200平成1  曜日

今年の目標 筆に込め/宮古地区小・中学校書き初め大会

 第25回宮古地区小・中学校書き初め競書大会(主催・宮古地区PTA連合会)が8日、平良市立北中学校体育館で行われ、各小・中学校から参加した418人の児童・生徒が一筆一筆に新年の決意を込めて作品を書き上げた。審査の結果、小学校の部ではなかまひなこさん(上野小1年)、中学校の部では平良朱里さん(平良中1年)らが金賞に選ばれた。入賞作品は2月1日から4日までの期間、沖縄銀行宮古支店で展示される。表彰式は6日午後2時から平良市中央公民館で行われる。
 同大会には小学生の部に358人、中学生の部に60人、計418人が参加。課題は小学生が▽1年「みかん」▽2年「かきぞめ」▽3年「きよい心」▽4年「元気な子」▽5年「光る天地」▽6年「世界友好」、中学生が▽1年「天地新春」▽2年「大自然の美」▽3年「初光五色雲」―。参加者たちは一筆一筆に全神経を集中させ、日ごろの練習の成果を生かし書き初めを行った。
 開会式であいさつに立った宮古地区PTA連合会の上地善久会長は「新年を迎えるにあたり、みんないろいろな目標があると思う。その新年の思いを表現し、素晴らしい字を書いてほしい」と呼び掛けた。立津精一審査委員長は「参加することに意義があり、良い習慣を身につけることが大切。今回は『美しい文字・豊かな心』をテーマに掲げたい。弱い者を助けることが美しい心につながる。皆さんにとって素晴らしい1年であることを祈る」と述べた。
 審査には立津委員長のほか、親泊宗二さん、大盛敬徳さん、伊良部守胤さんが当たり▽筆遣いや基本点画▽字形は整っているか▽筆順▽文字の大きさ、配列▽本文と落款のつり合い―などに沿って審査を行った。
 会場には父母や書道の指導者など多数が詰め掛け、作品を仕上げる児童・生徒を見守っていた。

 写真説明・宮古地区の各小・中学校から参加した418人の児童・生徒が書き初めを行った=8日、北中学校体育館

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創立10周年記念し来島/東京・高輪ロータリークラブ

 ボランティア活動などを行う高輪ロータリークラブ(東京都品川区、横尾良明会長)の会員ら約30人はクラブ創立10周年を記念した宮古島ツアーのため8日、来島した。会員らはきょう九日に植樹や少年野球教室などボランティア活動を行う。
 宮古空港には宮古島ロータリークラブ(藤村明憲会長)の会員らが集まり、歓迎セレモニーを開き来島を歓迎した。セレモニーではミス宮古の儀保睦さんが横尾会長に花束を贈呈した。藤村会長は「3日間と短い期間だが、宮古島を楽しんでください」と述べた。
 横尾会長は「マングローブの植樹や少年野球教室などボランティアを行う。楽しみながら活動したい」と
 9日は午後2時から市営球場でプロ野球千葉ロッテマリーンズの元ヘッドコーチの醍醐猛夫さんによる少年野球教室や、伊良部町の渡口の浜で清掃活動などを実施する。

 写真説明・歓迎を受け喜ぶ高輪ロータリークラブの横尾会長(中央)ら=8日、宮古空港

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吉野海岸環境整備工事が着工/駐車場、トイレなど完備

 吉野海岸への進入路舗装や駐車場、トイレ・シャワーなどを整備する吉野海岸環境整備工事が8日までに着工した。同日、同海岸入り口付近で地鎮祭が行われ、町や工事関係者が参加して工事の無事故無災害を祈願した。工期は3月8日まで。
 同工事は同海岸の利用環境を向上させるために行う。凹凸の激しい進入路を舗装(幅員は現在の4メートルを維持)するほか、排水路を設置する。駐車場は一周道路からの進入路入り口付近に整備し、駐車スペースは80台を確保。トイレやシャワーは駐車場周辺に設置し、海岸には簡易型のトイレを置く。
 同工事の土木は下北建設が行い、請負金額は2982万円。建築は琉建産業が1575万円で落札した。予算は県が6分の5を補助し町が6分の1を負担。
 同日正午から行われた地鎮祭では町の建設課や企画振興課の職員らをはじめ、工事を請け負う建設業者の代表が参加して工事の安全を祈願。併せて今回の整備工事に伴う同海岸の利便性の向上を願った。
 同海岸の進入路は幅員が狭い上に凹凸がひどいため、車の接触事故が発生するなど、その安全性が指摘されていた。同町議会一般質問でもたびたび取り上げられているが、同海岸が宮古島でも有数の観光スポットであることなどを踏まえ、町が環境整備を急いでいた。

 写真説明・町の職員や工事関係者がくわ入れを行い工事の無事故無災害を祈願した=8日、城辺町吉野地区

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知ってますか?車リサイクル法/今月から施行

 使用済み自動車(廃車)の不法投棄防止や廃車から出るエアバッグ、フロンガスなどを回収し、再利用を促進することを目的にした「自動車リサイクル法」が今月1日から施行され、自動車所有者は普通自動車なら1万円から1万8000円程度のリサイクル料金を負担する。新車購入料金や車検料金、廃車料金のいずれかに上乗せして支払う。宮古地区では浸透は今ひとつで、車検時に初めて知る所有者もおり、宮古地区の販売・整備・廃車引取を行う各事業者は同法の理解を呼び掛けている。
 対象となるのは農業機械などを除くほとんどすべての4輪自動車。リサイクル料金は車種ごとに設定され、軽自動車が7000円から1万6000円程度、中型・大型トラックで1万円から1万6000円程度で、料金については各自動車メーカーのホームページで公表されている。支払いは▽新車の購入時▽現在の所有車は1月以降の最初の車検時▽廃車時―のいずれか。支払いを行うと「リサイクル券」が発行される。
 料金は個人ではなく自動車ごとに課せられているため、中古車を購入する際、前所有者がリサイクル料金を支払っていた場合は、購入後に料金を支払う必要はない。
 あるメーカーの宮古支店によると、施行後1週間で車検を行った半数の所有者が同法について理解しておらず、また、「支払わなければ車検は受けられないのか」と問い合わせもあったという。
 管内の廃車引取業者は25事業者あり、うち14事業者が国の指定した期間に登録済み。残る11事業者の一部は現在登録手続き中で、全業者が登録するよう宮古福祉保健所も指導を行う。
 リサイクル料金の一部は今後、離島の廃車の海上搬送費用などに充てられる予定。
▽自動車リサイクル法とは
 自動車リサイクル法自動車のメーカーや輸入業者に対し、廃車から出るエアバック、フロン類、破砕ごみを引き取り、再利用・破壊することを義務付けた法律。国の指定を受けた自動車リサイクル促進センターが管理運営を行う。一連の工程は電子マニフェスト(移動報告)で管理し、シュレッダーダスト料金、エアバック類料金、フロン類料金などがリサイクル、回収がされた際に、各事業所やメーカーに料金が支払われる。

 写真説明・新車購入時、車検時などに発行されるリサイクル券

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嵩原さん、新人奨励賞/琉球古典芸能コンクール

 昨年行われた第39回琉球古典芸能コンクール(主催・琉球新報社)舞踊の部で、玉城流敏風國瑞会下地孝子琉舞研究所の嵩原安仁さん(35)が新人奨励賞を受賞した。同研究所からは初の受賞者となり、関係者を喜ばせている。
 同コンクールは舞踊、三線など6部門があり、舞踊新人賞の部門では約200人中、120人が合格した。同賞には芸歴3年以上の者に受験資格があり、3年半を過ぎた嵩原さんは昨年8月に挑戦。課題曲の「上り口説」と「天川」を踊ったという。
 嵩原さんは「緊張して頭が真っ白だったので、受賞の知らせを聞いたときは喜びよりも驚きの方が大きかった」と振り返り「コンクールのために日焼けやけがなどをしないよう、日々気を使うことも多かったが(受賞は)今後に向けての励みになった。職場の仲間や家族の協力に感謝し、これからも目標を持って頑張りたい」と意欲を新たにした。
 同研究所は、教師の下地さんが約1年前に正式に立ち上げ、男性の門下生は嵩原さんのみ。第1号の受賞者誕生に下地さんは「自分のことのようにうれしい」と笑顔を見せ「努力を継続してこそ本当の楽しさが分かるようになる。目標を持って続けてほしい」と激励した。

 写真説明・琉球古典芸能コンクールで新人奨励賞を受賞した嵩原安仁さん=8日、玉城流敏風國瑞会下地孝子琉舞研究所

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