200平成16  928 曜日

狩俣康美(宮農高3年)が3種目で銀/日中韓ウエイトリフティング大会

 中国の浙江省開化市で22日から開催された「日韓中ウエイトリフティング大会」の女子69キロ級に、日本代表として出場した宮古農林高校の狩俣康美さん(3年)がスナッチ、ジャーク、トータルの3種目すべてで銀メダルを獲得する活躍を見せた。27日午後、同校で報告会が開かれ、狩俣さんは「日本とは違って会場に人が多くて、緊張した。2位に入れるとは思わなかった」と笑顔を見せた。
 大会は日韓中の友好親善と若手リフターの育成を目的に開催され、各階級とも各国代表選手3人で争われた。
 初の国際大会出場となった狩俣さんはスナッチ75キロ、ジャーク100キロ、トータル175キロを挙げた。ジャークとトータルでは自己新を記録。「スナッチでは記録が伸びなかった。すごく悔しい」と大会を振り返った。
 下地恵吉校長は「競技を始めて1年半で日本代表になった。卒業までには全国大会で優勝してほしい」と激励した。
 大会にコーチとして同行した同部顧問の翁長真由美教諭は「初の国際大会。いい経験になったと思う」と述べた。

 写真説明・3種目で銀メダルを獲得した狩俣さん(左)右は翁長教諭=27日、宮古農林高校

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4割が「酒飲みに車で行く」/宮古署・飲酒運転検挙者アンケート

 「酒を飲みに車で行った」と答えた人は41・1%、「捕まらないと思った」は30%―。宮古警察署(伊波盛春署長)が飲酒運転検挙者を対象に実施したアンケート結果が27日までに分かった。飲酒量も県内他地域では「泡盛コップ1―5杯」が最多なのに対し、宮古地区では「泡盛コップ6―10杯」が最も多い。次々と浮き彫りになる交通モラルの低さに同署では「飲酒量の多さは『オトーリ文化の弊害』。飲酒運転は重大事故につながりやすい上、罰金も高い。本人だけでなく家族などに与える影響も大きい」と警告、撲滅に向け取り締まりを強化する。

 アンケートは2004年上半期(1―6月)に飲酒運転で検挙した121人を対象に実施。90人(回答率77・4%)から回答を得た。飲酒場所から自宅までの距離別、飲酒運転をした理由、飲酒量、曜日別など16項目にわたって実態を調査した。
 飲酒場所から自宅までの距離別では5キロ以内が47・7%と最多。タクシーだと5キロで800―900円程度(宮古地区タクシー協会、加盟17社)、運転代行は約1000円(市内の運転代行業者)。道路交通法改正により引き上げられた罰金は酒気帯びで30万円、酒酔いで最高50万円。
 飲酒量は泡盛コップ6―10杯と、ビール1―5杯がそれぞれ21人と最多。
 個人差はあるものの、酒気帯びから飲酒運転にも相当する量だという。泡盛3合瓶2本以上という答えも2人から上がった。
 飲酒運転の理由別を見ると「車を運転するので飲むつもりはなかったが、つい飲んでしまった」が53人、「飲みに車を運転していった」が37人。「その程度なら大丈夫だと思った」は38人、「警察に捕まらないと思った」は27人、「仕事に車が必要だった」が9人、「タクシー代などお金がなかった」が5人などと続いた。
 曜日別では週末(金、土曜日)が多い県内に対し宮古地区では日曜日、木曜日が17件ずつとそれぞれ最多。次いで月曜日、水曜日が14件と続き他地域とは異なる結果となった。
 居住地別の飲酒運転検挙者数を見ると、宮古地区6市町村のワーストは平良市で72人(県内14位)、次いで城辺町10人(同35位)、伊良部町9人(同36位)、下地町8人(同38位)、上野村6人(同41位)、多良間村1人(同47位)だった。
 同署交通課の東江善平課長は「検挙された人は安易な考えから自分の生活を壊し、後悔している。今後も徹底した取り締まりを行うため、『これぐらいなら大丈夫。警察には捕まらない』という甘い考えは持たないでほしい」と警鐘を鳴らす。

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ノロノロ台風、休日直撃/海・空の便に余波、野菜にも被害

 強い台風21号は27日午後6時には久米島の西約150キロにあって、ゆっくりとした速さで北東に進んでいる。台風は26日昼前から27日未明にかけて宮古島地方を暴風域に巻き込んだ。26日は宮古空港発着便がほぼ全便で欠航となり、宮古と離島を結ぶ航路もストップ。27日には空の便がほぼ回復したものの宮古空港では空席待ちの観光客らで混雑。離島航路は依然欠航が続き、佐良浜中を除く伊良部町内の小・中・高校が休校となった。県宮古支庁によると、農作物で野菜に被害が出た。宮古島地方はきょう28日の昼過ぎまで強風域にある見込みで、強風と高波に注意が必要。
 宮古島地方では27日午後零時3分、平良市で最大瞬間風速26メートルを観測した。県宮古支庁被害速報第一報によると、平良市と城辺町でゴーヤーやオクラなどの野菜に合わせて180万円余の被害が生じている。サトウキビは、台風の中心からそれたために葉の裂傷や折損といった被害はほとんど見られない。一部の夏植えほ場で、風雨による畝の崩壊による発芽不良が懸念される。人身への被害報告はない。
 台風の中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル。中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風、中心から北西側330キロ以内と南東側300キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。
 宮古島地方気象台では、台風の動きが遅く沿岸の海域で波の高さが6―8メートルの大しけとなるため、海上や海岸付近での高波に、厳重な警戒を呼び掛けている。
 台風はこのままゆっくりと進み、28日午後6時には久米島の北約200キロを中心とする半径190キロの円内に達する見込み。台風が複雑な動きをするおそれがあるため、同気象台では今後の台風情報にも注意するよう促している。

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故郷の話題で盛り上がる/広島宮古ふるさとまつり

 【広島県広島市で山下誠記者】第6回広島宮古ふるさとまつりが26日、広島県広島市内のホテルで開催され、大勢の郷友が参加して宮古から来県したメンバーとの交流を楽しんだ。最後は全員でクイチャーを踊り、宮古島の発展を願った。
 祭りは午後5時30分に開会。会場には同県内各地の郷友が結集し、宮古から参加した宮古市町村会の伊志嶺亮会長や平良市、城辺町の各議会議長、宮古観光協会長、県宮古支庁職員ら12人を出迎えた。
 はじめに広島宮古郷友会の伊佐之男会長、前会長の大山盛長名誉会長がそれぞれ歓迎のあいさつを述べた。その上で伊佐会長は「宮古農林高校環境班が世界的な賞を取ったことや伊良部高校男子バレー部がインターハイでベスト16に入るなど広島で宮古の名を聞くことができてとてもうれしい。若い人の活躍を聞いて宮古の将来に希望を持てた」と喜んだ。続いて大山名誉会長が「『ここぞ』というときに必死になるのが宮古人の気質だが穏やかで親しみやすいのも宮古人の真骨頂。私たち郷友も立派な宮古人になりたい」と話した。
 盛大な歓迎を受けて宮古市町村会の伊志嶺会長は「皆さんが広島に根を下ろし、頑張っている姿を見ると、ますます『宮古を大切にしなければならない』という気持ちになる。皆さんの心を大事にしながら、宮古島の発展に尽くしたい」と決意を示した。
 続いて沖縄県人会の柴田孝之会長、広島紺碧の会会長の藤田博之・広島市議があいさつし、それぞれ宮古島と郷友会の発展を祈念した。
 この後は各種余興が繰り広げられた。郷友会メンバーを中心に円の会や野村雅吉さんらが楽しい余興を次々と披露し祭りを盛り上げ。最後は全員でクイチャーを踊り、広島の地から宮古島の発展を願った。
 伊良部町の前里添出身で現在は広島市西区に在住する新川輝光さん(45)は「この祭りは毎年楽しみにしている」と満面の笑み。その上で「宮古は合併で揺れているけどまずはしっかりと道筋をつけることが大切だと思う」と話した。妻の美奈子さん(44)は「合併には賛成。それで宮古が発展するならなお良いことだと思う」と話していた。

 写真説明・参加者全員でクイチャーを踊り宮古島の発展を願った=26日、広島市のアークホテル広島

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日本水泳連盟が「優秀小学校」授与/城辺町 西城小

 城辺町立西城小学校(下里隆校長、児童数101人)はこのほど、日本水泳連盟(林利博会長)から水泳の指導、普及に尽力した学校に与えられる「2003年度学童水泳優秀小学校」の表彰を受けた。27日、下里校長が発表し、今後ますますの泳力アップに向けて意欲を示した。
 同校では01年度から03年度までの3年間にわたり、県から「小学校体育研究校」の指定を受けて水泳指導を重点的に行ってきた。水泳の授業では複数の教諭を配備し、児童らの安全確保と指導の効率化を強化した結果、在校児童のほぼ全員が25メートルを泳げるようになったという。
 今回の表彰は、顕著な記録を保持しているということではなく、基礎的泳力の普及に学校を挙げて取り組んだことが評価されたという。
 下里校長は「子供たちはプールが大好きで、放課後に泳いだり、夏休みに地域活動の一環で利用したりと積極的に楽しんでいる」と、子供たちの活発な泳ぎぶりを話し「周囲を海に囲まれた宮古島で、正しい泳ぎを身に付けることは自身の安全を守る面からも重要。今後も効果的な水泳指導を継続し、子供たちのレベルアップに努めたい」と意欲を示した。

 写真説明・学童水泳優秀小学校表彰を喜ぶ下里校長=27日、西城小学校

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