200平成16  7 31曜日

学校給食費 9月から値上げ/平良市・補助金削減で月273円増

 平良市教育委員会(久貝勝盛教育長)と同市学校給食センター運営委員会(豊見山栄三会長)はこのほど、市立小・中学校の給食費を値上げすると各学校を通じて各家庭に通知した。小学校は1人あたり月額254円、中学校は273円の増。夏休み明けの9月1日から開始する。市の学校給食費補助金の大幅減額などが要因。社会全体の経済不況が長引く中、保護者には新たな負担となるが教育委員会の長浜幸男部長は「従来通り良質な給食を提供するための対策」と理解を求めている。伊良部町でも今年4月から小学校300円、中学校400円を値上げしている。

 平良市での給食費値上げは1998年以来6年ぶり。小学校はこれまでより月額254円増の3270円に、中学校は273円増の3630円となる。一食あたりの金額は小学校が179円、中学校が199円。2002年度は、市が学校給食費補助金を500万円計上していたが、国の行財政改革による地方交付税削減の影響で03年度には100万円に大幅カット。同年度は前年度からの繰り越し金を利用し保護者負担額を維持したが、厳しい財政事情を勘案し同市学校給食センター運営委員会が今年6月15日の会合で値上げを決定した。
 同市では現在、1日約4600食の給食を提供している。平良市学校給食センターの仲里幸子所長は「栄養豊富で安価に抑えるため、デザートはプリンよりオレンジ4分の1、などと工夫を重ねている」と現状を説明し、値上げについては「これまで通り質の良い給食を提供したい」と話した。仲里所長によると、通知から現在までに父母らからの苦情などは寄せられていないという。
 また、離島の小・中学校への食材輸送料は、現在県学校給食会が負担しているが、将来的には輸送料の設定も検討されており、父母らへの負担はさらに増しそうだ。
 今年4月から値上がりしている伊良部町では、1日約700食を提供。小学校が月額300円増の3300円、中学校が400円増の3600円となっている。

top.gif (811 バイト)

ちゃんを目指せ/第1回全宮古Jrゴルフ選手権開催へ

 「目指せ!プロゴルファー」―。宮古ゴルフ協会(上地安増会長)などが主催する「第1回全宮古ジュニアゴルフ選手権」が来月10日、城辺町のオーシャンリンクス宮古島と平良市の松が原ゴルフコースで開催される。
 同協会が30日に会見を開き、大会要項を説明。併せて「宮古島からプロゴルファーを誕生させたい」(上地会長)との意気込みも示した。大会には中学生の部、高校生の部があり、上位選手は来月下旬の県大会に推薦される。
 同協会は以前から同大会の開催を検討。宮里藍や宮里美香、諸見里しのぶら沖縄県勢ゴルファーが各地で活躍していることなどを踏まえ「宮古島のジュニアも刺激を受けて日々練習に取り組んでいる」と強調。「そんな彼らの夢の手助けがしたい」という思いで準備を進めてきた。
 大会は宮古ゴルフ協会と、オーシャンリンクス宮古島、松が原ゴルフコースが主催。宮古毎日新聞社などマスコミ各社のほか、「ゴルフを通してマナーやルールを体得でき、健全な青少年育成に役立つ」との観点から宮古地区少年補導員協議会が後援する。
 30日の会見で上地会長は「宮古島のゴルフ環境はしっかりと整っているが、ジュニアがなかなか育たない。大会を開催することで子供たちが刺激を受け、宮里藍さんのようなプロになれるジュニアが出てくることを期待したい」と話した。野津武彦副会長も「チャンピオンコースが3つもある宮古島はゴルフ環境に優れている。そんな環境の中で素晴らしいジュニアを育成することができれば幸い。ゴルフはマナーを重視するので、青少年の非行防止にもつながるはず。関係者で協力し合い、第1回大会を成功させたい」と意気込みを話した。
 大会は来月10日に開催され、高校生はオーシャンリンクス宮古島(フロントティー使用、6000ヤード、パー72)、中学生は松が原ゴルフ(パー54)で行われる。開催コースのローカルルールを適用し、競技方法は18ホールのストロークプレー。
 高校生、中学生ともに正午スタート。参加資格は県内の18歳未満の学生で、参加費は無料(プレー費別途)。申し込みは各ゴルフ場、または宮古ゴルフ協会(沖縄トヨタ内、電話0980-72-2112、担当根間)まで。締め切りは来月6日。

top.gif (811 バイト)

宮高、念願の金賞に輝く/県吹奏楽コンクール

 第44回県吹奏楽コンクール(主催・県吹奏楽連盟)で、県立宮古高校吹奏楽部が金賞を受賞。長年待ち望んだ金賞は学校関係者をはじめ父母や知人らを喜ばせた。30日、宮古入りした生徒たちは宮古空港で出迎えを受け、受賞を報告。部長の池村真理野さんは「皆さんの支えと温かい応援で金賞を取ることができた」と述べ、関係者に感謝の気持ちを表した。
 同コンクールは29日、那覇市民会館で開催され、同部は九州大会選抜を兼ねたAパートに出場。課題曲「エアーズ」と、コンサートバンドのための交響的ポートレート「オセロ」より第1章前奏曲第4楽章「廷臣達の入場」の2曲を演奏した。同校以外にも金賞受賞校はあり、九州大会へは那覇高とコザ高が出場する。
 長浜隆教諭は「念願の金賞。実力のあるメンバーがそろっている。生徒のレベルアップが目に見えて分かった」と快挙を喜んだ。宮古高校吹奏楽部は27年前から県コンクールに出場しこれまでに銅、銀を受賞している。
 部長の池村さんは「100パーセントの実力を出せず自信がなかったが、表現力を高く評価された。1年間試行錯誤を重ねて取り組んできたみんなの強い気持ちが伝わったと思う。本当にうれしい」と笑顔を見せた。

 写真説明・県吹奏楽コンクールで念願の金賞を受賞した宮古高校吹奏楽部の皆さん=30日、宮古空港

top.gif (811 バイト)

平良、砂川さん優勝 県大会へ/宮古地区トラクター耕競技大会

 第3回宮古地区トラクター耕競技大会(主催・県農業機械士協議会宮古支部)が30日、城辺町内のほ場で行われ、同支部の会員10人が出場しプラウ耕、ロータリー耕の各部門で溝の深さや均一性、時間などで技術を競い合った。審査の結果、プラウ耕の部では平良聡さん(38、城辺町)が、ロータリー耕の部では砂川博之さん(38、同)が優勝。9月上旬に宜野座で開催予定の県大会へ宮古代表として出場する。
 競技は、360平方メートル内を深さ30センチ掘り起こして畝を作るプラウ耕と、385平方メートル内で土を細かくし平らにするロータリー耕の2競技で行われた。各競技に同協議会宮古支部会員それぞれ5人が出場。各競技ごとに15人の審査員が審査に当たり、掘り起こした溝の深さ、直進性、運転操作、均一性、時間など細部にわたり巻き尺や竹尺を使って審査した。
 プラウ耕の部で優勝した平良さんとローターリー耕の部優勝者の砂川さんは、同級生。日ごろから互いに情報交換したりアドバイスをするなどしてきたという。今回の結果に平良さんは「大変うれしい。慣れていないトラクターを使ったので戸惑ったが、うまくできたと思う。宮古代表に選ばれた以上、県大会でも上位入賞を目指して全国大会へ行きたい」と意気込みを見せた。砂川さんは「審査が細かかったので緊張した。競技では特に深さに気を付けた。一生懸命やった結果だと思う。宮古代表として恥じないよう、県大会へ向けてもっと勉強を重ねたい」と話した。
 同大会は、乗用トラクターなど導入機械の利用技術の向上と効率化を目指し、オペレーターの資質向上と農作業安全意識の高揚を図るために開催。県大会、全国大会は5年に1度開催しており、宮古地区大会は10数年ぶりの開催となった。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【プラウ耕】▽優勝=平良聡(城辺町)▽準優勝=新川一幸(伊良部町)
 【ロータリー耕】▽優勝=砂川博之(城辺町)▽準優勝=池間敏一(伊良部町)、宇座徳成(平良市)

 写真説明(上)・溝の深さや均一性などの技術を競い合ったトラクター耕競技大会=30日、城辺町内のほ場
 写真説明(下)・ロータリー耕の部で優勝した砂川さん(前列左)、プラウ耕の部で優勝した平良さん(同右)。(後列左から)ロータリー耕で準優勝した宇座さん、池間さん、プラウ耕準優勝の新川さん=30日、宮古地区営農センター

top.gif (811 バイト)

復興支援で募金活動/城辺中生徒会・

豪雨被害の新潟、福井県のために

 集中豪雨で被害を受けた新潟、福井の両県の1日も早い復興を願い城辺町立城辺中学校(與儀千寿子校長)生徒会は29、30の両日、同町内のAコープ城辺店前で義援金を募るための募金活動を行った。
 生徒たちは「新潟、福井の人たちのために募金をお願いします」と買い物客の善意を求めていた。
 同校生徒会は新潟、福井の両県のために「何かできないものか」と話し合い、義援金を送ることを決めた。
 新潟県からは昨年、台風関連の義援金を受けているため、この恩返しも兼ねて募金活動を実施した。
 生徒たちは2日間、昼間と夕方の買い物客が多い時間に活動を実施。訪れる買い物客1人ひとりに「募金をよろしくお願いします」などと声を掛け募金を募っていた。
 生徒会の謝敷富子会長は「昨年の私たちが台風被害を受けたときは多くの支援を受けました。その恩返しも兼ねて少ない金額とは思いますが、復興のために役立てていただきたい」と話し集中豪雨で被害を受けた両県の1日も早い復興を願っていた。

 写真説明・新潟、福井両県の復興を願い募金活動を行う生徒たち=30日、Aコープ城辺店前

top.gif (811 バイト)

異常潮位情報を発表/宮古島地方気象台

 宮古島地方気象台は30日午後2時5分、「異常潮位に関する情報第1号」を発表した。それによると宮古島地方は、6月下旬から平常値より高い潮位が続いており、30日午前9時には平良港で平常値より19センチ高い潮位が観測された。
 同気象台では、これから8月5日にかけては大潮に当たり、年間でも潮位が最も高くなるとして、漁港付近では満潮時刻を中心に浸水等への注意を呼び掛けている。
 異常潮位の主な発生原因は、これまでの事例などから海面が周囲より盛り上がる暖水渦の接近によるものと考えられているという。

top.gif (811 バイト)