宮古毎日新聞社(真栄城宏社長)はこのほど創刊50周年を記念して、これまで平良好児顕彰会(伊志嶺亮会長)が行ってきた「平良好児賞」を、顕彰会から引き継ぎ、主催事業として実施していくことになった。真栄城社長は「新聞社として宮古の文化活動の発展に、微力でも寄与できれば」と意義を話した。その選考委員に対する委嘱状交付が4日、本社で行われ、伊志嶺亮、仲宗根將二、友利昭子、菊地優子、松原清吉の
5氏に真栄城社長から委嘱状が手渡された。
委嘱状交付後、真栄城社長は「平良好児さんは創立時の宮古毎日新聞社の編集長というつながりもある。引き受けた以上は、平良好児賞を、本当に発展させて、宮古の地域文化のために少しでも役に立てれば、という気持ちで頑張っていきたい。皆さんのご指導、ご支援をよろしくお願いしたい」とあいさつ。引き続き行われた選考委員会で選考委員長に松原氏、副委員長に友利氏が選出された。
選考委員長となった松原氏は「幅広い候補に目を広げて、誰が見ても納得がいくような進め方をしよう」と呼び掛けた。
顕彰会は、生涯にわたって宮古における文学の「種まく人」として幅広い文芸活動を精力的に繰り広げた故平良好児氏を顕彰し、その精神を受け継ごうと、1997(平成9)年から、「平良好児賞」を設けて活動してきた。年1回、宮古にかかわる文芸ジャンルで活躍した個人または団体を表彰している。表彰は平良氏の誕生日にあたる5月20日に行われている。
これまでの受賞は次の通り(敬称略)。
▽第1回=友利敏子、砂川智子▽第2回=垣花鷹志、平野長伴▽第3回=大城健、佐渡山政子▽第4回=本村隆俊▽第5回=渡久山寛三、奥濱幸子▽第6回=砂川昇、もりおみずき▽第7回=宮国泰晟、さいが族(宮国優子代表)▽第8回=池間キヨ子、伊良波盛男
写真説明(上)・真栄城社長(左)から選考委員に委嘱状が手渡された=4日、本社
写真説明(下)・選考委員を委嘱された(左から)仲宗根氏、友利氏、松原氏、伊志嶺氏、菊地氏
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