200平成1  曜日

平良市に総務部など配置/新市の組織・機構

 宮古5市町村合併推進協議会幹事会(幹事長・下地敏彦城辺町助役)の第7回会合が7日、同協議会事務局で行われ新市の組織・機構などについて協議した。組織については五部制とし、平良庁舎に2部と教育委員会、城辺、下地、上野の各庁舎にそれぞれ一部、伊良部庁舎には総合支所を設置することが確認された。また、民間を交えた「組織・機構に関する委員会」を立ち上げて各部における課、係、職階制などについて協議していくこととなった。

 合併新市の組織・機構については城辺町役場を中心とするプロジェクト班が作成した案が示された。制度は5部制を採用して協定項目で確認された分庁方式により平良庁舎に「総務部」と「企画政策部」、城辺庁舎に「福祉保健部」、上野庁舎に「経済部」、下地庁舎に「建設部」、伊良部庁舎は各部の課を設置した「総合支所」を設ける。また、教育委員会は平良庁舎に設置される。
 新市における組織・整備方針としては▽住民の声を適正に反映▽地方分権へ柔軟に対応▽簡素で効率的▽住民が利用しやすく・分かりやすい―など。
 基本的な考え方としては▽同規模市を参考に、合併時の職員数を考慮した組織とする▽組織は、人事と密接に関連することから、5市町村職員の職階制を考慮したものとする―。
 また、「予算・決算プロジェクト班」がまとめた2005年度予算編成方針も示され、この中では新年度の定年退職者補充分については予算計上しないことや、単独事業の新規事業分は計上しない。宮古まつり、町民まつり予算は計上しないなどの方針が確認された。
 今回示された合併新市の組織・機構と05年度予算編成方針については11日に予定されている市町村長会議に提案され確認後、正式に決定する。
 決定した組織・機構については今後、発足予定の委員会で課、係および出先機関等の組織、職階制について協議し肉付けしていく。
 幹事会後には市町村の助役、総務課長らで構成される宮古地区自治研究会も開かれ、今年3月末で解散予定の「宮古市町村会」の取り扱いについて協議。職員については 1人が城辺町、残りの4人が平良市に配置され平良市に配置された職員の人件費については、城辺町を除く4市町村で負担することなども確認した。

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107万人と過去最高を更新/04年宮古空港乗降客数

 平良市空港課空港管理事務所がまとめた2004年の宮古空港乗降客数は前年比3万6135人(3・5%)増の107万8840人となり過去最高を更新した。1999年以来、6年連続の100万人の大台を突破した。同事務所はチャーター便の増加、地元観光業界の努力などが数字を押し上げたとみている。次年度の110万人台も視野に入った。

 同空港の利用実績は乗客が54万1623人(前年比3・5%増)、降客が53万7217人(同3・4%増)で計107万8840人だった。
 月別に前年比伸び率を見ると、2月の17・7%が最も高かった。この月はチャーター便が16便離発着し計1467人を運んだ。また、客数が最も多かった3月もチャーター便が23便就航し計2331人が利用するなど、チャーター便の増加が大きな影響を与えた。
 1月から7月までは前年比を上回る好調さだったが、台風の接近が集中した8月以降は前年を下回った。
 同事務所は「3・5%も増加したのはチャーター便の就航や観光協会を中心とした地元観光業界の誘致活動の取り組みが好調に推移した結果。台風の接近がなければもっと高い数字になった可能性は高い。修学旅行や大学野球キャンプなども増えており、次年度も期待できる」と分析した。


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カラシラサギ飛来/伊良部町の入り江

 国内ではまれに飛来す迷鳥のカラシラサギ(サギ科)1羽が7日、伊良部町の入り江で確認された。世界的に数少ない貴重種で、スマトラ島などで越冬する旅鳥。
 夏羽では後頭に羽毛が20本程度あり、その束は冠羽(かんう)と呼ばれる。今回飛来したカラシラサギは、冬羽への変化途中にあるため、羽毛は数本しかない。完全な冬羽になると、羽毛は無くなる。足は黒く足指は黄色。冬羽のくちばしはほとんど黒色。夏羽のくちばしは黄色く、目先は青緑色。全長約65センチ。
世界では中国南部と朝鮮半島の一部だけで繁殖する。中国の古名の唐(から)を冠して唐白鷺(からしらさぎ)の名が付いた。東南アジア、スマトラ島、ボルネオ島などで越冬する。

 写真説明・
南の国へ南下中に立ち寄ったカラシラサギ=7日、伊良部町の入り江(撮影・伊良波彌記者)

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カボチャなど本土へ/宮古地区野菜初出荷式

 2005年の宮古地区野菜初出荷式(主催・宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会)が7日、JAおきなわ宮古地区事業本部駐車場で行われ、1年間の高値販売と輸送の安全を祈願した。初荷は宮古自慢のカボチャやトウガン、ゴーヤーなど合わせて約20トン。連絡協議会の国仲和男会長は安全な高品質野菜の生産と宮古ブランドの確立に決意を新たにした。

 初出荷式には、生産農家や農業関係機関、輸送会社の役職員多数が出席した。
 あいさつに立った国仲会長は「サンゴ石灰土壌の特性を生かした当地区の園芸作物は、他地区にない特有のうまみがあると、評価を得ている」と、宮古産野菜の品質の高さを強調。その上で、「今年も安心、安全、高品質をモットーに市場、消費者のニーズに沿った農産物の生産出荷に努める」と述べた。
 県宮古支庁の安和朝忠支庁長と宮古地区農業振興会の伊志嶺亮会長の2氏が祝辞を述べ、農家の努力をたたえるとともに流通コストの低減に意欲を見せた。
 安全祈願に次いで、下地隆弘JAおきなわ宮古地区事業本部長が高値を祈念し乾杯の音頭。初荷を積んだトラックは、万歳三唱に送られ、本土市場に向かった。
 協議会事務局の報告によると、2004年度の冬春期野菜は、本土を襲った台風の影響により、昨年12月上旬には高騰。しかし、中旬になると輸入野菜の増加などにより下落した。今後については「1月中旬以降に、高値回復する」と見通している。
 同年度の販売高はカボチャ、ゴーヤー、トウガン、インゲン、メロン、マンゴー、サトイモ、オクラ、パパイア、タマネギ、ピーマンの11品目合計で、4億6800万円を計画している。

 写真説明・万歳三唱で輸送の安全と高値を祈願した=7日、JAおきなわ宮古地区事業本部駐車場

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トライまで100日/残暦版設置し成功祈願

 第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)まで、あと100日に迫った7日、大会開催日(4月17日)までの日数をカウントする残暦板の設置式が、平良市総合体育館前のトライアスロン記念碑前で行われた。同事務組合代表理事で、大会長の伊志嶺亮平良市長ら関係者が出席、大会の成功に向け決意を示した。大会には地元、宮古勢78人を含む1500人が出場予定。「ストロングマン」を目指し、宮古島を舞台にスイム、バイク、ランの3種目で自己の可能性に挑戦する。
 伊志嶺大会長はこれまで、大会を支えた大勢の関係者へ感謝を示した上で、「市町村合併が実現すると、宮古広域圏事務組合で主催するのは今回が最後になるかもしれない。21回大会も成功するよう、しっかりと取り組んでいこう」と呼び掛けた。同事務組合議会議長の楚南隆・平良市議会議員が音頭を取り、大会成功を祈願した「振舞酒」で乾杯。出席者全員がグラスを高々と掲げ、大会成功に向け努力を誓い合った。
 今大会は「ストロングマン・新たな感動のステージへ」をテーマに掲げ、海外から12カ国52人、県内から103人、県外から1267人、宮古から78人の選手が出場を予定。下地町の前浜ビーチをスタートし、ゴールは平良市営陸上競技場。スイム3キロ、バイク155キロ、ラン42・195キロの計200・195キロで競われる。

 写真説明・関係者が「あと100日」と刻まれた残暦板の除幕を行った=7日、平良市総合体育館のトライアスロン記念碑前

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