200平成16  11曜日

マイペースで健康づくり/東平安名崎タートルマラソン

 「おそいあなたが主役です!」―。第28回東平安名崎タートルマラソン大会(主催・宮古広域圏事務組合など)が31日、平良市と城辺町を結んでいる県道78号線をメーンコースに開催された。大会には2198人が参加し、一路ゴールの東平安名崎を目指してジョギングを楽しんでいた。完走した人は2061人(完走率93・8%)だった。それぞれのペースで大会を満喫した参加者はゴールの東平安名崎では一様に満足顔を見せ、同岬の雄大な風景に包まれながら家族ぐるみや友人同士で昼食を楽しみ疲れた体を癒やしていた。

 同大会はA(22・5キロ)、B(10キロ)、C(7キロ)、D(2キロ)の各コースがあり、Aには582人、Bには444人、Cには534人、ファミリーコースのDには262組がエントリーしていた。県外からの参加者は28人、沖縄本島からは33人、地元・宮古からは2232人が参加した。
 午前9時から各スタート会場で開会式が行われ、同9時30分に各コースとも一斉にスタート。参加者はそれぞれのペースでジョギングを楽しんだ。最長のAコースでは仲間と励まし合う参加者の姿があり、B、Cの各コースの参加者は自分に見合ったペース配分で距離を刻む参加者が多かった。ファミリーコースのDコースではお父さんやお母さんに手を引かれてかわいらしい表情で走る子供たちの姿が印象的だった。
 長いレース中、中には立ち止まって風景を楽しむ参加者やユニークなファッションで走ったり、沿道のごみを拾いながら走る人もいた。
 ゴールとなる東平安名崎に入ると参加者の表情も明るくなり、家族や友人が待つ灯台下のゴールまで元気よく走る姿が目立った。ゴール後は完走者全員に完走メダルと完走証書が手渡され、受け取った参加者はそれぞれさわやかな笑顔を見せていた。
 28回目を数えるタートルマラソンは1978年に参加者10人で1回大会が行われた。以降、回を重ねるごとに参加者が増え、10回大会には400人以上が参加、20回大会には2500人以上が参加する大きな大会に発展している。

 写真説明・雄大な自然をバックに親子連れでのんびりとゴールを目指すファミリーコースの参加者たち=31日、東平安名崎

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友利勝良、惜しくも2位/ゴルフ・日本シニアオープン

 ゴルフの第14回日本シニアオープン選手権は31日、茨城県の茨城GC東コース(6865ヤード=パー72)で最終ラウンドを行い、高橋勝成がプレーオフを制して2年連続3度目の優勝を遂げ、賞金1000万円を獲得した。前日の単独4位からスコアを伸ばし一時は単独首位に踊り出た平良市久松出身の友利勝良(50)=写真=はプレーオフの末に惜敗し、シニアツアーデビュー戦は2位タイという結果に終わった。
 前日4位の友利は最終日、2バーディー、ノーボギーの通算7アンダーで高橋らに1打差を付けてホールアウトしたものの、最終18番で高橋とロングミュア(英国)がともにバーディーでトータル7アンダーと並び勝負はプレーオフに持ち込まれた。
 この結果、友利はプレーオフ2ホール目でボギーをたたき脱落。最後は高橋が3ホール目でバーディーを奪いロングミュアを振り切って2連覇を遂げた。
 上位3人に続き、1打差の4位は尾崎健夫と福沢孝秋。友利と同様にシニア大会初出場の中嶋常幸は陳志明(台湾)とともにさらに1打差の6位だった。シニアツアーは全日程が終了し、約2270万円を獲得した横島由一の賞金王が確定した。
 ▽最終成績 @高橋勝成281(67、69、70、75)A友利勝良281(71、69、71、70)Aロングミュア(英)281(68、70、72、71)C福沢孝秋282(69、68、76、69)C尾崎健夫282(66、68、76、72)E中嶋常幸283(68、72、72、71)E陳志明(台湾)283(71、71、72、69)(1、2位はプレーオフ)

 友利 勝良(ともり・かつよし) 1954(昭和29)年10月25日生まれの50歳。平良市久松の出身で、県立宮古水産高校(現在・翔南高校)を卒業している。卒業後はさまざまな職に就きながら浦添市のゴルフレンジで腕を磨き、27歳でプロデビューし、レギュラーツアーでは昨年のJCBクラシックなど通算8度の優勝。

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会場は宮古一色に/関西ふるさとまつり

 【兵庫県で福里賢矢記者】第31回関西ふるさとまつり(主催・宮古市町村会、関西宮古連合会)が31日、兵庫県尼崎市で盛大に催された。宮古から出席した行政や観光、経済関係者らと関西圏在住の郷友が一堂に会し、泡盛を酌み交わしながら互いに宮古の方言を交えて近況を報告し合った。舞台ではクイチャーなど宮古の伝統芸能も次々と披露されるなど、会場は宮古一色に染まった。
 宮古からの一行を迎えた同連合会の譜久島登会長は「今日はふるさとの皆さんと交流を深めてください」と呼び掛けた。
 宮古市町村会を代表して会長の伊志嶺亮平良市長は宮古地区の市町村合併の現況を紹介し、「合併しても平良、城辺など地名は残る。皆さんが誇れる島づくりに向け頑張っていきたい」とあいさつした。
 出席者らはそれぞれの出身地や出身校、近況などを報告し合い、泡盛で乾杯しながら世代を超えてふるさと「宮古」の話に花を咲かせた。
 最後には出席者全員で会場いっぱいに響きわたる独特の三線の音色に合わせ、力強く手をたたき、地面を踏み締めてクイチャーを踊り、互いの今後の発展に期待を寄せた。
 平良市出身の久貝康憲さん(39)は「まつりはみんなと交流を深められる大切な機会。宮古には小学校卒業までしかいなかったが、大切なふるさとです」と話した。
 また、まつりに先立ち、同連合会の敬老会が行われたほか、9月に亡くなった同連合会初代会長の川満竹彦さん、前会長の嘉手苅浩さんのめい福を祈り、出席者全員で黙とうをささげた。
 ふるさとまつりは例年、福岡県を中心とした九州地区、広島県、関東、関西で催される。郷友と親ぼくを一層深めるとともに郷友にいつまでも、ふるさと宮古を愛してもらうよう行われる。

 写真説明・クイチャーを踊り、結束を深めた郷友たち=31日、兵庫県尼崎市の園田地区会館

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走りながらごみ拾い/タートルマラソン

 「ここはかぎすま ばんたが宮古島 未来の世代につなげましょう」―。Bコースに出場した桐澤勝利さん(37、平良市)らの仲間、その名も「ばんたがかぎすまーず」は、「美しい宮古島を守ろう」と歌で呼び掛けながら、コース上ごみを拾い集めてゴールの東平安名崎を目指した。ごみ拾いをしながらの参加は今年で5回の節目。桐澤さんは「きれいな宮古島を守るために、少しでも何かができればうれしい。来年以降も続けたい」と話し、「ポイ捨てゼロ」を訴えた。
 桐澤さんらはほとんどが本土出身で、美しい宮古島の自然に魅了された仲間。「こんなにきれいな島にもかかわらず、ごみのポイ捨てはなくならず、不法投棄も多い」と一部の人の心ない行為に首をかしげる。
 おととしはサンタクロースの格好でごみを集め、昨年は「なんでだろー」の替え歌で、島のごみ問題に疑問を投げ掛けた。
 今年は手製のエイサー衣装を身にまとい、ザ・ハイロウズの「日曜日よりの使者」の替え歌で、「不法投棄 海洋汚染 みんなで考えて みんなで手を合わせ…」と、宮古島の環境問題に一石を投じた。ギターや三線を奏でながら、「新しい命があふれてる 未来の世代につなげましょう」と、「かぎすま宮古島」を守ろうとメッセージ。
 桐澤さんは「私たちのアピールはささいなこと。島に住むみんなが、島をきれいだと思い、ごみのポイ捨てをしない意識を持つことが大事」と話した。

 写真説明・コース上のごみを拾い、歌で環境問題を訴えながらゴールした「ばんたがかぎすまーず」のメンバー=31日、東平安名崎

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狩俣さん(鏡原小3年)が市長賞/郷土の民話大会

 第31回平良市民総合文化祭「郷土の民話大会(児童・生徒の部)」(主催・同市、同市教育委員会、同市文化協会)が31日午後、西原地区公民館で開かれた。小学生の男女12人が出場し、身振り手振りを交えて熱弁をふるった。厳正な審査の結果、狩俣賀奈子さん(鏡原小3年)の「鬼地蔵」が最高賞の市長賞に選ばれた。
 会場からは貴重な伝統文化を伝承し、ユーモアたっぷりに表現する子供たちに大きな声援を送っていた。表彰式は、11月3日午後3時からマティダ市民劇場で行われる。
同大会は、郷土の民話を正しく継承し、それを話したり、聞いたり、演じたりすることによって郷土を理解するのが狙いで実施された。
 主催者を代表して久貝勝盛教育長があいさつ。「宮古には千前後の民話があるといわれている。先祖代々引き継いできた民話は宮古の貴重な文化」と述べた。
 舞台に上がった子供たちは、それぞれ祖父母から地域に伝わる方言民話を学んだ。数カ月かけて難しい方言を理解し、この日の大会に臨んだ。
1人ひとりが琉球絣などの着物姿で堂々と演じ、昔の人々が民話を語っていた雰囲気を醸し出していた。観客らは、味わい深い民話に感動した様子で聞き入っていた。
 天久宏審査委員長は「昨年、一昨年よりも質の高い大会であった。素晴らしい民話が多かった」と講評した。
 市長賞に輝いた狩俣さんは「市長賞に選ばれ、とてもうれしい。鬼地蔵の民話は、おばぁから教えてもらった。方言が難しかったが、何回も発表の練習をしていると意味が分かってきた」と話した。審査の結果は次の通り。(敬称略)
 ▽市長賞=狩俣賀奈子(鏡原小3年)「鬼地蔵」▽優秀賞=砂川侑香(北小1年)「ねずみのゆがたい」▽優良賞=浜川笑子(池間小5年)「ハズブリ・ユーサの話」、渡久山海理(久松小4年)「ツバメとカンタマシャ」

 写真説明・市長賞に輝いた狩俣さん=31日、西原地区公民館

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