200平成16  9 10 曜日

「異議申立は無効」/伊良部町長解職請求・代表者らが意見書提出

 浜川健伊良部町長の解職請求(リコール)に関し川満昭吉解職請求代表者は弁護士の島袋隆解職請求代表者代理人との連署で「法の順守に基づく厳正なる審査について」の意見書を9日午前、同町選挙管理委員会(佐和田恵剛委員長)に提出した。川満代表は、「署名の取消とは基本的に署名人によるものであり、異議申立がたとえ関係者である被解職請求者(浜川健町長)であっても、法律上署名取り消しは成立しない」と厳正な審査を履行するよう求めた。その上で、最高裁が1958年1月17日に出した判決文の「署名権者が署名取消の権限を第三者に委任することはできない」を引用し、380人余の異議申立は違法で無効であると訴えた。町選管が判決通りの審査結果を出した場合、解職請求は成立し、町選管は浜川町長の解職の是非を問う住民投票の60日以内の実施に向け動き出す。
 川満代表は、町選管が受理した異議申立書について「審査・判断は民主主義に則った正義でなければならず歴史的に禍根を残すものであってはならない」などと述べた。
 さらに川満代表は「第三者の介入がなければ380余もの異議申立書の作成は不可能である。しかも関係人でない者の介入であることは明白であり、完全に判決に反する」と強調し、佐和田委員長に意見書を手渡した。島袋代理人は都合で欠席した。
 記者会見では、伊良部町の自治権を守る会の会長である川満代表と仲間明典同会事務局長が出席した。
 仲間事務局長は「署名取り消しの異議申立は、署名した本人がすべきもの。浜川町長の支援・支持者が集めた署名を浜川町長名で提出したが、支援・支持者は関係人でもなく第三者。よって異議申立は違法で無効」と重ねて強調した。
 解職請求は、有権者総数5081人の3分の1に当たる1694人以上で成立し、満たなかった時は不成立となる。町選管は川満代表らが提出した2082人分の署名名簿を審査、今月1日に有効署名総数を1936人、無効署名数を146人と決定した。 
 これに対し、署名取り消しの異議申立書などを提出したのは381人で、そのうち浜川町長名が373人、個人名が8人だった。

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青果類が品薄、高値傾向/台風影響、台所を直撃

 沖縄本島を暴風域に巻き込み、九州など本土にも上陸した台風18号の影響で入荷が遅れている青果類が品薄、高値の傾向となっている。宮古では8月11日から4週連続で台風が接近・上陸したため、各店舗とも地場野菜はほとんどない。一部野菜は通常の約2倍の価格に跳ね上がり、家庭の台所を直撃している。

 市内スーパーでは「輸送機関がストップしていたため入荷できる本土産青果が少なかったが、運航が平常化しても産地の被害状況次第で高値が続くだろう」と予想している。
 スーパーでは、空の便の平常運航を受け9日から本土産野菜の品ぞろえが戻りつつあるが、店や商品によっては通常の1・5倍から2倍に値上がりしているものも。
 ある大手スーパーの店長は「ちょうど高冷地から九州方面へ産地が移行する端境期で品薄になりがちな時期だが、台風の影響でさらに少ない状況」と説明。「根菜はさほど影響を受けていないが、需要が集中すれば今後値段が上がることもある」と予想した。
 別のスーパーの担当者は、果物の陳列台にゼリーを並べ「本来はスイカやブドウなど旬の果物が並ぶ場所だが、入荷が遅れているためゼリーを配置して空きを埋めている」と嘆いた。地場産の葉野菜などはほとんどないため、本土産で補充。地場産なら1束100円程度のネギが、約200円の本土産で販売されている現状だ。
 さらに別のスーパーでは「企業努力の赤字価格で販売している。今後も台風襲来が続けば値段を上げざるを得ない」と不安顔で話した。
 また、下里公設市場では、ここ1カ月は農産物の出荷に訪れる農家もほとんどなく閑散としているという。  
 市内に住む主婦は「食卓に野菜は欠かせないが、1品のおかずに入れる野菜の種類は減らしている」と話した。また別の主婦は「豆腐やカマボコを食べるようにしている」と話すなど、料理の工夫に頭を悩ませているようだ。

 写真説明・台風の影響で野菜が品薄。宮古産野菜の入荷はほとんどない状況=9日、市内スーパー

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「熊護郎」号が優勝、全国大会へ/宮工高でロボットコンテスト

 宮古工業高校(内間誠治校長)の第14回校内アイデアロボットコンテストが9日、同校体育館で行われ、生徒たちが工夫を凝らした13台のロボットで熱戦を展開した。対戦の結果、池間隆暁君と新城辰樹君(ともに2年)の「熊護郎」号が優勝、9月の県大会と10月の全国大会への出場権を得た。
 今年のテーマは「平和の架け橋〜世界へ発信しよう平和のメッセージ〜」。競技内容は、平和の使者であるハトが世界に向かって飛び立つ姿をイメージし、バトミントンのシャトルを世界7大陸に見立てたゴールに飛ばして入れ、その得点が競われた。
 シャトルが高く遠くに正確に飛ぶよう、それぞれが趣向を凝らしたロボットばかりで、生徒たちも、真剣な表情でゴールを見定めてシャトルを飛ばした。
 優勝した熊護郎号は、自陣に飛んできたシャトルをかき集め、相手陣内に飛ばすというオリジナルの方法で決勝戦までを勝ち抜いた。
 代表者でアイデアの出願者でもある池間君によると、ロボットの製作は大会前日の8日までかかったという。池間君、新城君とも「シャトルを拾い上げられるようにするのが難しかった」と口をそろえた。また県大会、全国大会に向けて2人は「もっとスムーズに動けるように改良したい」と話していた。
 同校は過去、県大会で2度優勝、全国大会ではベスト16まで進んだ実績がある。今年の県大会は9月17日に中部工業高校で、全国大会は10月30、31の両日、広島県で、それぞれ開催される。

 写真説明・真剣な表情で「熊護郎」号を操縦し、優勝した池間君(左)と新城君=9日、宮古工業高校

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「救急の日」をPR/ミス宮古が1日救急隊長

 「救急の日」の9日、ミス宮古の伊志嶺和歌子さんが宮古広域消防組合の1日救急隊長を務め、救急隊員らとともに街頭でチラシを配布して、救急業務への理解を求めた。
 伊志嶺さんは同日午前、同組合の渡真利定一消防長から委嘱状を受けた後、隊員らに対し、「これまでに培ってきた知識と技術を基礎とし、今後も救急業務の使命を十分に認識し、住民の期待に応えられるよう、より一層の活躍を期待する」と訓示した。このあと、伊志嶺さんと隊員らは市内のスーパーや銀行で、危険や事故防止を促すチラシと心肺蘇生法の手順が書かれたポケットティッシュを買い物客らに配って、救急業務についてPRした。
 「救急の日」は、救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深め、自らの健康管理、救急車の正しい利用法などを啓発することを目的に行われている。

 写真説明・「救急の日」にちなみチラシを配って救急業務をPRする1日救急隊長の伊志嶺さん=9日、スーパーかねひで宮古店

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「島興しの原動力に」/18日に前浜でロックフェスタ

 「夏だ!祭りだ!島興し!」をテーマにした宮古ロックフェスタ2004(主催・ウッドチャックなど)が18日午後2時から下地町前浜ビーチで行われる。出演バンドは地元の「インクルシャー」「御嶽」、沖縄を代表するパンクバンド「チェーンソウル」ほか、日本パンク界の大御所「ニューロティカ」「ラフィンノーズ」など9バンドが共演する。宮古では初の開催。
 フェスタに出演するインクルシャーのボーカル・下地慎治さんが9日、宮古毎日新聞社を訪れ、多くの来場を呼び掛けた。
 下地さんは「宮古の夏のイベントとして定着させて島興しの原動力にしたい。当日は、パワフルな演奏を披露するのでぜひ足を運んで」とPRした。
 チケットは前売り2000円(当日2500円)。ウッドチャック、スラムチョップス、ブックボックス宮古店で発売中。

 写真説明・ロックフェスタのポスターを手に来場を呼び掛ける下地さん=9日、本社

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