200平成16  曜日

平良市のブース大人気/世田谷ふるさと区民まつり

 【東京で垣花尚記者】第27回世田谷ふるさと区民まつり(主催・同実行委員会)が31日、同区の馬事公苑で行われ、この日から始まった物産・展示販売では各生産農家や平良市漁協などから出品されたマンゴー、海ブドウ、モズク、黒糖など宮古の特産品が販売された。特に毎年大人気のマンゴーは午前中だけでこの日の販売分を完売。一足遅かった来場者からはため息が漏れた。平良市のブースでは伊志嶺亮市長や参加している市議会議員らも大きな声で商品をアピール。会場に詰め掛けたたくさんの人たちは南国のおいしい幸を堪能するとともに気に入った商品を買い求めていた。
 例年通りこの日の大人気商品はやはりマンゴー。今年は昨年の台風14号の影響で用意できるマンゴーの確保に苦慮し、各生産農家に頼んで約300キロが用意された。マンゴーの試食ボックスにはたくさんの来場者が群がり、味を確かめた後に出る言葉は「甘ーい」「すごくおいしい」など。宮古島の幸に魅了された人たちはマンゴー以外の商品にも興味津々の様子でマンゴーと一緒に買い求める姿も見られた。また、多良間島産の黒糖やサトウキビも人気で南国の甘い幸に来場者たちも感動した様子で味わっていた。
 そのほか会場には、世田谷区と交流のある全国各地の販売ブースが設けられて新鮮な海、山の幸のほか、加工品、地酒など多種多様な商品が展示即売されて祭りを盛り上げた。
 また、夕方からは世田谷区議会主催の懇親会も開かれ伊志嶺市長市議会議員、市職員らが区議会議員らと親ぼくを深め合った。ほか、夜は会場のメーンステージで琉球國祭り太鼓宮古支部による演舞も披露されその勇壮な舞いに訪れた人たちも見入っていた。
 祭りはきょう1日が最終日で引き続き物産展示販売が行われる。

 写真説明・平良市のブースで一番人気はやはりマンゴー。そのおいしさに訪れた人たちも驚いた様子で買い求めていた=31日、東京世田谷区の馬事公苑

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宮古空港、観光客でにぎわう/きょうは「観光の日」

 きょうから8月に入り、1日は県が定めた「観光の日」。県内各地でイベント行事が実施され、宮古地区では天女の水まつり(会場・平良市熱帯植物園)やダンケフェスト(同・うえのドイツ文化村)が開催される。夏休みということもあり宮古空港は終日、帰省や旅行の親子連れでにぎわう。ホテルなど宿泊施設やレンタカー、ダイビングショップなどはフル稼働に。年々、観光客数を伸ばしている宮古島だが、今年は年間40万人の来島を目指している。
 本格的な観光シーズンに突入し、宮古各地の景勝地には大勢の観光客が訪れて「南国の夏」を満喫。特にビーチの人出が多く駐車場は「わ」ナンバーのレンタカーで埋め尽くされている。
 ホテルやレンタカー関係者も大忙し。訪れる観光客の波に押され、その対応に追われながらうれしい悲鳴を上げている。
 少なくとも今月いっぱいは宮古島の人口も観光客で膨れ上がり、島内各地は親子連れなどでにぎわいを見せる。
 1日は県が定めた観光の日だが、同日から7日までは全国統一の「観光週間」。全国各地で観光について考える週間に決められている。
 宮古ではきょう1日午前10時から、宮古空港内で「ウエルカムドリンクサービス」が行われ、ミス宮古らが観光客にマンゴージュースや泡盛、黒砂糖菓子などを振る舞う。

 写真説明・観光シーズンに突入し終日混雑している空港到着ロビー=31日、宮古空港

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多良間で初の開会式/宮古体育大会

 【多良間】第31回宮古体育大会(主催・宮古体育協会)が31日、開幕した。大会初日の水泳競技を皮切りに10月17日まで15競技が各地で展開される。同日、多良間村で初の開会式が行われ、大会関係者や選手らが各競技での健闘を誓い合った。大会初日は多良間中学校プールで水泳競技が行われ、各市町村代表選手が競い合った。

 多良間村での開会式は今回が初めて。新多良間空港開港や多良間中学校プールが完成したことなどから、開会式、水泳競技を開催することとなった。
 開会式であいさつした宮古体育協会の川満恵元会長は「各競技に出場する選手の皆さんは各市町村から選ばれた代表選手。誇りと自信を持って日ごろの練習で培った力と技を存分に発揮して正々堂々と競技し、自己の最善を尽くしてほしい」と呼び掛けた。
 宮古市町村会を代表して川満省三下地町長、県宮古支庁の安和朝忠支庁長がそれぞれ祝辞を述べ、選手たちに激励の言葉を送った。
 多良間村の兼濱朝徳村長は初の開会式、水泳競技開催を喜び一行を歓迎。「開催を全村民が待ち望んでいた。開催に当たり、スポーツへの関心が高まることを期待している。体育協会の歴史の1ページを飾る大会になるよう、皆さんが実力を十分に発揮することを願う」と述べた。
 多良間村水泳競技選手を代表して垣花隼人さんが力強く選手宣誓。正々堂々と戦うことを誓った。
 同大会は10月17日まで平良市や下地町、上野村、多良間村の各会場で開催され、15競技に総勢約1000人以上の選手が出場し、熱戦を繰り広げる。

 写真説明・力強い選手宣誓を行った多良間村水泳競技代表の垣花隼人さん=31日、多良間中学校体育館

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スポーツ功労者を表彰/砂川恵昭、多良間勉、砂川廣行さん

 【多良間】多良間村立多良間中学校で31日に行われた第31回宮古体育大会(主催・宮古体育協会)開会式で、砂川恵昭さん、多良間勉さん、砂川廣行さんの3人が長年にわたる功績などが評価され、スポーツ功労者表彰を受けた。
 砂川恵昭さんは北学区の体育協会会長、平良市体育協会会長などを合わせて約20年間務め、各種競技の大会運営に当たるなどの功績が高く評価された。今回の表彰に「ひたすらに平良市の体育向上と融和を図るためやってきた。ひたすらに自分の道を歩んできたと自負している。1歩1歩確かな方向に向かって歩んできただけ」と話し、「宮古のスポーツ選手の育英(制度)があればうれしい。立派な選手を育てていきたい」と抱負を話した。
 陸上競技大会において、約20年以上スターターや審判を務めるなど大会運営には欠かせない存在となっている砂川廣行さん。表彰に驚きながらも「これからも陸上競技の審判を通して頑張っていきたい」と意気込みを見せた。これまでを振り返り「県民体育大会の陸上競技が2度も宮古で開催されたことが思い出。しかし年々競技者が減っているのも事実。競技者の底辺拡大を図っていくことが今後の課題になる」と話し、大会の盛り上げに尽力していく姿勢を見せた。
 多良間さんはスポーツ振興への寄与などの功績がたたえられ、受賞に至った。この日は、仕事の都合で出席できなかった多良間さんの代理で、陸上競技委員長の狩俣寛次さんが賞状を受け取った。

 写真説明・長年にわたる功績などがたたえられスポーツ功労賞を受賞した(左から)砂川廣行さん、砂川恵昭さん、多良間さん代理の狩俣さん=31日、多良間中学校体育館

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上地君(宮高定3年)「神のバトン賞」/山之口貘の生誕100年記念

 【那覇支局】県内小中高校生を対象に詩を募集した「第2回山之口貘・神のバトン賞」(主催・琉球新報社)の表彰式が7月30日午後、那覇市の琉球新報ホールで行われた。今回、227編の応募があり、宮古からは高校生の部で、宮古高校定時制3年の上地忍君の「畑」が神のバトン賞、同3年の下里啓太君の「休日」が佳作に選ばれた。
 表彰を受けて上地君は「こんな大きな賞を受けるとは思わなかった。生活のありのままを書き、自然がいっぱいで気持ちがいいことを伝えたかった。これからは、いろいろな仕事をして、その体験を詩にしていきたい」と喜びと抱負を話した。
 下里君は「まさかと思ったが、受賞してうれしい。休日に自分の仕事を外から見て、結構感じいいなと思いながら、生活風景を書いたのが評価された。これを機にまた頑張ってみたい」と意欲を見せた。
 主催者あいさつで、高嶺朝一同社常務取締役は「山之口貘の生誕100年を記念して昨年、児童・生徒を対象に将来、詩人に誕生してもらいたいと『神のバトン賞』をつくった。『神のバトン』は山之口貘の詩の中に出てくる。入選した皆さんはこれからも詩に親しみ、たくさん書いて、山之口貘を追い抜くよう頑張ってほしい」と激励した。
また、同賞を選考した詩人の与那覇幹夫さんと佐々木薫さんが経過報告を行った。

 写真説明・「神のバトン賞」で入選した児童・生徒(前列左が上地君、後列左から2人目が下里君)=7月30日、那覇市の琉球新報ホール

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