200平成16  11曜日

伊良部、16強入り/全国高校総体バレー

 全国高等学校総合体育大会男子バレーボール競技は大会第2日の10日、広島県立総合体育館で2回戦までを行った。県代表の伊良部は2回戦で郡山北工業(福島)と対戦し、第1セットを先取されるも第2、第3セットを連取し、逆転勝ちでベスト16入りを果たした。きょう11日は3回戦で丸子実業(長野)と対戦する。
 第1セットは郡山北工のペース。伊良部は立ち上がりから硬さが見られ、課題のレシーブが上がらなかった。自分たちのペースをつかめないまま追い付くことができず、18―25で落とした。
 「仕切り直していこう」と確認し合って迎えた第2セットは、中盤からレシーブがセッターに入るようになった。ここから流れを引き戻した伊良部はこのセットを25―21と逆転で奪い、タイに持ち込んだ。第3セットは第2セットの勢いそのままに得意の多彩なコンビネーションバレーを展開し、25―22。セットカウント2―1と、鮮やかな逆転劇を見せた。
 天願誠也主将は「第2セットからは気持ちを切り替えることができ、自分たちのバレーができた」とほっとした様子。城間亮監督は「多少疲れもあるが、みんなで拾ってつなぎ、試合の中でペースをつかむことができた。勢いに乗ればいけるチーム」と評価した。
 きょうの丸子実業戦について天願主将は「レシーブが生命線になる」と、集中して臨む構え。城間監督は「第1セットの出だしから早めにリズムをつかみ、レシーブから速いコンビネーションに持ち込む、伊良部の形にしたい。きのう(9日)の接戦、きょう(10日)の逆転が自信になっている。この勢いで頑張りたい」と話した。

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地元の味、もっと親しんで/みゃーくの味加工推進協・

展示会開き特産品PR

 地域の農水産物を使用した商品開発に取り組む「みゃーくの味加工推進協議会」(宮国くみ子会長)は10日、県宮古支庁1階ロビーで特産品ギフト商品の販売促進を図る「みゃーくの味展示会」を開いた。あす12日までの3日間。定番の宮古みそやモズクの加工品、趣向を凝らしたフルーツケーキやマンゴージャム、ウコンや黒糖、紅芋のクッキーなど多彩な商品をずらりと展示。主催者側では「地元の味に親しむため大勢の方に来場してほしい」と呼び掛けている。

 展示会は宮古の特産品を一堂に展示・紹介し、お中元などの贈答用として活用してもらうため、消費者ニーズの把握と特産品としての定着を図ることを目的に開催。今回で10回目。
 会場には宮古地区内の11企業が「新鮮・安全・安心」の基本理念の下に開発した商品が所狭しと並べられ、買い物客でにぎわいを見せた。展示品は希望する場所への宅配なども受け付けている。
 午後2時から行われたオープニングセレモニーで宮国会長は「セットもだんだん増えてきて充実してきている。頑張ってお客様に喜んでもらえるよう、商品をPRし販売していきましょう」とあいさつした。
 安和朝忠支庁長は「商品は皆さんの努力が実り、地域に定着しつつある。展示会を機に、これまで以上に宮古の特産品が広く認知され販路の拡大と農林水産業の振興が図られることを期待します」と述べた。
 展示会の日程はきょう11日が午前9時―午後5時30分まで。最終日となるあす12日は午前9時―午後4時までとなっている。
 出展している企業と主な出品物は次の通り。
 ▽ひらら特産品加工所大世栄(ンマガースクッキーセット)▽平良市漁協婦人部(海人からの贈り物)▽たらま屋(たらま屋セット)▽うるま加工所(うるまセット)▽野崎農産加工所(漬け物セット)▽ぐすくべ寿加工グループ(ぐすくべ寿セット)▽楽園の果実(トロピカルフルーツケーキセット)▽上野村博愛農産グループ(宮古みそセット)▽かんな食品(みゃーくの味佃煮セット)▽隆一鰹節工場(黒潮の香りセット)▽奥原鰹節店(海の幸セット)

 写真説明・地域の特産品を求める買い物客でにぎわいを見せた=10日、県宮古支庁1階ロビー

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コーラル社に不正表示で指示/県農林水産部

 県農林水産部流通政策課は10日、下地町第3セクター、コーラル・ベジタブル(洲鎌善充社長)が販売した「アロエの秘密ピュア」および「アロエの秘密ハニートップ」の一部において、JAS法に基づく加工食品品質表示基準に違反する表示が確認されたとして、同社に対しJAS法に基づく指示を行ったと発表した。
 指示は@原因を徹底的に究明、分析し適正な表示を実施することA相互チェックが可能な社内管理体制および人事システムを整備することB同社の全役員および従業員に対して、品質表示制度について啓発を行い順守することC同社が製造し表示責任者として販売する加工食品について、直ちに表示の点検を行い、不適正な表示の商品は訂正した上で販売すること―の四項目。同社に対しては、これらに基づいて措置したことを9月9日までに県知事あてに提出することとしている。
 同社は昨年の台風14号で宮古島のアロエベラが被害に遭い原料の供給ができず、足りない分を県内産のアロエベラで対応していたと説明していた。

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合宿の成果をアテネで/トライ代表選手が離島

 アテネオリンピックのトライアスロン日本代表選手ら6人は10日、最終合宿を終え、宮古を離れた。3選手とも仕上がりの順調さを見せ、「アテネで結果を出せるよう頑張ります」と声をそろえた。15日にはアテネへ向かい、女子は25日、男子が26日に競技が行われる。
 合宿を終えた西内洋行選手は「良いトレーニングができた。練習の成果をアテネにぶつけたい」。田山寛豪選手は「暑い宮古島でアテネ対策ができた。大会に向けて新たな気持ちになった」。関根明子選手は「満足できる内容の合宿だった。アテネで練習の成果を出し切りたい」とそれぞれ意気込みを語った。
 三宅義信監督は「宮古合宿の目的は暑さや実戦を意識した調整だった。順調な仕上がりだ。地域住民のトライアスロンに対する理解が高く、各方面の協力のおかげで滞りなくトレーニングができた」と述べた。
 選手らは5日に来島し、下地町の前浜漁港を中心に3種目を通した実戦的な練習を行い大会に備えていた。

 写真説明・合宿を終えた選手たち。左から田山選手、関根選手、西内選手=10日、宮古空港

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下地将一郎(平良市出身)組が準優勝/全日本ジュニアビーチバレー

 ビーチバレーの第3回全日本ジュニア男子選手権最終日は8日、大阪府の阪南市箱作海水浴場で行われ、平良市出身で美里工業高校3年の下地将一郎選手(=写真=)=平良中卒=と同校の当間重泰選手のペアが準優勝を飾った。下地選手は「楽しみながらも勝ちを意識してやった。決勝までいけたのでうれしい」と話した。下地選手は今月下旬から行われるビーチバレージュニアの日本代表選考会に参加する。
 下地選手は美里工業のバレーボール部のセッターとして活躍。県高校総体では現在全国大会出場中の伊良部に次いで2位に導いた実力の持ち主。
ビーチバレーは1カ月ほど練習しただけで7月の県大会に臨んだ。それでも屋内バレーで培った実力を発揮。チームでスパイカーの当間選手とのコンビもばっちり合い、2位で県代表となった。
 全国大会では、初出場ながら快進撃。前年の覇者で日本代表にも選ばれているペアとの対戦も勢いに乗って勝利するなど、旋風を巻き起こした。
 大学ではビーチバレーに転向する予定という下地選手は「県代表として負けたくない気持ちが強かった。選考会では日本代表を狙って頑張りたい」と話していた。

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