200平成16  曜日

下地町が総合7連覇/2003年度農業共進会褒賞授与式

 宮古地区農業振興会(会長・伊志嶺亮平良市長)が主催する2003年度各種農業共進会褒賞授与式が3日、平良市のJAおきなわ宮古支店大研修室で行われ、団体の部の総合優勝には下地町が輝いた。同町は7連覇を達成。2位には城辺町が入り、3位は上野村だった。個人の部では8部門で延べ57個人・団体が、特別表彰は4部門で延べ7人が表彰された。

 式では伊志嶺会長が受賞者1人ひとりに賞状と賞品を手渡した。あいさつで伊志嶺会長は「皆さんは日ごろの努力で県の競作会や共進会などに出品して栄誉の受賞となった。宮古の農産物を広くPRする機会にしてくれたことに感謝したい。宮古地区の農業生産高が年々増加しているのは農家と関係者の努力のたまものだ」とたたえた。
 受賞者を代表して果樹の部で優秀賞を受賞した下地町の古波蔵明さんが「栄えある賞をありがたく思う。宮古の気候、風土に恵まれた農産物は非常に素晴らしいもの。これを宮古ブランドとして確立し、全国に広めたい。今回の受賞を機になおいっそう努力、精進を重ねたい」と受賞を喜びながら、決意を新たにした。
 式中、審査報告の中で各部門の概況が説明された。03年度、サトウキビは宮古本島と伊良部で、台風14号の影響で大幅な減産が予想されたが、農家と関係機関の努力によりほぼ前年並みに回復し、生産量27万9000トン、金額で58億円、平均糖度14・4度の実績となった。多良間は黒穂病に強い農林15号への品種更新で平均糖度が15・3度を記録した。野菜は台風14号の影響で出荷時期に遅れが生じた。野菜・果樹はほぼ前年並みの出荷量1397トン、販売額4億2300万円。畜産はアメリカのBSE(牛海綿状脳症=狂牛病)騒動による国内への輸入停止で子牛価格が上昇し、販売額は24億300万円と年間記録の過去最高となった。葉タバコは生産量が1611トン、販売額が31億3500万円と前年を上回った。
 同式は各種共進会や競作会で優秀な成績を収めた個人・団体を表彰することで、地域の担い手育成、農・畜産業の振興発展を図ろうと毎年開かれている。
 団体の部はサトウキビ競作会、サトウキビ反収、野菜フェスティバル、葉タバコ(反収と単価)、畜産の5部門の成績が点数化され市町村単位で順位が決まる。個人の部はサトウキビ、野菜、葉タバコ、果樹、畜産、野菜フェスティバル、サトウキビ競作会、畜産共進会の八部門で市町村の推薦を受けた人や入賞した人を表彰。特別表彰は県共進会や県野菜フェスティバルなどで入賞した人を表彰する。
 
  写真説明・団体の部で総合7連覇となり、伊志嶺会長(左)から表彰される下地町の関係者ら=3日、JAおきなわ宮古支店大研修室

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ボランティアで環境美化/いらぶ観光協が池原さんに感謝状

 いらぶ観光協会(洌鎌敏一会長)は3日、10数年以上にわたり県道国仲・佐良浜線で雑草除去や花の植栽などボランティアで環境美化に努めている池原力三さん(73)に感謝状を贈り、これまでの取り組みに敬意を表した。同協会の感謝状贈呈は今回が初めて。池原さんは第1号の感謝状を受けたことを喜び「これからも実行しできる限り協力していきたい」と意気込みを見せた。

 池原さんが国道でボランティア清掃を行ったのは10数年前。車を運転中、交差点を曲がる際に植栽升の伸びきった雑草で見通しが悪かったことから、事故を未然に防ごうと取り組んだのがきっかとなった。現在は、県道国仲・佐良浜線の徳洲会病院伊良部診療所近くの交差点から、伊良部高校東側の交差点までの約2キロの区間で植栽升の清掃を実施。道路の両側、計4キロにわたって活動を行っている。伸びきった雑草を刈り取るほか、ユリやヒマワリ、アマリリスなど季節の花を植え付け、地元住民や観光客の目を楽しませている。費用はすべて自己負担で、花の苗や球根は有線放送などで町内外の人に提供の協力を呼び掛けている。活動は午前6時から同8時ごろの涼しい時間帯を利用して行っている。
 同町商工観光課によると、池原さんが国道の清掃を行うようになってからは空き缶のポイ捨てなどが減るなどモラルの向上にもつながっているという。
 浜川健町長は「なかなかできることではない。伊良部町の良い環境保全になっている。これからも健康で頑張ってほしい」と激励。
 同協会の洌鎌会長は「観光客にも自信をもって案内できる通り。すべての町民が尊敬し感謝している。これからも元気で伊良部の環境美化のために頑張っていただきたい」と感謝した。
 池原さんは「以前、国土交通大臣賞を頂き、賞に恥じないよう取り組んできたことが長年の活動につながっている。清掃をするようになってひざの痛みもなくなり良い運動になっている。これまで1人も手伝う人がいないのが残念だが、これからもやりたいことを実行し行動していきたい」と話した。
 池原さんはこれまでにも、国土交通大臣や県知事からの表彰を受けている。

 写真説明・10数年以上にわたりボランティア清掃し感謝状を贈呈された池原さん(中央)=3日、伊良部町役場

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砂川小(城辺町)が優勝/児童オリンピック・バスケ

 第24回新報児童オリンピック大会のバスケットボール競技で城辺町立砂川小学校男子バスケットボール部が初優勝を果たした。同部は3日夕に帰島し、宮古空港でチーム関係者や父母らの盛大な出迎えを受けた。同部は県大会初優勝。来年1月に佐賀県で開かれる第25回全九州バスケットボール大会への出場権を得た。佐良浜小もベスト4に入り、宮古勢の活躍が光った。
 空港ロビーで優勝報告会が行われ、砂川小の砂川栄作監督は「持ち味のスピードが県のチームに引けを取らなかった。速攻も決まり、課題だったディフェンスも良くなった」と述べた。
 主将の久貝仁人君(6年)は「皆さんの応援のおかげで優勝できました。次の大会でも応援よろしくお願いします」と話した。
 同校の久貝安弘父母会会長、池間巌校長、城辺町の砂川恵良教育長らが次々にあいさつし、選手らの健闘をたたえた。
 決勝は昨年同大会で敗れている高原小との対戦。砂川が常にリードするも高原が食らいつき1点を争う好ゲームとなった。粘る高原を残り時間6秒で突き放し、44対40で優勝を手中に収めた。主将の久貝君は「決勝は緊張したが、自分たちのペースだった。焦らずに戦えた。優勝できてとてもうれしい」と試合を振り返った。
 大会では佐和田大輔君(6年)、友利魁志君(同)がベストプレーヤーに選ばれた。

 写真説明・児童オリンピック大会で初優勝を果たした砂川小学校バスケットボール部=3日、宮古空港

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前ミス宮古の狩俣さんが油絵寄贈/平良市教育委員会へ

 前ミス・ブーゲンビリアで美術教諭の狩俣亜子さん(28)は3日、フランス留学時代に描いた油絵を平良市教育委員会へ寄贈した。作品は写真家・大塚勝久さんの写真をモチーフに描いたもので、狩俣さんは「この写真から多くのことを感じた。より多くの人に見てもらうことでこの絵から何かを感じ取ってもらえればうれしい」と話した。
 狩俣さんは第30代のミス・ブーゲンビリアで、現在は城辺町内の中学校で美術教師を務めている。絵の勉強のためフランスに2年間留学していた経験があり、その当時に描いた作品だという。狩俣さんは「ホームシックにかかっていたころ、知人が大塚さんの写真集をくれた。その中の写真を見て、島や漁師の父の姿を思い出した。いろいろなことを感じた写真だった」と振り返った。また「この絵は大塚さんの目を通して見たもの。私自身の目から見た世界を描き、いろいろな人に影響を与えたい」と抱負を語った。
 寄贈した作品は60号サイズ。漁で取れた魚を手にした老人がギラギラと照りつける太陽の下、海から上がってきた様子を油絵にした。
 受け取った久貝勝盛教育長は「生きる力、バイタリティーあふれる絵。魂を与えてくれるような力強さを感じる」と寄贈を喜んだ。

 写真説明・油絵を寄贈した狩俣さん(左)。右は久貝教育長=3日、平良市役所教育長室

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亀濱さん、伊良部さんが最高賞/第2回滴仙会書法展

 7月に兵庫県神戸市で開催された第2回滴仙会書法展(主催・書道研究滴仙会)の一般の部で亀濱聖仙さん(本名・和子)が滴仙大賞を、中学生・小学生の部で伊良部愛梨さん(狩俣中1年)が大阪府知事賞にそれぞれ輝いた。両賞ともそれぞれの部の最高賞に当たり、宮古勢の2部門独占は関係者を喜ばせている。平良市久貝の聖仙書道塾で3日、会見が開かれ入賞者らが喜びを語った。
 滴仙大賞を受賞した亀濱さんは「初出展で大賞を受賞でき驚いている。信じられなかった」と喜びを語り、「作品はこれまで書いた中で一番の出来。ゆったりとした心で書くことができた」と述べた。
 大阪府知事賞に輝いた伊良部さんは「自信はなかったので受賞にはびっくりした。作品を書くときには大胆に書くように心掛けた。また良い賞が取れるよう頑張ります」と抱負を述べた。
 同展では一般の部に700点、学生の部には2000点の応募があり、宮古から出展した一般4人、学生29人の計33人の力作が入賞を果たした。

 写真説明・第2回滴仙会書法展で入賞した皆さん。前列右から3人目が亀濱さん、同4人目が伊良部さん=3日、平良市久貝の聖仙書道塾

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