2005年(平成17年)
4月 3日
日曜日
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定数7に8人出馬へ/多良間村議選
☆ 分譲宅地12区画が完売/城辺町保良
城辺町(仲間克町長)が城辺町保良地区に分譲した宅地「サンシャインハイツ保良」(全12区画)が先月31日までに完売した。2003年の分譲開始当初は買い手が付かなかったが、04年から実施したインターネットを活用してのPRが功を奏し、本土在住者の購入(7区画)が相次いだ。仲間克町長は「販売を開始してもなかなか売れずに懸念されたが、本土の方の購入で完売することができた。満足している」などと安堵。併せて購入者と部落会の交流を促進していく考えを示した。 サンシャインハイツ保良は03年4月に分譲され、同年5月に販売が開始された。町は当初、地元を中心に購入者を募ってきたが、これが不調。PRパンフレットの効果もなく、結果として購入申込期間を無制限に伸ばして対応した。 さらに町のホームページで同宅地を紹介するなど本土の人をターゲットに全国各地でPRを行ってきた。 この取り組みが功を奏し、04年度途中から本土からの問い合わせが相次いだ。同年度後半から次々と購入の本契約が結ばれ、先月31日には最後の購入者が契約を済ませ、完売に至った。 仲間町長は「事業実施の段階から売れると確信していたが、買い手が付かない時期もあり懸念された。結果として各地にアピールしてきた効果が大きく、完売することができた。今後は購入者と地域住民がスムーズに交流できるよう町としても支援していきたい」と話した。 同分譲宅地全体の面積は5702平方メートルで、1区画当たりの面積は466−500平方メートル。1坪当たりの平均単価は1万6000円で販売された。 写真説明・完売した分譲地「サンシャインハイツ保良」=1日、城辺町保良 |
☆ FM波開局で宮古から特番/ラジオ沖縄と琉球放送が合同で
宮古地区中波ラジオ放送受信障害解消事業で伊良部、多良間にFM中継局を設置し1日から放送を開始した琉球放送(RBC)とラジオ沖縄(ROK)は2日、合同の開局記念番組「ワイドでわいど〜」をブックボックス宮古店前から生放送した。RBCの狩俣倫太郎さん、ROKの屋良悦子さんがパーソナリティーを務め、宮古からの情報を県全域に発信した。番組中盤には伊志嶺亮平良市長も出演し、「本当にクリアな音で聞こえる。住民は待ちかねていた」と、喜びを電波に乗せた。 特番で伊志嶺市長は「昔は各地域に『親子ラジオ』というのがあって、地域の子供たちが作文を読んだりしていた。また、RBCが『先島アワー』という番組も放送していたが、外国の電波に邪魔されていた」と振り返った。その上で、「きのう(1日)からはクリアな音で聞ける。こういう時代が来るとは思わなかった」と話し、RBC、ROKの両社や事業にかかわった国、県などに感謝した。 同事業は2004年度、宮古広域圏事務組合が事業主体となって実施された。FM中継局開局により、これまで外国の電波の混信で受信が妨げられていた両放送局の番組が、よりクリアな音声で楽しめるようになった。 周波数はRBCの伊良部中継局(宮古本島地方を含む)が82・7メガヘルツ、多良間中継局が82・2メガヘルツ。ROKの伊良部中継局(宮古本島地方含む)が84・1メガヘルツ、多良間中継局が83・6メガヘルツとなっている。 特番には宮古民謡歌手の仲宗根豊さんやアイランダー・アーティストの下地暁さんらも出演し、花を添えた。 5日午後3時からはホテル共和で、開局記念式典も開かれる。 写真説明・パーソナリティーの屋良さん(右)、狩俣さん(右から2人目)のインタビューに笑顔で応える伊志嶺市長(同3人目)=2日、平良市のブックボックス宮古店前 |
☆ 「ウインディまいばま」再オープン/下地町前浜ビーチ
下地町ふれあいの前浜海浜広場特産品販売施設「ウインディまいばま」の管理者に同町川満出身の下地賢作さん(33)が決まり、1日、施設がオープンした。下地さんは「素晴らしい自然を多くの人に見てもらい、地元の人がもっと利用しやすい施設にしていきたい」と意気込みを見せ、多くの利用を呼び掛けている。 ウインディまいばまは、これまで下地町と管理委託契約を結んでいた管理者の契約が2004年度で終了したため、同町が今年1月17日から同24日までの期間中、新しい施設賃貸者を募集。8人の応募があった。選定委員会(会長・砂川隆夫助役)を立ち上げ11項目の基準に沿って審査を行い、下地さんに決定した。 下地さんは川満部落内でダイビングショップを経営しており、地域色を生かした施設を目指している。ウインディまいばまでは、特産品販売や地元食材を使ったレストランなどのほか、要望があればパーティーなどの受け入れも行っていく計画。 下地さんは「地元の特色を生かし、地域の人や子供たちが利用しやすい施設にしたい。宮古島の人にはこの素晴らしい自然があることを改めて知ってもらい、観光客にはきれいな前浜ビーチを見てもらいたい」と抱負を話した。 「東洋一の砂浜」と言われる前浜ビーチには毎年多くの観光客や地元住民が訪れ、海びらきや全日本トライアスロン宮古島大会、ビーチバレーボール大会など各種イベントが開催される。 写真説明・ウインディまいばまの管理者として下地町と契約を結んだ下地さん=1日、ウインディまいばま |
☆ キビやアダンで南国演出/宮古空港・手荷物引き渡し所に
JTA宮古支社(小浜勝弘支社長)では、顧客へのサービス充実のため、1日から、手荷物引き渡し所にサトウキビやアダンなど植物を設置し観光客へ宮古島らしさをPR。またカウンター前に設置したプラズマディスプレイを活用して、入学や就職などで新生活を始める人々へ応援メッセージを送るなどのサービスを開始した。5日からは搭乗時の機内での混雑を避けるため窓側座席から優先して案内するなど新しい搭乗案内を行っていく。 JTAではカスタマーサービス(CS)活動として顧客サービス向上に取り組んでおり、同支社では全社員にアンケートを実施し独自のサービスを検討した。先月からは、航空機とターミナルをつなぐボーディングブリッジにトライアスロン大会の様子や宮古島の風景の写真を展示。カウンターや出発ゲート、到着ロビーでは「タンディガータンディ(ありがとうございます)」と方言を交えたアナウンスを行い、宮古島らしさを演出している。今月からは手荷物引き渡し所にサトウキビやアダンをディスプレイしたほか、サトウキビ栽培の様子を写真で紹介しており、手荷物を受け取るまでの間に楽しんでもらおうと配慮した。今後は季節に合わせたさまざまなディスプレイを計画している。 同支社では「玄関口でもある宮古空港全体で宮古島の良さをPRしていきたい」として、今後もサービス向上に努めていく。 写真説明・サトウキビやアダンをディスプレイし宮古島らしさを演出=1日、宮古空港手荷物引き渡し所 |
☆ 御製(ぎょせい)碑を除幕/下地町・行幸啓記念 陛下の歌刻む
下地町(川満省三町長)は1日、昨年1月25日の天皇皇后両陛下行幸啓記念として、陛下が宮古島の風景を詠んだ歌を刻んだ御製(ぎょせい)碑の除幕を行った。同町役場は行幸啓当日、両陛下の昼食と休憩会場となっており、両陛下が約2時間滞在された。同町ではその様子を後世に伝え残そうと御製碑を建立。川満町長は「記念に残る日だった。末永く残し大切にしていきたい」と喜びを話した。 御製碑は高さ150センチ、横70センチ、幅50センチで、宮古島で採取した琉球石灰岩を使用。同町役場庁舎の正面に設置した。下部には黒御影石をはめ込み、行幸啓の説明文を書き込んだ。御製碑には陛下が新年に当たり宮内庁で詠まれた歌「さたうきびの高く伸びたる穂を見つつ畑連なる島の道行く」が刻まれており、墨清会主宰の古堅宗和さんが揮毫を手掛けた。 職員が見守る中、除幕式が行われ、川満町長と川満廣俊議長が除幕。川満町長は「当日は寒い日だったが多くの住民が沿道で歓迎した。記念に残る1月25日だった。御製碑を末永く残し大切にしていきたい」、川満議長は「両陛下が下地町で休憩されたことをうれしく思う。記録を残し、代々伝えていきたい」と話した。 写真説明・天皇皇后両陛下の行幸啓を記念し建立した御製碑=1日、下地町役場正面 |