200平成1  14曜日

議員の半数以上が無回答/宮古JC・合併後の議員身分アンケ

 宮古青年会議所(宮古JC、宮里敏彦理事長)は13日、同会議所で会見を開き年明けから今月10日までに行った合併後の議員身分についての議員に対するアンケート調査結果を発表した。今回のアンケートに回答したのは五市町村議員81人中36人で回答率は44%。議員の半数以上が回答したのは平良市議だけで回答数は14。郡部は城辺町議3、伊良部町議4、下地町議4、上野村議2となっている。また、無記名での回答者は9件となっている。回答者のうち在任特例については「適用せず」が「適用」を上回った。
 
 今回のアンケート調査は、今月4日に5市町村議員81人に対して同会議所がアンケート用紙を郵便で送り10日までの投かんを呼び掛けていた。結局、12日までに寄せられた回答は36件にとどまった。
 今回の回答率について宮里理事長は「思ったよりも低い数値になった。一部の議員から私たちの動きに批判的な声も聞こえている。しかし、将来の島を担う人のためにも議員の考えを住民に知らせることは私たちの役割だと思う」と述べた。
 回答者のうち、所属議会や自分の名前を明記したのは27人で9人は無記名での回答となった。
 質問事項別では合併の賛否で賛成が30、反対が5、無回答が1。在任特例については「適用せず」が19件、「適用」が15件、「無回答」2件で「適用せず」が「適用」を上回った。
 在任特例に対する市町村別の議員見解では、平良市議が回答14件のうち「適用せず」が11件、「適用」が3件。城辺町議会が「適用せず」「適用」「無回答」がそれぞれ1件。伊良部町は回答した4人全員が「適用」。下地町議は「適用せず」が3件、「適用」が1件、上野村議はそれぞれ1件となった。また、無記名回答は「適用せず」が3件、「適用」が5件、「無回答」が1件となっている。
 5市町村合併推進協議会でも「在任特例」の適用を強く主張しているのは城辺町、伊良部町両議会の議員。今回の結果はそれを裏付けるように伊良部町議は回答者全員が「適用」を求めた。しかし、両議会とも自らの主張を示す機会でもある今回のアンケート調査に少数しか回答しない状況となっている。
 在任特例適用を求める主な理由としては▽市長、市議選の同時選挙は絶対に避けるべき▽全国でも適用する事例が多い▽新市建設、振興策について責任がある▽地域の声を反映させる▽地域の行く末を見守るため▽地域の特色を生かすために最初の予算編成を行う▽地域の不安解消―など。
 「適用せず」の意見は▽市長と市議選の同時選挙をすべき▽すべて新しい体制でスタートする▽郡民の声を大切にしたい▽費用の削減にもなる▽新市市民に選ばれた人が新市の議員になるべき▽合併の基本理念を考えれば当然▽財政面の効率化が基本―など。
 「在任特例適用」を求めた議員で、その期間については「7カ月」が多数を占めたがそのほかにも「10カ月」「任期いっぱい」「12カ月」「6カ月」「20カ月」との回答もあった。
 また、新市議会の定数については大多数が法定定数の「30」を主張。そのほかの意見としては「28」が3件、「25」が2件、「26」「28−30」がそれぞれ1件となっている。
 宮古JCでは今回の結果について詳細をホームページに掲載していく予定で、今後寄せられた回答についても随時掲載していく。
 アドレスはhttp://www.cosmos.ne.jp/~miyakojc/

top.gif (811 バイト)

今季の製糖操業スタート/宮糖伊良部工場皮切り

 宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)が13日、宮古地区の四製糖工場のトップを切って操業を本格開始した。昨年の相次ぐ台風や干ばつの影響で、初日の甘蔗(かんしゃ)糖度は、最高13度、最低9・1度、平均11・0度で、糖度の低い非常に厳しい作柄となった。今期は4万1200トンを見込む。同工場は操業日数約78日間のフル稼働態勢に突入した。
 前期の操業日数の甘蔗糖度は、最高14・5度、最低10・2度、平均13度あった。今期の平均糖度は前期より2度低い。
 同工場によると、2004−05年産サトウキビは、当初5万9000トンを予想していたが、台風などの自然災害の影響で1万7800トン減収し、4万1200トンを予想。
 この日の午後3時から、関係者ら多数を招いた操業開始セレモニーが行われた。
 新里光男宮古製糖社長や浜川健伊良部町長、砂川佳一県議、安和朝忠宮古支庁長らが、稼働中のコンベアーに向かってキビ束を投げ込んだ。全員で無事故・無災害の安全操業を願った。
 新里社長は「今期は非常に自然災害が多い年で非常に厳しい。きょうの品質取引検査は厳しく、甘蔗糖度が平均でまだ12度にも足りない。しかし、これからの天候次第では、甘蔗糖度が上昇するものと期待される」と述べた上で「関係者の皆さんと農家の方々の協力と頑張りがなければこの難関は乗り切れない。必ずや良い成果をもたらすことに期待する」と強調した。
 浜川町長は「農家が丹精を込めたサトウキビが1本たりとも無駄にならないように、今期の操業に期待する」と激励した。次いで砂川県議、安和支庁長が乾杯の音頭を取り、宮古の基幹作物であるサトウキビ振興に積極的に取り組んでいく考えを示した。
 引き続き鏡割りが行われ、新里社長ら7人が操業開始を景気づけた。
 宮古本島の宮古製糖城辺工場と沖縄製糖宮古工場は17日、宮古製糖多良間工場は19日から操業開始する。

 写真説明・ 関係者らがキビ束をコンベアーに投げ入れ、製糖操業が本格スタートした=13日、宮古製糖伊良部工場

top.gif (811 バイト)

岩手県宮古市に回答/新市名称問題で合併協

 宮古の合併新市の名称が「宮古市」に決定し、それに対して岩手県宮古市側が難色を示していることを受け5市町村の首長が住民アンケートを実施する方針となった重複名称問題。熊坂義裕市長は13日、アンケート実施について「自治体の名称は50年、100年と長い間住民にかかわってくる。新市名称の決定に当たっては住民の意向を幅広く聞くことは大切なこと」と、本紙の取材に答えた。
 また、重複名称に関する岩手県宮古市からの質問状に対して、同協議会長の伊志嶺亮平良市長が今月11日に岩手県側にファクスで回答した。
 伊志嶺会長の回答に対する今後の対応について熊坂市長は「今後、市議会とも相談しながら回答の中身を協議したい。宮古島の合併協議会が19日に行われると聞いているので、その中身を確認した上で今後の対応策を検討したい」と説明した。
 合併後の新市名称は、多良間村も加盟していた「6市町村」の枠組みだった協議会で昨年4月、「宮古市」とすることを確認した。下地町、上野村が離脱した「3市町」の枠組みでも昨年11月に「宮古市」の名称を改めて確認し、上野、下地の両町村が相次いで再加盟した「5市町村」の合併協では昨年12月に、これを追認した経緯がある。
 この件について岩手県宮古市側では、昨年12月の市議会で取り上げられ、熊坂市長は「当惑している」と答弁するなど、事前の説明がないままに決定したことと、重複する自治体の名称について難色を示している。

top.gif (811 バイト)

キャッチボールなどで汗/オリックス・バファローズ投手陣

 オリックス・バファローズ投手陣の合同自主トレが13日、平良市民球場サブグラウンドでスタートした。初日はランニングやキャッチボールなどで汗を流した。
 選手らは午前8時45分ごろ平良市民球場に到着。ストレッチで体をほぐした後、ランニングで汗を流した。引き続いてダッシュ、キャッチボール、ノックなどを次々とこなしていた。
 選手らは宮古島の暖かい気候に満足そうな表情を浮かべ、時には笑顔を見せながらトレーニングに励んでいた。
 新人として入団した町豪将選手は「トレーニングが厳しいということは予想していた。まだ、先輩たちにはついていけないが、早くついていけるよう頑張る」と強調。宮古島の印象は「風がすごく暖かい。体が早くできるので野球をする環境はとても良い」と絶賛していた。同じ新人の光原逸裕選手は「環境が良いので体がよく動く。こういうのどかな場所が好きなので精神的にもすごく落ち着く。1年間試合を続けていくので、けがをしないような体づくりを心掛けたい」と話した。宮古島のファンには「ここ数年は低迷してるが、今年はしっかりと頑張るので応援お願いします」と話していた。
 選手らは25日までトレーニングを行い、来月1日から始まる春季宮古島キャンプ(同20日までを予定)に備える。

 写真説明・ノックで機敏な動きを見せる自主トレメンバー=13日、平良市民球場サブグラウンド

top.gif (811 バイト)

砂浜に大量の流木/平良市狩俣・台風の影響で漂着?

 平良市狩俣の「ナービダ」と呼ばれる砂浜に、流木、中国語やハングル文字、日本語が記載されたペットボトル、空き缶などの漂着ごみが大量に打ち上げられている。複数の住民の話を総合すると、昨年、相次いで宮古島地方に襲来した台風の影響と思われるという。狩俣自治会(池間等志会長)では、「きれいにしたいが、規模が大きすぎて自治会の予算では厳しい」と話している。
 現場は池間大橋近くの県道230号線(通称、池間・大浦線)の東側。同県道からは、生い茂る草木などが視界をさえぎり砂浜を確認することはできず、通りからは死角になっている。
 池間会長によると、この浜の長さは約600メートル。漂着物は砂浜一面に打ち上げられている。また、この砂浜には地元住民らが「海の神様」とあがめる御嶽(ウタキ)があり、現在も地元の漁師らが安全と大漁を祈願する神聖な場所という。
 砂浜には大きな流木をはじめ、ドラム缶、発泡スチロール、電球、人形、空き缶、ペットボトル、インスタント食品などさまざまな漂着物が打ち上げられている。
 池間会長は「元々、漂着物が多く打ち上げられる砂浜だが、今回は特に多い。相次いで襲った台風の影響ではないか」と分析。「流木の撤去など、重機も必要になると思う。自治会独自で清掃するには規模が大きすぎる」と話した。
 各地の砂浜や海岸の維持、管理を行う県宮古支庁土木建築課では、きょう14日にもこの砂浜を調査し、調査結果により今後の方針を検討する予定。

 写真説明・大量の流木、漂着ゴミが打ち上げられている=13日、平良市狩俣の「ナービダ」と呼ばれる砂浜

top.gif (811 バイト)

100キロに281人が挑戦/16日にワイドーマラソン

 宮古島を舞台に、 16日に開催される第15回宮古島100キロワイドーマラソン(主催・上野村、宮古広域圏事務組合など)の出場者がこのほど決まった。100キロ、50キロ、ハーフマラソン(21キロ)の3部門に、総勢683人のランナーが挑戦する。このうち、最長の100キロコースには281人が出場を予定している。
 大会は走ることを楽しみながら自らの可能性に挑戦し、南の島の自然を満喫するとともに、競技者間の交流と大会スタッフ・ボランティアとの親ぼくを深めることなどを目的に開催される。
 100キロの部は上野村のうえのドイツ文化村を午前5時にスタート。制限時間は午後7時。50キロの部は107人が出場予定。午前11時に狩俣中学校近くからスタート。城辺町の東平安名崎を経由し7時間以内でゴールの同文化村を目指す。最短のハーフマラソンの部には、最多の295人が挑戦。東平安名崎をスタートし、4時間以内で同文化村を目指す。

top.gif (811 バイト)