工式が6日、同店駐車場で行われた。現在の100円均一ショップを取り壊し、同館2階部分を増築、面積は現在の約1・6倍に広がる。衣料館の商品、提供サービスの充実を図る方針。また増築に伴い、1階と2階を結ぶエレベーターや身体障害者用トイレを設置するなど、バリアフリーにも力を入れ、利用客に優しい店舗を目指す。工事完了は11月下旬、新装オープンは年末商戦が始まる12月初旬から中旬を予定している。
 起工式に出席した上地社長は「宮古はサンエー発祥の地であり、大切にしたい地域だという思いをもっての増築。地域の方々や行政当局、関係機関の理解のもとで起工式ができ、感無量だ」と謝辞を述べた。その上で「お客さまからは衣料品や化粧品などで、もっと幅広い品ぞろえをしてほしい、という声が多い。今度の増築を機に、品ぞろえの幅を広げ、グレードを上げていきたい。すべてのお客さまに満足してもらえるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
 新店舗は、現在の100円ショップを取り壊し、衣料館から100円ショップの部分まで、衣料館の2階部分を広げる。増築により、店舗面積は現在の約1900平方メートルから約3100平方メートルに増える。1階部分はそのまま駐車場として使用されるため、雨の日でも利用がしやすくなる。またエレベーターや障害者用トイレの設置で、お年寄りや体の不自由な客でも利用しやすい店舗に生まれ変わる。
 ショッピングタウン宮古は1988年、食品館として開店。衣料館は1991年にオープンした。新店舗では、特に衣料館の充実に力を注ぐ構えで、上地社長は「(新都心の)那覇メインプレイスで売れている商品なども入れていきたい。宮古の皆さんへの恩返しの1つとしてやりたい」と話した。
 増築に当たり、国建と伊志嶺敏子1級建築士事務所のJV(共同企業体)が新店舗を設計した。建設は大米建設が、設備関係は大倉産業が、それぞれ担当する。
 起工式では、宮古神社の宮司が祝詞を読み上げ、敷地内の清め払いなどが行われたあと、上地社長と大米建設の下地米蔵社長、国建の福田俊次常務の3人がくわ入れを行い、工事の無事故、無災害を願った。

 写真説明(上)・起工式でくわ入れする(左から)大米建設の下地社長、サンエーの上地社長、国建の福田常務=6日、サンエーショッピングタウン宮古
 写真説明(下)・12月初旬から中旬をめどに増築、新装オープンとなるサンエーショッピングタウン宮古衣料館

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謝花副議長が辞任/伊良部町議会・自衛隊誘致問題で

 伊良部町議会副議長の謝花浩光氏(37)=写真=が今月5日付で、副議長を辞任していたことが6日、分かった。
 謝花氏は、「下地島空港への自衛隊駐屯誘致賛成と、宮古5市町村合併反対の態度を示していたことから、町民を混乱させた。その責任を取って辞任した」とコメントを発表。
 友利浩一議長は、「6月定例会か、その前に臨時議会が開かれた場合に、後任の副議長は選出したい」との考えを示した。
謝花氏は、2002年9月の町議会選挙で3期目当選し、副議長に初めて就任していた。

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上里君(北中3年)がナショナルトレセンに参加/サッカー

  平良市立北中学校(来間恒祐校長)サッカー部の上里琢文選手(3年)が、3月下旬に熊本県で行われた日本サッカー協会のナショナル・トレーニングセンター(トレセン)合宿に九州選抜選手として参加し、宮古のサッカー関係者を喜ばせている。全国トップクラスの合宿に参加した上里選手は「楽しかった。もっともっと頑張りたいという気持ちになった」と笑顔。「県の中体連で優勝して、いずれはプロに入りたい」と、意欲的に練習に取り組んでいる。
 ナショナルトレセンとは、全国9地域から選ばれた、能力が高く将来性のある選手が集まるトレーニングセンターのこと。選手の将来性を重視した強化トレーニングによる技術の更なる向上が目的。
 合宿は3月26−30日、熊本県の大津町で行われた。中国選抜や四国選抜などの選手らと共に、精力的に練習をこなした。「最初はついていくのが大変だったが、日に日に慣れて、終わりごろにはいつも通りのプレーができるようになった」と手応えをつかんだ様子。
 上里選手は、小学校時代に所属した沖縄宮古南FC時代から注目され、6年生のころにも1度、ナショナルトレセンに参加しているが、そのときの経験と比べ、「体の使い方やパスのスピード、プレッシャーのかけ方が全然違う」と驚きを隠さない。「シュートの精度、という部分では通用したと思う」という収穫と「相手のプレッシャーの中で、もっと落ち着いてプレーできるようにしないといけない」という課題も持ち帰った。
 あこがれはチェコ代表のネドベド選手。「守備も攻撃もバランスが良く、ボールキープもうまくて、シュートもすごい」という選手を目標に、日々、ボールを追い掛ける。
 宮古サッカー協会(松川英世会長)も、上里選手のステップアップに大喜びだ。松川会長は「彼の努力と、指導者や家族のサポートの結果。協会として非常にうれしく思う。プロになるという夢を実現するためますます頑張ってほしい」と話していた。

 写真説明・このほどナショナルトレセン合宿に参加した上里選手 =6日、北中学校グラウンド

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下大豆を使ってみそ作り/下地町生活研究会

  下地町生活研究会(比嘉初江会長)は6日、同町婦人の家でみそ作りを行った。集まった会員10人は半年後に商品化を目指し、新たな特産品作りに汗を流していた。
 みその材料には宮古で取れる下大豆を使用。約10キロを煮込んだ後、素麹と塩を加え、半年間寝かすため容器に詰められた。
 上地洋美副会長は「食の安全性が問われる今、安心安全な食べ物を地域に届けたい。こういった活動が宮古全体に広がってくれれば」と話した。
 この活動は2005年4月からの2年間実施される離島地域資源活用産業育成事業の一環。同会では下大豆を中心にした特産品作りを行う。
 また、下大豆はすでに30アールの畑に植え付けするなど原料の生育から商品化まで同会が中心になって行い、下地町が販売する予定となっている。

 写真説明・新たな特産品を作ろうと下大豆を煮込む会員ら=6日、下地町婦人の家

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トウガンを食べよう/「とうがんの日(10日)」にキャンペーン

 「とうがんの日」の10日、宮古島産トウガンの消費拡大を図るイベント「とうがんの日キャンペーン」(主催・宮古地区とうがんの日実行委員会)がJAおきなわ宮古地区事業本部前駐車場で催される。「麻婆トウガン丼」の試食や大食い大会が行われるほか、トウガンを使ったアートコーナーなどが設けられ、身近な特産野菜として地元消費者にアピールする。6日、同実行委員会が会見し、多数の来場を呼び掛けた。
 このキャンペーンは「4月10日はとうがんをファイフィール(食べて)!」をキャッチフレーズに開催。麻婆トウガン丼とトウガンヨーグルトの試食販売が行われるほか、午前10時30分からはトウガンを使ったアート(彫り物)制作、同11時からは「わんこスゥー大会」、同11時30分からは種飛ばし大会、午後零時30分からはクイズ大会が行われる。みゃーくの味加工推進協議会やJAおきなわ宮古地区女性部の加工品販売や、トウガン以外の野菜販売も行われる。
 また、13日にはトウガン拠点産地である下地町内の学校給食で麻婆トウガン丼が出される予定。今後はAコープの県内統一チラシでこのメニューのレシピを紹介し、店舗によっては総菜としての販売が検討されている。
 JA宮古地区営農センターによると、トウガンの2005年冬春期出荷計画は816トンで、今月4日現在で400トンの出荷を終えているという。出荷は6月ごろまで続き、昨期と比べて10%増の見込みだ。
 会見で下地隆弘実行委員長は「トウガンは味付けによって幅広く活用できる野菜。多くの人に親しんでほしい」と呼び掛けた。

 写真説明・とうがんの日キャンペーンに多数の来場を呼び掛ける下地実行委員長(中央)ら=6日、JAおきなわ事業本部

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