200平成1  曜日


 日の首長会議で発表へ/新市名称アンケート

 宮古5市町村合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)が現在行っている新市名称についての公式アンケート。その結果について伊志嶺会長は3日、本紙の取材に対して「合併協議会の開催される8日ではなく 7日の市町村長会議で発表する」との方針を示した。
 当初、このアンケート結果については今月6日に判明するも当日は発表せずに8日の協議会の場で正式に発表する方針を首長会議で決定。新市名称が決定しているにもかかわらず2日間、住民には伏せられる格好になっていた。
 今回のアンケートは、その結果がそのまま新市の名称となることから「住民投票」の色合いが濃く、その結果が2日間も住民には伏せられ一部関係者だけが知ることに疑問の声が上がっていた。
 伊志嶺会長は「6日に5市町村の結果が事務局に示され、事務局がそれをまとめる作業を行うが夜遅くまでかかる。翌日(7日)の市町村長会議の場で結果を発表したい」と説明した。
 実質的に「住民投票」と言っていい今回のアンケート。しかし、協議会側の調査方法はあくまでも住民の意向を確認する程度のアンケートとなっており、結果の重さと調査方法のバランスが崩れていることが指摘されている。
 実質的にこのアンケートが「住民投票」であるならば、まずは住民がその結果を知る権利があるが、首長らの認識は、あくまでも合併協議会が決定したアンケート調査であるため、協議会の場で正式に発表したいとの意向が働いている。
 これまでの流れは、新市名称が決定していながら合併協議会はその結果を主役の住民には2日間も知らせないという不可思議な状況となっていた。
 自分たちが住む地域の新しい名称を知りたいという住民に疑念を残さないためにも納得する形での発表が望まれる。
   (垣花尚記者)

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西里通りをバリアフリーに/市社協が補助金を交付

 「西里大通り商店街をバリアフリーの通りに」―。平良市社会福祉協議会(奥平玄孝会長)は3日、店舗入り口のスロープ設置補助金として、赤い羽根共同募金から35万円を同商店街振興組合(浜元岳浩理事長)に交付した。赤い羽根の福祉設備設置への活用は初めて。通り会では今後、スロープ未設置の7店舗での資金利用を予定している。
 西里通りのスロープ設置については、車いすの障害者や店主たちから要望が寄せられていた。これを受けて、協議の結果、補助を実施することになった。
 赤い羽根共同募金のPRも狙いとするもので、スロープを設置した店舗にはマスコットの「愛ちゃんと希望くん」を描いたポスターを掲示する。
 交付式は午後3時から、同商店街振興組合事務所で行われ、奥平会長から浜元理事長に助成金が手渡された。
 奥平会長は「赤い羽根共同募金は、地域還元が大きな目的。西里通りには段差のある店があり、障害者は、不便を強いられている。障害者に利用しやすい入りやすい通りにしてほしい」と話した。
 浜元理事長は「通り会は高齢者や障害者が楽しく過ごせるまちづくりをモットーにしている。今回のスロープ設置が、西里通りの活性化の一歩になるよう、みんなで力を合わせていきたい」と感謝した。
 赤い羽根共同募金活動は毎年10月1日から12月31日まで展開される。善意は中央募金会に集められ、今年、市社協には約340万円が配分された。同浄財は、主に寝たきり老人のおむつ代や、障害者・高齢者の活動、ボランティア育成などに使われるが、今年は特別に、スロープ設置補助にも充てた。

 写真説明・奥平会長(右)から浜元理事長に補助金が手渡された。左は西里稔社協副会長=3日、西里大通り商店街振興組合事務所

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岡山県から園児たちの桃の花/JTAが届ける

 日本トランスオーシャン航空(JTA、市ノ澤武士社長)は3日、岡山県の西大寺観光協会(岡山市、小山秀朔会長)から届いた桃の花を、平良市立馬場保育所(伊良部昭子所長)など10カ所に贈呈した。子供たちは桃の花を受け取り「きれいな桃の花をありがとう」と声をそろえてお礼した。
 贈呈式でJTA宮古支社の小浜勝弘支社長は、「宮古にない桃の花を届けに来ました。みんなで桃の花を満開にしてください」とあいさつ。小浜支社長、我那覇宗広宮古営業所長、職員の下地あかりさんから子供たちに桃の花が手渡された。
 贈呈式の後、子供たちはお礼に踊りを披露。女の子は「ひなまつりの歌」を、男の子は「なにわいろは節」を元気いっぱいに踊った。
 JTAでは同観光協会と提携して1996年から毎年、桃の花を教育機関などに贈っている。今回は同保育所のほか、平良市役所、宮古観光協会、県立宮古厚生園、漲水学園、青潮園など10カ所に贈呈された。

 写真説明・我那覇営業所長(右)から子供たちに桃の花が手渡された=3日、馬場保育所

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不審者侵入を防げ/狩俣中で対処訓練

 

 平良市立狩俣中学校(佐久本茂美校長)は3日、不審者侵入を想定した防犯訓練を実施した。宮古警察署員が不審者に扮し、棒を振り回しながら教室へ侵入。教員が応戦している間に、生徒たちは全員、無事に避難した。訓練終了後には同署員による講話が行われ、生徒らは不審者から身を守るため、熱心に耳を傾けた。
 訓練は▽不審者侵入という緊急時に、生徒が安全に避難できる実践力を身に付ける▽生徒・職員が日常的に防犯意識を高める機会とする―ことなどを目的に実施された。
 不審者に扮した宮古署員が棒を持ち、大声を上げながら一年生の教室に侵入。職員が机やイスなどで抵抗し、その間に生徒たちを体育館へと避難させた。
 訓練を終え、宮古署員は生徒らに対し、@知らない人にはついて行かないA1人で遊ばないB誰かに連れて行かれそうになったら逃げる、助けを呼ぶ―の3点を強く促した。抱きつかれた場合や手を捕まれた場合などを想定した護身術も指導した。
 そのほか、事件や事故に巻き込まれそうになった場合の緊急避難場所に指定されている「太陽の家」を紹介、同校学区内に5カ所あることを説明した。
 生徒を代表して下地璃香さん(1年)は「(不審者侵入)訓練があるのは分かっていたけど、いざとなったらパニックになった。万が一、不審者が侵入してきた場合、きょうの訓練を思い出しながら避難したい」と感想を話した。
 訓練を振り返り佐久本校長は「今日の訓練は今後の不審者対策の基本となる。しっかりと覚えていてほしい」と述べた。

 写真説明・不審者に応戦する教職員=3日、狩俣中学校

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署名した2人の名前削除/自衛隊誘致要請書で伊良部町商工会

 伊良部町商工会の奥濱幸雄会長は3日午後、先月28日に同町議会事務局に提出した下地島への「自衛隊駐屯誘致要請」に関し、要請書に署名のある理事12人のうち2人の理解が得られないとして、2人の名前を削除すると発表した。
 奥濱会長は、要請書の提出が緊急を要するとして、理事会を開かなかった。各理事には直接電話を入れ、要請書の署名代行と三文判押印の了承を得ていたという。
 しかし、同事務局に提出後、2人の理事から署名取り消しの申し出があり削除することを決めた。
 週明けの7日に理事会を開催する予定。改めて「自衛隊駐屯誘致要請」についての議案を審議する。承認が得られた場合は、要請書に各理事が署名、押印した上で、同事務局へ再提出する方針。


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下地優輝君(宮工)を特別表彰/ジュニアマイスター

 在学中に取得した各種資格の点数で各県の上位入賞者を表彰する資格の集大成2004年度ジュニアマイスター顕彰・個人特別表彰で、県立宮古工業高校の今年度卒業生(電気情報科)の下地優輝君が表彰され、メダルが贈られた。下地君の成績は県内で一位。同校初の受賞者となり、関係者を喜ばせている。
 同表彰は各県から5人推薦しその上位者を表彰するもので、下地君は在学中17種類の資格を取得し、高得点で県内1位となった。
 1日、全国工業高等学校校長協会、ジュニアマイスター顕彰委員会からメダルが同校に届き、内間誠治校長が下地君にメダルを伝達した。
 今回の表彰に下地君は「勉強はきつかったけどうれしい。将来は取得した資格を生かして技術関係の先生になり、後輩たちを育てたい」と喜びを話した。卒業後は鹿児島県の第一工業大学に進学する。
 内間誠治校長は「個人特別表彰は同校初。県内でもトップになりうれしい。後輩の励みにもなる」と話し、下地君の快挙をたたえた。

 写真説明=県内1位の成績でジュニアマイスター顕彰・個人特別表彰を受けた下地優輝君=1日、宮古工業高校校長室

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