200平成16  10 14曜日

議員定数は有識者交え決定/3市町合併協

 平良市・城辺町・伊良部町合併推進協議会(会長・伊志嶺亮平良市長)の第2回会合が13日午後、県宮古支庁で開かれ、新市の議会議員の定数を決定する連絡協議会の構成は各市町とも議員4人、学識経験者4人の計24人で合意した。ほかに合併方式や財産および債務の取り扱いなどについてを協議し、合併方式については新設(対等)合併、財産および債務については新市に引き継ぐことで了承した。また、「新市の名称に関する小委員会」委員も決めた。

 議員定数を決定する連絡協議会の構成については前回の協議会で継続審議となっていた。これを受け3市町の各議会は13日までに事務局提案の@各議会4人A各市町とも議員4人、学識経験者3人B合併協議会の協議により決定する―を審議し、3市町ともに条件付きAで合意していた。
 13日の協議会では城辺町を中心に「議員のことを決めるのに議員が多いのは問題。市民参加型という意味でも学識経験者を増やすべきだ」との意見が相次ぎ、各委員も「市民参加型」を強調し、学識経験者数を増やすことで意見を取りまとめた。
 この日の協議会では連絡協議会構成のほか▽合併方式▽新市の事務所の位置▽財産および債務の取り扱い▽市町の慣行の取り扱い▽地域審議会の設置▽条例・規則▽情報公開―など事務局の計九提案を審議し、全会一致で決めた。新市の事務所は当分の間、平良市庁舎内に置き、市章や市歌、市花などの慣行は合併後に調整する。
 提案のほかに第1回協議会の結果報告や同協議会予算の一部修正、事務局組織についての報告3件と、新市の名称に関する小委員会の設置規程の議案を審議し決定した。
 次回協議会は来月4日を予定。町・字の区域と名称や行政区名称および所管区域、特別職や一般職の身分などについて審議する。
 「新市の名称に関する小委員会」委員は次の通り。(敬称略)
 ▽川満俊夫(平良市推薦)、野村安潤(同)、新城元吉(城辺町推薦)、宮國京子(同)、豊見山恵栄(伊良部町推薦)、佐久本洋介(同)、伊沢忠憲(会長推薦)
◎ホームページを開設
 平良市、城辺町、伊良部町の3市町合併推進協議会はきょう14日、ホームページ(HP)を開設する。合併協議会での協議内容や決定事項のほか、合併についての新しい情報を細かく掲載していく方針。
 HPの開設は13日の第2回合併協議会で事務局から報告された。アドレスは次の通り。
http://www.miyakogappei.jp/

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114ポイントを認める/伊良部漁協・ダイビング業者と審査

 宮古の海のサンゴ礁を中心とした観光ダイビングポイントの指定について、伊良部町漁業協同組合(奥原隆治組合長)の漁民とダイビング業者らとの会合が13日午後、同組合で開かれた。ダイビング業者から申し出があった147ポイントを審議した結果、114ポイントが承認され、33ポイントが除外された。最近シュノーケリングで人気の高い八重干瀬の44ポイントのうち約6割に当たる25ポイントが対象外となり、今後同組合と海面利用協定を結んでいないダイビング業者との対立が激化しそうだ。
 先月30日までに同組合と海面利用協定を締結したダイビング業者は36社。この日の会合では、漁民約30人、ダイビング業者約20社の代表らが出席した。
 審議の結果、最も注目されていた八重干瀬のポイントについて▽キジャカ▽ビーマク▽フガウサ▽イフ▽ウル▽ドゥなどの19ポイントを指定した。それ以外のポイントは漁場資源として重視し指定から外した。
 伊良部島・下地島周辺の51ポイントと宮古本島南岸などの27ポイントは全会一致で承認した。
 平良市池間島周辺の従来のポイントは12カ所。このうち、同島東側「池間島1」「同2」「同3」と同島西側の「池間灯台下2」「同3」の5ポイントは除外された。同市狩俣西側に「デベソ1」「同2」「同3」の3ポイントは条件付きで承認。この海域は、カツオ一本釣り用の餌場のため、餌を採取する船が訪れた場合は、ダイビングは中止される。
 同市大神島海域の「大神島1」「同2」「同5」の3ポイントも対象外となった。

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知念が勝ち対戦成績 対に戻す/女流本因坊戦第2局

 第23期女流本因坊戦5番勝負の第2局が13日、東京都の日本棋院会館で行われ、挑戦者の知念かおり3段が白番158手までで、小林泉美女流本因坊に中押しで勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイにした。中央の厚みを十分に生かした知念らしい力強い一局だった。第3局は10月27日に、岩手県花巻温泉「佳松園」で行われる。
 序盤は黒が地を稼ぎ、白はこれに勢力で対抗した。右辺の黒地に打ち込んだ白68手目が鋭い一着。これを機に、白は左右両下隅で地を稼ぎ、形勢をリードした。その後、中央で戦いが起こったが、冷静に打ち進め勝ち切った。
終局は午後5時50分。持ち時間各4時間のうち残りは黒が29分、白が2分だった。
 知念かおり3段の話 「序盤は上辺の分かれがつらいかと思っていたが、右辺でうまく収まった。中央で締め付ける形になり、良くなった。第1局は反省の多い碁だった。第2局はそういう失敗をしないよう心掛けた。第3局も精いっぱい頑張りたい」。
 真喜屋浩・知念かおり後援会長の話 「2戦目を取って、意気が上がっている。期待通り勝ってくれた。見応えのある碁だった。最後は、タイトルを奪還すると信じている」。
 父・知念正夫さんの話 「3連敗するのかなと思っていたが、1勝できて本当に良かった。今回は白番で勝てたのが非常に大きい。次の第3局も頑張ってほしい」。

 写真説明・知念かおり3段が第2局を勝ち対戦成績をタイにした=13日、日本棋院会館

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下地和彦さん 「比嘉春潮賞」/沖縄文化協会賞

 沖縄学の研究を奨励する第26回「沖縄文化協会賞」(選考委員長・外間守善同協会長)が13日発表され、比嘉春潮賞(考古学研究)を平良市下里の下地和宏氏(58)が受賞した。宮古の考古遺跡の発掘に携わり多数の論考を発表、長年の精力的な地域文化の調査研究が評価された。下地さんは「受賞は大変うれしく、励みになる。宮古の歴史は解明されていないことが多く、今後もロマンを抱いて調査研究にあたりたい」と話した。

 同協会賞では、下地氏のほかに、仲原善忠賞(文学研究)に斎木喜美子氏、金城朝永賞(人類学・民族音楽)に比嘉悦子氏が選定されている。
 下地氏は現在、城辺町教育委員会に所属し、同町史の編さん事業などに携わる。また、特に宮古のグスク時代についての考察を多く発表。八重山の発掘活動にも積極的に参加して先島の先史時代を包括的に把握、八重山調査の報告書に寄稿しているほか、宮古郷土史研究会のメンバーとして、機関誌「宮古研究」に精力的に論考を発表している。
 授賞式は11月27日に東京都文京区のホテル機山館で行われる。受賞者には賞状・賞盾のほか副賞として賞金15万円、那覇―東京往復航空券(エアー沖縄社提供)が贈られる。

 写真説明・考古学研究で比嘉春潮賞を受賞した下地和宏さん=13日城辺町役場

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登園停止、12月実施/平良市立幼稚園・保育料3カ月以上滞納

 平良市教育委員会(久貝勝盛教育長)は、同市立幼稚園の保育料を3カ月以上滞納している保護者に対し、今年12月から園児の登園停止措置に踏み切る。ただし、低所得世帯などに関しては減免措置などを講じており「保育料の納付が難しい世帯は、減免や分割払いで対応する方法がある。早めに相談を」と呼び掛けている。各園の園長は10月中に全保護者を対象とした説明会を開いて周知を図る。12日に開かれた「市立幼稚園長会議」で方針を確認した。
 今回の登園停止措置は、同市の財政改善策の一環。園児の保護者に対しては、毎年市幼稚園管理規則(第14条)に基づき「保育料を3カ月以上滞納した場合は登園停止または退園」の誓約書を交わしているが、実行に踏み切るのは初めてだ。
 各園の園長が保護者への説明会を開き、減免納入の方法などについて周知した上で、正当な理由がなく滞納が続く世帯は11月締めで12月から登園停止とする。
 同市の幼稚園は入園料6000円、保育料が月4300円。保育料は県内11市のうち2番目に低く設定されている。これまでの累積滞納額は134万1000円で、滞納者に対しては督促状の送付や電話・訪問による督促を行ってきた。
 登園停止措置の説明会開催に向け、ある園長は「事務方で対応してほしいとの気持ちもあるが、事態は深刻化しており致し方ない。保育参観を設けてその中で保護者に説明したい」と複雑な胸中を話した。
 今年度の園児は計394人で、8月末現在の3カ月以上滞納者は25世帯。全体の23・6%にあたる93世帯は、すでに減免納入を行っているという。

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「わしたショップ」で本紙販売を開始/本店と県庁店

 【那覇支局】県物産公社「わしたショップ」で宮古毎日新聞の販売が13日からスタートした。那覇市国際通り(久茂地)にあるわしたショップ本店と、県庁わしたショップ(県庁地下1階)の両店で、当日の新聞を午前11時からレジ横に陳列している。価格は1部65円。
 同ショップ本店の前田展野店長は「(宮古毎日新聞は)地域の特色ある新聞なので、商品としてなかなかいいと思う。当店で新聞を扱うのは初めてで、どういう展開になるか注目している」と期待を寄せた。
 宮古毎日新聞は、宮古の情報を満載しているほか、国内外のニュースやスポーツ面も一層充実させ、さらに、那覇支局から県内情報も多く発信されている。日本新聞協会加盟。問い合わせは、わしたショップ本店(電話098・864・0555)まで。

 写真説明・「わしたショップ」両店で宮古毎日新聞の販売がスタートした=13日、那覇市国際通り(久茂地)のわしたショップ本店

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