200平成16  10曜日

全国から集い地域振興探る/ふるさと市町村圏セミナー

 「地域資源を活かした地域振興」をテーマに、「全国ふるさと市町村圏研修セミナー2004in沖縄宮古」(主催・宮古広域圏事務組合、全国ふるさと市町村圏協議会)が9月30日、平良市内のホテルで開かれた。基調講演を行った沖縄観光コンベンションビューローの洲鎌孝常務理事=写真=は宮古圏域の観光業発展には「航空路線の新設、整備などが課題」などと強調した。また、みゃーくの味加工推進協議会の宮国くみ子会長、ティダファームたらまの多良間伸也代表が事例発表として、それぞれの経験を講話。出席した全国各地からの代表や関係者は熱心に講話に聞き入り、宮古の地からそれぞれの地域における振興策、発展策について模索した。

 セミナーはふるさと市町村圏の抱える課題の追究、地域振興、発展のための基調講演と事例の紹介を行うことで振興、発展に寄与することを目的としている。
 主催者を代表して、伊志嶺亮宮古広域圏事務組合代表理事(平良市長)は「宮古は透明度の高い海に囲まれ自然豊かな島」と紹介、「国の三位一体改革などにより地方を取り巻く環境は厳しくなってきている。今回のセミナーが開催されることは有意義なこと」とあいさつし、一行を歓迎した。
 稲嶺恵一知事(代読・安和朝忠県宮古支庁長)も「宮古で開催される今回のセミナーが大きな成果を上げることに期待します」とのメッセージを寄せたほか、同協議会の鈴木周一事務局長があいさつを述べた。
 「観光と地場資源の連携による地域の活性化」と題して基調講演した洲鎌常務理事は「沖縄は観光立県で年々、観光客が増加傾向にある」、「観光関連業は沖縄の経済の核となっている」などと県内における観光業の重要性を説明。今後の課題として「現在の入域観光客の60%はリピーターが占める。目の肥えたリピーターを満足させるには魅力ある商品の開発が不可欠」、「現在は本土からの客で精いっぱいの状況だが、今後は海外からの観光客も視野に入れ、語学にたけた観光従事者などの育成に力を入れていかなければならない」などと説いた。また、宮古圏域の課題として▽九州、東北、中部地方などの航空路線の整備▽クリーンな街づくり、景観地づくり、魅力ある商品づくり▽少子高齢化に伴う中高年のマーケットを視野に入れた健康に絡めた商品づくり―などを挙げ、「島を挙げて取り組まなければならない大きな課題」と結んだ。
 事例発表として登壇したみゃーくの味加工推進協議会の宮国会長は、地元で取れる農作物、魚介類を加工、販売するなど発足から現在までの活動を紹介。「女性たちがゼロから立ち上げた企業活動が実り、7900万円を突破し、1億円産業を目指すまでになった」などと発表した。
 多良間代表も安全で付加価値の高い商品開発を目指しているとして「がんずうブランド」確立に向けた自然災害との取り組み、土壌づくりの工夫、水なし農業からの脱却などの活動を紹介した。
 全国から出席した参加者はきょう1日、島内各地で視察研修を行う。

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きょうから募集開始/第21回トライ大会 出場選手

 来年4月17日に開催される第21回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古広域圏事務組合など)はきょう1日から、出場選手募集を開始する。スイム、バイク、ランを合わせた競技距離は200・195キロ。参加定員は1500人。同大会の伊志嶺亮大会長(宮古広域圏事務組合代表理事)と二木哲実行委員長(同組合事務局長)が9月30日、同組合で会見を開いて発表した。伊志嶺大会長は「これまでの協賛各社、住民の協力に感謝し、第21回も皆さんの協力を得ながら成功裏に終えたい」とあいさつ。「特に地元の若い選手が少ないのでぜひ参加してほしい」と述べ、多数の挑戦を呼び掛けた。
 大会テーマは「ストロングマン・新たな感動のステージへ」で、募集締め切りは11月30日(大会事務局必着)。参加資格は、大会当日に19歳以上65歳以下の男女。参加申込先は宮古トライアスロン実行委員会(住所・平良市字東仲宗根676-9、電話:0980-73-1046)。参加費は保険料やパーティー費用など含めて3万円となっている。
 第18回大会から第20回大会まで設けられていた66歳以上の特例枠は、より安全な運営を目指すという観点から廃止となった。事務局は安全運営に加え、▽若い人をより多く参加させたい▽医療救護班、ボランティアにも負担のかからない体制づくりをする―ことも理由に挙げた。
 地元出身選手の出場が年々減少傾向にあることについて、伊志嶺大会長は「地元選手が高齢化しており、若い選手が入ってくるのが少ない。宮古トライアスロンクラブとも連携し、圏域の長距離選手の参加を呼び掛けるなど、取り組んでいきたい」と述べ、地元の若手選手の出場に期待を込めた。
 同大会には第19回、20回大会を連覇したマルクス・フォースター選手(ドイツ)、第20回4位で日本人1位の田村嘉規選手(沖縄県)、女子1位の岡いずみ選手(東京都)ら国内外の有力選手をはじめ、金城伸也選手、千葉ちはる選手、下里勝和選手(宮古)ら県勢有力選手が招待される予定。

 写真説明・第21回大会に多数の応募を呼び掛ける伊志嶺大会長=9月30日、宮古広域圏事務組合
 
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マウイの郡長が来島へ/平良市・姉妹都市40周年控え訪問

 平良市(伊志嶺亮市長)と来年、姉妹都市締結40周年を迎えるアメリカ合衆国ハワイ州マウイ郡のアラン・アラカワ郡長が今月25日に宮古島を初訪問することとなった。9月16日付でアラカワ郡長から宮古島訪問について公式文書が同市に届き、伊志嶺市長も「大変楽しみにしている」と交流、親ぼくに期待を示している。宮古島を訪問するのはアラカワ郡長のほか、県出身者の子孫ら六人の使節団で期間中は地下ダムの視察などを予定している。

 アラカワ郡長は沖縄県人の子孫として初の郡長で、使節団一行は今月25、26の両日を宮古で過ごし各種交流、視察を行う。
 今回の訪問について伊志嶺市長は「マウイ郡とはこれまでも節目ごとに民間を含め交流を深めてきた。郡長の初来島を大変楽しみにしている。来年は姉妹都市締結40周年の節目にあたり、有意義な交流で親ぼくを深めたい」と述べた。
 使節団一行は宮古と沖縄本島を訪問する予定で、マウイで類似施設を検討している宮古の地下ダムと北谷の海水淡水化技術の視察を予定しているほか、28日には稲嶺恵一知事と面談することとなっている。
 平良市とマウイ郡との姉妹都市縁組みは1965年4月にマウイ郡参事会で平良市との姉妹都市提携を議決し、ハワイ沖縄県人会長を特使として平良市に派遣し、決議書とマウイ郡住民の親愛を表した「友好の鍵」を当時の真栄城徳松市長に進達した。平良市議会も同年6月の市議会においてマウイ郡との姉妹都市縁組みを全会一致で決議した。
 最近の交流としては1995年に姉妹都市締結30周年を記念し、マウイ郡県人会の一行(ロイ与那原団長)38人が来島し、歓迎パーティーで交流を深めた。
 2000年には県人ハワイ移民100周年記念と同締結35周年を記念して、市の友好親善訪問団(赤嶺一成団長)28人がマウイ郡を訪問し、交流を深めた。また、01年にはマウイ県人会29人が視察来島している。

 マウイ郡の概要 アメリカ合衆国ハワイ州(諸島)の6つの主だった島々(オアフ、ハワイ、マウイ、カウアイ、モロカイ、ラナイ)のうち、マウイ郡はマウイ島、ラナイ島、モロカイ島の3つからなる。
 マウイ島の面積は1902平方キロメートルで、マウイ郡3島の人口は約12万人。郡都はワイルクで日本との時差は19時間遅れ。主な産業は観光と農業で、各地に大規模なサトウキビやパイナップルの大農園が見られる。年間200万人の観光客が訪れその数はオアフ島に次いで第2位となっている。

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会報誌の名称募集宮古織物協同組合

 宮古織物事業協同組合(赤嶺一成理事長)は組合の運営状況や活動内容などを会員や関係機関に広く周知させ、宮古上布の一層の発展を目的とした11月上旬発行予定の「会報誌」の名称を一般募集している。
 応募方法ははがきか、ファクス用紙に名前、住所、電話番号を明記し「名称」とその趣旨も添える。締め切りは10月20日。問い合わせは同組合(電話:0980-72-8022)まで。
 選考方法は理事と編集員で行い決定した名称の発表は同25日ごろを予定している。
 名称募集について赤嶺理事長は「なじみやすく、親しみやすい名称を広く市民から募りたい。ぜひ多数の応募を期待している」と呼び掛けた。
 「会報誌」は、組合と組合員の連携を密にして組合員間の交流と意識の向上に役立てるとともに、宮古上布にかかわる事柄を広く取り上げて内外への知識の普及と情報提供を目的に発刊される。
 広報誌は4ページで年4回の季刊誌として発行、部数は150部程度を予定し、組合員、行政機関、教育関係機関に配布される。
 掲載内容としては▽組合からお知らせ▽関係イベント情報▽染織周辺情報▽読者コーナー―などを予定している。

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県トレセンに2人選考/少年サッカー

 少年サッカーの強豪チーム、マティダ東FC(狩俣博幸総監督)に所属する仲宗根渉君(東小6年)と兼島尚志君(同)がこのほど、U12(12歳以下)県トレセンメンバーとして選考された。同チーム初の快挙にチームメートやコーチ陣、父母らなどチーム関係者も喜びを隠せない。2人は「もっともっと自分のレベルを上げたい」と意欲的だ。
 トレセンは日本サッカー協会が掲げる「世界の強豪国と対等に戦う」という目標の下に設立された制度。優秀な才能を持った選手を発掘し、良い環境、良い指導者を与えることで選手の力を伸ばすことが目的。宮古、県、九州などとステップアップする。
 今回選抜された2人は20日に与那城町で行われた九州トレセンの選考会では惜しくも落選したものの、県トレセンに選出されたことにより、今後、月に1回のペースで全県から選出されたレベルの高い選手との練習に参加することになる。
 普段からチームの中心として活躍する2人。仲宗根君は「最初はなぜ選ばれたのか分からなかった」、兼島君は「選ばれてうれしい」などと驚きを隠せない様子。今後はそれぞれ得意のシュートに磨きをかけ、九州トレセン入りを目指す。
 指導に当たっているマティダ東FC6年生チームの監督、長浜慶さんは「2人の努力が実った結果。すでに後輩たちの目標になるなどチーム全体を刺激し、良い影響を与えている」と2人の活躍を評価する。
 「将来は日本代表選手になってワールドカップに出場したい」と話す2人の今後の活躍にチーム関係者全員が大きな期待を寄せる。

 写真説明・県トレセンメンバーに選出された兼島君(左)と仲宗根君=9月29日、東小学校グラウンド

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きょうから10月/朝夕涼しく

 ○…きょうから10月。朝夕の涼風が気持ち良さを運び、低空飛行のツバメが舞うさわやかな季節が訪れた。躍動感あふれる運動会シーズンもピークを過ぎ、ほっと一息といったところ。27日から11月7日までは、全国的に「読書週間」が展開される。秋の夜長は本との出会いにうってつけだ。
 ○…相次ぐ台風の襲来で野の草花もいささか精彩を欠いているようだが、ほ場の隅ではヘメロカリスのオレンジ色が目を引く。見た目の美しさだけでなく、土砂流出の防止にも一役買う。
 ○…スーパーの食料品売り場には柿やサンマが並び、秋の味覚も目白押しだ。家族で食卓を囲み、知らず知らずのうちにたまった夏の疲れを解消してみては。

 写真説明・サトウキビ畑の隅に咲くヘメロカリス=9月30日、城辺町砂川

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