200平成16  11曜日

市民の力作 会場を彩る/平良市総合文化祭「一般の部」開幕

 第31回平良市民総合文化祭(主催・平良市、同市教育委員会、同市文化協会)一般の部(展示部門)が6日から2日間の日程で開幕した。昨年は台風14号の影響で中止になったため今年は2年ぶりの開催。会場の中央公民館には絵画や書道、生け花、料理、写真など市民がそれぞれに創作した作品の数々が展示されている。開幕初日から会場には多くの市民が来場、個性豊かな作品を鑑賞しながら文化の秋を堪能していた。展示部門はきょう7日まで。展示時間は午前9時から午後5時。

 同中央公民館大ホールでは絵画などの美術展をはじめ、書道展、生け花展、文芸・色紙展が開催されている。地域食材を活用した料理や手作りかごのなどが並べられている「くらしの工夫展」は玄関から大ホールまでの廊下で、リサイクル展は創作室、写真展は2階研修室でそれぞれ開かれている。会場入り口付近には来場する市民を歓迎するようにフラワーアレンジメントの合作が展示されている。
 各部門の展示会場ともに市民の力作がずらりと並び、鑑賞に訪れた市民の目を楽しませた。平良市の伊志嶺亮市長や久貝勝盛教育長ら行政関係者多数も鑑賞し、作品の完成度に関心した様子で見入っていた。
 午前9時から行われた開会式の中で伊志嶺市長は「多くの市民がこの文化祭を見て、自らが挑戦できる『何か』を見つけ自ら体験し、取り組むことによって文化の素晴らしさや大切さが実感できると思う。そのことが故郷の文化を愛し、心豊かでゆとりに満ちた平良市をつくり上げていけるものと確信している」と話し、多くの市民の来場を呼び掛けた。
 久貝教育長は「文化とは『人間が手を加えて形成してきた物心両面の成果で、人間の精神的な生活にもかかわるものである』とされている」と強調。その上で文化とのかかわりは「その地域や学校の活性化の原動力になるもの」と述べた。
 文化協会の立津精一会長は「(文化祭は)感動と喜びを与える。ともに美しい自然を育て合う街を実現しよう」と多くの市民に呼び掛けた。
 市民総合文化祭は春の部と秋の部があり、秋の部は展示会をはじめ音楽祭(20日)、全宮古吹奏楽祭(12
月23日予定)が行われる。
 主催する平良市など関係機関は文化の継承と発展のためにも、期間中における多くの市民の来場を呼び掛けている。

 写真説明・2年ぶりの市民総合文化祭一般の部が開幕し初日から多くの市民が鑑賞に訪れた=6日、平良市中央公民館

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舞台発表に町民熱演/伊良部町教育文化祭

 伊良部町教育文化祭・生涯学習フェスティバル(主催・同町教育委員会、同町文化振興会)2日目の6日午後、舞台発表が町内の中央公民館で開かれた。出演者らは日ごろの練習の成果を披露し、大勢の観客を魅了した。きょう7日午後2時から、書道などの各部門で最優秀賞、優秀賞に選ばれた入賞者の表彰式が行われる。

 舞台は「新風太鼓」による和太鼓で幕開け。激しい和太鼓の連打が観客らの腹の底まで響いた。
 次いで子どもたちの踊りが続いた。会場の両親や祖父らは、元気いっぱいの踊りに大きな拍手を送り目を細めていた。
 舞台は各種サークルの発表に移った。美しいメロディーの大正琴演奏、力強い空手演武が披露され観客に感動を与えた。
後半の舞台は、伊良部町子ども育成会による集団踊り、ことぶき大学受講生による創作日舞・琉舞、女性コーラス「天郡星の合唱が紹介された。
舞台発表の合間には、落語家、おきらく亭はち好さんが独演会を行った。観客は落語の世界に誘われ、笑い声が絶えなかった。
 会場の特設コーナーでは、子どもたちの力作の書道・絵画・工作などを展示。大勢の来場者らが1つ1つの作品前で足を止めて鑑賞し感心していた。
この日の午前、屋外では物づくり体験とバザーが催され、大勢の親子連れでにぎわった。黒糖・豆腐・そば作りに挑戦し、親子のきずなを深めた。

 写真説明・女性たちが「伊良部町音頭」を元気いっぱいに披露した=6日、伊良部町中央公民館

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男子は久松、女子は狩俣が優勝/全宮古中学駅伝

 男子は第34回、女子は第21回となる2004年度全宮古中学校駅伝競走大12キロのコースで行われ、男子は久松が初優勝、女子は狩俣が2年ぶり5度目の優勝を飾った。
 大会には、男子が来間・下地・狩俣の合同チームを含む17チーム、女子が大神・狩俣の合同チームを含む18チームが参加し、熱戦を展開した。沿道では父母や教職員らが力走する選手らに声援を送った。

【男子】 最後はトラック勝負/久松が北を制す
 男子は平良市駅伝中学男子の部で1位の北と2位の久松がデッドヒートを展開した。
 1、2区では北が久松に10秒のリード。しかし3区、久松の平良昴が力走を見せ北の下地博人に追い付く。4区は逆に北の羽地淳平が力走し、トップを奪い返す。 
 5区に入っても北と久松の差は縮まらず、北が久松に13秒差をつけて最終・6区に突入した。
 ここで、久松のアンカー・真栄城潤が猛烈な追い上げ。北のアンカー・東島佑典との差を縮め、平良市陸上競技場のトラック勝負に。東島は必死に追いすがったが、平良市駅伝の雪辱を果たしたい真栄城が振り切り、ゴールテープに飛び込んだ。
 「みんなが頑張ってたすきをつないでくれたので、思いきり走れた」と真栄城。「みんなで優勝を狙っていたので、絶対に抜こうと思って走った。前しか見ていなかった」と、興奮気味に話した。
 安里豪介監督は「生徒たちは精いっぱい力を出し切った」と感極まった様子。「絶対に負けないと思う気持ちが大事、と言い聞かせてきた。最後まで自分の気持ちをコントロールできた」と振り返り、これまで支えてくれた父母や地域住民らに感謝を込めた。

 写真説明・北との激戦を制して初優勝のゴールテープを切る久松のアンカー・真栄城潤選手=6日、平良市陸上競技場

【女子】 狩俣が力発揮、逃げ切る
 1区は西辺が飛び出し、下地、狩俣が追う形で始まったが、2区で狩俣は伊良部愛梨が区間賞の走りでトップに。3区以降は、狩俣の各走者が持ち味を発揮し、そのまま最後まで抜かれることなく、2位となった西辺に約1分の差を付け逃げ切った。
 アンカーの村井沙妃は「去年はトラックで西辺に抜かれて2位になり、悔しい思いをした。練習の成果を出せて良かった」と優勝を喜んだ。
 浜川泰成監督は「1区がやや出遅れたが、それぞれに力を出したので、安心して見ていられた」と振り返った。「生徒には県大会で頑張ろうと言い続けてきた。県大会では挑戦者の立場。思い切ってやりたい」と、早くも次を見据えていた。

 写真説明・2年ぶり5度目の優勝を果たし、笑顔でゴールテープを切る狩俣のアンカー・村井沙妃選手=6日、平良市陸上競技場

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ブー績みに自信と誇りを/「おばあ ありがとう宮古上布展」開催

 上野村新里にある宮古島苧工房(新里玲子代表)で、6日から2日間の日程で「おばあ ありがとう宮古上布展」が開催されている。藍やフクギなど草木染めの苧麻糸で織った反物4反、帯7点を展示販売しているほか、苧麻糸も展示。技術者たちによる苧麻績み実演も行っている。きょう7日までで、時間は午前10時から午後6時。問い合わせは宮古島苧工房(電話0980-76-2247)まで。
 同展は今回で5回目で、新里さんが反物や帯を織る材料となる苧麻績みを依頼している上野村や城辺町、下地町のお年寄りたちに、績んだ糸がどのように活用されているかを見てもらおうと開催。新里さんは「おばあたちに自分で績んだ糸がどういった布になるか見てもらい、苧麻績みが素晴らしい仕事であることに気付いてもらいたい。実際に見ることで自信と誇りにもつながる。若い世代を含め苧麻績みをやりたいというおばあたちも増えてきた。展示会を機会に、もっと広がりが出ればうれしい」と話した。
 同展には、苧麻績みを行っているお年寄りたちが訪れ展示されている布を観賞。同村大嶺で長年苧麻績みを行っている砂川カマドさん(92)は「布があまりにもきれいで自分が績んだ糸で織ったように思えない」と話し喜んでいた。

 写真説明・宮古上布や苧麻糸などを展示販売している展示会=6日、上野村新里の宮古島苧工房

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開設10周年を盛大に祝う/介護老人保健施設「栄寿園」

 1994年11月に開設した社会福祉法人「栄寿の会」(砂川盛一理事長)が経営する介護老人保健施設「栄寿園」(塩川寛令施設長)の開設十周年を祝う式典と祝賀会が6日午後、同園内で行われた。施設職員をはじめ県、市町村などから関係者多数が参加し、同園のこれまでの歩みを振り返りながら今後のサービス向上に伴うさらなる発展に期待を込めた。
 同園は94年に開設されて以来、地域の高齢者からより信頼される施設づくりに努めてきた。現在は入所療養介護、短期入所療養介護、通所リハビリテーションの各事業を展開、ほかにも指定居宅介護支援事業所をはじめ、平良市地域型在宅介護支援センター、訪問介護事業所としても活用されている。
 式典は午後2時30分から行われ、はじめに栄寿の会の砂川理事長があいさつ(代読・塩川施設長)し「施設経営のこの10年間は@老健法に基づく理念の周知徹底A入所利用者の1人ひとりに人としての尊厳にふさわしいケアの提供B医師・療法士などのマンパワーの確保と研修の強化C経営の合理化、効率化における財政基盤の確立―を4本の柱に据え、経営基盤の確立のために鋭意努力してきた」と強調。その上で「これからも栄寿園は、地域から信頼され高齢者介護の中核・拠点施設となるよう役職員一丸となって施設経営に取り組んでいきたい」と決意を述べた。
 続いて同園の発展に多大な功績を残したふじ胃腸科医院の宮里不二雄院長と栄寿園の医師を務め上げた故村尾眞俊さんを表彰。宮古地区医師会の中村貢会長ととみや商会の中尾英筰社長には感謝状が贈呈された。
 この後、県宮古支庁の安和朝忠支庁長と宮古市町村会の伊志嶺亮会長が祝辞を述べ、それぞれ今後のさらなるサービス向上に期待を込めた。
 引き続いて催された祝賀会では各市町村長や議会議長、平良市区選出の奥平一夫県議らが乾杯の音頭を取って参加者全員で祝杯を挙げ、同園のさらなる発展に期待を込めていた。
 同園の入所者は94年の開設後、右肩上がりで推移。94年は27人だったが、96年からは90人以上で推移している。通所者も実施後の96年の15人から現在は37人に伸びており、地域のお年寄りから信頼される施設として定着している。

 写真説明・施設職員をはじめ県、市町村の関係者も参加して同園の開設10周年を盛大に祝った=6日、栄寿園

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