200平成1  4曜日

びらきで夏宣言/下地町前浜ビーチ

 「青い海、白い砂浜、珊瑚の海!守ろうそして未来につなごう 美ぎ島宮古!」をキャッチフレーズに2005年第27回宮古島の海びらき(主催・宮古観光協会)が3日、下地町与那覇の前浜ビーチで行われ、今年の海びらきが宣言された。会場には約6500人が詰め掛け、初泳ぎや各種イベントを堪能。「東洋一の砂浜」は歓声に包まれた。
 この日は青空が広がる好天で、海びらきが始まった午前10時の気温は21・4度、水温は23度、北北東の風で風速は8・1メートル。最高気温は午後1時24分に22・7度を記録した。
 海びらき開始前にはツカサや関係者たちが今年1年の海の安全を祈願した。
 宮古観光協会の藤村明憲会長は「今年は住民の熱意とホスピタリティーで観光客も40万人を超すと思う。海びらきで今年1年の安全を祈願し、自然の恵みに感謝して観光客を温かく迎えたい」とあいさつ。海びらきを喜ぶとともにいっそうの観光振興に期待を寄せた。
 ミス宮古による海びらき宣言が行われ、準備体操が終わると子供たちは合図とともに水しぶきを上げて海へまっしぐら。歓声を上げて初泳ぎを楽しんだ。会場では、ウナギつかみや10人11脚レース、ビーチ綱引きなどのイベントが行われたほか、漂着物アートコーナーも今年初めて設けられ子供たちの人気を集めていた。
 仲良し2人組みの奥平佳奈枝さん(東小6年)、上地加奈江さん(同)は海びらきで今年の初泳ぎを満喫。奥平さんは「泳ぐの大好き。今年の夏は数え切れないほど泳ぎたい」、上地さんは「今日は少し寒いけど楽しい。吉野海岸で潜るのが楽しみ」と笑顔を見せた。北海道から家族旅行で訪れた木下義幸さんは家族 5人で来島。これまで数回来島している義幸さんは「子供たちに1度この海を見せたかった」と念願かなっての旅行を喜び、長男の駿君は「海がとてもきれい。ダイビングをするのが楽しみ」と話した。

 写真説明・海びらきが宣言され、合図とともに海へ入る子供たち=3日、下地町与那覇の前浜ビーチ

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3大死因44%、男性は5割/城辺町保健課まとめ

 城辺町保健課(池村直記課長)はこのほど、2003年度に死亡した町民の死因を分析した。この結果、がん、心疾患、脳血管疾患という3大死因が全体の44%を占め、特に男性では50%に達していることが分かった。これらの死因は生活習慣の悪化から発症することが多く、同課では「生活習慣を早急に改善しなければならない」と指摘、先月策定した健康ぐすくべ21の中でも重要施策として盛り込むなど、町の緊急課題として取り組む方針だ。
 同課の調べによると03年度は102人が死亡した。このうち3大死因のがんは25人(男性17人、女性8人)、心疾患は14人(男性10人、女性4人)、脳血管疾患は6人(男性2人、女性4人)となっている。がんは全体の25%、心疾患は14%、脳血管疾患は6%を占めている。ほか肺炎・気管支炎が18人、老衰が14人など。
 3大死因は偏った食生活や飲酒、喫煙、運動不足などが要因で発症することが多い。今回の結果を踏まえ同課では、バランスの取れた食生活をはじめ適度な飲酒、家庭でできる運動の推奨など町全体の生活習慣改善に取り組む。
 ただ、これらの活動を実践していく上で「行政だけでは難しい」という側面があるため、同課では地域と一体になった健康づくり活動を推進したい考え。先月下旬には町内24部落の代表を集めて協力を依頼。各地域で健康教室を開催する際に必要な費用の負担を願い出るなど、これまでにはない行政活動を展開している。
 同課の池村課長は「行政だけでは限界がある。これからは地域との連携をより深めて活動していくことが大切」と話している。 

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有料化、スムーズに移行/事業系ごみ

 事業所から出るごみの有料化が1日からスタートしているが、料金を徴収している宮古清掃施設組合によると、各事業所ともに有料化に理解を示し、懸念されたトラブルはほとんどないという。有料化に伴い、自己搬入から市町村に許可を受けた業者と契約して搬入している事業所も増えており、宮古地区で初めてとなるごみの有料化は、スムーズに移行している。
 同組合によると、1日から多くの事業所に搬入許可を出し、同日より料金の徴収を開始している。有料化の認知度が懸念されていたが「各事業所とも新聞報道などで有料化の内容と、なぜ有料化にするのかを分かってくれていた」と説明。「問題なく有料化に移行できた」と強調している。
 事業所の中には自己搬入の際に要す時間を考えた場合、「料金を支払うのなら(運搬)業者と契約して払うほうが職員の仕事も減る」などの意見が多く、自己搬入から運搬業者に任せる事業所が増えている。同組合によると「今後も業者と契約する事業所が増えるはずだ」としている。
 事業系ごみ有料化の対象となるのは各市町村役場や学校などの公共施設のほか、ホテル、ゴルフ場など、基本的に利益を生み出している事業所。
 事業所自らが宮古清掃施設組合の処理施設へ搬入する場合は同組合の許可が必要。許可申請後は同組合が発行する許可証の交付を受け、ごみを搬入する際にその許可証を提示し料金を支払う。事業所単位で搬入するのではなく、各市町村の許可を受けた運搬業者と契約してごみを出している事業所は組合に対し許可申請を出す必要はない。ごみ有料化分の料金は運搬業者との契約の中で支払うことになる。

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みんなで築こう「美ら島、清ら道」/クリーンデー作戦

 事件・事故のない「美ら島」とごみ一つない道路「清ら道」を目指すマナーアップクリーンデー作戦(主催・宮古署、宮古地区交通安全協会)が3日、トライアスロンコースを中心に行われ、約350人が地域の環境美化に努めた。活動では交通ルールの順守も呼び掛け、参加者は「飲酒運転追放」などと書かれた布を身に付けて歩行者やドライバーに交通安全を訴えていた。

 この活動は事件・事故のない安全で安心な美ぎ島づくりのためにポイ捨てをなくし、宮古圏域住民に社会的道徳の高揚と正しい交通ルールとマナーを守ることの大切さをアピールすることが大きな狙い。また、トライアスロンの開催が迫っているということもあり、出場選手に快適な道路を提供することも目的の一つに掲げた。
 午前9時から平良市陸上競技場の駐車場で出発式が行われ、宮古地区交通安全協会の黒島正夫会長は「皆さんの思いやりと心配りでクリーン活動を実施し、交通安全の気運を高めてほしい」とあいさつした。かぎすま安全なまちづくり推進協議会長の伊志嶺亮平良市長は「トライアスロンが迫っている。一人ひとりが地域道徳と交通安全を認識し、それをアピールできるようなクリーンアップ活動に期待をしている」と激励した。
 この後、宮古地区地域交通安全活動推進委員協議会の新城浩吉会長がマナーアップデー宣言文を読み上げ、「社会の財産である道路機能を維持することが重要で、公徳心の高揚を図りながら交通ルールを守ることが大切である」などと述べ、安全で安心な美ぎ島づくりに全力を尽くすことを宣言し、参加者一同の同意を得た。
 午前9時30分から清掃作業を開始した。参加者は市陸上競技場周辺やトライバイクコースの荷川取地区など、それぞれの担当区でごみを拾いながら、道路環境の向上と交通ルール・マナーの順守を呼び掛けた。

 写真説明・350人が参加して道路環境の向上と交通安全を訴えた=3日、平良市陸上競技場周辺

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トライまで2週間/応援幕も登場、準備急ピッチ

 「ストロングマン 新たな感動のステージへ」をテーマに17日に開催される第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)まできょう4日であと2週間となった。平良市内には選手を応援する応援幕が登場、各地でコース沿いの清掃活動なども進められ、これから大会当日まで、宮古全体が急ピッチで準備作業に突入する。
 ランのコースとなる平良市西里の第一給油所前交差点には宮古島トライアスロンクラブによる応援幕が掲げられており、「クラブ員の完走を祈る」と、地元・宮古勢にエールを送っている。
 大会事務局はすでに、宮古広域圏事務組合から平良市総合体育館に移り、当日に向け「臨戦態勢」に入っている。多良間村を除く五市町村合併を控え、同組合主催の大会は今回が最後とあって、事務局も準備に力が入る。また、毎年この時期になると、各地域で清掃活動や美化活動が活発になり、出場選手を迎える準備が整えられる。
 大会の1週間ほど前からは選手らが続々と宮古入りする見込みで、14、15の両日に出場選手登録受け付けが行われる。
 今大会には宮古勢77人を含む1500人の出場が決定している。内訳は県外が1261人、県内(宮古除く)が114人。海外勢は12カ国から48人が出場する。昨年大会で2連覇を達成したマルクス・フォースター選手(ドイツ)ら、昨年3位までの外国勢が出場しないため、日本勢にとってはチャンスの今大会。昨年大会4位の田村嘉規選手(沖縄県)や7位の河原勇人選手(東京都)、10位の小原工選手(兵庫県)ら、国内招待選手らの活躍に期待が高まる。

 写真説明・ランのコース沿いに掲げられた宮古島トライアスロンクラブの応援幕=3日、平良市内

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佐渡山正光さん、沖展準会員に推挙/陶芸の部で奨励賞3度

 平良市内で「みやこ焼」を営む工芸士の佐渡山正光さん(54)がこのほど、第57回沖展(主催・沖縄タイムス社)陶芸の部で奨励賞を受賞した。同賞は昨年に続く2年連続3回目の受賞となり、準会員に推挙された。宮古から同部の準会員は初。佐渡山さんは「伝統を踏まえた新しい作品が認められた。会員を目指す道は厳しいが挑戦したい」と喜びを語った。
 受賞した作品は「誕生の兆し」。卵から生命が誕生する様子をイメージし、色づけにうわぐすりではなく土を使った独自の技法で作り上げ、審査員から「ほのぼのとした温かみがあふれ、躍動感ある形態と技法が調和している。今後の活躍が期待される」と高評価を受けた。
 佐渡山さんは「自分の目指している作品作りが見えてきた。来年は焼きと作りを完ぺきにする」と抱負を語った。
 会員になるには、さらに準会員賞を2度受賞することが条件。佐渡山さんは「ますます厳しい道だが頑張りたい。会員になると作風に対して意見が言えるようになる。若い人が入ってこれるようにしたい」と意欲を見せた。
 同展には絵画や版画、彫刻、書道、写真、工芸(陶芸・織物など)の7部門11ジャンルに一般応募が1278点あり、この中から732点が入賞・入選した。

 写真説明・3度目の奨励賞受賞で沖展準会員に推挙された佐渡山さん=2日、平良市内のみやこ焼

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