200平成16  1223曜日

市長と同時選 7割が支持市町村合併後の議員身分

本紙が緊急世論調査

 来年10月1日合併、新市誕生を目指す宮古地区の 5市町村合併だが合併推進協議会の論議は、合併後の議員身分について議員側と住民代表との意見が衝突。「新市市長選と議員選の同時選挙」や「在任特例」、「議員定数」で論戦が展開されている。宮古毎日新聞社では今月18、19日の両日に緊急世論調査を実施した。調査結果では「同時選挙」についての項目で「実施すべき」が全体の67・9%となり約 7割の住民が新市の市長、議員の「同時選挙」を求めていることが分かった。

 今回のアンケート調査は、電話帳から20歳以上の男女240人を無作為に抽出し、電話による直接聞き取り方式で行った。
 質問項目は▽合併後の新市市長選と議員選挙を同時に実施することについて▽合併後の議員定数を30とする方針が打ち出されていることについて▽在任特例が適用された場合、その期間を「7カ月」とすることをどう考えるか―の3項目。
 「議員定数30」については「ちょうどよい」が47・5%、「多すぎる」が39・6%で「少なすぎる」は5・0%となった。
 また、「在任特例」を適用した場合に「適用期間7カ月をどう考えるか」については「ちょうどよい」が37・5%、「長すぎる」が37・1%、「短かすぎる」は6・3%となり、「7カ月」は「ちょうどよい」「長すぎる」がほぼ同じ割合となった。
 市長選と議員選を同時に「実施すべき」とする意見が約7割となったが、市長選が新市発足後50日以内の選挙となっていることから実質「在任特例なし」を意味する。
 「議員定数30」についての質問では、回答者から現在の議員数について「今何人いるのですか」との問いが多く、合併した場合に84(うち欠員3)人の議員が存在することに多くの人が驚いていたようだ。
 議員側が「在任特例」の適用理由として最も重視している「同時選挙の回避」だが、住民の七割が「同時選挙を実施すべき」との判断を下している。24日にはこの問題について協議する五市町村合併推進協議会が開かれるがどのような判断が下されるかが注目されている。
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米軍、また強行使用/下地島空港

 在沖米海兵隊は22日午後、フィリピンでの災害救援物資搬送を終えたCH46型輸送ヘリ2機に加え、ヘリに給油するためのKC130空中給油機 1機を下地島空港に着陸させた。同空港にはごう音が鳴り響き、抗議に詰め掛けた反対住民らの怒りと不安を一層かき立てていた。米軍機は午後零時59分から同2時10分まで同空港を使用し、普天間基地に飛び立った。
 米軍機の下地島空港使用は今月5回目。いずれも県の自粛要請を押し切る形での使用だ。
 この日は午後零時59分に普天間基地から空中給油機が到着。その後、CH46型輸送ヘリ2機が予定時刻より40分ほど早く到着した。1時30分ごろから行われた給油の最中には民間機も数機同空港を利用していた。
 相次ぐ空港使用とともに、予定より早い給油に反対住民らは怒りの声を上げた。連合沖縄宮古地域協議会の下地博盛議長は「(相次ぐ使用は)軍事利用に向けての地ならしだ。このことをしっかりと認識し、反対の声を上げていくことが大切になる」と強調した。
 ピース・アクション代表の星野勉さんは「非常に腹立たしい。この空港使用は軍事基地化していくための訓練で、何回も使用して慣らしていくことが狙いだ。決して軍事利用させないよう気持ちを 1つにして反対運動をしていきたい」と声を大にして訴えた。
 反対運動に何度も参加している県職労の島尻清さんは「フィリピンに行くときは(ヘリが)3機ずつ(2回)使用し、なぜ帰りは2機ずつ(3回)か。これは米軍の挑発で、われわれがあきらめるのを狙っている」と指摘。「今後は多くの伊良部町民と一緒に粘り強く抗議していく」と強調した。
 米軍機が同空港を使用している間、反対住民らは「下地島空港の軍事利用に反対」「米軍は出ていけ」などとシュプレヒコールを繰り返し、米軍機の相次ぐ空港使用に怒りを爆発させていた。

 写真説明・米軍機のごう音が響く中で「米軍は出て行け」などとシュプレヒコールを繰り返す反対住民ら=22日、下地島空港

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市長にシーズン終了を報告/サッカーJ2・上里一将くん

 Jリーグ2部(J2)のコンサドーレ札幌に所属する上里一将選手(平良中、宮古高卒)が22日、平良市役所に伊志嶺亮市長を表敬訪問し、大活躍に終わった今シーズンを報告した。上里選手は札幌の成績について述べ、「来シーズンも挑戦者の気持ちで頑張りたい」と抱負を述べた。
 伊志嶺市長は「素晴らしい活躍で子供たちに夢を与えた。来シーズンもぜひ頑張ってほしい」と激励した。上里選手は「戸惑いもあったが、今はチームに打ち解けている。体も気持ちも強くなった」と振り返った。
 帰郷は約1年ぶりで「やっぱり落ち着く。お世話になった小中高校やおばあちゃんの家に行きたい」と表情を緩ませた。 今シーズンの札幌はJ2の最下位に終わったが、天皇杯ではJ1の2チームを倒しベスト8に入った。リーグ戦17試合、カップ戦3試合に出場。天皇杯4回戦では初ゴールを挙げている。

 写真説明・伊志嶺市長と握手を交わす上里選手(右)=22日、平良市役所

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友利さんに法務大臣から感謝状/人権擁護委員で功績

 人権擁護委員を長年務めた功績がたたえられ、下地町川満の友利ハツ子さん(74)に法務大臣から退職人権擁護委員として感謝状が贈られた。22日、下地町役場で伝達式が行われ、那覇地方法務局平良支局の小嶺良信支局長が友利さんに感謝状を伝達。友利さんは「栄誉ある賞を頂き喜びに絶えない。これまで多くの人とかかわりを持てたことは財産」と喜び、「退職してもあらゆる方面から支援していきたい」と話した。
 友利さんは1992年から平良人権擁護委員として辞令を受け、下地町担当の委員としてこれまで約12年半、数々の相談に応じ、今年退職。今年宮古地区で退職する委員17人の中で唯一、長年の功労が認められ感謝状が贈られた。
 感謝状を伝達した小嶺支局長は「約12年間、人権擁護委員として活躍し、協議会を引っ張ってくれた。退職は残念だが、これまでの経験を生かし後輩への指導、べんたつをお願いしたい」と述べ、ねぎらいの言葉を贈った。
 川満省三町長は「長年役場職員として公民館に勤務し、人権擁護委員としては最適。貴重な体験を後輩や地域の皆にも伝えていってほしい」と祝福した。

 写真説明・12年半にわたる人権擁護委員活動がたたえられ法務大臣感謝状を受けた友利ハツ子さん=22日、下地町役場

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上地さん囲み祝賀会/退職教職員会宮古支部

 先月行われた県退職教職員会婦人部設立30周年記念式典で感謝状を受けた県退職教職員会宮古支部の上地照子支部長の受賞祝賀会(主催・同支部)が21日夜、平良市内のレストランで開催され、多くの会員らが上地さんの受賞をにぎやかに祝った。
 上地支部長は同支部長を務めるほか、南秀同窓会副会長、宮高女同窓会会長も務めるなどあらゆる方面で活動し、作品展開催など宮古における退職教職員会の発展に尽力してきたことが評価された。
 主催者あいさつを行った池間キヨ子副支部長は「県で表彰されたことは県全体から評価されたことであり、私たちにとっても心強く誇り。ふくよかな笑顔で惜しみなく活動する姿は見習いたいところ。今後も元気でこれまで以上に頑張ってほしい」と祝福した。
 上地さんは「今日という最高の日を迎えることができ感激している。賞は皆さん一人ひとりから真心をいただいたものであり、ありがたく思う。これからも何らかの形で役に立っていきたい」と関係者に感謝した。
 祝賀会では三線演奏や琉球舞踊、日本舞踊のほか、草笛やけん玉などの余興が披露されにぎやかに行われた。

 写真説明・花束を受ける上地照子支部長。多くの会員から祝福された=22日、平良市内のレストラン

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