「みんなでつくろう 安心の街」、「『ちゅらさん運動』で築く 犯罪のない 安全・安心の沖縄県」―をスローガンに掲げ、2004年全国地域安全運動開始式(主催・宮古警察署、宮古地区防犯協会)が3日、平良市のカママ嶺公園多目的広場で行われた。小・中学生や高校生が意見発表し、犯罪のない宮古づくりに向けて今、自分たちに何ができるかを考えるよう呼び掛けたほか、コンビニエンスストア十店舗に太陽の家(子ども110番の家)委嘱状を交付した。式の最後には住み良い地域づくりに向けた「宣言決議文」を採択し、誓いを新たにした。
主催者を代表してあいさつした同署の伊波盛春署長は「全国的に被害が広がっている『オレオレ詐欺』や『架空請求』も実際に宮古でも起きている。支払う前に警察へ相談を寄せてほしい」などとあいさつ。また、身近な犯罪防止のため県警が推進している「5つのかける運動」などの周知を呼び掛けた。
同協会の平良恵慈会長は「関係機関が連携を取りながら、安全、安心な宮古圏域づくりに向け自主的な防犯意識を持って取り組みましょう」と述べた。
県宮古支庁の安和朝忠支庁長(代読・平良一男次長)もメッセージを寄せた。
意見発表では小学生を代表して平安山佳晃君(城辺小6年)、中学生代表の宮国憲昭君(北中3年)、高校生代表の砂川大己君(宮古農林高校3年)の3人が登壇。このうち、平安山君は「思いやりの心があれば犯罪は減る。僕たちも大人に頼るだけでなく自分たちに何ができるか考えましょう」と促した。
また、宮国君は「警察の進めている5つの防犯運動を一人ひとりが気にかけることで防犯の第一歩となる。警察と一体になって世界に誇れる宮古島をつくっていきましょう」と呼び掛けた。
太陽の家は子供が▽見知らぬおじさんに声を掛けられた▽車に無理矢理乗せられそうになった▽知らない人に後をつけられた―などの状況に遭遇した場合に逃れるための施設。今回は24時間営業で、地域との密着性が高いコンビニエンスストア10店舗に委嘱。これにより、宮古地区の太陽の家は226カ所となった。
また、同運動用の標語の部で県内入選を果たした吉原敦子さん(北中3年)、上地優歌さん(同)の伝達表彰式も行われた。
最後には「安全で安心して生活できる地域社会の実現は、われわれ宮古郡民の共通の願いである」などとの宣言決議文を採択し、関係機関が一丸となって地域安全運動を推進することを誓った。
同署や同協会は同運動の一環として今月10日には青少年健全育成柔道・剣道大会、15日には宮古地区清掃組合との覚書締結式などの活動を行う。
写真説明・犯罪のない地域づくりに向けて決意を新たにした=3日、平良市のカママ嶺公園多目的広場
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