3月29日から平良港に寄港していた台湾からの大型クルーズ船「スーパースタージェミナイ号」(カール・ジェイ・ニラーマーク船長、19,093トン)は11日、就航が終了した。8月までの入港回数は19回で、総勢1万1578人が来島。9月は相次ぐ台風の影響で寄港できなかった。最終日のこの日はセレモニーが行われ、約7カ月にわたる寄港に感謝の意を表した。
セレモニーでは、クルーズ客船対策連絡会議が「ごきげんよう、また会いましょう」の意味を込めた「珍重再見」の横断幕で見送り。あいさつに立った宮古観光協会の藤村明憲会長は乗組員や乗船客に感謝の言葉を送り、「寄港を機会に友情を深め来年以降もまた来てほしい」と願った。ニラーマーク船長は「最後の寄港を温かくもてなしてくれて感謝する。冬場はシンガポールやマレーシアへ寄港するが、また来年の春には宮古へ来たい」と述べた。
ミス宮古などによる花束贈呈、県立宮古高校吹奏楽部による演奏が行われ、乗組員や乗船客を盛大に見送った。
同船は、全長が163・81メートル、幅が22・5メートル、マストの高さが41・8メートル、航行速力16ノット。最大の乗客定員は900人で、平良港へ寄港した際は平均600人の客が乗船していた。
昨年は7月10日に就航を開始し、8月28日まで計8回平良港に寄港した。これまで台湾―宮古―台湾の海上コースを設定していたが、今年から台湾―宮古―那覇―台湾の新コースで寄港。平良港第2ふ頭に毎週月曜日に入港し、上陸する乗客はバスやレンタカーでの島内観光や、市街地でのショッピングなどを楽しんでいた。
これまで台湾からのクルーズ船は観光客増加に貢献するとともに圏域の観光産業に経済効果をもたらしてきた。同協会では引き続き平良港への寄港を呼び掛け、観光産業の振興につなげていきたい考え。
写真説明・宮高吹奏楽部の演奏に見送られ平良港への寄港を終えるスーパースタージェミナイ号=11日、平良港
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