200平成16  10 17曜日

宮古の産業まつりが開幕/観光客らも説く産品に

 「島産品 地産地消で しまおこし」をテーマに第27回宮古の産業まつり(主催・同実行委員会)が16、上野村のうえのドイツ文化村で開幕した。会場には島の特産物がずらりと並び、訪れた多くの住民や観光客らが両手に買い物袋を下げて、島産品を買い求めていた。きょう17日まで。
 初日は午前10時ごろから、オープニングセレモニーが行われ、同実行委員会の中尾英筰会長が「産業まつりは消費者と生産者の出会いの場として定着し、宮古の産業振興に貢献してきた。今後も地域特性を生かした産業の振興を図り、宮古経済の自立化に向け取り組みましょう」とあいさつ。
 また、来賓を代表して稲嶺恵一県知事(代読・伊川征一県商工労働部長)は「アララガマ精神を発揮して産業振興が発展することを祈念します」と述べた。
 会場では特産品・農林水産物展示即売会、サトウキビ奨励品種展、Tシャツデザインコンテスト、リゾートウエディング展、電気自動車試乗会など多彩な催しが行われた。
 即売会の会場は、人でごった返し、さまざまな野菜の苗が飛ぶように売れていた。また、宮古島和牛改良組合は和牛ステーキ試食会を行い、周囲に香ばしい肉のにおいを漂わせ、多くの人が足を運んだ。
 伊良部町商工会のコーナーでは、なまり節などカツオの加工品をそろえた。久高照子女性部長は「伊良部の特産品のカツオは大人気。消費者は新鮮なものを求めている」と笑顔だった。

 写真説明・会場には地元住民や観光客らが足を運び特産品を買い求めていた=16日、うえのドイツ村

top.gif (811 バイト)

全国重要無形文化財保持団体協/28日から平良市大会

 第13回全国重要無形文化財保持団体協議会平良市大会(主催・同協議会、平良市、同市教育委員会、同大会実行委員会、後援・文化庁ほか)が今月28日―11月28日までの 1カ月間の日程で同市で開かれる。同団体は、国から指定された宮古上布保持団体など13団体で組織され、宮古での開催は初めてとなる。期間中、記念講演や重要無形文化財保持団体秀作展、 4団体による製作実演などが行われる。15日午前、下地学同市助役、久貝勝盛同市教育長らが市役所で記者会見し、大勢の郡民の来場を呼び掛けるとともに、同大会の実施要項を発表した。
 国指定の団体は、▽柿右衛門製陶技術保存会(佐賀県)▽色鍋島今右衛門技術保存会(同)▽小鹿田焼(技術保存会(大分県)▽越後上布・小千谷縮布(技術保存協会(新潟県)▽本場結城紬技術保持会(茨城県)▽重要無形文化財久留米絣技術保持者会(福岡県)▽喜如嘉の芭蕉布保存会(沖縄県大宜味村)▽宮古上布保持団体(沖縄県平良市)▽伊勢型紙技術保存会(三重県)▽輪島塗技術保存会(石川県)▽石州半紙技術者会(島根県)▽本美濃紙保存会(岐阜県)▽細川紙技術者協会(埼玉県)の13団体。
 同大会は、全国重要無形文化財保持団体および関係する市町村が協調して、重要無形文化財の保存に関する調査研究およびその具体的方策の推進を図り、重要無形文化財の技術伝承と保存活用に資することを目的として、関係者が一堂に集い、伝統工芸の将来展望などを真摯に模索しようとするもの。13の団体が持ち回り制で開催している。
 【記念講演】10月28日午後5時から、マティダ市民劇場で行われる。入場無料。講師の文化庁の佐々木正直主任調査官が「無形文化財(工芸技術)の保護について」、国立歴史民俗博物館名誉教授の比嘉政夫沖縄大学法経学部法経学科教授が「織物をめぐる社会伝承」の演題でそれぞれ講演する。
 【秀作展・製作実演】10月28日―11月28日の1カ月間、平良市総合博物館で開催され、保持団体らが製作実演を披露する。
 詳しい問い合わせは、平良市総合博物館(電話0980-73-0567)、同市教育委員会内の大会実行委員会事務局(電話0980-72-3751、内線277)。

top.gif (811 バイト)

宮古一懸け熱戦始まる/本社主催軟式野球

 第13回全宮古軟式野球選手権大会―第2回宮古毎日新聞社杯―(主催・宮古野球連盟、共催・宮古毎日新聞社)が16日、平良市営、沖縄電力の両球場で開幕した。初日は 1回戦4試合が行われ、軟式野球「実力宮古一」を決める熱戦がスタートした。
 平良市営球場の開幕試合となった藤本陣ドラッキング対狩俣球友会。藤本陣ドラッキングは友利が大会第1号本塁打を放つなど健闘を見せたが、1点差で狩俣球友会に敗れ、涙をのんだ。沖縄電力球場の開幕試合、地建対ドラゴンは地建のエース、佐和田秀樹が力投を見せ勝利。そのほか、ジャンボリー、ドゥーカッツも勝ち、2回戦へ駒を進めた。
 大会はA・B・C級・壮年、実年の枠を取り除いたトーナメント方式で、毎週土・日曜日、祝祭日を利用して12月中旬まで行われる。

 写真説明・大会第1号本塁打を右翼に放つ藤本陣ドラッキングの友利=16日、平良市営球場

top.gif (811 バイト)

環境審議会の設置検討/平良市環境委員会

 平良市へ環境問題に関する政策を提言する平良市環境委員会(中村貢委員長)の第4回委員会が16日午後、同市役所で開かれた。各委員とも市議会に否決され続けている環境保全条例の必要性を提言していく考えを示した。ほかにも環境審議会の設置を検討するなど、市に対し長期的視野に立った環境行政を求めていくことを確認した。

 委員会は午後2時に開会し、各委員が環境問題に対する提言をそれぞれ述べた。奥間郁子委員は宮古の現状と最悪の状態を想定した場合の宮古島の未来を示し、それを市民に啓もうすることで環境美化意識の向上を図っていくことを提案。野原優子委員は既存の委員会を発展させ、影響力のある組織づくりの必要を訴えたほか「環境問題について全国的な事例に習うだけでなく、島だからこそできる保全方法を考えるような柔軟な発想が必要だと思う」と話した。
 渡部千秋委員は「審議会の設置を強く求めていきたい。環境問題は継続的に何度でも議論していくことが大切」と声を強めた。中野徹委員は「足元から見つめる。まずは今ある条例をしっかりと生かしていくことが大切だ」と話した。
 平良市西原の産業廃棄物最終処分場火災後、周辺環境の保全を島内外に訴えている下地博和委員は「(処分場周辺)の汚染は進んでいる。早急にルール(条例)を策定して、それを守っていくことが保全につながる」と力強く訴えた。
 これらの意見を受け中村委員長は「条例ができるまでの間は環境審議会があった方がいいと考えている」などと述べ、各委員に理解を求めた。今後の委員会では審議会の設置を検討するほか、環境保全条例の制定など平良市に行う提言のまとめを進める方針だ。

top.gif (811 バイト)

グランプリに高江洲さん/産業まつり織物ファッションショー

 第27回宮古の産業まつり宮古の織物ファッションショー(主催・沖縄宮古商工会議所)が16日、上野村のうえのドイツ文化村多目的広場で開催された。一般や高校生のデザイナーが参加した宮古織デザインコンテストでは、宮古上布や宮古織りを使用した作品17点を出品され、ファッションショーで紹介した。審査の結果、グランプリには平良市の高江洲マサ子さんが輝いた。
 同イベントは5回目の開催。 グランプリの高江洲さんは過去4回連続入賞しているこのコンテストの常連。今回は初のグランプリを受賞し「宮古の地場産業の発展のために頑張ってきた。自分なりに貢献しようという気持ちで仕上げた」と笑顔。
 高江洲さんの娘でモデルを務めた智子さんは昨年のグランプリ受賞者で、親子二代でグランプリを射止めた。
 高江洲さんはお色直し用のウエディングドレスを作製。ピンクと紺の2色の生地を組み合わせ、柔らかさや、優しさを強調した。
 審査委員長の渡久山和子さんは「年々レベルが高くなっている。今回は高校生の出品も多く今後の発展に期待している」と講評した。
 結果は次の通り。(敬称略)
 ▽グランプリ=高江洲マサ子▽優秀賞=新垣武子▽デザイン賞=川満和美▽奨励賞=池原峰子・下地宏菜、池原真理恵・洲鎌美穂▽審査員特別賞=石嶺克美、池原峰子

 写真説明・グランプリを受賞した高江洲マサ子さん(右)と娘でモデルを務めた高江洲智子さん=16日、うえのドイツ文化村

top.gif (811 バイト)



top.gif (811 バイト)