200平成16  17 曜日

下地町の動向見極めへ/5市町村合併協 議会再提案も視野に

 今月12日に下地町議会が事実上の「合併離脱」の判断を下したことを受け、宮古市町村会長の伊志嶺亮平良市長は16日、今後の予定について「できるだけ早く首長会議を開催して合併推進の意向をまとめたい」との方針を示した。また、首長会議には川満省三下地町長にも同席を求めて現状、見通しについて意見を聴取する予定だ。伊志嶺会長は本紙の取材に対して「川満町長には5市町村法定協議会発足案の議会再提案の可能性などを確認したい。その上で今後の予定を決めたい」と述べた。
 12日に下地町議会が5市町村での法定協議会発足案を否決したことを受け伊志嶺会長は翌13日に首長会議を開催する予定だったが、日程調整が不調に終わり開催には至らなかった。
 早期に首長会議を開きたいとの意向を示していた伊志嶺会長だが、16日も川田正一上野村長が腰痛の治療で沖縄本島に滞在していることから、帰任し次第早急に開催する方針を示した。
 今後について伊志嶺会長は「川田村長は数日で戻ると思う。戻り次第、川満町長を含めて首長会議を開催したい。できるだけ下地町にも合併に参加してほしいが現状と見通しを確認し4市町村(平良、城辺、伊良部、上野)で動き出すのかも決めたい」と述べた。
 下地町離脱の波紋は大きく、首長会議の日程も決まらない現状で宮古地区の市町村合併協議は足踏み状態となっている。下地町議会に再考を求める意見も各方面から聞こえているが、法定協発足案の再提案は、川満町長が合併に反対の意思を示した議員と調整を図り、説得できるかがカギとなっている。
 今後の合併協議は、近日開催予定の首長会議で4市町村長が合併推進に向けた意見を早急にまとめられるかと、川満町長が議会との調整を行うことができるかが注目となっている。

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農漁業者連絡協が発足/先進的経営を推進

 宮古地区で先進的農業経営を推進していく宮古農漁業者組織連絡協議会が16日、発足した。農漁業に関係する機関・団体で会を組織、情報交換などで連携を密にして宮古地区の農漁業振興を図る。同日結成総会が開かれ、今年度の活動計画や収支予算、役員などを決めた。会長に選任された宮古地区農業士会の川満久雄さんは「今は安全と安心な食べ物を求める時代。関係する機関・団体が連携を密にして情報を共有し、宮古の心の産物を世界に発信しよう」と呼び掛けた。

 同会の目的は会員相互の連携および資質の向上を図ること。併せて先進的農業経営の実現や農業後継者の育成・確保ならびに農漁村生活の向上を積極的に推進し、宮古地区の農業振興、活性化に寄与する。組織は宮古地区農林漁業士会をはじめ、宮古和牛改良組合婦人部やJAおきなわ女性部など宮古地区の女性組織連絡協や就農青年クラブ連絡協、みゃーくの味加工推進協などで構成。各関係機関・団体で情報を共有し▽各組織の活動促進と親ぼく▽農業後継者の育成・確保▽研修会や情報交換会の開催―などを推進する。
 今年度の活動目標は@多様な農漁業生産の推進A活力ある農漁村づくりの推進B組織活動の充実強化とネットワークづくり―に決めた。これを実現するために親ぼくレク大会の開催や宮古の産業まつり、県女性の日推進大会への参加、農林水産フェアの開催、県農林水産フェアの視察などを行う。予算は収入、支出ともに5万5010円。
 川満会長は「宮古の農漁業発展のために全力で頑張っていきたい」と力強い抱負を述べた。宮古農業改良普及センターの宮平エミ所長は「いろいろな情報をキャッチしながら活動していくことがこれからの農業の展開方法だと思う。宮古の農林水産業は『こんなに元気なんだよ』ということを各地で伝えてほしい」と激励した。
 結成総会の後に、宮古の農林水産フェア(主催・宮古農漁業者組織連絡協議会)についての代表者会議が行われ、期日は11月13日に開催することを決めた。
 同協議会の役員は次の通り。(敬称略)
 ▽会長=川満久雄(宮古地区農業士会)▽副会長=宮国明雄(県農業機械士会宮古支部)、渡真利弓子(宮古地区女性組織連絡協議会)▽会計=宮国くみ子(みゃーくの味加工推進協議会)▽監査員=嵩原健一(宮古地区就農青年クラブ)、本村恵子(みゃーくの味加工推進協議会)

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大賞にファミリー洲鎌/漂流物アートコンクール

 第3回漂着物アートコンクール(主催・海洋調査研究会)の作品展示が、きょう17日から平良市漁業協同組合で始まる。22日まで。オープニングセレモニーは午前10時から。展示に先立ち15日に審査が行われ、浮玉に貝やサンゴのかけらを使ったファミリー洲鎌の「浮き玉っ子」が大賞に選ばれた。会場では、浜辺に打ち上げられた漂着物を使ったユニークな作品71点を展示する。時間は午前9時から午後5時まで。入賞者の表彰式は22日。
 海洋調査研究会の長崎純治会長は「環境に興味のある人はぜひ見に来てほしい」と多くの来場を呼び掛けた。
 受賞者は次の皆さん。(敬称略)
 ▽大賞=「浮き玉っ子」(ファミリー洲鎌)▽準大賞=「獲物を狙う猫」(宮国たつえ)▽宮古支庁賞=「answear」(仲間大介、山口修也、勝連優希)▽平良市長賞=「花器」(砂川明美)▽県漁港漁場協会長賞=「燈籠」(福里博)▽県建設業協会宮古支部長賞=「飛翔」(池間直樹)▽JTA賞=「思案中」(崎原正義)▽ホテルアトールエメラルド賞=「生命ふたたび」(下地久美子)▽平良市漁業協同組合長賞=「パラダイス」(狩俣子供会)▽審査員特別賞=「一輪挿し」(楚南里奈)、「ロボット」(仲宗根則秋)、「ゴミをひろうヤシガニ」(来間小中学校アララガマグループ)、「くずヌードル」(浜元功太、小禄裕樹、仲原和樹)▽優秀賞=「伊波家のいたずら3」(伊波家)、「武器3点セット」(長間大嗣)、「ピーター2004」(宮国秀昭、宮良成健)、「キャンドル」(高原玄八郎)、「夏の思い出」(城辺中学校)▽特別賞=「大米1号―7号」(大米建設船舶部)

 写真説明・大賞に選ばれた作品「浮き玉っ子」=16日、平良市漁協協同組合

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城辺町内でホームステイ/新潟県板倉町から交流団

 城辺町(仲間克町長)と親交の深い新潟県板倉町から、小学生12人の交流団(団長・相羽信良針小学校長)が16日来島し、3泊4日の児童交流事業をスタートさせた。空港には、城辺町教育委員会の職員らが出迎えて歓迎。19日まで町内の小学生宅でホームステイし、宮古の夏を体験する。
 来島したのは、板倉町内4小学校の6年生12人。到着後は城辺町農村環境改善センターで歓迎式が行われ、ホームステイ先の家族らと対面した。18日には、福嶺小学校で交流会が開かれるほか、新城海岸で海水浴を楽しむ。
 この交流事業は、宮古の人頭税廃止運動で活躍した板倉町の中村十作にちなんでスタートした。両町の小学生が互いの町を行き来して文化の違いを体験しており、今年で11年目になる。
 交流団の小林穂乃香さん(板倉町立豊原小学校6年)は「沖縄の家の造りや食べ物に興味がある。海で泳ぐのも楽しみ」と期待に胸を膨らませていた。

 写真説明・新潟県板倉町の小学生が来島し、城辺町の関係者らが出迎えた=16日、宮古空港

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高校生がギネスに挑戦!/10時間耐久リレー募金募る

 チャリティー・フェスタ実行委員会(代表者・真壁尚史)は22日、平良市陸上競技場で「10RUN(ワンオーラン)ギネスに挑戦10時間耐久リレー」と銘打ったチャリティーイベントを実施する。400メートルトラック1周に対して募金額を設定し、10時間内に走れた周回数に応じて企業などから募金してもらう。募金は福祉施設に寄付する予定で主催者は多くの来場と募金を呼び掛けている。
 同イベントはスポーツとチャリティーを結びつけた募金活動をしようと同実行員会が企画。企画や運営、出場選手はすべて高校生が行う。
 競技は1チーム15人編成で1周400メートルのトラックを1人100メートルずつリレー方式で10時間走り続けるもの。過去に前例がなく大会後にギネスに申請する予定。
 このイベントに参加するチーム「みどぅんとびきどぅん」のリーダー、友利翔太君は16日、本社を訪れ「できるだけ多くの募金を集めたい。あきらめず最後までチーム一丸となって走ります」と意気込んだ。
 選手らは募金に賛同する企業や個人を募集している。詳しくは同実行委員会の真壁尚史(電話090-9656-9392)、長濱奏(080-1713-4621)
で。

 写真説明・10時間耐久リレーに意気込む長濱佑介君(左)と友利君=16日、本社

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