200平成16  9 14曜日

上野村離脱の可能性も/市町村合併

 上野村議会(平良隆議長)は13日、全員協議会を開き、多良間村と下地町を除く4市町村での法定協発足案について協議した。川田正一村長は「上野村の単独自立は非常に難しい」などと合併の必要性を再度強調、理解を求めた。しかし、5市町村合併法定協発足案に賛成した議員の中から2人が反対に回り、反対派が6氏となったため合併の反対意見が過半数を占めた。この日は議会としての方針決定を見送り、16日に行われる市町村長会議までに決定することを確認した。だが、反対多数のため、現状では同村が合併から離脱する公算が大きい。

 反対姿勢を示したのは上地博通、新里聡、砂川寛茂、砂川長一、砂川栄市、芳山辰巳の6氏。このうち、砂川寛茂、砂川栄市の2氏は先月12日に開かれた臨時会で5市町村での法定協発足案には賛成していた。
 同村役場で午後2時から行われた全員協で川田村長は、5市町村案を下地町議会が否決したことから新たに浮上した平良、城辺、伊良部、上野での4市町村案を推進すると明言。その上で、議会の理解を得て上野村の方針として取り組んでいきたいという考えを示し判断を求めた。
 反対6氏は「上野村はインフラ整備もほとんど終わっている」、「合併しても同じように職員は削減される。それならば自立の道を模索してもいい」、「役場を中心に行政改革を進めれば自立の道でやっていける」、「議員数や三役を削減するなどの行政改革を進めればやっていける」、「下地町と上野村での合併に理解を示している住民が多い。2市町村にとらわれず、別の枠組みも検討する余地はある」などと難色を示した。
 川満泰一、宮国幸清、仲元成美、島尻幸夫の4氏は「生き残るためにも合併は必要」、「他町村の財政問題など法定協議会の中で話し合っていけばいい」、「下地が抜けたからと言って反対する理由はない」などと合併に賛成、川田村長の提案を支持した。
 川満盛一氏の意見はなく、態度を示さなかった。
 川田村長は理解を得るため再度、協議を行う方針だが、反対派6氏は姿勢を貫くとみられており、今後の協議が注目される。

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高齢化率21・55%/宮古地区・城辺町は3人に1人が高齢者

 15日から始まる「老人週間」を前に県宮古福祉保健所は13日、宮古管内の高齢者状況を発表した。全人口に占める高齢者人口の割合(高齢化率)は前年を0・29ポイント上回る21・55%で、超高齢社会はさらに進展、今後も少子高齢化の流れは続くものとみられる。市町村別の高齢化率で最も高いのは城辺町の32・87%(前年度比0・32ポイント増)で、渡名喜村(40・1%)、粟国村(36・6%)に次いで県内で3番目に高い。
 今年3月31日現在、宮古地区の総人口は5万7455人。これに対し高齢者人口(65歳以上)は1万2379人。65歳以上の男女別では男性が5172人、女性が7107人となっている。
 高齢化率を市町村別に見ると、下地町が26・86%(前年度比0・23ポイント増)、伊良部町が27・75%(前年度比0・9ポイント増)、多良間村が23・89%(同0・16ポイント増)、上野村が22・98%(同0・01ポイント減)、平良市が17・14%(同0・27ポイント増)。上野村の高齢化率が微減となっているが、各市町村とも高齢化が進んでいることが数字からうかがい知ることができる。
 県全体は総人口137万467人に対し65歳以上は20万3163人で、高齢化率は14・8%(前年度比0・4ポイント増)。宮古地区6市町村の高齢化率はすべて県全体を上回った。
 また宮古地区で今年新たに満100歳を迎える人は平良市で6人、城辺町で1人、上野村で1人、伊良部町で3人の計11人。これを合わせた100歳以上の人は宮古全体で19人となる。最高齢は砂川サダさん=平良市、1901(明治34)年1月24日生まれ=の103歳。

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伊良部高、悔しい準V/全沖縄高校秋季バレー

 第53回全沖縄高等学校秋季バレーボール選手権大会(主催・県バレーボール協会など)は大会最終日の12日、男女の決勝までを行った。男子の伊良部は決勝で美里工業に2−0のストレートで敗れ、同大会2年連続の準優勝となった。
 13日午前、チームは帰島し、池間智暖主将は「全国大会の後、気持ちが入っていなかった。練習から気持ちを高めてもう一度、優勝できるように頑張りたい」と悔しさをにじませ、捲土重来を期した。
 11日は順当にベスト8まで勝ち進んだ伊良部だったが、12日は準々決勝の宮高戦、準決勝の知念戦とも苦戦。知念戦はフルセットにもつれ込む試合となった。
 決勝はライバル美里工業との対戦だったが、集中力が高まらず、第1セット16−25、第2セット18−25、セットカウント2−0の完敗だった。
 8月の全国高校総体後、2年生主体の新チームに移行。校内外でチームの統括役を務める狩俣晋也君は「負けたのは普段の気の緩みから来ているのではないかと感じる。今度は挑戦する側。もう一度気を引き締め直したい」と話し、最大の目標である来年2月の「春の高校バレー」(春高)県予選での優勝に向け、決意を新たにした。
 城間亮監督は「負けたのは気持ちの問題。挑戦者の気持ちでリスタートしたい」、瑞慶山功コーチも「選手には全国ベスト16でおごりがあった。決勝のスコアがそれを物語っている」と選手らの奮起を促した。

 写真説明・全沖縄秋季高校バレーで準優勝となった伊良部のメンバー=13日、宮古空港

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コート上に熱気広がる/宮古毎日新聞杯レディースバド

 第3回宮古毎日新聞杯レディースバドミントン大会は12日、平良市総合体育館で行われた。高校生から一般まで計39組78人(Aランク13組、Bランク11組、Cランク11組、初心者クラス4組)が出場した。選手たちは日ごろの練習の成果を発揮し、さわやかな汗を流した。
 開会式で宮古毎日新聞社の松原清吉編集局顧問は「参加者が女性だけということで華やかにプレーを楽しんでいただきたい。アテネ五輪のおかげでスポーツ熱が高まっている。対戦相手を侮ることなく最後まで根気よく頑張ってください」とあいさつ。出場者を代表して亀浜香子・与那城優子組が「日ごろの練習の成果を発揮し、正々堂々と戦うことを誓います」と選手宣誓した。
 各ペアとも実力が伯仲し、フルセットにもつれ込む熱戦も多く見られるなど、大いに盛り上がった。
 上位の結果は次の通り。
 【Aランク】▽優勝=松本理絵・佐久田有美子(鏡原バドサークル)▽準優勝=平良直美(アザレあむーる)・宮城恵子(上地薬局)
 【Bランク】▽優勝=乾恋子・下地歌織(宮高2年)▽準優勝=崎山章子・下地裕美(宮高2年)
 【Cランク】▽優勝=砂川茜・上里友紀(宮高1年)▽準優勝=下地紗由莉・島尻さなえ(宮高1年)
 【初心者】▽優勝=前田真琴・辻明日香(宮古農林高校バドサークル)▽準優勝=富浜千夏・青山真由美(北小バドサークル)
【 各ランク優勝者 紹介 】


Aランク優勝の松本(右)・佐久田組
 


Bランクで優勝した乾(左)・下地組
 


Cランクを制した砂川(右)・上里組
 


初心者クラス優勝の前田(右)・辻組
 

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20団体がお踊りの競演/宮古地区婦連が大演芸会

 宮古地区婦人連合会(真壁カツ会長)主催の第36回大演芸会が12日夜、マティダ市民劇場で開催された。各市町村の婦人会や舞踊研究所など約20団体が、優美な舞で観客を魅了した。
 会場にはあふれんばかりの観客が詰め掛け、年に1度の演芸会は大盛況となった。
 幕開けは真壁会長ら宮古地区婦人連合会の「トウガニあやぐ」。動きのゆったりした格調高い踊りが舞台を彩った。琉球舞踊や日舞、宮古民謡の踊りが次々に披露され、終わるたびに割れんばかりの拍手が起こった。
 プログラムの途中、真壁会長は「皆様の心からの拍手が、会員の明日への活力となり、団結する源となって婦人会活動を活発にします。最後までご覧いただき会員を励ましてください」とあいさつした。
 伊志嶺亮宮古市町村会長に代わって下地学平良市助役が祝辞を述べ、婦人会の発展を祈念した。

 写真説明・宮古地区婦人連合会による「トウガニあやぐ」=12日、マティダ市民劇場

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サニーズが県初制覇/ママさんバレー沖縄予選

 第30回「おきぎんカトレアカップ九州ママさんバレーボール優勝大会沖縄県予選1部」(9人制)が12日、那覇市民体育館で行われ、宮古地区代表のサニーズが決勝で与那原クラブをセットカウント2−1で下し初優勝した。13日朝に帰島したメンバーは一様に大喜び。仲地澄子監督は「粘りの勝利。選手たちは本当に頑張った」と満面の笑みで語った。サニーズは11月19、20日に沖縄県で開催される九州大会に出場する。

 11日に開幕した県予選1部には県内から37チームが参加。サニーズは1回戦から準々決勝までの試合をすべてストレートで勝ち進んだ。
 最も苦戦したのは12日に行われた準決勝のKOZA戦。第1セットを大差で先取されるという試合展開だったが、ここから持ち味の粘りを発揮。「ここまで来たのに負けられない」(仲地監督)という強い思いがチーム全体の連帯感を生み、続く第2、第3セットを連取、圧巻の逆転勝ちで決勝に駒を進めた。
 決勝では与那原クラブと対戦し、第1セットを先取。続く第2セットは奪われたが最後のセットを取り返し、念願の初優勝を飾った。
 仲地監督は「一歩一歩前進して優勝することができた。苦しい試合も選手1人ひとりの力の結集で勝てた」と連帯の勝利を強調。その上で「今大会で課題を見つけることができた。その課題を解決して九州大会に挑み上位に食い込みたい」と決意を話していた。
 サニーズのコーチ兼選手の仲里直美さんは「大会の直前に芳山さんという男性コーチを招き守備練習したことが大会で生きた。九州大会に出るからには1つ1つ確実に自分たちのバレーを展開して勝ち上がりたい」と話していた。

 写真説明・ママさんバレーで県制覇を達成したサニーズの皆さん=13日、宮古空港到着ロビー

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