200平成16  1114曜日

農林水産フェア初開催/「島産品」求めにぎわう

 「来て、見て、体験!ワイドー・イン(海)・パリ(畑)!」をキャッチフレーズにした第1回宮古の農林水産フェア(主催・宮古農漁業者組織連絡協議会)が13日、同フェアを共催する宮古農業改良普及センターと県農業試験場宮古支場で行われ、宮古島産の野菜や農産加工品の展示即売など多彩な催しが来場者を楽しませた。同フェアは今回が初開催ながら、開幕時刻の午前10時よりも前から多くの人が会場を訪れ、会場は終日大にぎわいだった。
  主催者の宮古農漁業者組織連絡協議会は今年8月、宮古地区農林漁業士会、宮古地区女性組織連絡協議会、宮古地区就農青年クラブ連絡協議会、県農業機械士協議会宮古支部、みゃーくの味加工推進協議会の5団体で結成された。その活動の一環として同フェアが計画された。
  オープニングセレモニーで宮古農漁業者組織連絡協議会の川満久雄会長は「各地で取り組まれている『地産地消』にみられるような、郷土色や地域の特色ある多様な食材を生かした『地域型食生活』を実践し、このフェアを通して生産者と異業種、消費者との交流、相互理解を深めたい」と述べ、協力した各関係機関に感謝した。
 共催者を代表して宮古農業改良普及センターの宮平エミ所長は「このフェアが今、元気のある宮古農業を発信するチャンスとなり、宮古の農漁業の現状と将来の可能性や魅力について再発見の場になれば幸い」とあいさつ。関係者らのテープカットで幕開けした。
 会場には島内産の野菜や野菜の苗、宮古牛などの展示即売コーナー、花の苗の無料配布コーナー、接ぎ木やおやつ作り、ハーブ茶の入れ方などの体験コーナー、就農相談コーナー、サトウキビの品種や農業機械、組織活動紹介の展示コーナー、就農相談コーナーなどが設けられ、盛りだくさんの内容。また、搾りたてのサトウキビジュースや出来たての黒糖、宮古和牛を使った牛汁などが振る舞われ、来場者らは思い思いにフェアを満喫していた。

 写真説明(上)・ 午前中から住民らが多数訪れ、人の波で大にぎわいだった農林水産フェア=13日、宮古農業改良普及センター
 写真説明(下)・宮古農漁業者組織連絡協議会の川満会長(中央)ら関係者によるテープカットで開幕した


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活動成果、生き生きと/城辺町・生涯学習フェス盛況

 第8回城辺町生涯学習フェスティバル(主催・同実行委員会)が13日から2日間の日程で開幕した。主会場となる同町農村環境改善センターには初日から大勢の町民が訪れ、児童・生徒やお年寄りが手掛けた作品の数々を鑑賞したほかスマフツ大会をはじめ、高齢者大学のお年寄りや成人・婦人学級生、町婦人連合会のメンバーが出演する芸能発表会を楽しんだ。きょう14日は記念講演をはじめ、子ども会芸能・実践発表会などが行われる。
  同フェスティバルは参加者相互の交流を深めることと多くの町民に生涯学習への理解と参加意欲を高めることが狙い。会場には高齢者大学のお年寄りが作った着物や焼き物、クッション、化粧ポーチ、買い物かごなどが展示されている。ほかに児童・生徒の絵画をはじめ書道や工作品の数々が並べられている。
  13日は午後1時30分から同センター前でオープニングセレモニーが行われ、はじめに「うるかシーサアラス会」の皆さんが勇壮に踊り、大会に花を添えた。引き続き砂川恵良教育長や下地敏彦助役、町議会の伊志嶺幹夫議長らがテープカットを行い、フェスティバルの幕開けを告げた。
 砂川教育長は「町民各層のニーズに適応できる生涯学習のあり方を目指している」などとし、来場者に対し同町の生涯学習の充実、発展に向けての協力を呼び掛けた。
 この後、同センター内でスマフツ大会が開催され、児童・生徒合わせて8人がそれぞれの地域の方言を流ちょうに発表して会場の観衆を楽しませていた。
  同大会後は教育功労者として仲間寛安さん、川満健功さん、川上克枝さんをはじめ団体の部として城辺手話の会を表彰し今後のさらなる協力を求めた。 この日の最後の行事となる芸能発表会は、午後4時ごろに開演。高齢者大学のお年寄りをはじめ、青年や婦人も参加して元気良く踊りを披露し会場の観衆を沸かせていた。
 きょう14日は午前10時から行われる人形劇を皮切りに、親子映写会や記念講演会、子ども会芸能・実践発表会が行われる。会場はいずれも同町農村環境改善センター。

 写真説明・多くの町民の学習成果が展示されているホール内。初日から大勢の人手でにぎわいを見せた=13日、城辺町農村環境改善センター

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平一FC(高学年)、連覇へ好発進宮古毎日新聞社杯

全宮古少年サッカー開幕

 第12回宮古毎日新聞社杯全宮古少年サッカー大会(主催・宮古毎日新聞社、主管・宮古サッカー協会)が13日、平良市の前福多目的運動場で開幕した。高学年の部(5、6年)では前大会覇者の平良第一FCが予選リーグを勝ち抜き、きょう14日に同運動場で行われる準決勝に進出。連覇に向け好スタートを切った。今大会から新設された中学年(3、4年)でも南イレブンなどが4強入りを決めた。
 開会式で宮古毎日新聞社の松原清吉編集局顧問は「元気のいいはつらつとしたプレーを期待しています。もっとサッカーを好きになって大きな夢をつかんでください」などと呼び掛けた。
 高学年の部で準決勝進出を決めたのは平良第一FCのほか、沖縄宮古南FC、宮古北SC、マティダ東FC6年。中学年は宮古南イレブンのほか、マティダ東FC4年A、平良第一4年A、マティダ東FC3年A。
  低学年(1、2年)は宮古南ジュニア、マティダ東FC2年1年A、宮古北SCキッズ、マティダ東FC2年1年Bの四チームが出場、きょうリーグ戦残り2試合が行われる。
  大会は高、中、低学年の部合わせて25チームが出場。サッカーを通してチームプレーの楽しさや、他チームとの交流を深め、心身の健全育成を図ることが目的。今大会からは子供たちの出場機会を増やすために中学年の部が新設された。

 写真説明・高、中、低学年の部合わせて25チームが出場。優勝を目指し、日ごろ鍛えた技術を競い合った=13日、平良市の前福多目的運動場 

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大神島北西のサンゴ「良好」/NGO団体が実態調査

 コーラル・ネットワーク(NGO団体)とブルーフォレスト・ダイビングサービス(平本明彦代表)は13日、大神島北西でサンゴ礁の実態を調べるリーフチェックを行い、その結果(速報)を同日夕に報告した。報告では同海域におけるサンゴの生育状況は比較的良く、調査面積に占めるサンゴの割合は水深 6メートルで22・5%、水深10メートルで33%。調査海域が砂地であったことなどを踏まえると「この場所における数字を見る限り、サンゴはまずまず良好と言える」との結果をまとめている。また、懸念されているオニヒトデの食害は同海域では見られなかった。
  調査は、ボランティアダイバーを主力とする合わせて11人で実施。当初は昨年と同様に八重干瀬(やびじ)の調査を行う予定だったが、海の状態(海況)が悪かったため急きょ場所を変更して調査した。
  調査は水中に100メートルのロープを張り、これを中心に幅5メートル、海底から5メートルの範囲で行った。サンゴ礁調査のほか、魚類はチョウチョウウオやブダイを確認、無脊椎(むせきつい)生物はガンガゼ、シャコガイなどをカウントした。オニヒトデは一個体を確認。
  報告会で今回のリーフチェックに参加、協力した梶原健次さんは「サンゴが張り付きにくい砂地でこれだけのサンゴを確認できたということはこの海域のサンゴはまずまず良好と言える」と評価した。また「近年は沖縄本島では見あたらないサンゴも見られ、多様性もあった」と総括した。
  このリーフチェックは世界50の国と地域で実施されており、調査は同様の方法が用いられている。同じ時期、同じ場所で調査し、その海域のサンゴ礁の変化を調べ、保全を図ることが狙い。

 写真説明・リーフチェックを行うダイバー=13日、大神島北西の海域(写真提供・コーラル・ネットワーク)

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最優秀に平良さん、砂川さん城辺町生涯フェス スマフツ大会

 第8回城辺町生涯学習フェスティバルのスマフツ大会が13日、同町農村環境改善センターで開かれ、町内の児童・生徒合わせて8人が流ちょうな方言を披露した。審査の結果、最優秀賞は小学生が出場する「ンキャーンバナス」の部は比嘉地区の平良竜太郎君(西城小2年)が、中学生の意見発表の部は砂川地区の砂川満寿美さん(砂川中2年)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。
 今大会には小学生、中学生4人ずつが出場して表現力や声量、発表内容などを競った。小学生の部で最優秀賞に輝いた平良君は「カタイラマーガとマズムヌ」を方言で話した。平良君は時折、語尾を引き伸ばしたり、言葉に微妙な強弱を付けたりと巧みな表現力で物語を語り、観衆と審査員の評価を得ていた。
 中学生は自分の考えを方言で発表。最優秀賞の砂川さんは「ボランティアで学んだこと」と題して発表し、その流ちょうな方言で観衆を引き付けていた。砂川さんは意見内容に加えて発表態度も良く、方言の使い方や声量も評価された。
 ほかの児童・生徒も大きなミスもなく、地域の方言を堂々と披露。時には観衆の大爆笑を誘うなど会場内は最後まで大盛況だった。 中学生の部最優秀賞の砂川さんは「これからもボランティアを続け、周りから『ボランティアの満寿美』と呼ばれるように頑張っていきたい」と話していた。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【小学生の部】▽最優秀賞=平良竜太郎(比嘉)▽優秀賞=砂川勇助(友利)、田場祥太郎(七又)、新城勇弥(西東) 【中学生の部】▽最優秀賞=砂川満寿美(砂川)▽優秀賞=新城愛子(新城)、宮城優希(福西)、花城実奈(比嘉)

 写真説明・最優秀賞に輝いた平良竜太郎君(左)と砂川満寿美さん=13日、城辺町農村環境改善センター

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