宮古島の伝統文化として受け継がれてきたクイチャーを共演する第3回クイチャーフェスティバル(主催・同フェスティバル実行委員会、宮古毎日新聞社)が7日、平良市のカママ嶺公園多目的広場で開催された。伝統と創作の部に合わせて17団体が出演し、独自の踊りを披露しながらクイチャーの末永い継承と発展を願った。最後の大競演では出演者だけでなく会場に詰め掛けた約3300人の観衆も一緒に踊り、「ヒヤサッサ」のはやしとともに軽快、かつ力強い足踏みを繰り返してクイチャーのだいご味を堪能していた。
各地域のクイチャーを継承、発展させることを目的とする同フェスティバルは年々盛り上がりを見せており、今年も老若男女大勢の出演者が勇壮で軽快なクイチャーを披露した。
フェスティバルは午後4時すぎに開幕し、オープニングは西原クイチャー保存会による西原のクイチャー。保存会メンバーが伝統の衣装に身を包み、地域に根付く踊りを誇らしげに披露した。続いて創作から太陽っ子隊が登場、パニパニガールズの「踊ろう!」の曲に乗ってかわいらしく踊った。
この後、友利、うるかのクイチャーが続き、各地域で受け継がれてきた勇壮な踊りが観衆の目を引き付けた。さらに下地町子供会クイチャー愛好会が登場すると、伝統を受け継ぐ子供たちに会場から大きな拍手が沸き起こっていた。
一部終了後には実行委の伊志嶺亮大会長が「熱気に満ちたフェスティバルが繰り広げられ、クイチャーの底辺拡大に寄与するものと大いに期待している」とあいさつ。県宮古支庁の安和朝忠支庁長も「宮古文化の継承と全国への発信および観光誘客」に寄与することを願った。大会特別顧問で宮古毎日新聞社の真栄城宏社長は「クイチャーの素晴らしさを実感しクイチャーの継承発展のために関心を高めていただくことを希望している」とあいさつした。
第二部では与那覇のヨンシーをはじめ、在沖宮古民謡協会の来間武男さんの「あぁぐ」、漲水や新城、荷川取のクイチャーが次々と披露され、会場はさらに盛り上がりを見せていた。最後は参加者全員でクイチャーの大共演を繰り広げ、クイチャー一色のフェスティバルを締めくくった。
写真説明・出演者、観客が「クイチャーの大共演」を繰り広げ、大盛況のフェスティバルを締めくくった=7日、平良市のカママ嶺公園多目的広場
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