200平成16  1211曜日

城辺・上野案適用で「明暗」/在任特例の議員報酬・

平良市議10万円減、他町村議は増加

  宮古地区の市町村合併の枠組みは5市町村で落ち着き、今後の焦点は7カ月の在任特例を適用した場合の議員報酬となっている。9日には平良市、城辺町、下地町の3議会で、10日には上野村議会がこの件を協議し、平良市議会は「現行の各市町村議員報酬額をそのまま7カ月間適用」でまとまり、下地町議会は「他市町村に委ねる」とした。一方の城辺町議会と上野村議会は現行の5市町村議員報酬(1人当たり)の平均(23万5200円)とすることでまとまった。
 城辺町と上野村の両議会案では平良市議の報酬が10万6800円減となり、その他の町村は増加する。伊良部町議会は来週早々にも全員協で方針を示すが今後、この報酬問題については市と郡部議員間の駆け引きが必至の状況となっている。
 現行の議員報酬は平良市が34万2000円、城辺町が20万9000円、伊良部町が21万1000円、上野村と下地町が20万7000円となっている。
 大幅に減少する平良市以外は、城辺町が2万6200円、伊良部町が2万4200円、下地町、上野村が2万8200円それぞれ増加となっている。
 5市町村合併で新市が発足するのは来年10月1日。平良市議と下地町議はその月で任期満了を迎えるが城辺町、伊良部町、上野村は約1年の任期を残す。
 こうした状況から任期を7カ月延長して報酬を受けるのは平良市議と下地町議となる。城辺町と上野村の両議会案の場合、現行報酬額よりも城辺町議は7カ月間で18万3400円、伊良部町議が16万9400円、上野村議と下地町議が19万7400円それぞれ多く受けることになる。
 平良市議の場合は任期を延長して7カ月間減額された報酬額を受けるがこの減額は議員の退職年金にも影響を与えることから、今後どのような調整が他町村の議員と行われるのか注目される。

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議員数10人から7人に削減へ/多良村議会

 【多良間村】多良間村議会(長嶺春勝議長)12月定例会が10日、開会し、5氏が登壇し一般質問を行い、新年度事業計画や道路整備状況などについて当局をただした。13日には議会発議として議員定数を現在の10人から7人に削減する案が提案される予定で、このほか当局が2004年度一般会計補正予算案や議員報に関する条例改正案、農業委員・教育委員削減案などを提案する。14日閉会。

 議員定数削減については1日に開いた全員協議会で話し合われ、現在の10人から7人に削減することが確認された。
 一般質問では佐久本昇、森山実夫、西平幹、石原朝英、洲鎌哲の5氏が登壇した。
 佐久本氏は多良間海運の事務・運行・運営などについて質問。今年は運行日数がこれまでと比べて約30日間少ないことや今後の見通しなどについて当局の見解を求めた。兼濱朝徳村長は、今年は相次ぐ台風の襲来で運休が増えたため、運行日数が減ったことなどを説明。また、来年10月から11月ごろには新しい船を造船する見通しを立てていることなどを報告した。
 森山氏は放し飼いのヤギによる農作物被害が出ていることについて「農家から被害が出てるとの苦情がある。ヤギのふんでため池に影響が出ないのか」と質問し、当局は「飼育者に再三注意しているが再発している状態。注意するよう呼び掛けている」と説明した。
 西平、石原両氏は行財政改革について質問。これに対し兼濱村長は「教育委員を定数の5人から3人に減らし、農業委員は13人から7人に削減する」と述べ「職員採用数や経費削減については来年の3月定例議会で提案したい」と歳出抑制へ向けた改革案を説明した。
 また石原氏が機構改革として「村役場の課の統廃合の計画はないか」の質問には、「課の統廃合計画はしたいと思う。収入役を廃止し助役に収入役の職務を頑張っていただく考え。出納室を設けたい」との考えを示した。

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122個人・団体から334万円/本社に託された救援金

 10月23日に発生した新潟県中越地震に対して、宮古毎日新聞社では同月28日から被災地復興支援のための救援金の募集を始め、11月19日で一度締め切ったものの反響が大きく、12月10日まで受付期間を延長した結果、合わせて122の個人・団体から総額333万8074円の救援金が寄せられた。
 託された救援金は今後、日本赤十字社新潟支部を通して被災者に届けられる。
 11月20日から12月10日までに本社に救援金を託したのは次の皆さん。(敬称略)
 ▽池村惇・奈穂子・和眞▽宮古タクシー協会▽みなとタクシー▽丸一タクシー▽協和タクシー▽協栄タクシー▽太平タクシー▽丸筑タクシー▽高良タクシー▽つばめタクシー▽八千代タクシー▽丸喜タクシー▽丸多タクシー▽三交タクシー▽でいごタクシー▽こがねタクシー▽開発タクシー▽日光タクシー▽伊良部信用タクシー▽新生タクシー▽池間小学校▽池間中学校▽池間(地域)▽南原会▽西里大通り商店街振興組合▽大田哲史▽宮国光平▽新城部落会▽北小児童会▽平良中卒16期(3年11組)▽砂川中学校▽砂川恭子▽安慶田延吉▽アパマンショップ宮古島店・住宅情報センター▽日本生命宮古営業部あぱらぎ会▽西里大通り商店街振興組合▽成福養鶏場▽リカーショップワールド▽上原國雄▽うえのドイツ文化村▽砂川内科医院(職員と患者)▽二重越同窓会▽砂川小学校▽宮古地区調査測量設計業協会▽下地和枝▽宮古製糖▽與那覇大輝▽宮高サッカー部OB会▽東小学校▽円満▽城辺中学校▽池田冷凍食品▽宮古郡農業共済組合▽自治労連平良市職員労働組合▽コープおきなわ宮古ブロック▽ニュークラブJJ▽とみや商会職員一同▽宮古毎日新聞社

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即売会通して交流会/宮古養護学校

 県立宮古養護学校(玉元江美子校長)高等部の第14回生産物展示即売会が10日、同校内で開かれた。生徒たちが丹精込めて栽培したダイコンやニンニクなどの野菜類や、マリーゴールド、コスモスの苗などがずらりと並び、買い求める客などで大いにぎわいを見せた。
 即売会は▽地域の人々との交流を深め、社会性を養う▽これまでの作業学習活動の成果を保護者や地域の人々に紹介し、理解と認識を深めてもらう▽販売学習を通し、課題にチャレンジし、解決しようとする態度や、よりよく生きるための力を育てる―ことが目的。
 即売会では、高等部の生徒が5班に分かれ、それぞれ栽培、製作した商品の販売を行った。農耕班がダイコン、ニンニク、園芸班がマリーゴールド、コスモスの苗、観葉植物、窯業班がシーサー、湯飲み、コーヒーカップ、工芸班が貝殻ろうそく、多目的ラック、家政班がお菓子、ビーズ作品、マグネットなどで、会場内は生徒たちの力作を買い求める客で長蛇の列ができた。
 販売会に先立って行われたオープニングセレモニーでは高等部2年の大山和則君が「農耕、園芸など学校の授業の中で作ったものがたくさんあります。最後まで楽しんでいってください」と呼び掛けた。
 出張中の玉元校長に代わり、あいさつした仲村渠修教頭は「皆さんが一生懸命に作った作品を地域に披露する日です。それぞれ素晴らしい出来です。即売会を通して交流を深めてください」とあいさつした。

 写真説明・生徒たちが丹精込めて栽培したダイコンなどの野菜も飛ぶように売れた=10日、宮古養護学校

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ススキでほうき作り/伊良部小児童

 伊良部町立伊良部小学校(国仲富美男校長)で10日午前、昔ながらのススキのほうき作り体験学習が行われた。子供たちは、完成したススキのほうきを手に「これからは学校と家庭のお掃除に頑張ります」と意気込んでいた。同学習は、3年1組(本村美幸教諭、児童数32人)が総合学習の一環で実施。本村教諭は「伊良部町の昔の生活などを調べてみると、手作りのススキのほうきが重宝されていたことを知り、今回の体験学習を決めた」と説明した。
 ススキのほうき作り方は、地域の津嘉山浩さん(75)、平山栄さん(72)、謝花ヨシ子さん(70)の3人が指導した。3人は「子供たちは作り方が上手。いつまでも伝統のほうきの作り方を継承してほしい」と口をそろえて話した。
棚原優美さんは「作るのは難しかったが、とても楽しかった」と声を弾ませていた。

 写真説明・子供たちは初めて体験するススキのほうき作りに真剣な表情で挑戦した=10日、伊良部小学校

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