200平成16  21 曜日

5町村の要望を聴取/自民県連一日政調会

 自由民主党県支部連合会(嘉数知賢会長)の一日政調会(宮古地区)が20日、市内のホテルで行われた。政調会には城辺町、伊良部町、下地町、上野村、多良間村の首長らがそれぞれの要望事項について県連幹部、県選出国会議員に説明した。各町村の要望に対して自民県連側は協力姿勢を示した上で、実現に向けた今後の取り組み方法などについて各自治体と調整を図った。
 政調会にはオブザーバーとして国(沖縄総合事務局)と県の担当職員らも同席。各自治体の要望事項についてそれぞれが現状などについて説明を加えた。
 自民党県連から参加したのは嘉数会長のほか、具志孝助幹事長、小渡亨政務会長、安次富修政調会長、砂川佳一幹事長代理。衆議院議員の仲村正治、西銘恒三郎の両氏も出席し町村の要望事項を聞いた。
 各自治体からは農業関連、空港跡地利用、福祉関係などの要望が出され県連幹部、国会議員らは要望実現に向けて積極的に取り組んで行く姿勢を示した。5町村の要望事項は次の通り。
 【城辺町】▽水溶性天然ガスの採掘工事と、それを活用した新エネルギー開発における電力等の施設整備ついて今年度中に沖縄特別対策振興調整費で県事業として取り組んでほしい▽干ばつ対策事業の事業費を有効活用する観点から事業計画が4月中に承認できる制度を早期に確立してほしい
 【伊良部町】▽伊良部架橋への農業用水管および上水道配水管ならびに通信ケーブル管路の敷設▽下地島空港周辺県有地における企業誘致の推進▽特別養護老人ホームの増設
 【下地町】▽基盤整備促進事業の新規採択および早期整備▽海洋療法(タラソテラピー)施設形成への支援
 【上野村】▽国有提供施設等所在市町村助成金に関する法律および同法施行令の見直しを図り市町村助成交付金(基地交付金)の交付実現▽同村タカヤマ地区農村振興総合整備事業▽高性能農業共同利用機械の導入
 【多良間村】▽旧多良間空港跡地利用@国および県有地の貸与についてAヤギ牧場ならびにヤギ加工処理施設の早期建設▽農業基盤整備事業(地下ダム)の早期建設▽村道(長マシ線―宮良バ線)の早期建設

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かんがい排水事業が完工/上野村宮国・記念碑除幕し祝う

 上野村宮国地区で27年の歳月と総事業費約35億円が投じられて整備が進められていた県営かんがい排水事業が、このほど完工した。20日午後、宮国地区完工記念碑除幕式・祝賀会(主催・宮国土地改良区)が行われ、地域を挙げて「水無し農業」からの脱却を盛大に祝った。

 今回完工した事業は、1976年度に県営畑地帯総合土地改良事業で初めて着手され、引き続き県営かんがい排水事業などの継続事業で整備され03年度に完了。その間、ほ場が急傾斜なため再度工事がやり直しされた。
 除幕式では砂川功同改良区理事長、垣花義一上野村助役、安和朝忠県宮古支庁長、根間恵勇同支庁農業水産整備課長の4人が幕のひもを引いた。
 砂川理事長は「事業の完工に伴い、水無し農業からの脱却が実現した」と祝辞を述べた。
 記念碑は、すべて地元で産出されたトラバーチン(大理石)を使用。台座の上の石碑はサバニとたいまつが型取られ、たいまつには「かぎすま みゃーぐん」と刻まれている。碑文は美しい宮国の意味。サバニとたいまつは、過去に宮国部落の住民が、宮国沖合で難破したドイツ商船ロベルトソン号の乗組員を救助した時をイメージして製作。また、子々孫々に伝えるユイマール(相互扶助の精神)と博愛の里の意味が込められている。
 整備された畑地かんがいは102ヘクタール。スプリンクラー936基、給水栓130基が設置されている。幹線・支線水路の全長は12キロ。

 写真説明・ 関係者らは完工記念碑前で記念撮影を行った=20日、上野村宮国地区

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見事な作品20点がずらり/宮古島盆栽展が開幕

 第8回宮古島盆栽展(主催・社団法人日本盆栽協会宮古島支部)が、きょう21日から22日までの2日間の日程で、タウンプラザかねひで隣のグリーンセンター内で開催される。同支部会員の入賞作品など20点を展示紹介する。最高賞に当たる宮古市町村会長賞には砂川弘さん(64)の作品「ガジュマル」が選ばれた。表彰式は22日午後4時から。
 主催者では多くの来場を呼び掛けている。展示時間は午前10時から午後5時まで。受賞者は次の皆さん。(敬称略、カッコ内は作品名)
 ▽宮古市町村会長賞=砂川弘「ガジュマル」▽県宮古支庁長賞=下地徹「ガジュマル」▽宮古市町村議会議長会長賞=伊佐一雄「ガジュマル」▽JAおきなわ宮古地区事業本部長賞=久高将智「ハマシタン」▽県盆栽連合会長賞=砂川辰夫「オーハマボー」▽宮古毎日新聞社長賞=大浦辰夫「シマヤマヒハツ」▽宮古新報社長賞=嘉手川清良「天の梅」▽宮古テレビ社長賞=池原健二「ガジュマル」▽平良市文化協会長賞=池原一美「イソザンショウ」▽宮古グリーンセンター社長賞=根間武次「ハマゴー」▽奨励賞=池間諄「ガジュマル」、津波古敏夫「三点飾」、上地正義「ハマシタン」

 写真説明(上)・20点の力作が展示紹介されている第8回宮古島盆栽展会場=20日、平良市内のグリーンセンター
 写真説明(下)・宮古市町村会長賞・砂川弘さんの作品「ガジュマル」

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狩俣康美(宮農高3年)が日本代表に/日韓中ウエイトリフティング大会

 宮古農林高校ウエイトリフティング部の狩俣康美さん(3年)=写真=が、9月22日から中国浙江省開化市で開催される2004年日韓中ウエイトリフティング大会の日本代表選手に選抜された。日本ウエイトリフティング協会(林克也会長)からこのほど、通知が届いた。
 同大会は日韓中の友好親善と若手リフターの育成を目的に開催される。狩俣さんは女子69キロ級の部に出場し、23日に競技を行う。
 狩俣さんは今年1月の全九州高校選抜大会63キロ級でスナッチ70キロ、ジャーク85キロのトータル155キロの大会新で優勝。今年7月の全国大会では、69キロ級でトータル172・5キロの記録で準優勝していた。
 現在、初の国際大会出場に向け、毎日練習に励んでいる。9月18日には、日本選手団と合流し合宿を行う。

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宮古馬は力持ち/保存会主催・子供たちが体験乗馬

 宮古馬体験乗馬(主催・宮古馬保存会)が20日午前、平良市熱帯植物園内の子供の国広場で開かれた。
 親子連れら約200人が参加。晴天の下、小型で力持ちの宮古馬に乗った子供たちは手綱をしっかりつかみ、騎手の気分に浸りながら宮古馬の素晴らしさを実感した。
 同乗馬は、日本在来馬八馬種の中の1つである「宮古馬」を、乗馬・触れ合いなどを通じて身近に感じてもらうとともに、地元での活用や飼養状況を広く周知することが目的で実施された。
 この日協力した飼養者と宮古馬は、嵩原明弘さん(平良市)とタケ号(雄、17歳)、与那覇勝利さん(上野村)と勝利号(雄、19歳)、羽地良男さん(下地町)と前浜号(雄、10歳)、勝連清さん(城辺町 )と次郎号(雄、13歳)の4人と4頭。このうち、勝連さんは「城辺町西里添から次郎号と一緒に会場まで歩いてきた。次郎号は元気いっぱいだ」と話した。
 開会式で、同保存会長の伊志嶺亮平良市長は「子供は動物と触れ合うことで、良い成長すると言われる。宮古馬を大事にする心をはぐくんでください」と呼び掛けた。
 参加者を代表して、平良市立南小学校6年の根間夏輝さんと伊志嶺紗央理さんの2人が「乗馬のルールを守り、最後まで乗馬するように約束します」と宣誓した。
 親子連れらは4つのグループに分かれて乗馬に挑戦。子供らが宮古馬のくらにまたがると、飼養者が歩きながら手綱を引いた。

 写真説明・乗馬を楽しむ親子=20日、平良市熱帯植物園内の子供の国広場

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「孫に食べさせたい」/下地町・60代学級がおやつ作り

 下地町中央公民館(来間光雄館長)が実施する公民館講座・60代学級の「孫のおやつ作り」が20日、県立宮古農林高校で行われ、15人の受講生が参加し菓子パンやケーキづくりに挑戦した。初めてパンを作るという受講生も多く、和気あいあいと楽しみながらおやつ作りに取り組んでいた。
 同学級の受講生は町内に住む60代が対象で、毎月1回実施。これまでに緑の街角賞受賞者宅見学や多良間村の八月踊り見学などを行っている。
 この日は農林高校の協力を得て実施。同校の宮国博さんが指導に当たり、受講生たちにパンの材料となる強力粉やイースト、上白糖などそれぞれの特徴、役割などを説明した。菓子パン作りでは、あんパン、チョコパン、クリームパンの3種類に挑戦。各グループに分かれ、手を小麦粉で真っ白にしながら発酵したパンの生地を伸ばしたり、中身のあんを包んだりするなど取り組んだ。
 受講生の洲鎌スミエさん(67)は「パンを作るのは初めてだけど楽しい。うまく作って孫に食べさせたい。60代学級は毎月楽しみにしている」と笑顔を見せた。
 宮古農林高校の宮国さんは「地域に開かれた学校ということで、こうした講座の依頼は可能な限り受け入れていきたい」と話した。

 写真説明・パンの生地にあんを包むなどしておやつ作りに取り組む受講生たち=20日、宮古農林高校

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