200平成16  9 曜日

伊良部町をモデル地区に指定/県内離島初・環境美化促進で県

 県は8月24日付で、ちゅら島環境美化条例に基づき「2004年度環境美化促進モデル地区」に指定した伊良部町へ指定証を交付した。県内の離島では初めて。1日、県宮古支庁で伝達式が行われ、安和朝忠宮古支庁長が活動主体となる伊良部町のちゅら島環境美化推進連絡会議の高森繁昭会長に指定証を伝達した。同会議は今後、県からの補助金などを活用して清掃活動、ごみの持ち帰りPR運動などを展開し、町民の環境美化意識の改革と環境先進地の構築を目指す。

 今回、県内でモデル地区に指定されたのは伊良部町、東村の有銘区と高江区の三地区。伊良部町では、各自治会や小・中学校、各種団体などで今年7月に「ちゅら島環境美化推進連絡会議」を発足させ、不法投棄された産廃物の回収などを実施。こうした町民が一体となった環境美化推進体制が構築されていることなどから、「町内全域で取り組むモデルとなることで、他の離島市町村において環境美化を促進する波及効果が大いに期待できる」として、県からモデル地区に指定された。指定に伴い、県からは清掃時に掛かる費用、ボランティア保険の加入費用などとして補助金20万円が交付される。
 指定証を伝達した安和支庁長は「離島である特性を生かした環境美化の取り組みが他に波及し、環境美化運動の機運を県内全域で盛り上げ、県全体のイメージアップにつながることを期待する」と激励した。ちゅら島環境美化推進連絡会議の高森会長は「伊良部町は非常にきれいな所だが、これ以上汚さないようにしたい」、浜川健町長は「気を引き締めて美ら島づくりに頑張らせていただきたい」と意気込みを見せた。

 写真説明・県からの指定証を受けた伊良部町のちゅら島環境美化推進連絡会議の高森会長(前列中央)と浜川町長(同左)=1日、宮古支庁

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1万人動員、清掃作業へ/5日に平良市全域で実施

 平良市民運動実践協議会(前川尚誼会長)は「美ぎ島1万人動員クリーンアップ大作戦」として、5日午前9時から平良市内全域で清掃作業を展開する。1万人の動員を目指し各自治会や各関係機関に協力を依頼。市全体を挙げた大規模な清掃作業を行い、美化意識向上と観光客へのイメージアップを図る。同協議会では多数の参加を呼び掛けている。問い合わせ先は平良市みどり推進課(電話0980-72-9784)まで。
 美ぎ島1万人動員クリーンアップキャンペーンは、市民1人ひとりが参加し美ぎ島をつくり上げることで、ごみのポイ捨てや不法投棄を防いで環境を保全し、観光客へのイメージアップを図るとともに地域の経済発展に貢献することが目的。また、各清掃区域でアンケートを実施し、今後の環境美化促進につなげていく。作業開始式はカママ嶺公園多目的広場、北小学校、東小学校で行われる。作業区域は市内全域の道路や公園で、平良市街地のほか、池間島や狩俣、鏡原など全自治会が対象となっている。時間は午前9時半から正午まで。清掃作業では▽燃やせるごみ▽ビニール類▽瓶類▽缶類―の4種類のごみを集める。集めたごみは午前10から午後2時までに宮古清掃施設組合に搬入する。
 1日、前川会長らが市役所で会見し、趣旨を説明し多くの参加を呼び掛けた。伊志嶺亮平良市長は「市民サイドから大規模なクリーンアップ作戦を行うことで、市民の活力にもなると思う。皆で平良の街をきれいにしていきましょう」と述べ、感謝した。

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間智暖(ちはる)君(伊高2年)に優秀選手賞/高校バレー・

全国から20人、宮古では初の快挙

 県立伊良部高校男子バレーボール部のキャプテンで2年生の池間智暖君(17)がこのほど、2004年度全国高等学校総合体育大会と全日本バレーボール高等学校男子選手権大会に出場した時の旺盛なる気力と卓抜な技量が全国高等学校体育連盟バレーボール専門部(下山隆志部長)から高く評価され、優秀選手賞を受賞した。宮古では初めての名誉ある快挙に学校やバレーボール関係者らは喜びに沸いている。
 全国では男子20人が優秀選手で表彰された。県内からは池間君ただ1人。
 池間君は「小学4年生の時にバレーボールを本格的に始めた。自分自身の技術が高く評価され大変うれしい。伊良部高校バレーボール部の皆さんに感謝したい」と述べ「全国大会ではベスト16まで勝ち進んだが、今後は優勝を目指して気を引き締めたい」と決意を新たにした。
 城間亮監督は「優秀選手はベスト4まで勝ち進んだチームから選ばれる。それがベスト16のチームから選ばれたことは、池間君が優れた技量があったから。素晴らしい快挙だ。後輩たちに希望を与えた」と語った。

 写真説明・優秀選手で表彰された池間君(右)と城間監督=1日、伊良部高校

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池間紗也加さん(翔南高1年)読上算で全国2等/高校珠算競技大会

 三重県で行われた第51回全国高等学校珠算競技大会(主催・全国商業高等学校協会)で、県代表として出場した県立翔南高校の池間紗也加さん(1年)が種目別競技の読上算で2等、見取暗算で3等に入賞した。池間さんは1日、同校で入賞報告を行い「大会では緊張したが練習の成果が出せた。来年は全国一を目指したい」と喜びを語った。同校から全国大会入賞は2年ぶり。
 同大会は6月に行われた県大会で上位6人が出場。全国から128校310人が参加し計算のスピードと正確性を競い合った。
 幼稚園のころに珠算を始めた池間さんは、現在暗算10段、珠算9段の腕前。宮崎県で行われた九州大会でも読上算と見取暗算でそれぞれ2位に入賞。全国大会での活躍が期待されていた。
 池間さんは「見取暗算は自信があったが、読上算はなかった。2等になりとてもうれしい。まさかと思った」と笑顔で話した。
 同校珠算部顧問の宮里貴代子教諭は、「池間さんはとても努力家。今回の入賞に満足せずに大会後も練習している」とたたえた。
 狩俣武則校長は「2年ぶりに全国大会で好成績を残した。紗也加さんは毎日遅くまで練習した。その成果が今回の結果に表れた」と活躍をたたえ、「学年を積んでさらにレベルの高い個人総合にも挑んでほしい」と期待した。

 写真説明・全国高校珠算競技大会で2等に入賞した池間さん(左)と宮里教諭=1日、翔南高校

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有効署名は1936人/伊良部町長解職請求・きょうから縦覧

 伊良部町選挙管理委員会(佐和田恵剛委員長)は1日、合併反対団体「伊良部町の自治権を守る会」の川満昭吉会長が代表となって浜川健町長の解職請求(リコール)を求めて提出していた2082人分の署名簿の審査を終了し、同日告示した。
 審査の結果、有効署名総数は1936人。解職請求には有権者総数5081人の3分の1に当たる1694人の有効署名が必要で、その有効署名を242人上回った。きょう2日から8日までの7日間、同町南区の女性・若者等活動促進施設で縦覧・閲覧される。いずれも時間は午前8時30分から午後5時まで。関係者らが閲覧することで、合併反対派と合併賛成派の間で激しい混乱が予想されている。
 同委員会は、8月12日に署名簿を受理。署名した有権者1人ひとりの署名や押印などを厳しくチェックした。当初受理された署名総数は2081人だったが、提出者のミスから1人増えて2082人に訂正された。
 署名簿の署名に関し異議がある関係者らは、縦覧期間中に異議の申し出を行うことができる。同委員会は異議の申し出を受けた時は、その申し出を受けた日から14日以内にこれを決定し、修正、通知などの措置を取る。
 同町は、今年1月25日に宮古地区市町村合併を問う住民投票を実施。即日開票の結果、「合併しない」に1773票が投じられ、「合併する」の757票に1016票の大差を付けた。
 その後、浜川町長は合併推進を表明し、町議会は合併推進を決議した。川満請求代表らは「住民投票を無視した浜川町長の姿勢は、町民に対する背信行為である」と糾弾し、リコールに向けての署名活動を展開していた。

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平年を大きく上回る/8月降水量・3個の台風接近で

 宮古島地方気象台(北村雅仁台長)は1日、2004年度8月の宮古島地方の気象状況を発表した。8月は13号、15号、17号の3個の台風が同地方に接近。大雨や暴風など荒れた天気となり、このため、各地の降水量は平年を大きく上回った。
 平良市では689・5ミリ(月降水量の第2位)、伊良部町では557ミリ(同1位)、城辺町では516ミリ(同2位)、多良間村では462ミリ(同2位)を記録。
 気温は各地で平年並み。日照時間は平良で少なかったが、伊良部で平年並み、多良間では多かった。最高気温は32・8度(平良市)、最低気温は23・7度(同)だった。

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