200平成16  10曜日

田園マルチ、供用を開始/農業改革、自然災害へも対応

 「宮古圏域田園地域マルチメディアモデル整備事業」の局舎、宮古広域情報センターが6日開局し、竣工・供用開始式が行われた。宮古地区の農村地域を対象に農業、防災、行政など各種情報の伝達や高速インターネットを整備し、都市部との情報格差を解消、地域活性化につなげていく。供用開始式ではテープカットで開局を祝った後、事業主体となる宮古広域圏事務組合の伊志嶺亮代表理事が回線を開くための始動スイッチを入れて灯入れ式を行い、本格的な事業開始となった。式典には受益地域の首長らも出席し、情報化社会への発展に期待を高めた。同サービスへの加入、問い合わせは同センター(電話:0980-73-1067)まで。

 同事業は農林水産省の推進事業として2000年度に採択され、光ファイバーケーブルの敷設や局舎建設などの整備を経て供用開始の運びとなった。総事業費は、指定管理者・宮古テレビの出資金を含む47億7895万1000円。
 式典であいさつに立った伊志嶺代表理事は「各種情報を手軽に入手できるようになることで、農業構造改革の進展や自然災害への対策、インターネットを利用した子供らの交流などが期待される」と述べた。
 また、沖縄総合事務局農林水産部の秋本佳則部長は「サービスの活用により、宮古における農業発展と活力、個性あるむらづくりが進むことを期待する」と祝辞を述べた。
 同事業のサービスエリアは、6市町村の農業振興地域と、同地域に隣接する一部の平良市街化区域。▽行政情報や農業情報、気象情報などを提供する「行政チャンネル」▽台風、地震、津波などの緊急災害情報を音声告知端末機で知らせる「音声告知」▽高速で常時接続可能な「インターネット」▽加入者間の通話料金が月定額500円となる「ケーブル電話」の4種類のサービスを利用することができる。現在の受益者は約1万世帯。
 
 写真説明(上)・テープカットで開局を祝う伊志嶺代表理事(左から3人目)ら=6日、宮古広域情報センター
 写真説明(下)・宮古広域情報センターの全景

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税金滞納者に行政サービスを制限/平良市財政克服本部

 平良市財政非常事態克服実践本部(本部長・伊志嶺亮市長)の第8回会議が6日、市役所庁議室で行われ税、負担金・使用料等の滞納者への行政サービスの一部制限を同日付で開始することを決定した。これにより、滞納者は農業関係、福祉関係などの補助金を受けるサービスの対象外となる。また、分割納付者については基準を設けてその基準を満たしていればその対象から外すことも確認された。そのほか、第5回市民委員会の議事録が示されたが、一部部長から文言に対する不満の声も聞かれた。

 今回の行政サービス等制限の滞納課目は▽市民税・固定資産税・市タバコ税・軽自動車税・特別土地保有税▽保育所措置費保護者負担金▽土地改良関係負担金▽住宅使用料・市営住宅電気水道料▽幼稚園入園料・保育料▽文化ホール使用料▽貸地料▽奨学資金貸付金元利▽国保税▽下水道使用料となっている。
 滞納者に制限する行政サービスとしては農政課関連で▽サトウキビ原苗圃設置事業▽施設園芸共済加入推進事業―など。
 むらづくり課関連で▽畑地かんがい施設▽農業農村整備事業。保健予防課関連は、乳幼児医療費補助。生活環境課関連では▽合併浄化槽補助金▽生ゴミ処理器補助金▽一廃収集業者委託―など。
 また、分割納付者については現在行っている場合、これから開始する場合のいずれであっても▽分割納付中の場合には、市当局と交わした書面による約束に違わず分割納付が行われていること▽分割納付をこれから始める場合は市当局と交わした書面による約束があり、かつその分割納付の第一回支払いが行われている▽分割納付の期間の残りが12カ月を超えていないこと▽滞納総額が30万円を超えないこと―がサービスを受ける条件となっている。
 そのほか、先月29日行われた第5回市民委員会の結果概要について事務局側がその資料を提示したのに対して、その中に示された当局に対する市民からの厳しい文言について「市民委員会の声は『神の声ではない』。担当課長は頑張っている」と、一部部長から不満の声が出るなど、市民委員会との意識、見解の違いも露呈された。
 次回は今月20日ごろを予定している。

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「3市町合併で住民投票を」/「実現する会」が平良市長に要請

 平良市、城辺町、伊良部町の3市町合併について「住民投票を実現する会」(照屋盛代表)のメンバーは6日、平良市役所に伊志嶺亮市長を訪ね3市町合併の是非について住民投票を実施するよう要請した。
 要請に対して伊志嶺市長は「新しい宮古づくりのために合併が必要と考えている。合併により地域の文化がなくなることはない。マスコミの報道を通して十分に市民は合併を捉えていると思う」と述べた。
 同会の要請では▽3市町の合併による新市構想やシミュレーションが作成されておらず市民に十分な説明と納得を得ることが時間的に困難▽なぜ3市町合併が必要か説明されていない。伊良部とは海を隔てて、城辺とは最北端と最南端で約30キロも離れて効率的な行政運営の向上は図られない▽地域に住む人が自然風土や歴史的条件に基づいてはぐくんだ生活様式、文化を共有してきた。この地域と範囲が現在の宮古の市町村をつくってきた―などを挙げ、現在の合併協議に疑問を投げ掛けた上で住民投票の実施を呼び掛けている。
 住民投票が実施されるまでには有権者数の50分の1の署名が必要で、最終的に住民投票を実施する、しないについては市議会の議決が必要となっている。

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12日から健康都市連盟総会/マレーシアで、伊志嶺平良市長が参加

 アジア太平洋地域の15都市で構成される予定の「健康都市連盟」第1回総会が今月12日から3日間の日程でマレーシアのクチン市で開かれることとなり、理事都市に選出されている平良市の伊志嶺亮市長が同総会に出席する。
 今回の主催者はクチン市で、世界保健機関(WHO)、マレーシア保健省の協力を得て実施される。
 議事内容としては▽健康都市の現状▽健康都市連盟の活動方針や内容▽小規模自治組織の育成▽ネットワーキングの強化▽組織力向上▽都市近郊における環境衛生プロジェクト▽クチン市における事例および現地視察―などとなっている。
 平良市は昨年10月に開催された健康都市マニラ会議の同連盟発足に向けた組織委員会で理事都市に決定。平良市のほかにフィリピンのマリキナ市、マレーシアのクチン市、中国の蘇州市、モンゴルのウランバートル市も選出されている。
 理事都市に選出された平良市は、アジア太平洋諸国の健康都市づくりに向けて同連盟の中核的な役割を担うこととなる。
 また、今回の総会には日本から市川市(千葉県)も参加する予定となっている。

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平良市文化祭への作品募集/宮古写真愛好家協

 宮古写真愛好家協会(与儀一夫会長)では、11月6、7の両日、平良市中央公民館で開催される2004年平良市総合文化祭「写真コンクール」の作品を募集している。テーマは自由。未発表で他所への二重応募をしていないこと。年齢は問わない。カメラはフィルムカメラ、デジタルカメラ、使い捨てカメラ、携帯電話付きカメラいずれでも可。プリントはカラー、モノクロともにキャビネ判(2L判)以上。締め切りは10月30日まで。問い合わせは宮古写真愛好家協会・与儀(電話:0980-72-4735)、翁長(電話:0980-73-3439)まで。
 6日、与儀会長、翁長靖夫事務局長が会見を開き、多くの募集を呼び掛けた。与儀会長は「一昨年ごろからデジカメの作品が増え始めた。今年もデジカメで撮影した作品が増えると思い期待している。小学生から退職者まで年齢は問わない」として期待を寄せた。
 11月1日に審査を行い、本人に通知する。
 作品は11月6、7両日の市民文化祭で展示するほか、8日から12日までは市役所ロビーで移動展を開催する。
 作品の受付先は次の通り。
 ▽新城カラー▽ナイスプリント寿▽ワタナベカラー▽フジ写真センター▽亀ら屋▽カラーフォート▽巴里舎▽グリーンフォート▽みどり写真館▽ゆたか写真館▽東カラー▽ACT―1▽平良市文化協会

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宮古島を写そう/13日からフォトフェスティバル

 「私たちの宮古島」をスローガンに第2回フォトフェスティバルin宮古島(主催・同フェスティバル実行委員会)が13日から平良市中央公民館で開催される。開催に先立ち9、10の両日、写真家の福里良和さんによる撮影と出力の指導が行われる。対象は小学生(保護者同伴)、中・高生、一般。場所は平良市中央公民館、時間は午前の部が午前10時から、午後の部が午後1時からとなっている。申し込み、問い合わせ先は実行委員会事務局・渡久山(電話:0980-73-1881)まで。申し込みは先着60人までで、デジタルカメラ持参。持っていない参加者にはカメラの無料貸し出しも有り。撮影した作品はプリントし、無料でプレゼント。また、13日から17日の期間、同公民館で作品展示会を行う。
 フォトフェスティバルin宮古島は、宮古島の自然や文化をカメラを通して見つめ、アピールする目的で実施する。

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