200平成1  2曜日

  新生・オリックスが来島/仰木監督、選手ら90人

 プロ野球パシフィック・リーグのオリックス・バファローズの選手、スタッフら90人が31日、春季キャンプのため宮古入りした。選手らはきょう1日から平良市民球場でキャンプインする。近鉄との合併によりチームが大幅に変更されて初のキャンプ。4年ぶりに復帰した仰木彬監督の下、昨年最下位からの巻き返しを図る。キャンプは20日まで。
 選手らは午後3時50分着の全日空(ANA)機で到着。宮古島オリックス・バファローズ協力会(中尾英筰会長)の関係者や多くの野球少年らが横断幕や小旗で出迎えた。選手らが姿を見せると小旗を振って歓迎。また、「谷選手」「仰木監督」など声を掛けて、握手を求めていた。
 仰木監督は「熱烈な歓迎に喜んでいる。このムードをグラウンドに持ち込み頑張りたい。4月には120%の力で戦えるよう鍛えたい」と意気込みを語った。
 宮古市町村会の仲間克副会長(城辺町長)は「オリックスを郡民挙げて歓迎している。キャンプ中は健康に恵まれ素晴らしい成果を上げることを願っている。日本一を取れるよう頑張ってください」と激励した。
 来島した一軍選手は43人。アテネオリンピック日本代表の谷佳知、村松有人両外野手らに加え、近鉄から加わった選手らが顔をそろえた。
 歓迎セレモニーでは地元の野球少年から仰木監督、中村勝広ゼネラルマネージャー(GM)、川越英隆選手会長に花束が手渡された。少年野球チームを代表して宮城航大君(平良第一小)は「アララガマ精神で優勝目指して頑張ってください」とエールを送った。
 宮古空港には大勢の報道陣も訪れ、球団合併後の注目度の高さを示していた。
 セレモニーの最後には、宮古島オリックス協力会の平良勝之事務局長が選手らと一緒に「ガンバロー三唱」し、気勢を上げた。
 オリックスは昨季、133試合中、49勝82敗2分、勝率3割7分4厘でリーグ最下位。合併し、今季の巻き返しに期待が集まる。

 写真説明・来島した新生オリックスの選手、スタッフら=31日、宮古空港

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MVPに宮古牛1頭贈呈/キャンプ紅白戦

 春季キャンプのため31日に来島したオリックス・バッファローズの選手たち。歓迎式を終えバスに向かう選手らを迎えたのはなんと「宮古牛」。若手選手の発奮材料とキャンプの活性化を目的に仰木彬監督自らが発案した「宮古島杯」。宮古島キャンプで行われる紅白戦 9試合でMVP(最優秀選手)賞を決定し、宮古牛1頭を贈呈する。紅白戦では連日、牛を懸けた熱い戦いが見られそうだ。
 春季キャンプでは11日から毎日紅白戦を開催する。観戦客の投票でMVP、首位打者など個人賞が選ばれる予定。
 仰木監督が自主トレを視察した際に「日本一早いオープン戦がなくなった分、何かやりたい。選手の競争心をあおりたい。紅白戦を宮古島杯として盛り上げよう」と持ち掛け、これにオリックス・バファローズ協力会(中尾英筰会長)が快諾し「宮古島杯」開催が決定した。
 歓迎式が行われた宮古空港の駐車場には、宮古牛のPRを兼ねて4頭が出迎え。選手らも牛の歓迎に大喜び。角を触ったり、手綱を握ったりして「本当にもらえるの」と驚いた様子だった。
 中尾会長は「バファローズと言えば、その名の通り『牛』。特産物の宮古牛を紅白戦のMVP選手に贈呈します。頑張って獲得してください」と激励した。
 農協関係者によると贈呈される宮古牛は1頭80−90万円ほどするという。

 写真説明・宮古牛の手綱を握り笑顔を見せる仰木監督=31日、宮古空港 

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上野村営保育所建設へ/村議会臨時会

 上野村議会(平良隆議長)の臨時会が31日、同村議場で開かれた。村当局から「上野村営上野保育所建築工事請負契約について」など4議案が上程され、全会一致で可決された。同保育所は、現在の南、北の両保育所を統合し、2005年10月の供用開始が見込まれている。
 上程されたのは、同案のほか、▽同保育所電気機械設備工事請負契約▽上野村堆肥化処理施設建築工事請負契約▽同施設プラント工事請負契約―についての4議案。
 同保育所は、建築面積が989平方メートル、床面積が803平方メートル。現在の南、北保育所の建物の老朽化に伴い建設される。場所は同村新里の上野幼稚園の敷地内。
 同保育所建築工事の請負業者は▽佐平建設(那覇市)▽南企開発(平良市下里)▽広光建設(同)―の共同企業体。契約金額は1億1760万円。
 同保育所電気機械設備工事の請負業者は▽宮古電水土木(平良市久貝)▽松宮開発(同)―の共同企業体。契約金額は5145万円となっている。両工事の工期は2月1日―7月29日まで。
 同村堆肥化処理施設建築工事の請負業者は▽大米建設(那覇市)▽南企開発(平良市下里)▽千代田開発(同)―の共同企業体。契約金は1億3944万円。同施設プラント工事は日立プラントテクノ(東京都)で、契約金は1億4700万円。両工事の工期は2月1日から8月10日までとなっている。
 同処理施設建築工事請負契約については、管理、運営について一部村議と村当局が見解の違いから意見が衝突する場面もあり、休憩と再開を数回にわたって繰り返したが、結局、反対意見はなく、議事は終了した。

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桜咲く/きょうから2月

 ○…サトウキビ収穫の繁忙期とあって各種行事やスポーツ大会が影を潜める宮古島に、新生オリックスがキャンプイン。にわかににぎやかさを増して宮古の2月が始まった。3日は「鬼は外、福は内」の掛け声が響く「節分」、4日は1年最初の二十四節気「立春」、9日は「旧正月」で、24日は「 旧十六日祭」と季節の行事が続く。
 ○…大陸高気圧の張り出しで曇りや小雨の空模様が続いている。地面には水たまりが点在し足取りも重くなりがちだが、どんより暗い雲の下に、寒緋桜のピンク色は一層鮮やか。公園には黄色のタンポポやその綿毛が揺れ、遠くない春の訪れを告げている。
 ○…各大学の入学試験もピークを迎え、高校受験もすぐそこに。受験生らの春ももうすぐだ。

 写真説明・鮮やかなピンク色の花を咲かせる寒緋桜=31日、平良市内

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母校を桜の名所に/仲間さんが城辺中に苗木

   母校を桜の名所に―。造園業を営む仲間開発の社長・仲間弘さんが、そんな思いを込め、城辺町立城辺中学校(與儀千寿子校長)に31日、寒緋桜の苗木100本を贈った。
 苗木は、仲間さんが2年半かけて種から育てたもので、高さは約1メートル。同日、生徒と職員が1人1本ずつ、正門から裏門までの約100メートルの区間の花壇に植え付けた。この後も「育て親」の名札を付け1人1本ずつ肥培管理するという。
 生徒会長の佐和田俊樹君(2年)は「早く成長して、私たちが卒業するまでに咲いてほしい」と早い開花に思いをはせていた。
 石垣隆治教諭は「桜のように、生徒たちに明るく満開してほしい」と話した。
 植樹に先立って、與儀校長は「母校への温かい気遣いを、大変うれしく思っている。立派に育て、校庭を桜で飾りたい」と、感謝した。
 仲間さんは「緑を育てる心が、これからは大事。植物も人間と同じように、心を込めて育てたら、素晴らしい花を咲かせてくれる。水も肥料もちゃんとやってください」と話した。

 写真説明・生徒と職員が1人1本ずつ桜の苗木を植え付けた=31日、城辺中学校

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