200平成16  10曜日

「観光客送って」/東京都渋谷・旅行業者ら招き観光感謝祭

 【東京で洲鎌恵仁記者】第7回沖縄宮古観光感謝祭(主催・宮古広域圏事務組合、共催・宮古観光協会、沖縄宮古商工会議所)が8日、東京都渋谷区のホテルで開催された。航空関連会社や旅行代理店などの代表約200人を招き、日ごろの誘客活動に感謝した。宮古広域圏事務組合の伊志嶺亮代表理事(平良市長)は「皆さんの協力のおかげで宮古観光は増え、今年は40万人に達しようとしている。団体だけでなく個人も増やせるように今後もより一層の協力をよろしくお願いします」と呼び掛けるとともに自然や人情の厚さもPRし、協力を求めた。

 同感謝祭は宮古観光の振興に寄与することを目的に開催。東京や大阪などの主要都市で開かれ、各市町村長や観光関連企業が官民一体となって、航空関連会社や旅行代理店、マスコミ各社などに感謝の気持ちを伝える。会場には宮古島の特産品が展示され、来場者にはオトーリグラス、マンゴーケーキなどが配布された。宮古関係者らはかりゆしウエアを着用し会場内は南国ムードに包まれていた。
 感謝祭は午後7時に開会。東京で活躍するクイチャーパラダイスの宮古民謡演奏で幕を開けた。主催者あいさつで伊志嶺代表理事は「復帰前は3万人だった観光客は2003年度には36万人に増え、1日1000人の目標に達した。これからも観光客増加に努力したい」と話した。続いて県宮古支庁の安和朝忠支庁長が乾杯の音頭を取り、声高らかに参加者全員と祝杯を挙げた。
 歓談の後、各市町村長をはじめ、商工、観光関連団体の代表が会場内の1人ひとりにオトーリを回し、会話を交えて交流を深めた。
 来賓あいさつでJALセールス東日本支社の石井正暁副支社長は「宮古観光が増えたのはインフラの整備、人をもてなす気持ちのおかげ。グループ全体で40万人達成に協力したい」と述べた。
 このほか感謝祭では宮古―東京の往復航空券や宮古の特産物が当たる抽選会なども行われ、最後まで大きな盛り上がりを見せた。
 宮古関係者ら一行は7日に続きこの日も、都内の航空関連会社や旅行代理店を表敬訪問した。このうち、仲間克理事(城辺町長)らのグループは東急観光国内旅行部や近畿日本ツーリスト首都圏メイト事業部、日本旅行赤い風船東日本営業本部を訪ねた。

 写真説明・観光関連者らが宮古観光の発展を願い、交流を深めた=8日、東京都渋谷区のエクセルホテル東急
 
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「怒り覚える」 下地幹郎自民県連除名処分に

 【那覇支局】7日に自民党県連(嘉数知賢会長)が同党所属の下地幹郎氏(43)=平良市出身=を除名処分したことについて、下地氏は8日午後、那覇市の後援会事務所で記者会見し、「除名は非常に残念で、同時に非常に怒りを覚える」と不満を示し、近く同党県連に不服申立をする意向を示した。
 除名理由の1つ「参院選での自主投票」については、「自主投票した背景には、党からも(候補者の)翁長政俊氏からも私に要請はなかった。お互い総括をすべきとの私のメッセージには何ら応えなかった」と問題視。理由の2つ目の「自民公認候補を支持せず」については、「自分の親しい自民公認候補を支持してきた。反省すべきは自公連立の在り方であって、公認候補の落選を私に押し付けるのはおかしい」と反論。理由の3つ目の「政策集団『そうぞう』の主宰、党の基地政策に反する嘉手納統合案」については、「『そうぞう』は、県民により良い政策を提案しようというもの。それができなければ政治家としての役割は担えない。また新嘉手納統合案は、普天間の辺野古移設案以外も県民に見せる意味がある。沖縄の基地問題はダイナミックに動くと自信を持っている。このことで、除名になるというのは国民にも理解されないと思う」と、県連を批判した。
 下地氏は、今後の選挙で自民党公認があれば受けるが、自ら自民公認を求めることはしない姿勢。民主党などの政党に行くこともないとし、自民公認がなければ無所属で出馬する考えを示した。
 11月の那覇市長選では、「翁長氏の政策を見てどうするか、(後援会と)相談しながら決めていく」と話した。

 写真説明・自民県連の除名処分を問題視し、不服申立の意向を示す下地幹郎氏=8日、那覇市おもろまちの後援会事務所

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伊良部漁協単独を主張/海面利用協力金徴収

 平良市漁業協同組合と同市池間漁業協同組合の2漁協が、1997年に伊良部町漁業協同組合(奥原隆治組合長)と宮古近海に設定されている共同漁業権の中で、ダイビング業者からの海面利用協力金の徴収を認めた文書が存在、保管されていることが8日、分かった。この文書には3漁協の組合長が署名しており、奥原組合長は「ダイビング業者と海面利用協定を結ぶ根拠は、その文書にある」と主張し「文書の内容を見直す考えはない」と強調した。

 97年6月30日に、平良市漁協の会議室で、3漁協組合長会議が開かれた。同会議には、与那覇昭雄同市漁協組合長、与那嶺昭夫同市池間漁協組合長、奥原隆治伊良部漁協組合長の3人が出席した。ダイビングポイント設定や1人につき1日当たりの海面利用協力金の徴収金額などについて協議した。
 協議の結果、奥原組合長が「伊良部町漁協は500円取っても、あとで平良、池間漁協も異論はない。ただし、伊良部漁協と契約すればポイントは潜ってもいい」との文面を書き、文面の下には「平良市漁協与那覇昭雄 池間漁協ヨナミネアキオ 伊良部漁協奥原隆治」の3組合長がそれぞれ署名した。
 奥原組合長は「3漁協組合長会で承認した後、平良市と池間の各漁協に対し、何度も『ダイビング監視活動を一緒にやろう』とお願いした。しかし、2漁協とも協力してくれなかった」と振り返る。
 36ダイビング業者が先月30日までに海面利用協定を締結した件について、奥原組合長は「97年の3漁協組合長会でダイビングポイントの設定などは伊良部漁協に任されているので、伊良部漁協と締結するのは当然」と語った。
 また奥原組合長はダイビング業者が他の2漁協と締結するのも良い。しかし、伊良部漁協とも締結しないと、ダイビングポイントから排除する」と述べた。
 97年の文書を見直し、3漁協との締結方式を導入し協力金を3分の1ずつ配分することについて、奥原組合長は「これまで伊良部漁協は単独でダイビングの監視活動やダイビング業者を相手に裁判をやってきた。監視活動と裁判費用には約3000万円使った。いまさら、文書を見直す必要はない」と語り、今後とも単漁協で監視活動を推進していく考えを示した。

 写真説明・インタビューに応じる奥原組合長=8日、伊良部町佐良浜のレストラン

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「ぜひ宮古で」 砂川・奥平両県議が誘致アピール/

沖縄インターハイ・バレー

 【那覇支局】砂川佳一県議と奥平一夫県議らは7日、県庁を訪れ、2010年度沖縄インターハイでバレーボール(男子)競技の宮古への誘致を強くアピールした。県教育庁には砂川県議、奥平県議、宮古市町村会の古堅宗和事務局長が訪れた。
 山内彰教育長に代わって対応した仲宗根用英次長は同インターハイの競技種目別会場について「具体的なことはまだ決まっていない。選定基準などこれから検討する。来年3月までには決定したいと考えている」と述べるにとどまった。
 奥平氏は「宮古は郡民がボランティアで協力する体制ができている。競技会場や宿泊施設も整っている」、砂川氏は「トライアスロン大会やプロ野球キャンプ地としての実績や経験がある。大会運営地域として適している」とそれぞれ宮古を強くアピールした。
 また古堅氏は「子供から年配の人たちまでバレーボールに対する関心が高い。県外の大会などでも良い結果を出している」と宮古の人たちがバレーボールへの関心が高いことを説明した。

 インターハイ 全国高等学校総合体育大会。2010年度は沖縄で開催予定。

 写真説明・2010年度沖縄インターハイバレー男子の誘致で宮古を強くアピールした(左から)砂川氏、奥平氏、古堅氏=7日、県庁

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宮古から4選手が3位入賞/県高校新人陸上

 陸上の第31回県高校対校新人選手権大会は今月1−3日、県総合運動公園陸上競技場で行われ、宮古高校と宮古工業高校から合わせて4選手が3位入賞を果たした。女子走り幅跳びで砂川都穂子選手(宮高2年)が2位。男子は1500メートルの与那嶺恭兵選手(宮高2年)、走り高跳びの本村しのぶ選手(宮高2年)、110メートル障害の渡口慎二選手(宮工1年)が、それぞれ3位。4選手は15日から鹿児島県で開催される第22回全九州新人大会に出場する。
 走り幅跳びの砂川選手は、最終6回目の跳躍で5メートル02。公式戦で初めて5メートルをクリアし、順位を5位から2位まで上げた。1位には1センチ及ばなかったが、「試合で5メートルが第一目標だったので、それを跳べたのがうれしい。仲間の応援で集中できた」と満面の笑み。「九州大会では練習での自己ベスト、5メートル40に少しでも近づきたい」と意気込みを示した。
 1500メートルの与那嶺選手は4分07秒45で、1位に4秒差の3位。「3位に入れたのは良かったが、優勝して九州大会に行きたかった。自己記録(4分05秒)にも届かず満足はしていない。九州では3分台を目指す」と決意を新たにした。
 走り高跳びの本村選手は自己記録の1メートル80に及ばない1メートル70での3位に、「運が良かった」と納得いかない様子。「九州では自己記録を最低ラインに、1メートル90を狙う。最終的には2メートルと、来年の全国高校総体出場が目標」と語った。
 110メートル障害の渡口選手は16秒44の記録で、高校の県大会では初の3位入賞。「自己ベストが出てうれしい。次は15秒台が目標。大会ごとに少しずつそれに近づきたい」と笑顔で話した。

 写真説明・県高校新人陸上で3位入賞し九州大会に出場する、(左から)渡口、本村、与那嶺、砂川の4選手=7日、平良市陸上競技場

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