200平成16  1225曜日

「議員の任期・定数」継続審議/合併推進協

  宮古5市町村合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)の第7回会議が24日、県宮古支庁で行われ、継続審議となっていた協定項目「議員の定数・任期」のうち、特に「在任特例」適用の可否について活発な議論が交わされたが、住民側委員のほとんどが主張する「在任特例なし・合併後は市長選挙と同時選挙」と、城辺町、伊良部町の両議会議員の委員らが中心に主張する「在任特例適用」で意見が真っ2つとなった。結局、再び継続審議となり、結論は年明けの協議会に持ち越された。このほか「新市建設計画」案を原案通り確認。同計画は今月中に県に申請される。

 前回15日の協議会では「議員の定数・任期に関する検討委員会」が提案した「在任特例7カ月、定数30」が継続審議に。この日、議論の前に報告された各議会の判断は、平良市が「在任特例なしの同日選挙、定数30」、城辺町と伊良部町、下地町が「検討委の意見を尊重」、上野村が「多数意見に従う」となっている。
 議論の口火を切った中尾英筰委員は「同時選挙は譲れない。新市長選挙後の議員選挙は市長派と反市長派に分かれてしまうし、選挙経費もかさむ。同時選挙なら投票率低下を防ぐメリットもある」と持論を述べた。
 城辺町議の新城元吉委員は「合併後最初の議会だけでも地域のニーズを訴えたい。新市を見極めていく上では非常に大事」と、在任特例適用に理解を求めた。
 新里玲子委員は「新聞報道をみると世論は同時選挙を望んでいる。議員の皆さんに熱い気持ちがあるなら、新しい選挙に臨めば良い」と強調。他の住民側委員もほとんどは「在任特例なし、同時選挙」を求めた。
 座喜味一幸委員は「2005年度予算は来年の3月議会で各市町村とも1年分を決定し、合併時点でこの予算を振り替えた形で新市の予算となる。05年度の予算編成こそが議員の大きなヤマ場だ」と話し、「在任特例なし」でも意見は反映できる、との見解を示した。
 伊良部町議の豊見山恵栄委員は「議員は落選することを恐れての意見ではない。将来の宮古を考えてのこと。同時選挙となれば、市長候補と議員候補の政策が混乱するのではないか」と述べた。

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「同時選」求める署名2617人/JCなどが合併推進協に手渡す

  宮古青年会議所(JC、伊沢忠憲理事長)、沖縄宮古商工会議所青年部(仲宗根浩司会長)と宮古観光協会青年部(吉井良介部長)の3団体は24日、宮古5市町村合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)事務局に対し、議員の身分について▽新市の議員定数を25とする▽在任特例は適用せず新市市長選挙と議会議員選挙は同日選挙とする―ことを求める要請書を、住民2617人分の署名とともに提出した。JCの伊沢理事長、商工会議所青年部の仲宗根会長らが同日午前、合併協の糸数健事務局長に要請書と署名簿を手渡した。
 3団体は、15日に行われた第6回合併推進協議会の中で「議会議員の定数および任期に関する検討委員会」が提案した「議員定数30、在任特例7カ月」に異を唱え、20日から平良市や城辺町のスーパーなどで署名活動を実施した。その結果、3団体が提案する「定数25、在任特例は適用せず」に2617人が賛同した。
 要請書は「市町村合併はあらゆる面でスリム化を図り、財政支出を抑制することが大きな目的。議員定数、選挙費用についてもそれは例外ではない。国の三位一体改革により収入減が見込まれる中、小委員会の提案には住民は納得しかねる」と指摘。
 要請の根拠として「定数25」については、「人口6万4000人余の具志川市議会で議員数が25人である」ことを挙げた。「在任特例を用いず、新市市長選挙と議会選挙の同日選挙」に関しては、「『新市の予算編成を見届ける義務がある』『地方の意見が通らない危ぐがある』などの意見には何の根拠も見いだせず、特例を用いることによる新市のメリットを見いだせない。住民の理解を得られていない」としている。
 これについては同日行われた第7回合併推進協議会で報告された。

 写真説明・合併協の糸数事務局長(左)に要請書と署名簿を手渡すJCの伊沢理事長(左から2人目)、商工会議所青年部の仲宗根会長(中央)ら=24日、宮古5市町村合併推進協議会

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総決起大会の決議文手渡す/県に下地島軍事利用反対を要請

 【那覇支局】下地島空港の軍事利用をめぐって、先月開かれた同空港の軍事利用に反対する宮古郡民総決起大会の伊志嶺亮実行委員長(平良市長)らが24日、県庁を訪れ、同大会で採択された決議文を県に手渡し、同空港の軍事利用に反対するよう要請した。
 伊志嶺市長、砂川佳一県議、奥平一夫県議、池間青昌平良市議会議長、友利恵一市議らが県庁を訪れ、嘉数昇明副知事に決議文を手渡した。
 下地島空港をめぐっては、在日米軍の再編にあたって一時的に利用する案が取りざたされていることから、宮古郡民の反対の意志を示そうと、先月28日に宮古6市町村長をはじめとする住民の反対集会を開いた。決議文では同空港の軍事利用が行われれば住民生活がおびやかされ、観光産業にも大きな打撃を与えるのは明らかだとして、@同下地島空港の使用に関して、「民間航空以外の目的には使用させない」との1971年の「屋良覚書」を順守するA危険な普天間飛行場の早期返還、基地の整理・縮小を早期に実現するB日米地位協定を抜本的に見直す―ことを県に要請した。 
 これに対して嘉数副知事は、「県としても度重なる米軍機による空港利用に対して自粛を要請するなど軍事利用の反対を表明している」と述べ下地島空港の軍事利用には反対する考えを改めて示した。
 伊志嶺市長らは同日、外務省沖縄事務所にも大会決議文を提出した。

 写真説明・伊志嶺市長(右)らが嘉数副知事(左)に下地島空港の軍事利用に反対するよう要請した=24日、県庁

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新市名称「宮古市」を改めて確認/来年1月に岩手県宮古市に説明

 宮古5市町村合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)で確認された新市名称「宮古市」に対し、岩手県宮古市(熊坂義裕市長)から異論が上がる中、24日の第7回協議会はこれまでの決定通り「宮古市」を新市名称とする方針を改めて確認した。伊志嶺会長は来年1月に同市を訪ね、これを説明する。
 同日の協議会では事務局が、宮古市議会の動きや岩手県の地元紙、全国紙などで取り上げられていることなどを報告。これを受け各委員が意見を交わした。
 「もう一度考え直さないと禍根を残す」、「名称は子々孫々まで使うもの。住民の総意としてアンケートをとってほしい」など再度検討を求める意見が上がる一方、「横やりが入ったからといって改めて議論はいらない」、「アンケートを取ると逆に協議会が混乱する。決まったことを推し進めるべき」など、決定を覆すべきではないとの意見に分かれた。結局、「決定通り」が多数として、「宮古市」を再確認した。

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宮古牛 モーっと食べて/宮古産和牛肉消費拡大キャンペーン

 JAおきなわ宮古地区事業本部など関係機関団体は24日夕、同本部裏の営農センターで宮古産和牛肉消費拡大キャンペーンを実施した。宮古産和牛肉の試食会を開催するとともに商品化された「和牛肉セット」を紹介し、宮古産和牛肉の地産地消をアピールした。

 同キャンペーンの狙いは宮古産和牛肉を島の特産品として定着させるとともに、この肉を地元で多く消費していくことが狙い。キャンペーンの内容は商品化された宮古産和牛肉セットを歳暮や中元など贈答品として売り出すほか、島内のAコープ各店舗で販売促進フェアを開催する。さらにホテルや居酒屋などに「宮古牛」の食材活用を求めていく。
 試食会で同本部の長浜哲夫副本部長は「せっかく宮古島で生まれている牛なのだから宮古で消費してほしい。地元での消費を拡大していく中で宮古産和牛肉が島の特産品として定着すれば、それが島の活性化につながると思う。宮古は安全、安心な牛肉の発信地」と強調した。
 宮古地区農業振興会の伊志嶺亮会長(平良市長)は「まずは自分たちが食べ、観光客にもどんどんアピールしていこう。そうすることで(競り)販売額も30億円に達するはず」などと話した。
 この後、同本部など行政の関係者をはじめ、宮古和牛組合員、畜産農家らが宮古産和牛肉を焼き肉で試食し、それぞれ肉の軟らかさと味に舌鼓を打っていた。
 現在、同本部の畜産センターで肥育されている宮古産和牛の頭数規模は500頭だが、そのほとんどが県外で消費され、地元では今年87頭しか消費されていない。同本部では地元で消費される頭数を年々増やしていきたい考え。

 写真説明・宮古産和牛肉セットを紹介する(右から)JAおきなわ宮古地区事業本部の長浜副本部長、JAおきなわ営農センターの川上政彦センター長、ミス宮古の儀保睦さん、宮古地区農業振興会の伊志嶺会長=24日、営農センター

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北海道から雪だるま/平良市 東保育園

  平良市の東保育所(垣花美恵子所長)は24日、クリスマスパーティーを開き、サンタクロースからのプレゼントや歌、踊りで楽しいひとときを過ごした。また、同所に通う前里佳菜子ちゃん(4つ)の祖母で北海道に住む高橋叶子さんからクリスマスプレゼントとして雪だるま2体が送られ、園児たちは触れる機会が少ない雪に歓声を上げながら雪合戦を楽しんだ。
 雪だるまのプレゼントは今年で5年目を迎えており、園児たちは毎年心待ちにしているという。クリスマスパーティーにはゼロ歳から4歳までの園児55人が参加。雪だるまはめったに実物を見る機会が少ないとあって、園児たちは大喜び。「冷たい」と歓声を上げながら雪だるまを触り、最後は教室中を水浸しにしながら雪合戦を楽しんだ。パーティーにはサンタクロースも登場し、園児1人ひとりに菓子の詰まった靴下をプレゼントした。

 写真説明・「冷たい」。毎年楽しみにしている雪だるまに歓声を上げる園児たち=24日、東保育所

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