200平成16  7 30 曜日

原則 「袖山」 を強調/葬祭場建設予定地問題

 2004年第3回宮古広域圏事務組合議会定例会が29日、同事務組合で行われ、平良市袖山墓地公園隣の市有地で進められている宮古広域葬祭場建設予定地問題について伊志嶺亮代表理事(平良市長)は、他の候補地選定の余地はあるものの白紙撤回はせず「原則的には袖山に建設する」と述べ、これまでと同様の考えを改めて示した。一般質問には4氏が登壇。このうち4氏が広域葬祭場問題について質問した。

 一般質問には前川尚誼氏、野崎達男氏、真栄城徳彦氏、新城元吉氏が登壇。質問は2324人分の建設反対署名があった広域葬祭場建設予定地問題に集中した。
 「人里離れた場所での建設はできないか」など建設地再考を求められた伊志嶺代表理事は、地域住民がすべて納得するような場所が他にあれば再検討の余地があるとしたものの、「現予定地では建設に係る関連法規をすべてクリアしている」と説明。16日に行われた同組合理事会と同様、原則として同地域に建設を進める姿勢を再度、強調した。
 また、反対する地域住民への対応について考えを求められた伊志嶺代表理事は「建設を開始すれば座り込みなどの強硬手段に出るということを署名を手渡された時に聞いた。柔軟に対応していきたい」と述べた。
 反対署名は「広域葬祭場建設予定地に反対する地域住民の会」(下地隆義代表)が島内や県内外から集めたもの。▽火葬場の建設場所としてはあまりにも住宅が近い▽周辺地域の環境悪化につながる―などを反対理由に挙げている。
 議会ではそのほか、「宮古広域圏事務組合職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例」の議案や、田園地域マルチメディア推進費16万3500円と農林水産施設災害復旧費37万2000円を盛り込んだ専決処分、監査委員の任期満了に伴い新委員に砂川榮氏(平良市西里)を選任する同意案などが上程され、全会一致で議決した。

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放置車両32台を確認/下地町・町内一円をパトロール

 下地町(川満省三町長)と同町環境美化推進協議会(会長・砂川隆夫助役)は29日、放置車両パトロールを町内一円で実施し、畑や原野に放置されている車両を点検した。事前調査で車両が放置されている31カ所を点検した結果、32台の放置車両を確認。うち25台は車両番号を確認できたため、今後、陸運事務所などで所有者を割り出し本人へ処分勧告する。昨年のパトロールでは35台の放置車両が見つかっており、今回のパトロールでもほぼ同数が見つかったことから所有者の責任意識の低さが浮き彫りとなった。

 パトロールには、役場職員や環境美化推進協議会の放置車両対策部、宮古福祉保健所、宮古警察署などから9人が参加。農地や原野などを点検したところ、32台の放置車両を確認した。車両番号や、車内に残っているものなどから所有者を確認する手掛かりを探し、写真を撮ったり記録するなどの作業に当たった。
 放置車両の中には使用せず放置されたままの車両のほかに、肥料や農具を入れる倉庫として使用されている車両もあり、町役場では、倉庫などの再利用の際には届け出をするよう呼び掛けている。
 所有者が判明しない車両については処分を求めるステッカーなどを張り、30日間以上処分されなかった場合は、リサイクル法や町の条例に基づき処分する方針。
 同パトロールは昨年も実施し、35台の放置車両を確認した。そのうち25台の所有者が判明し、17台で再利用の届け出や処分が行われた。
 パトロールに先立ちあいさつした同協議会会長の砂川助役は「今回のパトロールで、所有者に処理の責任を自覚してもらいたい。勧告する行政も処理の仕方など指導していく必要がある。放置車両の処分は土壌汚染を防ぐことにもなる。皆さんの協力による一掃をお願いしたい」と協力を求めた。

 写真説明・畑などに放置されている車両を点検する参加者たち=29日、下地町与那覇

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リコール署名 無効が確定/多良間村選管が控訴断念

 【多良間】6市町村合併の是非を問う住民投票で「反対」が過半数であった結果に反して合併に賛成した村議の西平幹氏、石原朝英氏に対する解職請求(リコール)署名をめぐり、両氏が署名は無効であるとして異議申し出をした請求を那覇地裁が認めた判決に対し、多良間村選挙管理委員会(垣花清次委員長)は控訴を見送り、控訴期限の28日を過ぎたため、署名の無効が確定した。リコールを問う住民投票では期日前投票で76%の有権者が投票を済ませていたが、すべて無効となった。
 この訴訟は、リコールの対象となっていた村議2人が、リコールに必要な署名集めをした代表者の一部が村の一般職員であることから地方自治法に反しているとして村選管に対し署名無効の異議を唱えたが、村選管が「違法ではない」と異議申し出を棄却したことから、村選管に対し代理人署名決定の取り消しを求め訴訟を起こしたもの。那覇地裁では村議2人の訴えを認め判決までリコールの住民投票停止を決定。今月14日に署名無効を認める判決を出した。
 村選管では19日の定例委員会で控訴について検討し、「判決は覆えらない」と判断し全会一致で控訴しないことを決定した。

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獅子舞い「恵みの雨」を祈願/上野村新里の豊年祭

 上野村新里の豊年祭が29日行われ、住民こぞって獅子舞や棒振り、クイチャーを舞い、綱を力いっぱい引いた。同祭りは村の無形民俗文化財に指定されている伝統行事。今年も夏空の下、住民の心意気が爆発した。
 新里の豊年祭は五穀豊穣(ほうじょう)や部落発展、無病息災を願う行事として行われている。
 この日は朝から神に仕えるウプンマやユーザスツカサたちが、ツカサヤー御嶽(うたき)と公民館でニガ をした。午後5時ごろには部落の役員や青年たちが御嶽を訪れユークーブドゥ
ス゜(恵みをこう踊り)を奉納。御嶽を出た後、一行は厄よけの獅子舞を各四辻で演舞した。この場で、ピカズトィス゜シュー(開催日選定者)の兼島正吉さんは、大雨が降るよう願いオトーリを回した。
 メーンのひき踊りは、午後5時半ごろから始まった。ひき踊りは公民館前から西に向かって進み、演目は獅子舞、棒振り、男、女踊りの順番。辺りには獅子をはやし立てるホラ貝や鉦(かね)、太鼓の音、棒振りを舞う男たちの「ヒヤサッサ」の声が響きわたった。
 一休みして午後7時ごろから綱引きが行われ、老若男女が「ワッショイ」の声とともに、こん身の力を綱に込めた。最後は新里に古くから伝わる新里のクイチャーで締めくくった。

 写真説明・豊年祭では伝統の獅子舞が披露された=29日、上野村新里

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名前は「ティダまる」/真太陽(まてぃだ)国際書道展マスコット

 真太陽国際書道展実行委員会(実行委員長・伊志嶺亮平良市長)が募集していたマスコットキャラクターの愛称は、平良市立北小学校3年の平良賢一君が応募した「ティダまる」に決定した。「太陽のまるとみんなのまると平和のまるをイメージした」愛称。名付け親の平良君とキャラクター制作者の前里直子さんは、8月7日の交流パーティーで表彰される。真太陽国際書道展は8月6日から平良市総合体育館で開幕する。8日まで。
 キャラクターの愛称は6月1日から20日までの期間中に宮古島内から49点、本島から8点の計57点の応募が寄せられた。キャラクターの髪型は毛筆をイメージし、バックの赤い円は太陽と筆(書道)を通しての国際交流が表現されている。
 同書道展では、国内だけでなく漢字文化圏の中国や台湾から応募された作品も展示する。

 写真説明・愛称が決まったマスコットキャラクターの「ティダまる」

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