本日のニュース

２００４年（平成１６年）９月６日月曜日

☆ 初の東西大綱引き大盛況／第６回下地町民まつり

　第6回下地町民まつり（主催・下地町）は最終日の5日、メーンイベントの町民パレードが盛大に行われ、各団体が地域色豊かな踊りで祭りの最終日を盛り上げた。審査の結果、棒踊りと笠踊りを披露した川満部落がグランプリを受賞した。東西大綱引きには多くの町民が参加。歯を食いしばって力いっぱい綱を引き合った。パレード途中には停電に見舞われたり強風にあおられるなどしたが、参加者たちは台風18号の影響にも負けず、最後までそれぞれの踊りを披露し５年ぶりの祭りを楽しんだ。
　祭り最終日は、今回初の催しとなる町民パレード、東西大綱引きを実施。パレードには、棒踊りやヨーンシーなど町内各地に伝わる伝統芸能などが集結し、各部落・自治会、児童・生徒のほか、関西や八重山、平良市の郷友会員らが行事を堪能した。
　パレードは、台風18号の影響で日程を繰り上げ午前9時にＪＡおきなわ下地支店前をスタート。参加者たちはそれぞれそろいの衣装で出場し、パレードへ向け練習を重ねた踊りの成果を披露した。洲鎌、上地、与那覇に伝わるヨーンシーや来間、川満の棒踊りなど伝統芸能では鐘や笛、ホラ貝などが鳴り響き、下地町ならではの催しが繰り広げられた。沿道には地域住民のほか、他市町村からも観客が詰め掛け、下地町民まつりを満喫した。
　メーン会場の池原公園では東西大綱引きが行われ、各部落が東西に分かれて約８０メートルの綱を引き合った結果、東が2勝し勝利を納めた。最後は全員で輪になってクイチャーを踊り、祭りの成功を喜んだ。

　写真説明・歯を食いしばって力一杯綱引き。会場を沸かせ、まつりを盛り上げた＝５日、下地町の池原公園

　大型で非常に強い台風18号は5日午後6時現在、名護市付近にあって1時間に１０キロの速さで北西に進んでいる。沖縄本島や奄美地方は風速２５メートル以上の暴風域、宮古島地方は風速一五神以上の強風域に入っている。沖縄本島地方はきょう６日夕方から夜にかけて暴風域から、宮古島地方はあす７日朝方には強風域から抜ける見込み。
　宮古島地方気象台によると、台風の中心の気圧は９２５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は４５メートルで、中心の東側２４０キロ以内と西側２００キロ以内は風速２５メートル以上の暴風域、中心の東側６５０キロ以内と西側５６０キロ以内では風速１５メートル以上の強風域となっている。宮古島地方では5日午前11時46分に最大瞬間風速23・３メートル（北西の風）を観測した。同気象台では、きょう６日も海上は猛烈にしけると予報し、警戒を呼び掛けている。
　名護市では5日午後6時に同地域での観測以来、最も低い926ヘクトパスカルを観測した。

　写真説明・台風18号が沖縄本島を直撃したため、那覇行きの全便が欠航となった＝５日、宮古空港

☆ ２億5800万円かけ校舎改築／上野中・起工式で安全祈願

　校舎の老朽化に伴う上野村立上野中学校校舎改築事業の起工式が5日、同校敷地内で行われ、関係者がくわ入れの儀式を行って工事の安全を祈願した。
　同事業では、これまで職員室や普通教室などで構成され、学校の中核を担ってきた３棟の建物を解体、新しく赤瓦屋根の建物に造り替える。普通教室は１学年から３学年まで、すべてのクラスが新しくなる。建築Ⅰ工区と同Ⅱ工区を合わせた工事費は２億5882万5000円。延べ面積は1740平方メートル。１階部分には職員室、事務室、保健室、多目的教室、２階部分に４部屋の普通教室、コンピュータ教室、技術室、理科室を設置するという。室内は木張りを取り入れ温かみある雰囲気を出すことにしている。工期は来年2月28日まで。
　起工式には、村当局、村議会、村教育委員会などのほか学校関係者や施行業者などが参加。川田正一村長は「子供たちが安心して勉学に励むことができるよう行政として応援していきたい。業者の皆さんも安全に工事を終了するようお願いしたい」とあいさつした。

　写真説明・施行業者らがくわ入れの儀式を行い工事の安全を祈願した＝５日、上野中学校

☆ 新里、惜しくも優勝逃す／剣道の全日本女子選手権で準Ｖ

　剣道の第43回全日本女子選手権大会（主催・全日本剣道連盟）は5日、名古屋市の中村スポーツセンターで開かれ、新里知佳野四段（北中―興南高―日本体育大学４年）＝平良市出身＝が準優勝した。
　決勝は岡田圭4段（熊本県警）との対戦。激しい撃ち合いが続いたが、ともに決め手がないまま延長戦入り。つばぜり合いの中で岡田が突然身を引いた際に、新里が見せた一瞬のすきを付け込まれ右前方からメンを決められ、惜しくも優勝を逃した。
　新里は平良市出身。北小学校1年から剣道を始め、北中学校3年のときに全国大会個人3位入賞した。
　昨年はイギリスで開催された第12回世界選手権に日本代表として出場し８強に残る活躍を見せた。

　写真説明・決勝で惜しくも敗れた新里知佳野４段。

　「燃やせ闘魂　輝く太陽　60人の光る汗」をスローガンに、平良市立西辺中学校（神里清春校長）の第31回運動会が5日、同校運動場で開かれた。
　台風18号接近により駆け足のプログラム進行となったが、生徒たちは強風に負けず、元気いっぱいに練習の成果を披露。リレーや学年別の演技など、各種目をこなし、応援に訪れた家族らを喜ばせた。
　また、ＰＴＡ役員や母親ら、老人クラブ「西原みどり会」のメンバーなど地域の大人たちも多数参加。生徒たちのみならず地域一体となって楽しい１日を過ごした。
　今月は各校での運動会が目白押しとなる。同校は宮古地区小・中学校運動会シーズンの皮切りとなった。

　写真説明・全校生徒でエイサーを披露した＝５日、西辺中学校運動場