200平成16  曜日

12日が実質判断日に/5市町村合併法定協設置

 多良間村を除く5市町村での法定協議会設置について今月4日の市町村長会議で今月11、12日に各議会で臨時議会を開催し同会発足案を提案することが確認されたことを受け、城辺町、下地町、上野村の3議会は6日、全員協議会を開き首長間で確認された事項について議員が説明を受けた。この中で下地町議会では当初11日予定だった臨時議会を上野村と同じ12日に延期することを決定。判断が注目されている上野村、下地町両議会の臨時議会が同日となったことで12日の結果が今後を占う上でのカギを握りそうだ。

 下地町議会の全員協では一部議員から首長主導の観が強い現在の合併論議に対して「5市町村長はリーダーシップをはき違えている」「法定協発足についてはもっと協議すべき」との指摘が出された。
 結局、川満省三町長と議会の調整がほとんど図られないままで11日に臨時議会を開催することに難色示す意見が多数出たことから臨時議会開催日を1日延ばして上野村と同日の12日に開催することでまとまった。
 また、首長間で法定協の名称に「推進」の文言を盛り込むこととなったことで、5市町村の法定協に参加した場合に離脱の判断は他自治体に多大な迷惑をかけることなども当局側から議員に説明された。
 下地町の議員からは「これまでに上野村議会が示した問題について議論をしないまま首長間で決めてしまっている。首長は議会を軽視している。町議会としても抗議すべきだ」との意見も出された。5市町村での法定協発足に対して難色を示す意見の多かった上野村議会の全員協は川田正一村長が議員にこれまでの状況と首長間で確認、合意された事項について議員に説明。スムーズな協議が行われ12日に臨時議会を開催することで議会の意向をまとめた。
 また、城辺町議会の全員協では混迷を深めている合併論議の現状に対する不満の声が聞かれたが11日に臨時儀開会を開催することを確認した。
 5市町村のうち、平良市、城辺町、伊良部町は法定協発足についてはほぼまとまる見込みだが、上野村議会と下地町議会は賛成、反対の議員の動向がまだはっきりと見えていないのが現状となっている。賛否が拮抗しそうな両議会の判断が下される12日は宮古地区の合併に向けた今後の協議の分岐点となりそうだ。

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会場いっぱいに力作2000点/真太陽(まてぃだ)国際書道展が開幕

 第1回真太陽国際書道展(主催・同実行委員会)が6日、平良市総合体育館で開幕した。同展には地元・宮古をはじめ国内36都道府県、中国、台湾など漢字文化圏の外国からも作品を募り、幼稚園から大学生までのジュニアの部と60歳以上のシニアの部に、合わせて2700点余の出品があった。このうち最高賞に当たる真太陽大賞をはじめとする約2000点の力作がずらりと展示されている。展示はあす8日まで。

 書道展の名前に使われている「真太陽」は、島の隅々まで照らし出す太陽の雄大さと恵みを意味する宮古の古語。同書道展は、真太陽の島で、国を超えて子供たちをはぐくみ、シニア世代に感動の場を提供することを目的としている。国内だけでなく台湾から約200点、中国から約60点の応募があった。
 開会セレモニーでは、同実行委員会の伊志嶺亮実行委員長(平良市長)、真太陽大賞を受賞した池原恭平君(東小5年)と武富由樹さん(北中3年)、平良市教育委員会の久貝勝盛教育長、実行委員会の上地照子、奥浜善弘両副委員長の6人がテープカットを行い、初めての展覧会の幕が開いた。伊志嶺委員長は「多くの市民に見ていただき、宮古の書道文化の向上に役立ててもらえればありがたい」と述べた。
 一生懸命練習した跡の見られる小・中学生の作品、歌や小説の一節をモチーフにするなど個性豊かな高校生の作品、墨の濃淡や余白の使い方が絶妙なシニアの作品に加え、同じ漢字文化圏にあっても雰囲気の違う台湾や中国からの作品など、会場いっぱいに書作が並ぶ様子は壮観。訪れた人たちは、1つ1つの作品を味わうようにじっくりと見入っていた。
 真太陽大賞の池原君は展示されている自分の作品を見て「賞を取れて、とてもびっくりした。うれしかった」と感想。幼稚園のころから書道を習っており、「いっぱい練習してうまくなれたときがうれしい。これからも頑張って続けたい」と話した。
 同じく真太陽大賞の武富さんは書道歴10年。「書道をすると、自分の気持ちがはっきり出せるので好き。これからも頑張って、将来は書道の先生になりたい」と笑顔を見せていた。
 きょう7日は午前9時30分から「各国の書の現状と方向性」と題したシンポジウムが、午後2時からは表彰式、午後4時からは交流パーティーが、いずれもホテルアトールエメラルド宮古島にて行われる。

 写真説明・個性豊かな作品の数々に見入る来場者=6日、平良市総合体育館

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アテネ意識し実践トレ/トライ五輪日本代表選手

 アテネオリンピックのトライアスロン日本代表選手ら6人は6日、最終合宿をスタートさせた。選手らは下地町の前浜漁港を中心にスイム、バイク、ランの3種目を通した実戦練習を行い大会に備えた。合宿は10日まで。
 トレーニングには西内洋行選手、田山寛豪選手、関根明子選手に、補欠の山本良介選手、下村真紀選手、忽那静香選手を加えた6人が参加した。
 選手らは大会本番のスタート時刻に合わせて、午前10時に号砲。勢いよく海へ飛び込み、大会と同じ距離のスイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの計51・5キロのコースを走り抜いた。
 三宅義信監督やコーチは記録を書き込みながら選手の仕上がりをチェック。「前見て、前」「顔上げて」などと選手にアドバイスした。
 コース上では宮古高校駅伝部や宮古広域圏事務組合、宮古島トライアスロンクラブから参加したボランティアが、車両誘導やエイド係でトレーニングをサポートした。
 アテネオリンピックは13日に開幕。同競技は女子が25日、男子が26日に行われる。
 選手らは7、9の両日も同様のトレーニングを実施。10日に宮古を離れ、アテネへ向かう。

 写真説明・スイムを終えバイクスタートする選手=6日、下地町与那覇

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Aパートで初の金賞/平良中、県吹奏楽コンクールで快挙

 平良市立平良中学校吹奏楽部(顧問・下地健作、部長・砂川夕莉絵)は、7月31日に那覇市民会館で開催された第44回県吹奏楽コンクールのAパートで初の金賞を受賞。6日、受賞報告が行われ、下地顧問や生徒たちが喜びを話した。
 同校吹奏楽部からは46人が出場し、Aパートで課題曲「風の舞」、自由曲「ガリバー旅行記」を演奏した。審査講評では、音楽表現で高い評価を受けたという。同校は20数年前にもBパートで金賞を受賞したことがあり、今回のAパート金賞はその当時以来の受賞となった。
 下地顧問は「普段から生徒の練習に取り組む意識が高く、普段通り演奏できれば金賞は取れると思っていた。生徒たちもリラックスして楽しめたと思う」と評価。「学校関係者や家族など応援していただいた皆さんに感謝したい」と感謝の気持ちを表した。今後の課題として「音の動き、音程の統一を図るのが目的。生徒たちの耳をもっと養っていきたい」と話した。
 部長の砂川さん(3年)は「初めての金賞でとてもうれしい。いつも通りリラックスして練習できた。来年は後輩たちが九州大会に出場できるよう頑張ってほしい」と喜びを話した。
 平良正校長は「子供たちが1つになっていい演奏ができたと思う。子供たちの成長が金賞受賞につながった」と生徒たちの快挙をたたえた。

 写真説明・県吹奏楽コンクールのAパートで初の金賞を受賞した平良中吹奏楽部の生徒たち=6日、平良中学校

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きょう立秋/暑さまだまだ

 きょう7日は24節気のひとつ「立秋」。暑さが厳しい中にも涼風が吹き秋の気配が漂い始めるとされているが、宮古島地方では30度を越す真夏日が続いている。宮古島地方気象台によると、今月いっぱいは最高気温が30度を越す日々が続くが、9月中旬以降から30度を下回り暑さがやわらいでくるという。日中の日差しは強いものの、セミの鳴き声も次第にトーンダウンし、わずかながらも秋の気配が漂い始めた様子。立秋を境に「暑中見舞い」は「残暑見舞い」に変わる。
 平良市総合体育館と市陸上競技場の間から熱帯植物園へ下る市道ではサルスベリの花が満開となり、ピンクや白色の花が道行く人の目を楽しませている。サルスベリは6月から9月にかけてが開花の時期となっており、この時期が見ごろ。
 夏休みも残すところあと1カ月を切ったが、子供たちにとってはまだまだ夏休み真っ最中。後半になると、図書館などでは宿題に追われる子供たちの姿が目立ち始める。

 写真説明・ピンク色のサルスベリの花が満開となり道行く人の目を楽しませている=6日、平良市内

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