200平成16  14曜日

合併賛成派の対応批判/伊良部町・浜川町長リコール問題

 浜川健伊良部町長の解職請求(リコール)に関し有権者総数5081人の41%に当たる2081分の署名簿を12日に同町選挙管理委員会(佐和田恵剛委員長)に提出した、合併反対団体「伊良部町の自治権を守る会」会長の川満昭吉解職請求代表ら3人は一夜明けた13日、同町佐良浜地区の同会事務所で記者会見した。川満代表は「相手(合併賛成派)の組織ぐるみの脅迫の中で、署名した2081人に感謝したい」と述べた上で「浜川町長の信任を問う住民投票に向け活動を展開したい」と決意を新たにした。
 署名活動は先月13日―今月10日まで実施した。川満代表が町選管に提出した署名依頼人(運動員)160人は審査の結果、156人が認められ、4人が不適当とされた。
 川満代表は「合併賛成派は署名依頼人156人の名簿のコピーを持って、署名依頼人を辞退するように脅迫した。それで辞退した人は14人出た」と、合併賛成派を痛烈に批判した上で「実質の署名依頼人は142人だった」と振り返った。
 川満代表は、脅迫した公務員など44人の対応について「弁護士と相談し、脅迫罪や地方自治法違反、地方公務員法で刑事告訴する」と語った。
 川満代表は、合併賛成派からリコールに署名した人の署名取り消し通告書が、書留郵便で101通届いていたことを説明。その上で「郵送した人は代理人であり、代理人による署名取り消しは認められない。署名した本人が直接私のところに来て取り消さなければならない」と強調した。書留郵便は全て伊良部郵便局に投かんされたもの。今月2日の64通を皮切りに計4回投かんされていた。

 写真説明・合併賛成派の妨害を批判した川満代表(左)ら=13日、伊良部町佐良浜の「伊良部町の自治権を守る会」事務所

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浜川町長「やり方は集団的陰謀」/伊良部町・リコール署名方法で

 浜川健伊良部町長は13日、マスコミのインタビューに応じ、合併反対団体「伊良部町の自治権を守る会」会長の川満昭吉請求代表が町選管に解職請求(リコール)を求めて提出した2081人分の署名簿などについて語った。浜川町長は「相手の署名のやり方は、集団的陰謀としか思えない」と痛烈に批判した上で「町選管の署名簿チェックで、私が不利になった場合は私を支持する団体が裁判を起こす。恐らく相手が不利になっても裁判になる」と述べ、問題長期化を予想した。

 2081人の署名について、浜川町長は「これだけの人が署名するとは思わなかった。よく頑張って署名を集めたと思う」と語り「ただし、町選管がきょう(13日)から署名人のチェックを行っているので、2081人の数字が正しいかどうかはこれから分かる」と、町選管の厳正な審査に期待を込めた。
 署名依頼人らについて、浜川町長は「有権者には、私をリコールするということを説明しないで『合併反対なら署名してください』と話し署名させていた」と述べ「リコールを市町村合併反対にすり替えている署名収集は、私を辞めさせるための集団的陰謀」と声を荒げて批判した。
 さらに浜川町長は「訳も分からないで署名した人が約200人いる。そういう人からは私を支持する団体が署名取り消しの念書を取っていると聞いており、町選管に提出されるものと思われる」と話す。
 今後の対応について、浜川町長は「町選管の審査を見守った上で決めたい」と語った。

 写真説明・相手を集団的陰謀だと批判した浜川町長=13日、伊良部町役場

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研究成果を世界にアピール/宮農環境班・

国際水コンでスウェーデンへ

 スウェーデンのストックホルムで開催される「ストックホルム・ジュニア・ウオーター・プライズ」国際コンテストに日本代表として出場する県立宮古農林高校(下地恵吉校長)の環境班は13日、スウェーデンに向け出発した。宮古空港には大勢の関係者らが駆け付け生徒たちを激励した。生徒らは「環境班の8年間におよぶ研究の成果を発表したい」と意気込みを語った。16日に各国の発表が行われ、17日に成績発表が行われる。生徒らは21日に帰島する予定。
 コンテストには同班長の川平勉君(3年)、砂川大輔君(同)、山口香さん(同)と前里和洋教諭の4人が参加する。
 出発式で下地校長は「皆さんの活躍を願い関係団体からたくさんのご芳志を頂いたた。今まで頑張ってきた成果に自信を持ち正々堂々と発表してください」と述べた。
 そのほか、仲宗根浩二元校長、父母を代表して川平義徳さんが生徒たちを激励した。
 前里教諭は「たくさんの人から応援を受けた。生徒たちが頑張った。元気に楽しく発表できれば満足だ。21日は笑顔で帰ってこれるようにしたい」と話した。
 同コンテストは世界26カ国から55人の代表が集い、十分間で発表と質疑応答を行いグランプリを決定する。

 写真説明・ストックホルム・ジュニア・ウオーター・プライズに出場する宮古農林高校環境班=13日、宮古空港

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伊良部高バレー部が帰島/高校総体ベスト16

 広島県で行われた全国高校総合体育大会男子バレーボール競技に県代表で出場し、ベスト16まで勝ち進んだ伊良部高校男子バレーボール部が13日夕、帰島した。宮古空港には学校関係者らが全国の舞台で健闘した選手らを出迎えた。城間亮監督は「また全国で勝負したい。今回の自信が油断にならないようにレシーブ、精神力を鍛えたい」と述べた。
 主将の天願誠也君は「もう少し上が狙えた。勝てるチャンスもあったので悔しい」と大会を振り返り、「背が小さくても全国でも通用することが証明された。来年は優勝してほしい」と後輩にエールを送った。
 伊良部は予選グループ戦で敗れたものの、敗者復活戦で安田学園(東京)を相手に全国大会初勝利。続く2回戦では郡山北工業(福島)との接戦を制した。3回戦の丸子実業(長野)では第1セットを先取したものの、逆転を許しセットカウント1―2で惜敗し、ベスト8進出は成らなかった。
 同チームは、大会の決勝まで観戦。伊良部を破った丸子実業が準優勝する姿を見て部員は「自分たちもここまでこれたはず。悔しい」と口をそろえたという。

 写真説明・全国大会でベスト16に進出した伊良部高校男子バレーボール部のメンバーら=13日、宮古空港

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初の「ストリートウォーク」開催/市場通り商店街

 宮古市場通り商店街振興組合(堀川政憲理事長)は、周辺通り会や住民らの自由参加型イベント「市場ストリートウオーク」を毎週金曜日に開催する。初回となった13日は、約20の露店が並び、出店者らと会話を交わしながら買い物を楽しむ歩行者らでにぎわった。同組合では、通りの歩行者天国実現へ向け、日常的に活性化させていきたい考えだ。
 このイベントは、来年3月の同通り拡幅整備工事事業の終了を控え、同組合がソフト事業を充実させようと企画。露店や各種サークルの練習場、ストリートライブ、フリーマケット、農作物や特産品の展示即売会場など、要望に応じて無料でスペースを提供し、自由空間としての活性化を図る。堀川理事長は「住民が気軽に参加することで大きなにぎわいにつながる。通りをステージとして利用してほしい」と広く呼び掛ける。
 初日は、中学生が手描きのイラストを即売したり、手芸品やエコクラフトの展示即売など手作り品の露店を中心ににぎわった。
 紙素材のエコクラフトで出店した友利早美さんと友利須江美さんは、これまでもエコクラフトの楽しさを広げたかったが、出店費用や場所探しがネックとなり実行できなかったという。「即売だけでなく、訪れた人がアイデアや作り方を交換して楽しむ場になれば。毎週参加したい」と喜んでいた。

 写真説明・通り沿いの露店に人々が集まりにぎわいを見せた=13日、市場通り

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サシバキャンプはじまる/伊良部町・小中学生33人が参加

 伊良部町教育委員会(前泊直喜教育長)主催の2004年度ふるさとサシバキャンプが13日、3泊4日の日程で始まった。小・中学生男女33人が参加。全員が最後まで頑張る決意を新たにした。
 キャンプを通して異年齢での共同生活から、協調性・信頼性・自立心を芽生えさせるとともに、自然体験を通して自然愛護の意識を持たせ環境についての知識と思いやりのあるたくましい心を育てることが目的。
 開会式で、同委員会の前泊克巳社会教育課長は「みんなが和を大事にして、夏休みの良い思い出にしてください」と激励した。
 さっそく子供もたちは陶芸教室で焼き物の作り方などを学んだ。テント設営を行った後、キャンプファイアーで交流を深めた。
 母が伊良部出身で神奈川県から参加した村野美歩さん(小学6年)は「みんなと楽しく交流し、多くのことを学びたい」と話した。
 2日目の14日は、中央公民館で工作教室、映写会が開かれる。3日目の15日は野鳥・植物観察した後、宮古少年自然の家へ移動し星座観察を実施。最終日の16日はクラフト製作、解所式を行った後、佐良浜漁港で解散式を行う。

 写真説明・元気よく参加した子供たち=13日、伊良部町佐和田の浜

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