200平成16  10 12曜日

ぎ島(かぎすま)づくりに汗/平良市・1万人クリーンアップ作戦

 市民自らの手で、平良市の住み良い生活環境を創出しようと「美ぎ島1万人動員クリーンアップ大作戦」(主催・平良市民運動実践協議会)が11日、市内各地で行われた。各自治会や建設業を中心とした各職場から多数が参加、道路清掃などに汗を流し、環境美化に努めるとともに観光立島としてのイメージアップを図った。同協議会の前川尚誼会長は「私たち1人ひとりが環境保全に対する認識を深め、市民参加型運動を展開して美ぎ島・宮古をつくろう」と呼び掛けた。

 このクリーンアップ大作戦は、9月5日に予定されていたが、台風18号の宮古島地方接近のため延期となっていた。この日は秋晴れの下、朝から大勢の市民らが参加。道路脇などに散乱した▽燃やせるごみ▽ビニール類▽瓶類▽缶類―の4種類のごみを分別して拾い、まとめたごみは業者が回収した。
 同日午前9時からカママ嶺多目的広場を主会場に行われた出発式で前川会長は「市民の手で、清潔、快適な地域をつくろう」と呼び掛け。県宮古支庁の平良一男次長は「地下水保全や観光促進の観点からも意義深い運動。環境美化への関心を高めよう」、平良市の下地学助役は「関係団体の努力と市民の行動に感謝している。豊かで健康な街づくりに皆で汗を流そう」と、それぞれ激励した。
 また、平良市教育委員会が環境教育推進校に指定する同市立池間中学校2年の佐久本沙織さんが「未来へ続く美ぎ島づくりは、日ごろの努力の積み重ねが何よりの近道」と意見発表を行った。
 平良市のほぼ全域で行われた同運動だが、職場や親せきなどを通じて同市以外の住民も参加するなど、底辺の関心の高さをうかがわせた。普段、近隣同士の住民が家庭ごみを出している一角では、電池や包丁といった有害ごみや危険ごみも見つかるなど、収集日の不履行が垣間見られた。
 参加した砂川雅貴さん(29)は「日ごろ、車で通る時はほとんど気付かないが、気を付けて見てみると驚くほど道路周辺のごみが多い」と、開始30分足らずで汗だくになっていた。また、100メートルほどの距離で軽トラック半分のごみを集めたグループの垣花邦子さん(50代)は「分別されていないごみが回収されずに残っている」と、住民モラルについて指摘。家族総出で参加した長崎勉さん(32)は「ごみ拾いを通して、子どもたちにきれいな環境の大切さを感じてほしい」と話していた。

 写真説明・草むらの中に隠れる空き缶やビニールなどのごみを拾う参加者ら=11日、平良市下里

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宮古への寄港終了/台湾大型クルーズ船

 3月29日から平良港に寄港していた台湾からの大型クルーズ船「スーパースタージェミナイ号」(カール・ジェイ・ニラーマーク船長、19,093トン)は11日、就航が終了した。8月までの入港回数は19回で、総勢1万1578人が来島。9月は相次ぐ台風の影響で寄港できなかった。最終日のこの日はセレモニーが行われ、約7カ月にわたる寄港に感謝の意を表した。
 セレモニーでは、クルーズ客船対策連絡会議が「ごきげんよう、また会いましょう」の意味を込めた「珍重再見」の横断幕で見送り。あいさつに立った宮古観光協会の藤村明憲会長は乗組員や乗船客に感謝の言葉を送り、「寄港を機会に友情を深め来年以降もまた来てほしい」と願った。ニラーマーク船長は「最後の寄港を温かくもてなしてくれて感謝する。冬場はシンガポールやマレーシアへ寄港するが、また来年の春には宮古へ来たい」と述べた。
 ミス宮古などによる花束贈呈、県立宮古高校吹奏楽部による演奏が行われ、乗組員や乗船客を盛大に見送った。
 同船は、全長が163・81メートル、幅が22・5メートル、マストの高さが41・8メートル、航行速力16ノット。最大の乗客定員は900人で、平良港へ寄港した際は平均600人の客が乗船していた。
 昨年は7月10日に就航を開始し、8月28日まで計8回平良港に寄港した。これまで台湾―宮古―台湾の海上コースを設定していたが、今年から台湾―宮古―那覇―台湾の新コースで寄港。平良港第2ふ頭に毎週月曜日に入港し、上陸する乗客はバスやレンタカーでの島内観光や、市街地でのショッピングなどを楽しんでいた。
 これまで台湾からのクルーズ船は観光客増加に貢献するとともに圏域の観光産業に経済効果をもたらしてきた。同協会では引き続き平良港への寄港を呼び掛け、観光産業の振興につなげていきたい考え。

 写真説明・宮高吹奏楽部の演奏に見送られ平良港への寄港を終えるスーパースタージェミナイ号=11日、平良港

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宮古温泉ホテルが起工/初の一般向け、来秋完成

 平良市東仲宗根添にある宮古島リハビリ温泉病院の向かい側に建設される宮古島温泉ホテルが11日、起工した。島内における初の一般向け温泉で、来秋にも供用開始される。事業主体の医療法人祐真会の奥原典一理事長は「宮古島の人々に温泉を提供したいという思いで取り組んできた事業なので、(完成した際には)子供からお年寄りまで多くの方に利用していただきたい」などと話し、温泉ホテル建設後の利用を呼び掛けた。

 建設される温泉ホテルは鉄筋コンクリート造りの地上6階建て。敷地面積は2997平方~で建築面積は739平方メートル。延べ床面積は3809平方メートルになる予定。建物内には男性用と女性用の温泉施設を設置、それぞれ一度に20人程度の利用が可能だという。ほかに宿泊施設として4、5階部分に計16部屋を設置する。6階には多目的ホールや喫茶店を置き、3階部分にはエステコーナーや健康相談コーナーを設ける。
 11日には建設予定地で地鎮祭が行われ、祐真会や建設業者などの関係者が集まり、工事の無事故無災害を祈願した。祐真会の奥原理事長は「宮古島の人は温泉とは無縁だと思うので提供したかった。多くの人に利用してほしい」と繰り返した。
 この温泉ホテルは保養に対する住民意識の高まりに応えようと建設計画が浮上。温泉はリハビリ温泉病院内にくみ上げている温泉の余剰分を回して対応する。現在、病院内にくみ上げられている温泉の成分は弱アルカリ性で、祐真会によると神経痛や筋肉痛、関節痛、冷え性やリウマチ、糖尿病、貧血などを抑えるのに効果があるという。

 写真説明・祐真会の奥原理事長(右)らがくわ入れなどをして工事の無事故無災害を祈願した=11日、平良市東仲宗根添

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38人に修了証書/ガイドヘルパー養成講座

 重度視覚障害者、重度脳性まひ者など全身性障害者の移動介護を行うガイドヘルパーの養成講座修了式(主催・平良市社会福祉協議会)が11日、同社協で行われた。計38人の受講生が奥平玄孝会長から修了証書を受け取った。
 ガイドヘルパーは、全身性障害者や視覚障害者が買い物や通院など、外に出掛ける場合に付き添う介護者。講座は10月8日から11日までの4日間に行われ、歩行指導員や理学療法士など8人の講師が指導にあたった。
 受講生を代表して 重典子さんは「今まで知らなかったことを勉強でき、現場の生の声も聞くことができた。学んだことをこれからの活動に生かしたい」とあいさつした。同社協の松川英世事務局長は「利用者に、ガイドヘルパーがいて良かった、あなたに頼んで良かったと思ってもらえるようなガイドヘルパーになって」と激励した。
 講座を修了した受講者は次の通り。(敬称略)
 ▽与那覇悦子▽渡真利久枝▽与那覇初枝▽漢那良子▽宮国知加子▽上地カツ子▽ 重典子▽長畑裕司▽森岡明子▽砂川敏行▽池村和美▽砂川園美▽上地美恵子▽池村とも子▽与那嶺悦子▽宮国久美子▽池間光子▽来間マチ子▽平野安代▽漢那彰子▽親泊有子▽仲間喜和美▽山口節子▽宮国てる子▽砂川真弓▽狩俣八重子▽上地京子▽伊良皆春美▽前泊秀敏▽松川英世▽下地広美▽塩川文雄▽島尻郁子▽平安名勇幸▽     
 重信子▽具志堅昌子▽羽地喜美代▽新城裕子

 写真説明・奥平会長(左)から修了証書が手渡された=11日、平良市社会福祉協議会

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珍しい競技に歓声/伊良部町軽スポーツ大会

 伊良部町軽スポーツ大会(主催・伊良部町教育委員会)が「体育の日」に当たる11日、同町運動公園で行われ、約100人の町民が参加しソフトテニスやインディアカ、ペタンクなど新しい軽スポーツを満喫した。
 同大会は新しい軽スポーツを普及させ、子どもからお年寄りまで幅広い層に気軽に楽しんでもらい、健康増進と親ぼくを深めようと開催。同町の体育指導員が中心となり、競技やルールの説明を行いながら競技を行った。この日は、インディアカ、ターゲット・バードゴルフ、ペタンク、ソフトテニス、ソフトバレーの5種目が行われた。
 このうち、シャトルをひじから先の部位で打つ、バレーボールのルールを基本にした競技「インディアカ」では、参加者たちが熱戦を展開。競技する機会の少ない種目とあって珍プレーも続出し、歓声を上げて楽しんでいた。
 参加した仲間正子さんは「サーブが難しかったけど、すごく楽しい。子供にも年配の方にもできる競技だと思う。こうした新しい種目がもっと普及すれば、体を動かす良い機会になると思う」と感想を話した。また、鉛のボールを転がして的との近さを競う「ペタンク」では、お年寄りたちが一喜一憂しながら優勝を目指していた。

 写真説明・シャトルを打ち合う競技「インディアカ」を楽しむ参加者たち=11日、伊良部町運動公園

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無理せずマイペース/上野村・村民ウォークに100人参加

 上野村の第12回村民ウオーキング大会(主催・上野村教育委員会、上野村健康づくり推進協議会)が10日、同村うえのドイツ文化村を発着点に同村内で行われ、約100人の村民が参加し、秋空の下でウオーキングを楽しんだ。
 この大会は歩く健康づくりを推進するとともに、村民のウオーキングを日常化し、生活習慣病や老化を予防することを目的としている。コースは宮国、新里の各部落を通る全長6・7キロ。
 開会式は午後2時から行われ、同村教育委員会の狩俣廣一教育長と同村健康づくり推進協議会の新里盛繁会長があいさつに立ち、参加者に無理なく楽しく歩いて健康増進に努めるよう激励した。
 この後、午後3時前にスタート。参加者は仲間との会話を楽しみながらそれぞれのペースでウオーキングを満喫し、心地良い汗を流した。

 写真説明・秋空の下でウオーキングし心地良い汗を流す村民=10日、上野村宮国

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