200平成16  10曜日

伊良部、悲願の全国初勝利/高校総体バレー

 伊良部高校、悲願の全国初勝利―。全国高校総合体育大会男子バレーボール競技は大会第1日の9日、広島県立総合体育館で予選グループ戦と敗者復活戦を行い、県代表の伊良部は、予選グループ戦で雄物川(秋田)に敗れたものの、敗者復活戦で安田学園(東京)との接戦をものにし全国大会初勝利を飾った。スタンドからは父母や広島在住の宮古、伊良部の郷友らが声援を送り、選手たちを勇気づけた。伊良部はきょう10日、決勝トーナメント1回戦で郡山北工業(福島)と対戦する。
 出場10回を数える古豪・雄物川との予選グループ戦は、初戦ということで硬さが取れないままの試合となった。レシーブが乱れ思うような攻撃リズムを作れず、第1セット21―25、第2セット20―25、セットカウント0―2で敗れた。
 決勝トーナメント進出への最後のチャンスとなる敗者復活戦は東京都予選2位の安田学園との顔合わせ。2試合目ということで落ち着きを取り戻した伊良部は、課題のレシーブがつながった。一進一退の息詰まる攻防が続く中、伊良部は拾ってつなぐ粘り強いバレーを展開。第1セットを26―24、第2セットを25―23と、いずれも大熱戦を制し、セットカウント2―0で初白星をものにした。
 天願誠也主将は「去年できなかった初勝利を挙げられ、本当にうれしい。県大会で優勝するのとはまた違う感覚。1勝だけどとても大きく感じる」と勝利の味をかみしめ、「明日(10日)もねばり強く、集中していきたい」と気を引き締めた。
 城間亮監督は「この勝ちは選手たちにとって大きな自信になる。第2試合はよくボールを拾えていた。勢いに乗って明日(10日)も勝ちたい」と話していた。

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「88歳おめでとう」/宮古各地で米寿祝い

 宮古各地で8日、88歳の米寿祝いが行われた。城辺町、下地町、上野村の3町村では首長ら三役が米寿を迎えた人の自宅を訪問し、記念品を贈りながら長寿を祝福した。
 米寿を迎えた人やその家族は町村三役らの訪問を盛大に歓迎。米寿をともに祝える喜びに浸った。三役らは「おめでとうございます。私たちもあやかって頑張りたい」などと祝福を述べながら、米寿のさらなる長寿を願った。米寿を迎えた人は多くの祝福を受けて感謝しきり。「ここまでこれたのも皆さんのおかげ。これからも長生きして頑張りたい」などと気持ちを新たにしていた。
 米寿祝いは旧暦8月8日に行うのが恒例だったが、近年は新暦の8日に合わせて行う地域、家庭も増えている。

 写真説明・88歳の喜びを元気いっぱいの踊りで表現する米寿を迎えた人とその親族ら=8日、城辺町福里

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次は100歳と激励」/米寿祝い・家族親戚らが盛大に祝福

 8日行われた米寿祝いは各地で盛況。88歳の長寿を家族、親類、友人らで盛大に祝った。米寿を迎えたお年寄りは「ここまで生きてこれたのは皆さんの支えのおかげ」と感謝。周囲の人たちは「次は100歳。もっともっと長生きしてください」と激励した。各地で行われた米寿祝いの様子を紹介する。

【 城辺町(61人) 】
 城辺町で米寿を迎えられた人は計61人。8日は26件で米寿祝いが行われ、町四役らが4班に分かれて各家庭を訪問、記念品を贈呈するなどして長寿をたたえた。
 このうち福里地区の藤村美智子さん宅は仲間克町長が訪問した。記念品を手渡し仲間町長は「美智子さんの元気いっぱいの姿は素晴らしい。次は百歳の祝い。総理大臣杯をもらってください」と激励した。
 藤村さんは「なんとも言えない喜びです。今までの人生を振り返ると多くの人に支えられた人生だった。それを考えると感謝の気持ちでいっぱいになる。八十八歳になりましたが、体はまだまだ丈夫。痛いところもないし、もっと長生きして頑張りたい」と笑顔で話していた。
 今回は美智子さんの米寿祝いだが、2001年には夫の秀行さんも米寿を迎えている。親類らは夫婦そろっての米寿をことのほか喜んでいた。
 城辺町で米寿を迎えた人は次の通り。(敬称略)
 ▽保良=平良カネメガ、島尻義雄、砂川忠雄、波平トヨ▽七又=上里トヨ▽吉野=平良トヨ、根間金、金城マツ▽新城=新城マツ▽皆福=砂川ヨネ、大浦景公、新城榮市▽福東=高江洲ヤマ、新垣シヅ、福里マツカマ▽福中=島尻義次郎、賀川静子▽福西=友利静子、狩俣シズ、藤村メガ▽福南=木村キヨ、翁長タケ、本村金五郎▽西東=佐久川トミ▽仲原=平良ツル▽加治道=下地常子、伊計カマド、本村メガ、平良恵令▽比嘉=上地ハル、安谷屋メガ▽長北=石垣松金、砂川カナ▽長中=下地タケ▽長南=石垣メガ▽吉田=狩俣勝雄、伊良部キヨ▽西西=新里トヨ、友利ハル、池原ハル▽下北=仲間幸夫▽宮古の里=新城マツ▽下北=砂川弘進、狩俣メガ、宮国ヒデ、宮国恵常、宮国カメ▽下南=平良和子、高吉恵幸、津波古メガ、高江洲カナ▽砂川=狩俣カマド、友利ハル、眞喜屋カマド、砂川キヨ、砂川トヨ▽友利=友利加奈子、友利ツネ、友利盛徳、砂川昌正、下地屋眞

 写真説明・仲間町長から記念品を受け取る藤村美智子さん=8日、城辺町福里

【 下地町(22人) 】
 下地町(川満省三町長)では8日、米寿を迎えたお年寄りの祝賀会が各自宅で行われた。家族や親せき、孫、ひ孫に囲まれてにぎやかに祝福された。今年は町内で22人(男性4人、女性18人)が米寿を迎えた。
 このうち、洲鎌部落の友利トシさんの祝賀会には砂川隆夫助役らが訪問し記念品を贈呈した。砂川助役は「年齢が信じられないほど若々しい。下地町、宮古の発展のために戦後、地域や家庭のために頑張ったおかげで現在がある。もっと長生きして人生を楽しんでもらいたい」と激励した。
 友利さんは自宅で友利商店を営む。健康の秘けつは「働くこと」と語るように、現在でも店に立ちレジ打ちをする。友利さんは「たくさんの記念品をありがとうございます。幸福の絶頂を感じる。私の健康は皆さんのおかげ。感謝しています」と礼を述べた。
 下地町で米寿を迎えた人は次の通り。(敬称略)
 ▽与那覇=池村ヨシ、川根ツル、平良ハル、友利よしえ、與那覇惠茂、砂川初枝、友利幸子、下地惠義、長間トシ、仲里カメ▽上地=上西カツ子、洲鎌フジ、上地トキ▽洲鎌=下地マツ、東風平玄榮、友利トシ、洲鎌ミツ、國仲カマド▽嘉手苅=新里ヨシ、宜保邦雄▽川満=川満カマド、前川カナ

 写真説明・友利さんに砂川助役から記念品が贈呈された=8日、下地町洲鎌の友利さん宅

【 上野村(22人) 】
 上野村で今年、米寿を迎えたお年寄りは計22人。このうち、8日は3件で米寿祝いが行われた。川田正一村長は午前10時に新里の佐渡山信子さん宅を訪問。米寿を迎えた佐渡山さんに記念品を手渡し、祝いに集まった親類らとともに佐渡山さんの米寿を祝った。
 佐渡山さんは城辺町砂川の出身で、砂川金さんとカマドさんの三女として生を受けた。同村新里に嫁いで以来、この地で生活を続けている。子供は7人、孫は17人、ひ孫は12人と子宝に恵まれた。
 米寿を迎えたことについて佐渡山さんは「みんなの力でここまで生きることができた。本当にありがたい。もっと長生きして頑張りたい」と感謝した。
 佐渡山さんに村からの記念品を手渡した川田村長は「たくさんの苦労もあったと思うが、それにも負けずに頑張ってこられたことは大変素晴らしい。今後も健康に気をつけて長生きしてほしい」と話した。
 孫の聡さんは「米寿を迎えることができてうれしい限り。次は百歳。これからも長生きしてほしい」などと喜びを語った。
 上野村で米寿を迎えた人は次の通り。(敬称略)
 ▽上野=与那覇太郎▽宮国=渡真利静、友利信吉、友利誠正、平良ツル▽名嘉山=川満マツ、池間ヨノス▽大嶺=上地信徳、上地ツル、上地正雄▽新里=佐渡山信子、川満金太郎、伊志嶺美智子、福原ウメ▽高田=本村カマド、下地景章、兼島久枝▽野原=下地カナ▽豊原=宮里ウモイ、前里チル、高江洲スエ▽千代田=新里節子

 写真説明・川田村長から記念品を受け取る佐渡山信子さん=8日、上野村新里

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「眠い、でも気持ち良い」/上野村でラジオ体操大会

 第12回夏休み上野村民ラジオ体操大会(主催・同村教育委員会など)が8日午前6時30分から、同村営陸上競技場で開かれた。約250人の親子らが朝日を体いっぱいに浴びながら、さわやかな汗を流した。
 同大会は、村民が一堂に会し、はつらつと体をほぐし、暑い夏を元気よく乗り切れるように村民の健康保持・増進やラジオ体操の普及・活性化を図ることが目的。
 ラジオの放送に合わせて、「イチ、ニ、サン、シ」とリズムに合わせて体を動かした。中にはまだ眠そうな表情で、あくびをしながら体操する姿も見られた。
 体操で体をほぐした子供たちは、早速キャッチボールを始めたり、走り出したりと元気いっぱいだった。
 参加した平良周暉君(上野小学校4年)は「ラジオ体操したけれど、まだ眠たい」と目をこすっていた。
 また、宮国香鈴ちゃん(下地小学校2年)は曽祖母のチヨさん(75)と参加し、「ラジオ体操には毎日、おばあと参加している。体操は楽しい」と笑顔を見せた。

 写真説明・朝日を浴びながら体をほぐす子供たち=8日、上野村営陸上競技場

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交流都市の鳴門市へ/上野中生徒ら・ホームステイで初の交流

 上野村(川田正一村長)と徳島県鳴門市の中学生同士がホームステイなどを通し交流する「鳴門市訪問交流事業」に参加する同村立上野中学校(与那覇正博校長)の2年生5人は9日、同村役場に川田村長を表敬した。迎えた川田村長は「鳴門市の皆さんと交流を深めてください」と激励した。この交流は初めての実施で来年は鳴門市から中学生を迎え交流を重ねる。
 鳴門市は第1次世界大戦中、約1000人のドイツ兵捕虜を当時としては異例ともいえる友好的、人道的な処遇をしたことでドイツとの交流が始まったという。このことを記念し日独両国の親善を図るため1972年に「鳴門市ドイツ館」を建設。1993年には同市内に「新鳴門市ドイツ館」を新築、移転した。
 ドイツとの交流を進める同村では、鳴門市と互いに協力することで日独国際交流の推進を図ろうと、うえのドイツ文化と新鳴門市ドイツ館の10周年を記念し、2003年8月1日に親善交流意向書を互いに交わした。
 生徒らはきょう10日に鳴門市へ向け出発。滞在中はホームステイで友好を深め、交流会でエイサーや三味線の演奏などを披露したり、阿波踊りを体験する。生徒を代表して下地和歌奈さんは「私たちは村の代表として鳴門市の歴史や文化などを学び、交流を深めてきます」とあいさつした。
 川田村長、狩俣廣一教育長は「鳴門市の文化などたくさん学んできてください」と述べた。

 写真説明・鳴門市を訪問する生徒ら=9日、上野村役場

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