200平成16  10 24曜日

声援を背に児童ら駆ける/小学五輪陸上競技・

男子は東、女子は平一が優勝

 第15回宮古小学校オリンピック大会陸上競技(主催・宮古地区小学校体育連盟)が23日、平良市陸上競技場であり、22校から735人の選手が出場して熱戦を繰り広げた。
 日ごろの練習の成果を発揮しようと、どの選手の顔も真剣そのもの。精いっぱいの力で、それぞれの種目に取り組んだ。競技場には朝から大勢の父母らが詰め掛け、子供たちに大きな声援を送っていた。
 強い風の影響もあってか、記録は低調で、大会新記録は出なかった。学校対抗では、男子総合は東が2連覇。女子総合は平良第一が8年ぶりの優勝を飾った。

 写真説明・父母らが応援する中、懸命に走る選手たち=23日、平良市陸上競技場

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前浜舞台に選手ら力泳/ラフウォータースイム・イン・宮古島

 第4回ラフウォータースイム・イン・宮古島(主催・同実行委員会)が23日、下地町の前浜ビーチで開催された。大会には県内外から老若男女190人が参加し、各種目で優勝を争った。大会には格闘家の高山善廣さんも参加し、会場を沸かせた。出場者は強い風が吹くあいにくのコンディションの中、懸命に泳いでいた。競技の結果、個人種目の5キロと1・5キロで竹本丈志さん(神奈川県)が優勝した。

 同大会は久米島や小浜島など県内の離島や、神奈川県や千葉県などで定期的に行われ、宮古では2001年から開催されている。競技は個人が5キロ、3キロ、1・5キロ。団体がリレー(3人で計3キロ)で争われた。
 スタート・ゴール地点となった宮古島東急リゾートホテル前は、多くの出場者や関係者が声援を送りにぎわった。
 会場でひときわ目を引く身長196センチの高山さんは、友人らとともにこの大会のために来島し、1・5キロに出場した。
 格闘家となる前にライフセーバーをやっていたこともあってか、軽快な泳ぎで見事完泳し「思ったより前に進まなくて大変だった」と笑顔。
 また、「宮古は初めて来たが、想像していたよりきれいで良いところ」と宮古の印象を語った。
 宮古からは約十人が参加。団体のリレーには宮古島トライアスロンジュニアチームが出場し、大人に負けない力強い泳ぎを見せていた。
 東京都から参加した鎌田京子さんは「宮古島での大会には2回目の参加。少し体調を崩していたが1・5キロを完泳できた。水温もちょうどよく泳ぎやすかった」と話した。

 写真説明(上)・190人が出場し強い風に負けずに泳いでいた=23日、下地町の前浜ビーチ
 写真説明(下)・格闘家の高山さん(左)は会場の注目を集めた

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環境保全に役立てる/平良市・「土地分類調査委」が初会合

 平良市(伊志嶺亮市長)は23日、国土調査法に基づく「土地分類調査委員会」を設置し同日、平良市役所で第1回会合が開かれた。今年度(2004年度)から06年度までの3年間に、平良市全域の地形や地質など学術的な土地条件の情報を総合的にまとめ、土地分類情報システムを構築する。情報は土地利用の際に地下水を含めた環境保全、災害対策などに役立てられる。この日の会合では冒頭、下地学助役から委員らに委嘱状が交付された後、事業概要などを確認した。委員長には琉球大学農学部の黒田登美雄教授が選ばれた。
 この調査事業は、土地利用の現況や自然条件に関する科学的な調査を行い、その結果を分析して土地利用計画策定に向けた基礎資料を得ることが目的。実施方針として、▽平良市の状況に合った調査項目の選定、現地調査の重視▽地形や表層地質、土壌など土地条件の情報を総合的にまとめる▽自然災害の履歴に着目し、平良市の被災の特徴をまとめる▽土地分類譲歩システムの構築▽インターネットを介した情報公開手法の検討―などを掲げている。
 出張中の伊志嶺市長に代わって下地助役は「宮古は台風や干ばつなど災害に対する脆弱性や地下水への依存、産業廃棄物の問題など、さまざまな課題を抱えている。皆さんには今後の土地利用に生かされる調査をしていただきたい」と協力を求めた。委員長に選任された黒田教授は「今後ますます厳しくなる環境問題に対し、どのような姿勢で土地利用を図っていくかを考えたい」と述べた。
 土地分類調査事業は宮古地区では、下地町と城辺町で終了。上野村は今年度が同事業の最終年度となっている。委員は次の皆さん。(敬称略)
 ▽委員長=黒田登美雄(琉球大学農学部教授)▽副委員長=中西康博(東京農業大学国際食糧情報学部助教授)▽委員=渡久山章(琉球大学理学部教授)、宮平エミ(宮古農業改良普及センター所長)、安谷屋昭(市文化財保護審議委員)、前里和洋(県立宮古農林高校教諭)、川上政彦(JAおきなわ宮古地区営農センター長)、仲里タカ子(市民代表)、下地学(市助役)、糸数健(市総務部長)

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やったぞ!スイム完泳/光の村養護学校・『卒業トライ』がスタート

 高知県と埼玉県にある光の村養護学校(西谷英雄理事長)高等部3年の生徒12人が23日、恒例となっている「宮古島トライアスロン」をスタートした。初日は下地町の前浜ビーチでスイムを行った。風が強く、波が高い悪条件だったが12人中7人が3キロを泳ぎ切った。残りの五人も目標の距離を達成し、完走に向け上々のスタートを切った。
 同校のトライアスロンは今年で15回目。生徒たちは卒業旅行で来島し、トライアスロン宮古島大会と同じスイム3キロ、バイク155キロ、ラン42・195キロを1日1種目の3日間で挑戦する。24日にバイク、25日にランを行う。
 入念な準備体操の後、生徒らは一斉にスタート。片道100メートルの直線を何度も往復した。
 生徒らとともに来島した父母らも声援を送り、生徒たちを後押しした。
 トップとなる1時間11分33秒でゴールした大取真央さんは「たくさん練習したので、全然疲れていない。まだまだ泳げる」と余裕の笑顔を見せ、「3日目のマラソンは自信がないが完走目指して頑張りたい」と意気込みを語った。

 写真説明・完泳にバンザイしてゴールする生徒=23日、下地町の前浜ビーチ

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収穫が楽しみ/西辺中生徒・キビ植えを体験

 平良市立西辺中学校(神里清春校長)は23日、総合学習の一環としてサトウキビ植え付け体験を同校近くの畑で実施した。1年生18人が参加。生徒の父母やおじいちゃん、おばあちゃんたちの指導を受けながら、苗づくりから植え付けまでを行った。1年半後の製糖期に収穫し、収益金は修学旅行費に充てる。
 サトウキビ植え付け体験に使用した畑は地域住民が提供。苗は沖縄製糖宮古工場から提供を受けた。生徒たちは苗づくりのほか、薬剤散布、植え付けなどを実施。日ごろから家のサトウキビ植えを手伝っているとあって、ほとんどの生徒が手慣れた様子で作業を行っていた。
 生徒の前泊孝徳君は「夏休みにも家の手伝いでキビを植えたので慣れている。大勢の友達と一緒にすると、作業が早いし楽しい」と感想を話した。
 指導者として参加した仲間貞子さん(63)は「こうして孫やたくさんの生徒たちとキビ植えをするのはにぎやかで楽しい」と笑顔を見せた。
 同校は文部科学省の2004、05年度「豊かな体験推進校」に指定されている。

 写真説明・手慣れた様子でサトウキビの植え付けを行う生徒たち=23日、平良市西原

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迷鳥「レンカク」を確認/下地町

 迷鳥のレンカク(レンカク科)がこのほど、下地町の貯水池で確認された。舞うと翼の白色と黒色のコントラストが美しい。
 雌雄ともに同色。非常に足が発達し、水面に浮く植物の上を歩く。飛来したレンカクは冬羽成鳥で、体全体が褐色。尾は短い。夏羽は冬羽と違って尾が長くなり、首の後ろが金色となり体全体の色彩は鮮やか。全長は冬羽が31センチ、夏羽が55センチ。
この日観察されたレンカクは、人けがしても逃げることはく、約2メートルの至近距離から撮影ができた。台湾、東南アジアからインドにかけて分布する。日本では県内に飛来することが多く、本土での飛来は極めてまれ。昨夏、滋賀県琵琶湖に姿を見せた時は、愛鳥家らおよそ300人がカメラを向けていたという。

 写真説明・気持ちよさそうに泳いでいたレンカク=下地町(写真・伊良波彌記者撮影)

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