200平成1  18曜日

今季製糖操業始まる/平均糖度13・5−6度

 宮古本島内製糖2工場(宮古製糖城辺工場、沖縄製糖宮古工場)の今期製糖操業が17日、スタートした。初日のサトウキビ搬入量は宮糖が877トン、沖糖が1397トン。平均糖度は宮糖が13・6度、沖糖が13・5度で両工場ともに基準糖度帯(13・1−14・3度)に入る好調な滑り出しとなった。今期の生産量見込みは宮糖が9万1500トン(前期比2000トン増)、沖糖が10万8000トン(前期比7000トン減)。伊良部町、多良間村を含む宮古全体の生産量は25万7200トンを予想、前期比2万1600トン減の見込みだ。両工場の操業は3月中旬まで続く。

 2004−05年産サトウキビは台風や干ばつなど自然災害の影響を受けて城辺町以外は減産が見込まれている。減産要因は度重なる台風で折損茎が多く出たほか、夏場の干ばつ傾向で生育が鈍化したことなどが挙げられる。
 ただ、年末年始からの冷え込みに加え、その後の気象条件に恵まれていることから品質は回復の傾向にある。

【宮糖】
 宮糖の原料搬入は午前9時にスタートし、午後4時30分までに初日の搬入を終えた。
 糖度の内訳は基準糖度帯内が44・5%、基準以上が24・7%、基準以下が30・8%。最高の糖度は16度で、最低は10・9度だった。
 宮糖では午前11時から操業開始式を開き、県や市町村の長、議会議員らとともに操業の無事故無災害を祈願した。
 新里光男社長は「自然災害が影響したが、操業開始前の天候に恵まれ、品質も持ち直すなど滑り出しは良い。農家をはじめ関係者の皆さんのためにも安全な製糖操業を続けたい」と話した。
 砂川佳一県議は「基幹産業であるサトウキビ産業を皆で連携して育てていくことを誓おう」と声高らかに呼び掛けた。

 写真説明・新里社長をはじめ県や市町村、議会などの代表がキビの束を投げ入れ操業の開始を告げた=17日、宮古製糖城辺工場

【沖糖】 沖糖に搬入された原料の糖度内訳は基準糖度帯内が39・6%、基準以上が25・8%、基準以下が34・5%。最高糖度は16・7度で、最低は9・3度。
 沖糖は午前8時から赤名宮神社で操業の安全を祈願した後、製糖操業開始式を開いた。宮糖と同様に県や市町村の長、議会議員らが出席した。
 川満恵次社長は「度重なる台風で、生命力の強いキビも大きな被害を受けた。ただ、最近の冷え込みのおかげで品質は期待できる」と話した。その上で「島の経済のために使命感を持って製糖操業に当たりたい」と決意を述べた。
 平良市の伊志嶺亮市長は「自然災害が影響して最高という状態ではないが農家の努力で品質は回復している。昨年に増して良いキビ、良い品質であることを祈念する」と期待を込めていた。

 写真説明・操業開始と同時に原料が次々と搬入された=17日、沖縄製糖宮古工場

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狩俣、大会新で優勝/九州高校重量挙げ・

仲間もV、そろって全国へ

 16日に那覇工業高校で開催された第13回全九州高校重量挙げ選抜大会で、県立宮古農林高校ウエートリフティング部の狩俣聖美さん(2年)が女子53キロ級で大会新記録を樹立し優勝。仲間歩美さん(同)も48キロ級で優勝を飾った。2人は17日に帰島し、学校関係者や家族らから祝福を受けた。3月には岡山県で開催される全国大会に出場する。
 狩俣さんはスナッチ67・5キロ、ジャーク77・5キロのトータル145キロで、大会新記録とともに自己記録を更新。初優勝という快挙を成し遂げた。今大会を振り返り「スナッチは満足な出来だが、ジャークはもう少しいけたと思う」と課題を残した様子。「もっと柔軟性をつけて全国大会まではジャークをもっとうまく挙げられるようにしたい」と抱負を話した。
 仲間さんはスナッチ52・5キロ、ジャーク62・5キロのトータル115キロで優勝した。「優勝できうれしい」と笑顔。今回、自己記録のスナッチ55キロ、ジャーク67・5キロを更新することはできなかったが「体全体を鍛えて記録をどんどん伸ばし、全国でも優勝を狙いたい」と意気込みを見せた。
 翁長真由美顧問は「予想通りの結果ではあるが、日ごろの練習の成果が発揮できたと思う。県全体のレベルが上がっているので、追い付かれないようこれからも精進し強くなっていきたい」と話した。
 下地恵吉校長は祝福の言葉を述べ「念願かなっての優勝。放課後や土日の練習の成果が出たと思う。努力は人を裏切らないということを念頭に、これからも頑張ってほしい」とエールを送った。

 写真説明・全九州高校重量挙げ選抜大会の48キロ級で優勝した(前列左から)仲間さん、53キロ級で優勝した狩俣さん=17日、宮古空港

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伊舎堂さん、国費で米留学/宮高・下地は県費で独へ

  県立宮古高校(狩俣幸夫校長)の伊舎堂裕子さん(理数科1年)が国費でアメリカへ、下地恵誠君(同2年)が県費でドイツへ留学することが決まった。2人は1学期が終了する今年の夏ごろにそれぞれの留学先へ渡り、9月から約1年間ホームステイしながら留学先の学校へ通い、文化や生活などを学ぶ。
 アメリカへ留学する伊舎堂さんは「とにかく英語が好き。宮古では学ぶことのできない本場の英語を聞き、力を伸ばしたい。またコミュニケーションも図れるようにしていきたい」と抱負を話し、「将来の具体的な夢はまだ決まっていないが、留学で経験したことを生かし、宮古や日本だけでなく世界中を駆け巡る人になりたい」と話した。
 県費でドイツ留学が決まった下地君は「英語だけでなくドイツ語やその他の国の言語も学びたい。人間的にも成長できれば」と話した。将来の夢は中学校の英語教諭とバスケットの監督。「英語とバスケットで生徒に影響を与え、その中からNBAの選手が出てくれればうれしい」と笑顔を見せた。伊舎堂さん、下地君ともに書道を習っており「留学先の文化を学ぶだけでなく、日本の文化も伝えたい」と意気込みを語った。
 狩俣校長は「早い時期に夢を持って羽ばたいていくことは素晴らしい。称賛したい。留学先の生徒が逆に日本や宮古の文化を学びたいと思えるよう、親善大使として日本のものだけでなく宮古の文化も伝えてほしい」とエールを送った。
 県全体の国費留学生は25人、県費は10人と枠が決まっており、昨年8月に1次試験(筆記)、9月に2次試験(面接)が行われ、同校から生徒2人が選ばれた

 写真説明・国費でアメリカ留学が決まった伊舎堂さん(右)、県費でドイツへ留学する下地君=17日、県立宮古高校

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思い出胸に帰路/ワイドーマラソン島外参加選手

 16日に開催された第15回宮古島100キロワイドーマラソン(主催・上野村、宮古広域圏事務組合など)に島外から出場した選手たちは17日、思い出を胸にそれぞれ帰路に就いた。選手たちは宮古空港で大会の様子を報道した新聞や地元特産品などの土産を買い求め、大会の話に花を咲かせていた。
 北海道からチームで参加したという三宅秀敏さんらは、今年5回目の出場。選手9人とその家族たち計16人で来島した。ワイドーマラソン大会前日に開催された100キロウルトラ遠足にも出場し、計200キロを完走した川島千鶴子さんは「風が強く例年よりきつかったが沿道の応援で元気が出た。サトウキビ収穫中の皆さんも応援してくださってうれしかった。また来ます」と笑顔。リーダーの三宅さんは「北海道以外で出場するのは宮古島大会だけ。走りながら景色を楽しめて観光できる、素晴らしい大会」と話した。
 同大会には100キロ、50キロ、ハーフ(21キロ)の3コースに計605人が出場。完走率は92・2%。県外からも大勢の選手が参加し、宮古路での走りを満喫した。

 写真説明・大会の様子を報じた宮古毎日新聞に見入る選手たち=17日、宮古空港

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防波堤付近に流木/佐良浜漁港・海保が船舶に注意呼び掛け

  平良海上保安署(岡部竹男署長)は17日午後、伊良部町佐良浜漁港沖合から白鳥埼方向に多数の流木が漂流していることを確認した。海事関係者や漁協などに情報を提供し、付近を航行する船舶には十分に注意するよう呼び掛けている。
 流木の漂流は、付近を航行していた船舶からの連絡で分かった。同署は、フェリーなどの船舶交通の集中する平良港湾区域や宮古島と伊良部島の間の海域を流木が漂流する可能性が高いとして、同日午後5時30分ごろ、巡視艇やえづきを出動させ調査した。その結果、同港の防波堤テトラポット付近に25本ほどの流木が漂流したり、漂着しているのを確認した。

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