200平成16  9 11曜日

下地町、合併から離脱/議会、反対姿勢崩さず

 先月12日の臨時会で5市町村での法定協議会発足案を否決した下地町議会(川満廣俊議長)の全員協議会が10日、同町議会会議室で行われた。今回の全員協は川満省三町長が同案件の議会再提案に向け議員と話し合いをする目的で行われたが結局、反対の姿勢を示した議員の意向は変わらず同案を再提案する臨時会の開催ができないとの判断が下され、同町の合併離脱が再度強く打ち出されるだけで協議は終了した。

 全員協で川満町長は広域圏事務組合など一部事務組合への負担金額や基金残高、税源移譲された場合の状況など、国の三位一体改革により同町が受ける財政的負担と今後の見通しを説明した上で改めて合併の必要性を訴えた。
 しかし、合併反対の姿勢を打ち出した議員からは「これまでに2年間にわたり合併論議してきた。財政問題についてもすでにシミュレーションが示されており、それを踏まえて議会は合併に参加せずとの判断を下している。今ごろ財政問題を説明しても意味がない」と一蹴した。
 また、「先月12日に『否決』の判断が下された後、町長は今まで何をやってきたのか。個別に議員と会って合併の必要性を説くよりも自立に向けた策を講じるべきだった」と町長の認識の薄さが現在の状況を招いたと強く批判した。また、九日には県の地域・離島振興局長と県議が同町の議員と会って5市町村合併に理解を求めたことについて「いきなりなぜ県が介入してくるのか。合併は強制ではない」と強い憤りも示した。
 結局、5市町村での法定協議会について再度の協議を求める川満町長の意向は受け入れられず、合併に反対した町議が町長の姿勢や認識について指摘する意見だけが目立ち同案の再提案に向けた実質的な協議は行われず話し合いは物別れに終わり、再度「合併せず」との判断を打ち出すこととなった。
 下地町議会が「合併せず」の判断を下して約1カ月間。他の自治体は同町の動向のみを注目し続けて同町の合併参加に期待を寄せたが結論が変わることはなかった。
 暗礁に乗り上げている宮古地区の合併協議は今月16日に予定されている4市町村長会議とその前に行われる四議会それぞれの全員協議会の結果待ち状況となっている。

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県立公園早期着手など要請/自民県連に平良市保守系議員団

 平良市保守系議員団(下地秀一会長)は9日、自民党県連(嘉数知賢会長)に対し、同市福山地区の県立公園の早期着工など5項目の実現を要請した。先月開催された同党1日政調会に同市の関係者が出席しなかったため、この日同議員団が、同県連幹事長代理を務める砂川佳一県議に平良市役所で要請書を手渡した。伊志嶺亮市長も同席した。
 要請書は「宮古島、平良市に山積する多くの課題を中・長期的な視野に立って宮古圏域の活性化を図るとともに、公共事業の導入で現在の厳しい経済環境を改善する観点から、速やかに問題解決を図る必要がある」とし、@県立公園(福山地区)の早期着工A県道昇格による添道1号線の早期拡張整備B西部地区(通称・イーザト)の再開発事業C旧軍飛行場用地問題の早期解決D県立宮古農林高等学校の存続―の5項目について特段の配慮を求めている。
 要請書を受け取った砂川県議は「平良市保守系議員団の総意として重く受け止めたい。議員の皆さん、伊志嶺市長とともに、平良市、宮古圏域のために手を取り合って頑張っていこう」と述べた。
 
 写真説明・市保守系議員団の下地秀一会長(右から3人目)から砂川県議(右)に要請書が手渡された=9日、平良市役所

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仲里さんら4人認定/県指導・女性農業士

 【那覇地区】2004年度の県青年農業士・指導農業士・女性農林漁業士の認定式が9日、県庁で行われた。農業や酪農に従事し今後の地域のリーダー的存在として指導農業士に8人、女性農林漁業士に3人が認定された。また今回、これまで指導農業士として活動期間中に農村青少年指導の功績が顕著として3人が名誉指導農業士を受賞した。
 宮古地区からは指導農業士に仲里成繁さん(上野村野原)ら3人、女性農業士に上地都子さん(同村宮国)が認定された。また名誉指導農業士は2人が受賞した。
 指導農業士に認定された仲里さんは「できるだけ後輩たちの相談にのり、経営や技術面の向上も図りたい」と後輩指導への意欲を見せた。女性農業士として認定された上地さんは「責任を感じる。今後は農家の経営のあり方を工夫し、どうすれば農家が豊かになれるかを考えながら地域のために活動する」と抱負を述べた。
 他に宮古地区からは指導農業士に下地盛一さん(下地町嘉手苅)、崎原秀信さん(上野村宮国)が認定された。名誉指導農業士は根間良雄さん(下地町上地)、洲鎌哲さん(多良間村仲筋)が受賞した。
 同認定制度は将来の地域農業を担う農業経営者の養成や豊かな農漁村の暮らし・地域の発展を目指す生活指導者の育成を図り、またこれらの人が地域のリーダーとして活躍し得ることを目的とした制度。 
 指導農業士 農業青年およびこれらで組織するグループの優れた指導者、地域農業の発展やコミュニティー活動の推進者、市町村や県農業行政への提言と地域農業振興協力者、県農山漁村男女共同参画ビジョンの実現に向けた推進協力者として県が認定した者

 写真説明・認定証を受けた仲里さん(前列右から3人目)、上地さん(同4人目)、崎原さん(同6人目)、下地さん(後列左から2人目)名誉指導農業士を受賞した根間さん(前列右から5人目)、洲鎌さん(後列左から3人目)=9日、県庁

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台風14号 襲来1年で写真展/城辺町役場

 城辺町役場1階ロビーで10日から、昨年9月に襲来した台風14号に関する写真展が開催されている。同町新城出身で宮古写真愛好家協会会員の新城定盛さん(44)が開いているもの。約170点の写真で、台風被害の大きさや復興後の現状が示されている。写真展は今月17日まで。
 この写真展は「宮古島の自然(台風14号による宮古島の被害と復興の現状)」と題して開催されている。写真のほかにマスコミ各社の新聞切り抜きなども展示されており、来場者に昨年9月の台風の恐ろしさを伝えている。
 新城さんは「宮古の人は台風慣れしてしまっていたのではないか。そのために被害が拡大したと思う。ここに展示している写真を見て、改めて防災の対策方法を見直してほしい」と話した。
 展示場所は役場入り口玄関を入ってすぐのロビーで誰でも気軽に見学することができる。展示会初日の10日、展示写真を見た同町職員の狩俣美知子さん(38)は「1年前を思い出し、改めて台風14号の驚異を感じることができた」などと話していた。

 写真説明・台風14号に関する写真など約170点が展示されている=10日、城辺町役場1階ロビー

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「下水道の日」で重要性PR/平良市・ミス宮古や市長が苗木配布

 平良市(伊志嶺亮市長)は「下水道の日」の10日、平良市内のスーパーで小葉サンダンカの苗木やEM活性液などを配布した。数はいずれも200本。伊志嶺市長やミス宮古の川平聖子さん、儀保睦さんらが1人ひとりに声を掛け手渡していた。
 今年の下水道の日の標語は「下水道 青い地球の 交通網」。伊志嶺市長は、下水道は、環境を守る上で大事な役割を果たしているとコメントし、多くの家庭の加入を呼び掛けた。
 配布したチラシでは下水道のメリットとして▽きれいな水洗トイレが使える▽きれいな街になる▽きれいな海が戻る―などを示している。
 平良市の下水道事業は1989年から始まり今年は16年目。全体計画面積839ヘクタールのうち、88ヘクタール(10・5%)が整備済みだが、加入率は39・6%(933件)と低い状況にある。
 配布したサンダンカは、人気の高い花木。受け取った市民らは「帰ったらすぐに植えます」などと喜んでいた。

 写真説明・伊志嶺市長らが買い物客に苗木を手渡した=10日、サンエーショッピングタウン宮古食品館

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