200平成16  1121曜日

芸術の秋飾る作品ばかり/平良市生涯学習フェス開幕

 「学び育てる 文化のまち ひらら」をテーマに、第14回生涯学習フェスティバルひらら(主催・平良市教育委員会)が20日、同市中央公民館で始まった。同日は市内各地区の公民館活動などを紹介する展示の部がスタート。開幕セレモニーでは、社会教育に功労のあった1団体8個人が表彰された。琉球放送ラジオのパーソナリティーを務める島袋千恵美さんによる講演会もあり、来場者が熱心に耳を傾けた。きょう21日は、終日行われるバザーに、午前中はさまざまな体験・実演コーナー、午後は子ども会、婦人会などによる舞台発表が行われる。
 開会セレモニーで、主催者を代表して久貝勝盛教育長(代読・長浜幸男教育部長)は、「教育や学問に終わりはない。生涯学習は限りある人生で無限にチャレンジすること。このフェスティバルに多くの市民が参加してもらえれば幸い」とあいさつ。来賓の伊志嶺亮市長は「市民の皆さんが生涯を通して関心のある物事を探し、学び続けることは生涯を通した生きがいの発見になる」と、激励の言葉を述べた。
 この後、長浜教育部長が、各地域でのボランティア活動や社会教育の進行、地域文化の振興などに取り組んでいる1団体8個人を、社会教育功労者として表彰した。
 表彰を受けた人を代表して来間登喜男さんが「ほんの少しではあるが平良市のためになる活動に参加でき、それが認められ、心が晴れている。今後も努力を続けていきたいとの思いを強くしている」と喜びを表した。
 被表彰者は次の皆さん。(敬称略、かっこ内は活動分野と活動歴)
 【個人】▽狩俣恵知(ボランティア活動・団体育成・17年)▽奥原ハル(ボランティア活動・11年)▽下地シズ子(地域文化の振興・32年)▽来間登喜男(社会教育の振興・10年)▽長田義弘(ボランティア活動・健全育成・25年)▽下地秀男(ボランティア活動・団体育成・16年)▽本村恵彦(健全育成・団体育成・12年)▽前泊博美(社会教育の振興・11年) 【団体】下崎老人クラブ(34年)

 写真説明・ 公民館活動などの成果が発表されている展示の部で数々の作品に見入る来場者=20日、平良市中央公民館
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コーラス、独唱など多彩な演目/平良市民総合文化祭音楽祭

 第31回平良市民総合文化祭(主催・平良市、同市教育委員会、同市文化協会)の一環で20日夜、マティダ市民劇場で音楽祭(高校・一般の部)が催された。15団体、個人が出演し、ロック、コーラス、独唱など多彩な演目を披露。会場に詰め掛けた聴衆とともに音楽を楽しんだ。
 主催者を代表して同文化協会の立津精一会長は「芸術活動は美しいものに挑戦し、見る人を喜ばせ感動させること。出演者もそのために今日まで練習を重ねてきた。最後までご鑑賞ください」と呼び掛けた。
 音楽祭はロックバンド、THE MEATLESによる演奏で幕開け。イギリスの名バンド「BEATLES」の「HELP!」、「Let it be」をカバーし、観客を沸かせた。また、コーラスグループや沖縄芸術楽員ヴァイオリン科なども出演、息の合ったコーラスや演奏を披露した。 出演者は次の通り。(敬称略)
 ▽THE MEATLES(ロックバンド)▽平良円乃、砂川梨香子(ピアノ連弾)▽沖縄芸術学院(弦楽合奏)▽伊志嶺千里(独唱)▽永松和子(独唱、伴奏・吉永真由美)▽上原絵里香(トロンボーン演奏、伴奏・兼島真紀子)▽ブーゲンビリアコーラスグループ(コーラス、伴奏・幸地美穂、仲宗根静香)▽ひらら女声コーラス「きらきら」(コーラス、指揮・洲鎌律子、伴奏・砂川千賀子)▽生田流箏曲筑紫歌萌会(筝曲合奏)▽平良晴美(独唱、伴奏・兼島真紀子)▽平良佳野(独唱、伴奏・吉永真由美)▽チェーロ(コーラス、伴奏・佐久田有美子)▽宮古フロイデ合唱団(コーラス、指揮・長浜隆、伴奏・幸地美穂)▽平良市女声コーラス「ホップ」(コーラス、指揮・佐久田有美子)▽金管合奏団「響」(金管アンサンブル)

 写真説明・15団体、個人が出演し、会場と一体となって音楽を満喫した=20日、マティダ市民劇場

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見城あずさ(多良間村出身)が世界一に/世界空手道選手権

 第17回世界空手道選手権大会は19日、メキシコ・モンテレーで行われ、県勢の豊見城あずさ=多良間村出身=(沖縄電力)、嘉手納由絵(アライブ)、清水由佳(沖縄大学)で編成された日本代表が、女子団体形で優勝。同メンバーでは初めて世界一に輝いた。
 豊見城ら日本代表は、地元・メキシコ戦、続くバミューダ戦、準決勝・ブラジル戦を、いずれも5―0の圧勝でトーナメントを勝ち上がった。決勝では前回の世界選手権で敗れたフランスと対戦。アーナンで息ぴったりの演技を見せ、3―2で悲願の初優勝を飾った。
 3人は2年前にも同じメンバーで出場したが惜しくも準優勝。今年は2月に台湾で開催されたアジア選手権を制し、雪辱を誓っていた。同じく県内から日本代表コーチに選ばれた元世界王者、佐久本嗣男さんの指導で、世界制覇へ向けたけいこを積んだ。

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善行生徒に宮古から3人/県退職校長会が表彰

 【那覇支局】県退職校長会(仲村起徳会長)主催の2004年度(第6回)善行児童生徒表彰式が20日午後、那覇市教育委員会ホールで行われ、県内小中学校から選ばれた18個人・団体が表彰された。宮古から善行表彰を受けたのは石嶺光さん(西辺中3年)、松岡理奈さん(久松中3年)、平安名晶明君(平良中3年)の3人。表彰式には石嶺さんと松岡さんが出席し、仲村会長から賞状と記念品を受けた。受賞して、石嶺さんは「うれしい。表彰式に来たかいがあった。これからもボランティア活動を続け、小さいことでも自主的に当たっていきたい」、松岡さんは「学校であいさつ運動をしていて、あいさつが返ってくるとうれしい。いろいろな人の気持ちを明るくし、気持ちが通じ合えるのが願い」と受賞を喜び、決意を新たにした。
 同表彰は、同会が教育は社会全体の連帯責任で行うべきとして、青少年の健全育成を期して実施。県内小中学校長の推薦を得て、1次、2次審査を経て多くの手本となる児童・生徒を選定。今回、小学校の部で5個人・2団体、中学校の部で5個人・6団体が選ばれた。
 石嶺さんは、中学校入学以来、福祉施設等でのボランティア活動や研修会などに積極的に参加。生徒会役員として地域活動などにも積極的。松岡さんは、学校での朝の清掃ボランティアや、草花への潅水を続け、琉球國祭り太鼓で地域の各種行事にも参加。平安名君は、学校全体のボランティア活動に熱心で、環境美化や電気関係の修理も行い、生徒会企画委員として各種活動に積極的。
 仲村会長は式辞で、「受賞される皆さんは、地域や学校、級友のため自ら進んで善い行いを実践している。きょうの受賞の気持ちを胸にずっとしまい、これからも頑張って立派な大人になってほしい」と期待を寄せた。
 山内彰県教育長(代読)、長崎光義県小中学校長会長、翁長助裕県退職公務員会基金理事長が、受賞した子供たちをたたえ、激励した。

 写真説明・ 善行表彰を受けて喜ぶ石嶺さん(左)と松岡さん=20日、那覇市の那覇市教育委員会ホール
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「お手」「お座り」できた/犬のしつけ教室

 犬のしつけ教室(主催・宮古福祉保健所、共催・平良市)が20日、平良市のカママ嶺公園の多目的広場で開かれた。愛犬家8人とその飼い犬9匹が参加。飼い主に「お手」する犬の愛らしい姿に愛犬家らは目を細めていた。
開会式で、主催者を代表して同保健所の高江洲均所長は「宮古では犬や猫がごみをあさったり、ふんをまき散らしたりしているのが問題となっている。これは飼い主の責任とモラルが問題。宮古には放し飼いの犬も多い。親が放し飼いをすると、子供も放し飼いをするようになる」と指摘。その上で「犬が繁殖した後、子犬を捨てる人もいる。繁殖が必要無い場合は、去勢するという方法もある」と述べた。
 講師はジャパンケネルクラブ公認訓練士の狩俣章子さん(平良市出身)が務めた。
 狩俣さんは「犬は生後4週間から7週間(約1―2カ月)が刷り込み時期。この時期に触れ合うことで、人間との接触を大変好みます」などと説明した。
 参加者らは狩俣さんの指導を受けながら、愛犬に「お手」「お座り」「待て」などを念入りに教えていた。
 同教室は、愛犬の習性・適正飼養についての知識を深め、しつけの技術を身につけることにより人間と犬とが共存できる調和のとれた豊かな生活環境を目指す。併せて人間が動物を愛し、理解するという豊かな心をはぐくみ、生命尊重、友愛・平和の情操の育成に資することが目的で開かれた。

 写真説明・ 狩俣さん(右)の指導を受け、飼い主に「お手」をする犬=20日、平良市のカママ嶺公園

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