200平成1  21曜日

伊良部男子、夢舞台で初勝利/春高バレー

 【東京で砂川拓也記者】第36回全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(春の高校バレー)は20日、東京都の国立代々木競技場第一体育館で開幕。県代表として初出場を果たした男子の伊良部高校は、1回戦で山形南高校(山形)をセットカウント2 −1で下し、夢の舞台で初勝利を飾った。次の対戦は22日、2回戦で東亜学園(東京第一代表)と対戦する。
 試合に先立ち午前8時30分から開会式が行われ、伊良部は県女子代表の中部商業高校と共に、全出場校の最後に緊張の面持ちながらも堂々と入場行進した。
 伊良部は開会式直後、午前10時15分からの第1試合に登場。2年ぶり7度目の出場となる山形南と対戦した。
 伊良部は立ち上がりからリズムに乗り、相手のミスにも乗じて第1セットを25−14の大差で先取。しかし第2セットは一転、勝ちを意識して硬くなった伊良部の攻撃が単調になり、16−25で奪われ第3セットへ。
 最終セットは一進一退の攻防。終盤、伊良部はセンター久高一彦、エース上地祐輔にボールを集め、粘る山形南を25―23で振り切った。
 狩俣晋也チームリーダーは「夢の舞台で負けたら終わりなので、勝ててうれしい。応援してくれた人に感謝したい。上位進出にまず一歩近づいた」と喜んだ。
 城間亮監督は「良いところも悪いところも出たが、まずは勝ててほっとしている。2回戦に向け気を引き締めたい」と話した。

 写真説明・初出場となる春高バレーで一丸となり初勝利をつかんだ伊良部=20日、東京・国立代々木競技場第一体育館

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4市町村合併推進を確認/4首長、議員意見交換会

 伊良部町議会の合併離脱を受け、4市町村合併の道を探る四市町村の首長と議会議員による意見交換会が20日午後、平良市中央公民館で開催された。枠組み変更に関する大きな異論はなく、4市町村は事実上、新しい枠組みによる合併推進の方針を確認した。各議会とも22日に4市町村合併推進協議会設置案を可決する見通し。合併後の議員身分は「定数26(上限)、在任特例なし」で23日の第1回4市町村合併推進協議会に提案される。
 意見交換会は午後2時から開かれ、はじめに4市町村の首長があいさつし、それぞれ伊良部町の合併離脱について「残念に思う」と話した。その上で4市町村合併推進の立場を強調し、各議会議員に理解を求めた。
 意見交換では合併後の議員身分について質問が集中した。事務局は「定数は4市町村合併の上限26、在任特例はなしで提案する」と説明。これに対し城辺町議会の伊志嶺幹夫議長は「在任特例についてはもう一度話し合いたい」と提案、事務局は「(合併協議会には)各議会から2人を送ることになっており、そこで議論されることになる」と返答した。
 ほかに二転三転する合併協議に異議を唱え「5市町村がだめなら4市町村で通るのか。主役である住民の意見はどうなるのか」との訴えや、「住民に合併の中身がまだ十分に伝わっていない。住民の意見をもっと聞いてこそ本当の意味でのスタートが切れる」と指摘する声もあった。
 4市町村合併の今後のスケジュールは22日に各議会に合併協設置案を提案し、可決を受け23日に第1回4市町村合併推進協議会を開催、30日には各議会の臨時会で合併関連議案を審議、可決すれば31日に県へ合併申請書を提出する。また、25日の伊良部町議会の臨時会で5市町村合併関連議案が再提案される予定であるため、5市町村合併協議も4市町村合併協議と同時並行で進められる。

 写真説明・合併後の議員身分などについて意見交換が行われた=20日、平良市中央公民館

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伊良部町の自衛隊誘致決議で緊急集会

 「下地島空港の軍事利用は絶対に許さない」―。伊良部町議会が採択した自衛隊駐屯要請を抗議する緊急集会(主催・下地島空港の軍事利用に反対する宮古郡民の会)が20日、平良市の宮古教育会館で開かれた。多くの地域住民が詰め掛け、自衛隊誘致反対の姿勢を示した。自由討論などでは同空港関係者や町民らが次々に登壇し、平和利用を訴えた。きょう21日には伊良部漁港前広場で住民集会が行われる。
 主催者を代表して星野勉さんは「自衛隊を受け入れることは米軍を歓迎することと同じ。誘致決議文の平和や安全・安心ではなく、不安と緊迫を与える。今後、私たちがなすべきことについて話し合いましょう」とあいさつした。
 下地島空港施設労働組合の福島正晴執行委員長は「伊良部町議会は、わずか十分たらずの論議で自衛隊誘致を決議した。論議したのもたった四人。民意を無視したやり方に強い怒りとともに涙が出る思いだった」、伊良部町民有志の近角敏道幹事は「自衛隊誘致の決議文は矛盾だらけ。力を合わせてねばり強く活動し誘致を撤回させたい」とそれぞれ強い口調で伊良部町議会を批判し、誘致再考を訴えた。
 急きょ集会に駆け付けた奥平一夫県議は「皆さんの切実な思いが伝わった。静かな宮古に軍事基地は必要ない。エコツーリズムや農業など平和的な産業で地域活性化した方が良い」と述べた。
 伊志嶺亮平良市長は「平和な宮古づくりを目指し子や孫に素晴らしい宮古をつないでいかなければならない。皆さんの活動が再考を促す機会になることを期待する」とメッセージを寄せた。
 集会では、下地島空港建設の当時をよく知る下地康夫さんが「検証『下地島空港』建設の歴史」と題して講話。建設反対運動や屋良確認書を取り付けた当時の活動のいきさつなどを説明した。
 きょう21日午後3時からは伊良部漁港前広場で自衛隊駐屯誘致決議に反対する住民集会が開かれ、「誘致ノー」を町民や郡民挙げてアピールする。

 写真説明・会場には大勢の地域住民らが詰め掛け下地島空港の自衛隊誘致反対の姿勢を示した=20日、平良市の宮古教育会館

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3人が決勝リーグへ宮古本因坊戦2次予選

 宮古毎日新聞創刊50周年記念・第27期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の2次予選が20日同囲碁教室で行われ、平良博彦6段、松原信勝6段、宮里光雄6段の3人が決勝リーグに勝ち進んだ。27日の決勝リーグは現本因坊の知念正夫6段と同3人によって争われ第27期本因坊が誕生する。
 開会式では宮古毎日新聞社の真栄城宏社長と松原清吉編集局顧問、池村浩明日本棋院平良支部長、池間博美名誉宮古本因坊の4人があいさつし、リーグ入りを目指して全力を尽くすよう参加者を激励した。
 2次予選には1次予選の勝者と5段以上の28人が参加した。対局は3つのブロックに分かれトーナメント方式で行われた。
 2次予選の参加者は、宮古を代表する強豪ぞろいとあって、各盤上では激しい攻防が繰り広げられた。
 Aブロックで決勝に勝ち上がったのは平良6段と亀川実6段の2人。黒番の平良は劣勢の碁を逆転勝ちした。
 Bブロックは松原6段と下地孝治5段の対戦となった。黒番の下地は終盤までリードしていたが、ヨセを誤り、白番の松原が一目半の際どい差で勝った。
 Cブロックは宮里6段と知念一将6段の顔合わせ。同カードでは白番の宮里が強烈に攻め押し切った。
 「本因坊からしばらく遠ざかっているので、また一花咲かせたい」(平良)、「久しぶりのリーグ入りはうれしい。本因坊を目指し頑張りたい」(松原)、「良いチャンスなので、返り咲きを目指し力を尽くす」(宮里)。 3人は決勝リーグに向け、それぞれ抱負を語った。
 
 写真(上から)・平良博彦6段、松原信勝6段、宮里光雄6段

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来間大橋開通10周年で記念祝賀会

 来間大橋開通10周年記念祝賀会(主催・来間部落)が20日、来間小中学校体育館で行われ、住民や行政、町議会議員、郷友会など多数が参加し、島に恩恵をもたらした来間大橋に感謝した。また、有志らによる記念碑除幕も行われ、島を挙げて開通10周年の節目を祝った。舞台では来間小中学校の児童・生徒や郷友会などによる三線演奏や踊りが披露され、祝賀会を盛り上げた。
 保良栄成部落会長は来間大橋建設までの経緯を紹介し「水不足に悩まされていた農業に大きな恵みをもたらし、島の農業は飛躍的な向上を見せた。物流も良くなり島に活気を与えている。また若者もUターンし農業後継者として育っている。島全体が活気づいているのも大橋開通のおかげ」と感謝した。川満省三町長は「10年間はあっという間だったが地域の皆さんが大橋の恩恵を受け、地域を発展させることが大橋存在の意義。10周年を振り返り楽しく祝いたい」と祝辞を述べた。
 来間大橋から集落内へ向けては老人クラブや婦人会などが栽培した花が並べられたほか、横断幕も掲げられ、島は祝賀会ムードに包まれた。
 来間大橋近くにある東地区農村公園には、大橋建設にかかわった下里功さん、長浜研三さん、仲原和男さん、来間光雄さんによる開通十周年記念碑が設置された。
 来間大橋は1995年3月13日に開通。故大浦徹さんを中心に有志たちが期成会を立ち上げ、町や県、国への要請活動を展開し実現に至った。

 写真説明(上)・児童・生徒たちによる余興が次々と披露され、祝賀会を盛り上げた=20日、来間小中学校体育館
 写真説明(下)・平良郷友会も参加し、来間大橋音頭を披露した

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