200平成1  2 28曜日


 与那嶺さんの庭が最高賞/平良市「緑の街角賞」

 第22回緑の街角賞(主催・平良市民運動実践協議会グリーン部会)の結果発表が27日、平良市みどり推進課で行われ、与那嶺哲夫さん=東仲宗根=の庭が最高賞に当たる「緑の街角賞」に選ばれた。審査委員長の友利吉博部会長は「他の庭と比べ圧倒的に緑にボリューム感がある」と評価。10月に行われる県都市緑化コンクールへ推薦する予定で「県知事賞をもらえるレベル」として期待を寄せている。
 緑の街角賞に選ばれた与那嶺さんの庭は、丁寧に刈り込まれたクロキを中心にヒレザンショウ、タイワンレンギョウなど約10種類がバランス良く並び、緑豊かな空間をつくり出している。門から玄関までの庭は低めに刈り込んだクロキとタイワンレンギョウなどが配置され、広さを演出。奥の庭には高低さまざまなクロキが周囲を取り囲むように並び奥行きのある造りとなっている。庭の広さは約120坪で、現在の庭になるまで約15年かけたという。
 受賞に与那嶺さんは「大変うれしい」と笑顔。「庭いじりがただ好きで趣味としてコツコツと造り上げてきただけ。バランスを考えながら木を植え替えたり刈り込んだりしながら庭が出来上がっていくのを眺めるのが楽しい。これからも手入れしながら庭造りを楽しんでいきたい」と抱負を話した。
 審査は20日と27日の2日間、平良市郊外を中心に行われ、審査員たちが自薦・他薦を含め緑豊かな庭を巡り、各項目に沿って五段階評価した。
 友利部会長は「全体的に良かった。家の敷地全体をきれいに見せるような造りが増え始めている。これまでの賞の影響も受けているのでは」と波及効果を喜び、「合併で今年が最後になる可能性もあり感慨深いものがあった。今後も継続させていきたい」と話した。
 平良市民運動実践協議会の前川尚誼会長は「年々評価も高まっている。合併後も行政とタイアップして続けていきたい」と話した。

 写真説明・最高賞に当たる緑の街角賞に選ばれた与那嶺哲夫さんの庭=平良市東仲宗根

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ミヤコノロジカの化石か/城辺町仲原鍾乳洞

 城辺町仲原の仲原鍾乳洞内で26日、ミヤコノロジカとみられる化石など数点が出土した。京都大学大学院生の中川良平さんと沼波信さん、同鍾乳洞の洞主、上里勝彦さんの3人が発掘作業で見つけた。化石について中川さんは「間違いなくシカの化石で、一部はミヤコノロジカの骨と思われるが、角の部分が見つからないので断定はできない」と話している。出土した化石の一部は同鍾乳洞に展示される。
 同鍾乳洞でシカの化石が発掘されたのは1970年代以来。当時の愛媛大学探検部メンバーがノロジカなど数点の化石を発掘している。
 今回、中川さんらが発掘した場所は鍾乳洞入り口から約100メートル奥に進んだ未公開の部分で、壁面の泥の中から化石7点を見つけた。
 ノロジカとみられる化石は指の骨と耳の骨。それぞれ大きさは数センチで、黒く変色していることから新しい時代の骨ではないという。ほかに動物の足などの部分の骨やろっ骨の一部なども出土した。
 宮古では80年代に上野村のピンザアブでミヤコノロジカの化石が発掘されている。

 写真説明・仲原鍾乳洞で出土した化石。右から2、3番目がシカの化石

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島の未来願い植樹/池間島にフクギなど900本

 池間島で老若男女が集える場所をつくろうと、NPO法人いけま福祉支援センター(前泊博美代表)は27日、平良市立池間小学校正門前のユニムイ広場で植樹祭を行った。地域住民ら約200人が参加し、島の未来を願い1本1本丁寧に植樹した。
 主催者を代表して、前泊代表は「私たちは20年後を考えて活動している。木の成長とともに島おこしを行い、子供や若者の生き生きとした声が響く島にしたい。今後各種イベントなど、ここを拠点にして行いたい」と意気込みを語った。
 この日植樹されたのはフクギやテリハボク、ホウオウボク、ハイビスカスなど計900本の苗木。また、広場内の一部には芝生も植えられた。
 池間自治会の玉寄憲作会長は「こういった緑化活動は素晴らしいこと。池間は樹木が少ないと感じている。今後も植樹して緑豊かな島にしたい」と述べた。参加した奥濱晋治君(池間小5年)は「雑草を友達と一緒にたくさん取った。きつかったけど楽しかった」と笑顔を見せていた。

 写真説明・参加者らが1本1本丁寧に植樹した=27日、池間島のユニムイ広場

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地域貢献目指し団結/宮古中体連・40周年式典と祝賀会開く

 宮古中学校体育連盟(中体連、野原敏之会長)の40周年記念式典と祝賀会が27日、北中学校体育館で行われ、同連盟役員や教職員、教育関係者ら約100人が出席して盛大に行われた。式典で野原会長は歴代役員や関係者に謝辞を述べた上で「今後も教育団体であることを念頭に置き、地域や父母と連携し、地域から信頼され、地域に貢献できる中体連を目指して頑張っていきたい」と決意を新たにした。式典に引き続き祝賀会が催され、出席者らが40周年を祝った。
 式典の中で祝辞を述べた宮古教育事務所の本村幸雄所長は「宮古の中学生の活躍はめざましく、児童・生徒に夢と希望を与えている。中体連の役割は大きい」と評価した。
 宮古市町村教育長会の久貝勝盛会長(平良市教育委員会教育長)は「中体連が今後50年、100年と継続し、発展することを期待する」と述べた。
 40周年にあたり、各競技の新しい優勝旗合わせて16本が寄贈され、寄贈者には感謝状が贈られた。
 宮古中体連は1963年5月、宮古中・高体育連盟から分離して発足し、今年度で41年目を迎えた。年間を通して中学生の体力や競技力向上を図り、学校体育の振興に尽力。バレーボールやバスケットボール、野球、陸上競技など数々の競技で県大会や九州大会、全国大会で活躍する選手や指導者を輩出している。
 感謝状を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
 ▽長嶺繁夫▽手登根徳喜▽島尻義彦▽砂川充男▽与座健一▽平良耕次郎▽渡真利信雄▽神里清春▽佐久本茂美▽普天間裕▽新崎治▽与那覇正博▽平敷善盛▽与儀透▽平良勝也▽野原敏之

 写真説明・宮古中体連の40周年を記念して式典と祝賀会が挙行された=27日、北中学校体育館

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下地賢優(東小5年)が総合で優勝/全宮古小学生珠算大会

 第10回全宮古小学生珠算競技大会(主催・全国珠算教育連盟沖縄県支部宮古地区)が27日、平良市中央公民館で行われ、小学生、幼稚園の計321人が個人総合と種目別で日ごろの練習の成果を競い合った。競技の結果、下地賢優君(東小5年)が個人総合と種目別読上暗算の2種目で2冠を達成するなど8人の優勝が決まった。
 この日行われたのは個人総合競技と個人種目別競技。個人総合では乗算、除算、見取算、見取暗算の4種目合計を各学年ごとで競った。また、個人種目別では読上算、読上暗算、フラッシュ暗算の各種目で小学生宮古一を競った。
 フラッシュ暗算は今回新たに追加された競技。プロジェクターで瞬間的に表示される数字を足し算していくもので、決勝では2・8秒間で3けたの数字10個を計算するハイレベルな戦いに、会場中がどよめいていた。
 個人総合と読上暗算の2冠に輝いた下地君は暗算10段、珠算9段の腕前。初めての2冠達成にも「4冠取るために練習してきた。自信があるフラッシュ暗算は一番勝ちたかった」と悔しさをにじませ、「1年間練習して来年こそ4冠を取りたい」と決意を新たにした。
 結果は次の通り(2位まで)。
 【個人総合競技・1年】▽1位=下地智也(東)▽2位=盛島まりな(西辺)、佐和田貴志(伊良部)、砂川翔太郎(南)、喜納明日郁(平良第一)、砂川しょうや(久松)
 【同・2年】▽1位=平良衣知衿(平良第一)▽2位=砂川泉月(同)、平良若菜(同)、与那覇元幹(東)、砂川リサ(平良第一)、池田安佳梨(同)
 【同・3年】▽1位=友利ひかる(東)▽2位=喜久川誠也(南)、仲間千穂(平良第一)、根間樹莉(北)、喜屋武咲世(砂川)、垣花沙也加(北)
 【同・4年】▽1位=砂川奈津美(南)▽2位=下地一毅(東)、川満厚実(砂川)、下地和也(南)、下地佑佳(久松)、新城鮎美(同)
 【同・5年】▽1位=下地賢優(東)▽2位=仲間悠美(平良第一)、仲間智笑(同)、与那覇詩子(南)、伊計一樹(同)、下地美南(北)
 【同・6年】▽1位=嵩原正丈(東)▽2位=砂川絵理香(南)、仲間理加(西辺)、砂川美咲(東)、砂川拓也(同)、与那覇雅彦(西城)
 【読上暗算の部】▽1位=下地賢優(東5年)▽2位=下地一毅(同4年)、仲間智笑(平良第一5年)、砂川奈津美(南4年)
 【読上算の部】▽1位=川満厚実(砂川4年)▽2位=仲間智笑(平良第一5年)、下地賢優(東5年)、砂川絵理香(南6年)
 【フラッシュ暗算の部】▽1位=砂川絵理香(南6年)▽2位=下地賢優(東5年)

 写真説明・個人総合と種目別で優勝した児童たち=27日、平良市中央公民館

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てんぷら屋さん大忙し/キビ刈りのおやつに人気

 サトウキビ収穫も終盤を迎えた。収穫作業に一息つける3時のおやつとして人気があるのが、手軽に食べられるパンと揚げたてあつあつのてんぷらだ。製糖期には通常の倍ほど売れると言い、特に寒い日には農家の人や差し入れとして買っていく客でにぎわいを見せている。
 このうち平良市内にあるくになか食堂では、午後2時から3時にかけてがピークで、てんぷらを買い求める客が途切れることなく訪れる。冷え込んだ日には揚げたそばからすぐに売り切れ、順番待ちの客が列を作るほどの人気ぶり。代表の国仲和子さんをはじめスタッフ4人がフル稼働でてんぷらを次々と揚げていく。畑から携帯電話を使って注文する農家もおり、多い時で1日約20件も注文が入るという。
 県内のてんぷらは衣が厚く味付けがされているのが特徴。くになか食堂では魚、イカ、野菜の天ぷらを販売しており、値段は1個20円。500円分の詰め合わせを買っていく人が多いという。
 国仲さんは「てんぷらを買っていくとにぎやかになるという客が多い。おいしいと言って喜んでもらえるのが一番うれしい」と笑顔を見せた。

 写真説明・次々と訪れる客に揚げたてのてんぷらを食べてもらおうと、作業に精を出す国仲さん(手前)たち=平良市・くになか食堂

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