200平成16  1219曜日

来年度で廃止の方針/平良市・退職時特別昇給制度

 公務員の基本給を退職時に引き上げて退職金をかさ上げする「退職時特別昇給」制度について平良市(伊志嶺亮市長)は今年度までは適用し、来年度から廃止とする方針だ。今年度末で退職を予定しているのは9人で、同制度により合計で357万3000円が適用しない場合よりも多く支払われることになる。
 退職時特別昇給制度については国もこれまで実施してきたが今年5月に全廃し、同様の制度を実施している地方自治体にも国に準じた措置を取るように通知していた。
 平良市では昨年度、9人の退職者に対して総額2億97万1000円を支払った。総額には特別昇給分の454万8000円も含まれ、1人平均では50万5300円となっている。
 今年度の9人の退職予定者に対して支払われる予定の退職金総額は2億908万4000円で特別昇給無しよりも357万3000円多い。1人平均では39万7000円となっている。
 同制度は勤続年数20年以上の勤務成績が特に優秀な職員給与を引き上げる仕組みだが、すべての退職者が対象となっている場合がほとんど。
 一方で勧奨退職については、年齢や勤務年数の条件付きで3段階(号給)昇給させているが今後、職労との協議を経て方針をまとめる予定となっている。
勧奨退職は、雇用者の自治体が定年前の職員に退職を奨励し人件費を抑制することなどが本来の目的で、民間企業では「希望退職」やリストラなどと言われている。

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帰還時も下地島で給油/比支援の米軍ヘリ

  在沖米海兵隊は18日、フィリピンへの災害救援物資搬送の活動を終えて普天間基地へ帰還途中のCH46型輸送ヘリ2機と同基地から離陸したKC130型空中給油機1機の計3機を伊良部町の下地島空港に着陸させた。県の再々の自粛要請を無視して強行着陸した。今月に入って3回目の使用。民間航空機1機がタッチ・アンド・ゴー(離着陸)の訓練を滑走路で行っている最中、米兵らは滑走路のそばで平然と給油作業を続けた。フェンス越しの抗議集会の参加者らは、「米軍は今すぐ出ていけ」「軍事利用は許さんぞ」などのシュプレヒコールで抗議した。米軍は当初、ヘリ6機を着陸させる予定だったが、残り4機は20日に延期した。

 この日の午前10時46分、空中給油機が着陸し、駐機場でヘリ2機の飛来を待った。午後1時30分すぎ、ヘリ2機が続けて着陸した。米軍機の識別番号から1機は今月8日、もう1機は9日に飛来したヘリとみられる。
 外国からの飛来のため、那覇検疫所検疫課の佐久本微笑試験検査室長ら2人が検疫を行ったが、異常は見られなかった。
民間航空機のタッチ・アンド・ゴー訓練は午後1時35分ごろから開始。訓練中、空中給油機は爆音をとどろかせ、米兵らは給油作業を展開した。米軍機は午後2時すぎ、同基地へ向け飛び立った。
 抗議集会では労組や平和団体など約70人が参加。フェンス越しから「下地島空港の軍事利用反対」などと強く訴えた。
 新垣善永高教組書記長は「米軍は災害救援の名目で下地島空港を使用しているが、これからも使用するという地ならし。これからも結束力を高め戦っていこう」と強調した。
 砂川栄作沖教組執行委員長は「下地島空港を軍事利用させてはならない。子供たちの未来のためにも戦っていこう」と述べた。
 集会後に訪れた下地学平良市助役は「下地島空港の軍事利用には断固反対。この空港は地域の経済や活性化のために活用するもの」と話し、参加者らを激励した。 
 浜川健伊良部町長は「米軍の軍事利用には反対だが、今回は人道的支援のための使用なので拳を上げるわけにはいかない」と複雑な表情で語った。

 写真説明(上)・民間機(中央)が離着陸訓練中、米兵らは空中給油機(左)の給水ホースを使ってヘリに給油を続けていた=18日午後、伊良部町の下地島空港
 写真説明(下)・フェンス越しから拳を上げて抗議した参加者ら

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子供たちが腕前競う/第1回ジュニア囲碁大会

 「囲碁の普及と愛好者の底辺拡大」を目的にした第1回ジュニア囲碁大会(主催・日本棋院平良支部、宮古毎日新聞社)が18日、平良市のこすみ囲碁教室で開催された。初開催の今大会には幼稚園児から中学生まで22人が参加。正式な碁盤で対局するA級、入門者向けの「十三路盤」で対局するB級、「石取りゲーム」のC級に分かれ、真剣な表情で対局に取り組んだ。対局の結果、A級は知念康平君(鏡原中1年)、B級は根間昴平君(東小5年)、C級は武島一喜君(同3年)がそれぞれ優勝した。
 B、C級の子供たちにはこすみ囲碁教室主宰の池間博美さんらが指導する場面も見られ、和気あいあいとした雰囲気。囲碁愛好家の大人も子供たちの対局を見守った。池間さんは「子供たちは予想以上にレベルが高く、今後が楽しみ。漫画『ヒカルの碁』の影響で囲碁を打つ子供はまだ多くいると思うので、掘り起こしていきたい」と意気込みを示した。
 10人が参加したA級で優勝した知念君は4年生から囲碁を始めた。普段は祖父・知念邦夫さんに手ほどきを受けているという知念君は「優勝できるとは思わなかったのでうれしい。大会はいろいろな人と対局できるので面白い」と喜んでいた。
 B級優勝の根間君は「囲碁はいろいろな手を考えるのが楽しい。これからも大会には出たい」、C級優勝の武島君は「練習してもっとうまくなりたい」とそれぞれ話した。
 閉会式で宮古毎日新聞社の真栄城宏社長は「今後もチャンスの場を作りたい。これからも頑張って、友達もたくさん誘ってどんどん参加してほしい」と激励した。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【A級】▽優勝=知念康平(鏡原中1年)4勝▽準優勝=池村明仁君(平良第一小6年)3勝1敗▽3位=川満清正(下地中3年)3勝1敗【B級】▽優勝=根間昂平君(東小5年)【C級】▽優勝=武島一喜(東小3年)

 写真説明(上)・真剣な表情で対局する参加者ら=18日、平良市のこすみ囲碁教室
 写真説明(下)・(前列左から)B級優勝の根間君、C級優勝の武島君、(後列左から)A級準優勝の池村君、優勝の知念君、3位の川満君

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18万個で夜空彩る/うえのドイツ村・イルミフェス開幕

 第6回うえのドイツ文化村イルミネーションフェスト2004(主催・上野村、博愛国際交流センター)が18日、開幕。施設内に設置された18万個の電球が上野村の夜空を幻想的に彩った。来年1月2日まで。期間中は▽クリスマスイベント(24日)▽カウントダウンコンサート(31日)などのイベントが催される。
 オープニングセレモニーでは、実行委員長の川田正一上野村長や、同村議会の平良隆議長らがカウントダウンし、点灯ボタンを押すと、会場は一斉にイルミネーションに包まれた。
 期間中、電球は午後6時から同9時30分まで点灯させる。(12月24、25の両日は午後10時まで)。主催者側では、大勢の来場を呼び掛けている。

 写真説明・18万個の電球が会場を幻想的な雰囲気に包み込んだ=18日、上野村のうえのドイツ文化村

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ジュニアクラブが発足/宮古ゴルフ協

 「宮古から第二の宮里藍を」―。宮古ゴルフ協会(上地安増会長)は18日、ジュニアの人材育成を図ろうと、「MGAジュニアクラブ」の発足式を上野村の千代田カントリークラブで行った。発足会員は5人。会員らは早速、同クラブでプレーを楽しんだ。
 今回、会員となったのは同日発足した千代田ジュニアクラブのメンバー5人。この5人が中心となり、会員拡大を図る。満7歳から18歳までの児童生徒が対象で、入会金、年会費ともに1000円。詳しくはMGAジュニアクラブ事務局(電話:0980-76-2588)まで。
 上地会長は「ジュニアクラブ発足は長年の夢。千代田カントリークラブの支援を得て発足となった。みんなで盛り上げて素晴らしい選手を誕生させよう」と発足を喜んだ。
 会員になると各ゴルフ場をジュニア料金でプレーできる。千代田カントリークラブ500円(18歳は700円)、松が原ゴルフクラブ500円。オーシャンリンクス宮古島、エメラルドコースとゴルフリンクス、シギラベイゴルフクラブなどは料金調整中。
 同協会では指導者不足や宮古地区全体を網羅したジュニアゴルフの組織がないことから、同協会の下部組織としてクラブを立ち上げることとなった。
 会員は次の通り。(敬称略)
 ▽兼島良太▽洲鎌大人▽友利昭成▽津嘉山寛人▽下地広華

 写真説明・今回発足したMGAジュニアクラブのメンバー(前列)ら=18日、上野村の千代田カントリークラブ

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