200平成16  30曜日

秋篠宮殿下に受賞報告へ/宮農高環境班・国際水コン大賞

 「ストックホルム・ジュニア・ウオーター・プライズ(青少年水大賞)」国際コンテストで最高賞にあたる同大賞を受賞した県立宮古農林高校(下地恵吉校長)環境班は29日、秋篠宮殿下や関係省庁に受賞報告を行うため東京へ出発した。生徒らはきょう30日に秋篠宮殿下に接見する。
 出発したのは環境班の川平勉君(環境工学科3年)、砂川大輔君(同)、山口香さん(同)、前里和洋教諭、下地校長の5人。受賞報告には山内彰県教育長や県教育関係者らも同行する。
 秋篠宮殿下は国際コンテストの出場権を得た第6回日本水大賞の表彰式に出席し、「学びながら環境を守る姿勢が世界に広がってほしい」と生徒らに言葉を贈っていた。
 きょう30日午後には秋篠宮邸で秋篠宮殿下と接見し受賞報告する。あす31日は在日スウェーデン大使館や環境省、農林水産省など関係省庁を表敬する。また、国土交通省では、石原伸晃大臣の前で国際コンテストで発表した内容を披露する予定。
 生徒らを引率する下地校長は「この研究が地球規模になるために、各関係省庁でなお一層のご指導、ご支援をいただけるようお願いしたい」と述べた。

 写真説明・秋篠宮殿下に受賞報告を行うため東京に出発した環境班のメンバーら=29日、宮古空港

top.gif (811 バイト)

14年前に比べて激減/新規高卒者就職率 100%から63・2%へ

 新規高卒者の就職率が1989年、90年には連続して100%だったが、バブル崩壊の影響で年々減り始め2003年は63・2%にまで減少。企業などからの求人数も8割減っていることが、宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古)がまとめた02年度業務概況の「新規高等学校卒業者の職業紹介状況」(03年3月末)で分かった。

 近年は進学する新卒者が増加し就職希望者が減少する傾向にあるが、就職率は低いまま。環境だけでなく、新卒者で就職を希望する生徒の取り組みが全国と比べ遅いことなども指摘されている。
 02年度業務概況の「新規高等学校卒業者の職業紹介状況」によると、89年から92年までは就職率が100%から90%台で推移。県外からの求人数も95年までは1000人以上をキープしている。最も多い年で約3800人もの求人があった。
 しかしバブル崩壊の影響が及び始め、96年を境に県外からの求人がピーク時の約5分の1近くにまで激減。就職率も72%に減り、就職者も100人未満となった。求人数が1000人を切り始め、2000年には県外からの求人が74人にまで落ち込んだ。2000年からは就職率が60%台に。02年で73%に向上するも、03年は約10ポイント減の63・2%となった。
 04年3月新卒者の就職決定率は65・2%。ハローワーク宮古では▽自動車等輸出関連業種やデジタルカメラなど個人消費関連業種が好調▽高齢者や中間管理職のリストラで、若年層の人手不足が懸念されている▽景気拡大を実感している企業が増えた―ことなどから、求人数の回復を見込んでおり、学校関係者にも早めの就職指導を求めている。
 同所が5月に行った05年3月の新規高卒予定者の動向調査によると、管内の卒業予定者は752人となっている。このうち507人が進学、185人が就職を希望、60人が未定となっている。

top.gif (811 バイト)

人気サイト「goo」で宮古特集/猪澤さんが島の生活紹介

 国内で高い人気を誇るインターネット検索サイト「goo(グー)」で宮古島が特集されている=写真。人気急上昇中のスローライフコーナーには「宮古島から始まるスローな革命」がA4換算で十笈ネ上も掲載されており、この中にはエコガイドカフェ代表の猪澤也寸志さんがブログを執筆、自身の体験を交えながら宮古島のスローライフを紹介している。
 サイトでは「観光客がくれば来るほど美しくなる宮古島」にスポットを当てている。この夏休み期間中に連日50人以上が参加したエコバカンスや下半期から始まるシニア向けのスローバカンスも紹介されている。
 ブログを執筆する猪澤さんは週に2―3回のペースでコメントを書き込んでいるという。ブログとは執筆者が自由に写真やコメントを書き込めるホームページで、旬の話題をリアルタイムに提供する格好の媒体だ。
 猪澤さんは「自然と共生しながらスローライフを満喫できる宮古島の魅力を中心に伝えつつ、このスローな環境を一緒に守れる方々の移住を促進していきたい」などとしている。ホームページアドレスは
http://webman.jp/

top.gif (811 バイト)

8時間漂流の男性救助/ダイビング業者

 平良海上保安署は29日、城辺町に住む漁師の男性(49)が漁をしている最中に誤って海中に転落し、約八時間に渡り漂流する事故があったと発表した。男性は無事救助され、命に別状はない。漁船は現在も漂流したまま。同署によると男性は28日午前7時ごろ1人で出港。引き縄漁中に誤って転落、浮いていたボンデン(浮き玉)につかまり、救助されるまでの約8時間漂流していた。
 昼過ぎになっても寄港しないことから、安否を心配した家族から依頼を受け捜索したダイビング業者が同日午後4時ごろ、東平安名埼の東北東約3キロ付近でボンデンにつかまり漂流していた男性を発見、救助した。

top.gif (811 バイト)

神秘的な花咲かす/「ミヤコジマソウ」 宮古が北限の絶滅危ぐ種

 県版レッドデータブックでは絶滅危ぐ種に指定されいるミヤコジマソウ(キツネノマゴ科)が今月から、宮古本島の海岸で紫色を帯びた白い花を咲かせている。ひっそりと咲く花は神秘的で美しい。宮古が国内唯一の自生地で北限地。
 常緑の多年草。葉は円形からだ円形で長さ2センチほど。花は直径1センチ近くある。砂地や石灰岩上で自生する。1930年代に平良市の海岸で発見され、ミヤコジマソウと命名された。
 絶滅が心配される中、植物愛好者の男性1人は数年前に、これまでの自生地とは別の場所でミヤコジマソウを見つけたという。男性は「個体数は多かった」と話す。
 ミヤコジマソウはポリネシア系の植物で、国外ではインドネシア、ニューギニア、ポリネシアに分布する。植物地理学上貴重な植物として、植物研究者らから注目されている。

 写真説明・ひっそりと花を咲かせたミヤコジマソウ=28日、宮古本島の海岸(伊良波彌記者撮影)

top.gif (811 バイト)


top.gif (811 バイト)