200平成1  23曜日

伊良部町議会が防衛庁長官に要請/下地島自衛隊誘致

  伊良部町議会(友利浩一議会)の謝花浩光副議長、豊見山恵栄町議らは22日午後、防衛庁に大野功統長官を訪ね、同町の下地島空港への自衛隊駐留を検討するよう申し入れた。同空港の自衛隊基地としての活用を求める町議会決議に基づく要請で、謝花氏らは自衛隊移駐と併せ水道や港湾など関連施設整備も求めた。要請に対し、大野長官は下地島空港を軍事目的に使用しないとする1971年の琉球政府(当時)との確認書などに触れ、「今後の沖縄県内の動向を見守っていきたい」と述べるにとどまった。
 この要請には今回の動きのきっかけとなった南西諸島安全保障研究所の小幡光俊理事長も同席した。しかし、大野長官のコメントが「県内動向を見守りたい」との見解で、長官への要請にはこぎ着けたものの具体的な振興策などが見えてこないことから、今回の要請内容を受けた同町内部の動きが注目される。
 また、この日は訪米から戻った稲嶺恵一知事もこの問題について、米軍の代わりに自衛隊が増えることは基地の軽減とは見なさないとの見解を示しており今後、県、地元、国がどのような動きを展開するかが下地島空港の将来を左右しそうだ。
 市町村合併と関連した動きが激しく展開されている下地島への自衛隊誘致問題。伊良部町議会の一連の動きに対して宮古本島の議員、関係者からは「伊良部を外しても良いのでは」との声も大きくなりつつある。
 一方で伊良部町内部は今回の要請先が防衛庁長官となったことで、同町議会の合併賛成、反対両派の動きはさらに激しさを増すとともに町議間の確執も深めていきそうだ。

 写真説明・大野功統防衛庁長官(右)に下地島への自衛隊駐留の要請書を手渡す伊良部町議会の謝花浩光副議長(左)=22日、防衛庁

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4市町村合併推進協を可決/合併の4市町村議会

  開会中の平良市、城辺町、下地町、上野村の4議会は22日、伊良部町の合併離脱を受けた4市町村での合併推進協議会発足案を協議し、可決した。4市町村での合併もスケジュール的に厳しい状況で、同合併推進協はきょう23日に第1回協議会を開き、伊良部町離脱で枠組み変更に伴う事項について協定44項目や新市建設計画などを協議、承認する予定となっている。
 21日に行われた4市町村町と議会議員の意見交換会では在任特例、議員定数に質疑が集中したことから23日の協議会でも議員身分を中心に論戦が展開される見込みとなっている。
 今後の4市町村合併に向けたスケジュールとしては、24日に建設計画を県へ送付、29日には県からの建設計画に対する回答、30日は4議会で合併議案の議決となっており、31日には県へ申請書を提出する予定となっている。
 しかし、25日に伊良部町議会が臨時議会を開催し5市町村合併案を再提案する予定で、もし同案可決となればその他の議会はすでに5市町村合併議案を議決していることから31日の県申請は5市町村での申請となる見込みだ。 

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伊良部 16強ならず/春校バレー・東亜学園に0−2

 【東京で砂川拓也記者】第36回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)は大会第3日の22日、男女の2回戦までを行った。男子県代表の伊良部高校は、東京第1代表で、3年ぶり21度目の出場となる古豪、東亜学園(東京)と対戦し、セットカウント0−2で敗れた。昨年8月の全国高校総体以来の全国大会ベスト16入りはならなかった。
 第1セット、前半から中盤にかけて最大で9点差まで広げられた伊良部だが、後半に入ると、徐々に相手のスパイクを拾い始め、上地祐輔や新里一沙らの得点などで連続ポイントを繰り返し、21−21の同点に。ここから互いに激しいしのぎ合いが続き、24−24のジュースに持ち込むと、2度のセットポイントを迎えたが、あと1本が奪えず、逆に相手の連続ポイントで29−27と競り負けた。
 第2セット、伊良部の持ち味であるレシーブからのスピードあふれるコンビバレーを出し切れず、東亜学園ペースに。サーブカットがセッター池間智暖に入らないため思うように攻めきれず、逆に勢いに乗った東亜学園に突き放され、25−17と届かなかった。
 チームを率いた池間主将は「ミスで相手に得点をあげてしまった。自分たちのバレーが何もできなかった」と悔しさをあらわにした。
 城間亮監督は「力を発揮しきれないうちに、勢いに乗れないままにやられてしまった。本当に悔しい」と語った。
 この日もスタンドには伊良部島からの父母らと、関東在住の郷友、合わせて約100人が、大声援を送り、選手らを鼓舞した。同校バレーボール部父母会長の新里良隆さんは、敗戦に悔しさをにじませながらも、「応援してくれた多くの皆さんに、本当に感謝したい。そしてこれからもまた、子供たちを頑張らせてほしい」と話した。

■鳴り潜めたコンビバレー
 第36回春の高校バレーで、東京第1代表の東亜学園の前に力尽きた伊良部。持ち味の「コンビバレー」は鳴りを潜め、実力を発揮し切れないままの敗戦だった。不完全燃焼のうちに敗れた選手らの目には、悔し涙があふれた。
 コンビバレーが出なかったのはレシーブに尽きる。サーブカットも相手のスパイクも思うように上げられず、司令塔のセッター・池間智暖もリズムを崩し、気持ちに焦りが生じた。スピードあふれる多彩なコンビネーションを出すまでに至らなかった。
 ジュースで取られた第1セットの紙一重の差、第2セットのスコアに表れた差は、「自分の力を出し切れるか、出し切れないかの差」(城間亮監督)だった。
 チームリーダーとして声を出し続けた狩俣晋也は涙が止まらなかった。
 「悔しい。自分たちのバレーができなかったのが悔しい。応援してくれた皆さんに、僕たちのバレーを見せられなかった。申し訳ない」。チーム全員の思いを代弁した。
 「もう少しオレンジコートで試合をさせてあげたかった」とは、選手たちの戦いぶりを見つめていた比屋根充校長。夢舞台に立った選手をたたえつつ、「このままで終わるようなチームではない。これをバネにしてまた全国を目指してほしい」と、さらなる飛躍を期待した。

 写真説明(上)・第1セット、ライトからの2点目となるスパイクを放つK友利恵哲(左)。右は手前からB佐和田明彦、H池間智暖=22日、東京国立代々木第一体育館
 写真説明(下)・東亜学園に敗れ、応援団に頭を下げる伊良部の選手ら

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反対集会に1200人参加/自衛隊誘致決議で

 伊良部町議会による下地島空港への自衛隊誘致決議に反対する住民集会(主催・自衛隊誘致に反対する住民委員会)が21日、同町佐良浜漁港前広場で開かれた。町内外から約1200人(主催者発表)が参加し、自衛隊誘致に断固反対の姿勢を強調。「賛成派が示す振興策には具体性がない」、「島をお金で売るな」などと同町議会が下した判断を批判し、再考を強く訴えた。集会では「生活を破壊する下地島空港の軍事利用化と全ての軍事利用に反対」などとする集会決議文を採択。自衛隊、米軍による使用に対し強固に反対する方針を明確に示した。
 会の冒頭、「下地島の軍事利用反対」、「下地島空港を子供たちの未来のために守り抜くぞ」などとシュプレヒコール。怒りの拳を天高く突き上げた。
 主催者を代表して福島正晴委員長が登壇。「美しい下地島が一部の人の食い物になるのが耐えられない」と誘致賛成派議員を批判し、「島は私たちが守り抜かなければならない」と協力を呼び掛けた。
 同町の浜川健町長は「自衛隊だけでなく、誘致が実現すると米軍が来るのも間違いない。自分の島をお金で売ってはいけない」と反対の姿勢を改めて示した。
 町の子供たちを代表して、3月に伊良部高校を卒業した大城真実さん、同じく伊良部中学校を卒業した譜久島梓さん、伊良部中1年の元長貢紀君が意見発表を行った。
 このうち、譜久島さんは「目先の利益にとらわれて住民や私たち子供、島の未来の安全を忘れてしまったのですか」と、島の将来の担い手を代表して堂々と意見を述べた。
 急きょ、集会に参加した奥平一夫県議は「今回の決議は納得すべきものではない。団結し、決議を撤回させるよう頑張ってほしい」と述べた。
 同町議会議員の嘉手納学氏、同町青年団有志会を代表して佐和田周さん、連合沖縄宮古地協の下地博盛議長らが連帯のあいさつを行い、連携を呼び掛けた。
 大会では「平和利用を約束した『屋良覚書』の順守」を求め、「私たちが望むのは平和な暮らしと世界の国々との共存であり、そのような島の未来を次の世代に引き継ぐこと」などとした決議文を採択。最後には全員でガンバロー三唱を行い、下地島空港の平和利用に向け、最後まで団結して戦い抜くことを誓い合った。

 写真説明・「下地島の軍事利用反対」などとシュプレヒコールをする参加者ら=21日、伊良部町の佐良浜漁港前広場

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軍事利用に断固反対/社民党県連・自衛隊誘致で調査来島

 下地島空港への自衛隊駐屯誘致の動きなどの調査のため、22日に宮古入りした社民党県連(衆議院議員・照屋寛徳委員長)の同空港調査団5人は、平良市役所で帰任前に記者会見した。その中で、照屋衆院議員は「昨年9月に陸上自衛隊の幕僚幹部ら25人、また今年1月に横田基地の在日米軍司令官の中佐と女性秘書の2人がプライベートで下地島空港をそれぞれ視察したという事実が分かった」と説明。その上で「由々しい事態。自衛隊と米軍の一体化軍事利用が懸念され、国会で政府を追及していきたい」と訴え、軍事利用の動きに断固反対していく姿勢を示した。
 調査に訪れたのは、照屋衆院議員、東門美津子衆院議員、友寄信助前社民党県連委員長ら5人。
 この日一行は、県下地島空港管理事務所の洲鎌忠司所長、浜川健町長、伊志嶺亮平良市長から意見を聞いた。
 浜川町長は「肩書きをいくつも持つ小幡光俊さんが、一部の町議員に自衛隊駐屯誘致の話を持ち掛けた。その議員らは3月中の町議会で決議したら、10億−20億円がSACO(日米特別行動委員会)から町に落ちるという話しをうのみした。金が落ちる確証はない」と語気を強めた。
 照屋衆院議員は「甘い期待と確たる根拠もない話。SACOから金が落ちるわけがない」と強調した。
 伊志嶺市長は「自衛隊駐屯誘致決議は、宮古圏域の大問題」と述べ、同誘致に断固反対していく決意を新たにした。

 写真説明・自衛隊駐屯誘致問題を国会で取り上げていく姿勢を示した照屋衆議員(左から2人目)と東門衆議員(左)=22日、平良市役所

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災害に強い街づくりへ前進/平良市・市場通り電線地中化終了

 沖縄電力宮古支店(喜納隆支店長)はこのほど、市場通り線電線地中化工事を終了した。22日、竣工(しゅんこう)式を行い、工事の無事完了を祝った。電線地中化は両側合わせて740
メートル。景観を配慮した変圧器を設置する新しい技術を採用した。宮古地区での本格的な電線地中化は初めてで、台風などの自然災害に強い街づくりが一歩前進した。
 工事区間は旧宮古警察署の交差点から平良公設市場前の交差点までの両側計740メートルで、同社が地中化のみに要した工事費は1億2000万円。
 電線類の地中化により台風などの自然災害でも電気や電話などライフラインが守られるため、台風の多い宮古では以前から地中化が求められていた。2003年の台風14号の襲来で地中化を求める声はより一層強くなっていた。
 景観への配慮とコスト低減の観点から「ソフト地中化方式」を採用。歩道に変圧器および開閉器を設置する「全地中化方式」と異なり、街頭柱に専用の変圧器を設置する方式。歩道スペースを最大限確保することが可能となった。
 以前から電線地中化した地域は一部あったが、今回の工事は道路に隣接する店舗などへの引き込み線も地中化した本格的なもの。歩道に残っている電柱とケーブルは電話回線用で、地中化が進み次第撤去されるという。
 喜納支店長は「新しい技術を用いて景観にも配慮した。今後も電力の安定供給に努めたい。市場通りが発展するよう協力したい」と述べた。
 同工事は01年から予算を確保し、02年から着工された。県が実施する管路工事の進ちょくにあわせて工事を進め、05年3月16日に工事をすべて完了した。今後も北市場通りなどで地中化工事が行われる予定。

 写真説明・地中化工事の無事完了を祝い竣工式を行う喜納支店長(右)ら=22日、平良市西里

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