200平成16  1226曜日

多良間村、県内最低/04年地方公務員の給与水準

 【那覇支局】国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員の給与水準を示すラスパイレス指数は2004年4月1日現在で、多良間村77・8で県内で最も低く、全国3170自治体でも下から6番目であることが24日、県のまとめで分かった。
 平良市91・8(県内26位、前年比1・2ポイント減)、城辺町89・4(同32位、同0・8ポイント減)、上野村88・7(同33位、同3・4ポイント減)、下地町87・3(同36位、同1・9ポイント減)、伊良部町83・1(同48位、同3・1ポイント減)多良間村77・8(同52位、同4・0ポイント減)となった。
 県の指数は98・9で、47都道府県で33位だった。
 県内市町村の平均は93・4、前年まで100を超えていた那覇市が98・5に落ち、すべての市町村が国を下回った。最も高かったのは南風原町の98・8。
県内の市の平均は94・9、町村の平均は91・3で全国平均に比べてそれぞれ3・3ポイント、2・4ポイント低かった。
 勝連町(0・3ポイント増)を除くすべての市町村で前年から下落した。下げ幅が大きかったのは、財政難から職員給与のカットを実施した与那国町(9・6ポイント減)、石垣市(6・1ポイント減)など。
 全体に下落傾向になったのは、国立大学の独立行政法人化による職員数の減少などで基準となる国の給与水準が上がったことも影響している。

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新年控えすす払い/宮古神社

 新年を迎えるにあたり、平良市西里の宮古神社で25日、拝殿などの天井や棚に積もったほこりを払い落とす「すす払い」が執り行われ、宮内を清めた。
 祝詞(のりと)を奏上した後、斎竹(いみだけ)と呼ばれる竹で、1年間の無病息災に感謝するとともに、新しい年が宮古圏域住民にとっていい年にになるよう期待を込めながら、島袋輝市さん、伊野波哲夫さんの2人の神主がすすを払った。
 すす払い終了後には、「注連縄(しめなわ)掛け」も行われ、新年に向けての準備が厳かに進められた。
 宮古神社では、12月31日午後5時から、「大祓(おおはら)い」、「除夜祭」が行われ、来年1月1日午前零時からは、初詣での開始を告げる「新年初太鼓」が執り行われる。

 写真説明・神職者が斎竹を使い、1年間のすすを払った=25日、平良市西里の宮古神社

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「感情的だった」と陳謝/浜川伊良部町長・

「世論はついてくる」発言で

   「住民に対し申し訳ない。丁重におわびしたい」―。24日に県宮古支庁で行われた第7回宮古5市町村合併推進協議会の中で、「世論に惑わされずわれわれが判断すればいい。世論は私たちについてくる」などと発言した伊良部町の浜川健町長は25日、宮古毎日新聞社の取材に応じ、この発言について陳謝した。浜川町長は「『われわれが努力して決めていけば、住民は分かってくれる。またそのための努力をしていく必要がある』ということを言いたかった。感情的になっていた」と理解を求め、「住民の意向を尊重するのは当然」と釈明した。

 24日の協議会で浜川町長は、合併後も現在の議会議員が在職できる「在任特例」問題の中で意見を述べた。「理想はあるだろうが現実を見なければならない。目的はいかに合併を進めるか。来年の3月議会で議会が通さなければ2年間やってきたことが頓挫する可能性もある。議会の立場も考えてほしい。合併賛成か不賛成かで拮抗(きっこう)していて、1人か2人逃げてしまえば終わり、という状態だ」と述べ、伊良部、城辺両町の議員らが主張する「在任特例適用」に理解を求めた。
 この後、住民側の委員から「新聞の世論調査では7割が(新市長選挙との)同時選挙を支持している」など、「在任特例なし」を主張する意見が相次ぐと、浜川町長は「議会が(合併について)議決しないこともないとは限らない。そうすれば誰が責任を取るのか。住民の世論というが、それに惑わされず判断すれば良い。世論は私たちについてくる」と述べた。
 これには傍聴していた市民から「バカにするな」との声が上がったほか、新里玲子委員は「そのような発言には、市民は怒る」と指摘した。
 一夜明けた25日、本紙の取材に浜川町長は「世論は私たちについてくる」発言について、「住民の感情を逆なでする発言だった。私たち(協議会)が、きちんと議論して良い方向に決めていけば、住民も理解するはずだし、理解してもらえるように努力していく必要がある、そのことを言いたかった」と語った。
 「在任特例」問題に関しては「合併は議会の議決事項。特例は法律で認められているので活用して、議員の皆さんが納得するようにしなければならないのではないかと思った。(在任特例)7カ月が長いならば、短くしてもよい。伊良部町議は合併後も任期が残るため、町民も特例適用に理解を示している」と述べ、「在任特例は必要」との見解を示した。
 在任特例 合併後2年以内は選挙なしで新市の議員に在任できる特例

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苗の仮植え始める/葉タバコ

  宮古各地で葉タバコ苗の仮植えが進められており、生産農家が忙しい毎日を送っている。来月下旬には本畑への移植が行われる。
 JAおきなわ下地支店の葉タバコ育苗ハウスでも多くの生産農家が苗の仮植え作業を実施。子供たちも参加するなど家族ぐるみで作業に精を出している。
 この作業は約4センチ四方の小さなポットに苗を植え付けるという細かい仕事で、生産農家らは目を細めながら丁寧に作業を進めていた。
 農家らは「年末で忙しい時期だが、今は葉タバコの成長に待ったなしの状態。昨年は成績が良くなかったので今年は豊作に期待したい」などと小さな苗に願いを込めていた。
 2005年産の葉タバコは今月上旬に各地で播種された。前期は干ばつや台風被害に遭い、前の年に比べて販売額が6億円以上もダウン。生産農家ら関係者は「今年こそは」と意気込む。すでに各地の葉タバコ畑には黒いビニールが張られており、各生産農家ともに来月下旬の本畑移植に備えている。

 写真説明・葉タバコ苗の仮植え作業に精を出す生産農家ら=25日、JAおきなわ下地支店葉タバコ育苗ハウス

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歳末商戦にぎわう/平良市内スーパー

 今年も残すところあと1週間を切った。クリスマスも過ぎ、大手スーパーなどでは新年を迎える準備に取りかかる買い物客でにぎわいを見せている。各店では歳暮コーナーやしめ縄を取りそろえるなど歳末商戦が始まった。歳暮のピークは27日ごろからとあって、各店ともスタッフ総出で対応に当たる。

 平良市内のある大手スーパーでは、12月上旬ごろから歳暮の特設コーナーを設置。毎年人気の米や乾物類、調味料セットなど約120種類の商品を取りそろえた。担当者によると23日ごろから買い求める客が増え始め、29、30日に最もピークを迎えるという。単品ではなく、油と調味料のセットなど数種類の商品を組み合わせた歳暮の売れ行きが良いのが今年の傾向で、このほかにも健康ブームから黒酢やもろみ酢のセットも人気。地元産品では泡盛と特産品のつまみを合わせたものがよく売れるという。最近は低価格の品を数多く購入する客が減っており、数よりも質を重視する客が増えているのも特徴だという。担当者は「多様化してきている。自分で品を選んで詰め合わせる客もおり、数種類の品を組み合わせた商品の人気が高い」と話した。
 別のスーパーでは、客へのPRとして11月末から歳暮コーナーを設置した。シーチキンや新米など実用的な品に人気があり、特に国内産の米はまとめ買いしていく客も多い。昨年から県外銘菓の詰め合わせの人気が上昇しており、世話になった相手への礼として地元では手に入らない菓子を購入する傾向にあるという。県外から移り住んでいるIターン者は泡盛など地元特産品を郵送する客が多いという。担当者は「毎年のマンネリ化を防ごうと、県外の銘菓に人気が出てきているのでは。去年は品切れになるほどだった。ピークはこれから」と気を引き締めた。
 城辺町から買い物に訪れていたある主婦は「毎年20件分ぐらいのお歳暮を用意する。せっかくの贈り物なので少々高くても良いものを贈りたい」と話し、品定めしていた。

 写真説明・多くの買い物客でにぎわう歳暮コーナー。ピークは27日ごろから=25日、平良市内の大手スーパー

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高橋、上野村に住民登録/ユニマットグループ代表、竹富町から

  上野村(川田正一村長)の名誉村民で、ユニマットグループ代表の高橋洋二氏が竹富町から同村に住民登録していたことが25日までに、分かった。高橋氏は2000年度分所得税の高額納税者番付で9億1287万6000円で県内1位、全国13位になり、同村へ約1億5000万円の税金を納めていた経緯がある。
 高橋氏は2000年12月に同村へ移り住んだ。その当時、村全体の住民税年額は4500万円ほどで、高橋氏は村民全体の3倍近い税金を1人で納めていた。
 高橋氏は「南岸リゾート計画に積極的に参画、名実ともに村民として雇用拡大、観光産業振興、村財政の発展に貢献した」などの理由から、01年8月に同村初の名誉村民となった。

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