200平成16  10 曜日

在任特例1年で議員報酬3億円/3市町合併

 「平良市・城辺町・伊良部町合併推進協議会」(会長・伊志嶺亮平良市長)が先月28日に発足し、45項目の協定項目について今後協議していくことなどを確認したが、その中でも早期に論議の対象となりそうなのが合併した場合の議員身分だ。3市町が合併し「在任」「定数」両特例を適用せずに法定定数を適用した場合に比べ「在任特例」を 1年適用した場合の議員報酬総額(年額)は適用無しの2倍強となり、その分だけ新市の歳出が増加することが分かった。議員身分については3議会が今月中旬に予定されている第2回協議会までに意向をまとめる予定になっている。
 現在の議員数は平良市が21人、城辺町、伊良部町がそれぞれ18人の合計57人となっている。
 「在任特例」を1年として議員報酬を平良市に準じた場合の総額は2億9969万6000円。「在任特例」「定数特例」両方を適用せず、法定定数の26人の議員でスタートした場合の総額は1億3748万6000円となり「在任特例1年」の半分以下となる。
 また、定数特例を適用し、法定定数26人の2倍に設定(52人)とした場合は議員報酬年額は2億7353万3000円となり、在任1年に比べ若干減少するが、両特例を適用しない場合よりも大幅に新市の歳出増加となる。
 6市町村合併の協議では来年1月1日の合併を期日として設定していたが、3町村の離脱など協議が混迷化し現在の3市町合併期日は来年8月か9月が濃厚となっている。
 合併期日が延びたことは現状の議員報酬額がその分だけ発生することとにもつながる。また、合併した時点から特例を適用するとさらに新市の歳出も増加となる。
 以前の6市町村合併協議会では、「定数特例」は適用せず「在任特例」の期間を「10カ月」とすることでまとまっていた。
 「10カ月」を設定した理由としては▽地域の課題に対応した定例会を3回程度開催すべき▽旧市町村決算を見届けるべき▽議員選挙と市長選挙の同日実施を避けるべき―など。
 今回の3市町合併に伴う議員身分については3議会の意向を第2回協議会に報告し、その決定方法について協議することとなっている。前回の協議会では仲間克城辺町長から「議員身分を議員で協議するのではなく第三者機関で協議すべき」との発言も出ており、各議会がどのような報告を協議会に行うか、またそれを受けた議論の内容が注目される。

 在任特例 合併後2年を超えない範囲で、そのまま在任することができる
 定数特例 合併後50日以内に選挙した場合、1期のみ定数の2倍まで認められる
 
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自由研究を一堂に/第1回宮古地区理科作品展

 児童・生徒が夏休みに取り組んだ自由研究を一堂に集めた「第1回宮古地区理科作品展」(主催・宮古地区理科教育研究会)が2、3の両日、平良市中央公民館で行われた。各小・中学校から90点の作品応募があり、金賞に選ばれた玉城洸太郎君(下地小3年)など17人が入賞した。入賞作品のうち5点は8日から宜野座村国際交流センターで開催される県科学作品展に宮古地区代表として出展する。
 同展は、理科に興味・関心を持ってもらい、自由研究を通して発見や驚きを感じてもらおうと今回初めて開催。児童・生徒が自由研究として取り組んだ生物の成長記録や環境についての調査など、研究の成果を紹介した。
 表彰式であいさつした同研究会の平良正会長は「『なぜ、どうして』という疑問があったら、すぐメモするようにしておくといいアイデアが出て、いい研究が出来ると思う。身の回りの疑問を調べる勉強方法を見つけてほしい」と激励。
 伊波寛忠審査委員長は▽参考書に頼らず自分の考えで研究する▽まとめ方の工夫をする▽研究が終わっても次に調べることを考える―をアドバイスし「『なんでだろう』と思う気持ちを忘れないでほしい」と言葉を送った。
 小学校低学年の部で金賞を受賞した玉城君は、カエルの成長を観察し記録。「雄しか鳴かないこと、動く虫しか食べないことが分かった。いろいろ調べて楽しかった。これからももっとカエルの勉強をしたい」と感想を話し、高学年の部で金賞に選ばれた砂川旺広君(南小四年)は「お母さんと一緒に研究した。いっぱい勉強できて良かった」と笑顔を見せた。

 写真説明・入賞した児童・生徒たち=3日、平良市中央公民館

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犯罪のない宮古づくりへ/地域安全運動開始式

 「みんなでつくろう 安心の街」、「『ちゅらさん運動』で築く 犯罪のない 安全・安心の沖縄県」―をスローガンに掲げ、2004年全国地域安全運動開始式(主催・宮古警察署、宮古地区防犯協会)が3日、平良市のカママ嶺公園多目的広場で行われた。小・中学生や高校生が意見発表し、犯罪のない宮古づくりに向けて今、自分たちに何ができるかを考えるよう呼び掛けたほか、コンビニエンスストア十店舗に太陽の家(子ども110番の家)委嘱状を交付した。式の最後には住み良い地域づくりに向けた「宣言決議文」を採択し、誓いを新たにした。
 主催者を代表してあいさつした同署の伊波盛春署長は「全国的に被害が広がっている『オレオレ詐欺』や『架空請求』も実際に宮古でも起きている。支払う前に警察へ相談を寄せてほしい」などとあいさつ。また、身近な犯罪防止のため県警が推進している「5つのかける運動」などの周知を呼び掛けた。
 同協会の平良恵慈会長は「関係機関が連携を取りながら、安全、安心な宮古圏域づくりに向け自主的な防犯意識を持って取り組みましょう」と述べた。
 県宮古支庁の安和朝忠支庁長(代読・平良一男次長)もメッセージを寄せた。
 意見発表では小学生を代表して平安山佳晃君(城辺小6年)、中学生代表の宮国憲昭君(北中3年)、高校生代表の砂川大己君(宮古農林高校3年)の3人が登壇。このうち、平安山君は「思いやりの心があれば犯罪は減る。僕たちも大人に頼るだけでなく自分たちに何ができるか考えましょう」と促した。
 また、宮国君は「警察の進めている5つの防犯運動を一人ひとりが気にかけることで防犯の第一歩となる。警察と一体になって世界に誇れる宮古島をつくっていきましょう」と呼び掛けた。
 太陽の家は子供が▽見知らぬおじさんに声を掛けられた▽車に無理矢理乗せられそうになった▽知らない人に後をつけられた―などの状況に遭遇した場合に逃れるための施設。今回は24時間営業で、地域との密着性が高いコンビニエンスストア10店舗に委嘱。これにより、宮古地区の太陽の家は226カ所となった。
 また、同運動用の標語の部で県内入選を果たした吉原敦子さん(北中3年)、上地優歌さん(同)の伝達表彰式も行われた。
 最後には「安全で安心して生活できる地域社会の実現は、われわれ宮古郡民の共通の願いである」などとの宣言決議文を採択し、関係機関が一丸となって地域安全運動を推進することを誓った。
 同署や同協会は同運動の一環として今月10日には青少年健全育成柔道・剣道大会、15日には宮古地区清掃組合との覚書締結式などの活動を行う。

 写真説明・犯罪のない地域づくりに向けて決意を新たにした=3日、平良市のカママ嶺公園多目的広場

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全国生涯学習フェスに参加へ/木村流大正琴宮古支部

 今月10日に愛媛県松山市で開催される第16回全国生涯学習フェスティバルin愛媛・木村流大正琴演奏会(主催・文部科学省など)に参加する木村流大正琴宮古支部(砂川寿美代表)は3日、平良市中央公民館で本番に向けての最終練習と結団式を行った。大会にはサークルなどで親しむ愛好家ら総勢50人が参加し、日ごろ磨いた腕前を披露する。
 結団式で砂川代表は「全国の大正琴仲間との出会いや再会を楽しみましょう。生の演奏のだいご味を肌で感じて、感性を磨き演奏会を満喫しましょう」と呼び掛けた。
 同演奏会では、2つのグループに分かれて参加。スマイルの会は「瀬戸の花嫁」、ゆいゆいグループは「沖縄ソングメドレー」の演奏をする。
 この日は、本番前の最終練習。参加者らは真剣な表情で大正琴の優雅な音色を奏でていた。

 写真説明・大会に向け本番さながらの演奏を披露する参加者たち=3日、平良市中央公民館

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観光振興と緑化に願いこめ/宮古観光協会が植樹

 宮古観光協会青年部(吉井良介部長)は3日、平良市前福多目的運動場で記念植樹を行った。同青年部の創立20周年を記念したもので、沖縄市と石垣市の両観光協会青年部も参加。モモタマナの木14本に、観光振興と青年部発展の願いを込めながら土をかぶせた。
 植えた木は、沖縄市観光協会青年部が昨年の台風14号の際に贈った災害復興義援金を充てたもので、「友愛の樹」と名付けられた。
 大きくなると木陰をつくることから、記念植樹に参加した人たちからは、「サッカー大会やグラウンドゴルフ大会の観戦や休憩場所としても喜ばれそう」と期待の声が上がっていた。
 宮古観光協会青年部の吉井部長は、「台風で倒れた木を元通りにして緑を増やすことと、創立20周年を祝うことを兼ねて植えた。これを機会に3つの青年部のつながりを深め、観光の発展につなげていきたい」と話した。

 写真説明・創立20周年記念と緑の創出に願いを込めて木を植え付ける宮古、石垣市、沖縄市の観光協青年部の皆さん=3日、平良市前福多目的運動場

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