200平成16  7 24 曜日

町長の解職請求確定的/伊良部町

 宮古地区市町村合併の推進を表明する浜川健伊良部町長の解職請求(リコール)を目指している合併反対団体「伊良部町の自治権を守る会」会長の川満昭吉氏らは23日午後、町内の同会事務所で記者会見し、同日までに集めた署名数を発表した。リコール請求に必要とされる有権者の3分の1(1695)を上回る1700人以上の署名が集まっていることが明らかになった。町民は、合併反対派と合併推進派に分かれ激しく対立し、泥沼化の様相を呈している。一方、浜川町長は「署名のやり方は公平ではない」と不満をぶつけている。

 署名運動の期間は、今月13日から8月11日までの30日間。解職請求代表の川満氏らは今後、上積み署名収集を行い、来月11日までには2000人以上の連署で解職請求を目指すとしている。町選挙管理委員会は、署名名簿受理した日から20日以内に署名審査を実施。さらに署名名簿は、審査終了の日から7日間は縦覧され、その間に異議申立が無い場合は、3カ月以内に浜川町長の解職を問う住民投票が行われる。
 記者会見で、川満氏は「リコールに必要な有権者の3分の1に当たる1695人の署名集めにめどが立った」と説明した。署名収集人は約160人で、このうち今回は80人が集めた署名を中間集計。残りの80人が収集した署名を合計すると、1700人以上は確定的。
 川満氏は「署名収集人に対し、脅迫が相次いでいる。これまで名前が分かっている脅迫者は44人」と述べ、今後弁護士と相談し刑事告発していく考えを示した。

 写真説明・記者会見する川満氏ら=23日、伊良部町佐良浜地区にある「伊良部町の自治権を守る会」事務所

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泡盛を米国に出荷/多良川・「国民への浸透狙う」

 酒造会社「多良川」(城辺町)は23日、同社の泡盛の代表銘柄「琉球王朝」について米国への出荷を始めたと発表した。これまでに米国に進出した泡盛はいずれも日系人市場での販売が中心だったが、同社は「米国人全体をターゲットにしたい」として一段の浸透を図る。
 同日までに出荷したのは、米国向けラベルを張った、アルコール度数24度で750ミリリットル入りの3年もの古酒2880本。1本20ドル (約2180円)前後でニューヨークやロサンゼルスのレストランやスーパーの店頭に並ぶ。
 同社の砂川拓也専務は「米国進出はあこがれだった。年内には9000本を出荷し、沖縄の泡盛を米国人の間に定着させていきたい」と話した。

 写真説明・米国への出荷が始まった泡盛「琉球王朝」

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「最高の仕上がり」/ボクシングフェザー級・洲鎌、きょう世界挑戦

 【ソウルで洲鎌恵仁記者】WBC世界フェザー級12位の洲鎌栄一(28)=尼崎=はきょう24日、同級王者の池仁珍(31)=韓国=に挑戦する。23日には会場となるセントラルシティミレニアムホールで計量が行われ、洲鎌は1回でパスした。
 王者の池は1回目の計量で900グラムオーバーしたが、2回目でリミットギリギリでパスした。
 記者会見で洲鎌は「減量はちょっとしんどかったが、最高の仕上がり。勝てるように頑張ります」と述べた。宮古関係者としては82年の友利正以来、2人目のチャンピオンベルトを狙う。
 対戦相手の池は初防衛戦。戦績は31戦28勝(17KO)2敗1分け。驚異的なスタミナを誇り強打に定評がある。
 試合には宮古からも洲鎌栄一宮古島後援会(会長・仲間克城辺町長)が応援ツアーを組み15人が参加。現地で声援を送りベルト奪取を後押しする。
 記者会見の内容は次の通り。
 ―相手は体重オーバーだったが
 僕にはあまり関係ない。試合で勝てればいい。
 ―王者に威圧感は感じたか
 ない。背や体は大きいと思っていた。
 ―明日リングに上がるが気持ちは
 やるか、やられるか、それだけ。
 ―きのう(22日)は完全休業だった
 そう。きのう、きょうは良く寝ました。
 ―きのうの段階で体重はOKだったか
 きのうは500グラムくらいオーバーした。サウナで落とした。
 ―サウナにはどのくらい入った
 20分くらい。出たり入ったり繰り返した。体力を消耗するほど入っていない。
 ―練習を終え最高の仕上がりと言っていたが、それは変わらないか
 そう。勝てるように頑張るだけ

 写真説明・調印式でポーズをとるWBCフェザー級王者の池仁珍(左、韓国)と挑戦者の洲鎌栄一=23日午後、ソウル

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意見発表で砂川さん(宮農1年)最優秀賞/

県学校農業クラブ連盟大会

 第52回県学校農業クラブ連盟大会(主催・同連盟、県高等学校文化連盟)のプロジェクト発表と意見発表が23日、マティダ市民劇場、宮古島マリンターミナルの両会場で行われ、各校の代表が日ごろのクラブ活動の成果を発表した。宮古農林高校など、県内6校の高校生らが各部門にエントリーした。宮農高からは、「お年寄りとともに」と題して意見発表「文化・生活」の部に出場した砂川綾子さん(生活福祉科1年)が最優秀賞を受賞。砂川さんは8月の九州大会に県代表として出場する。第6回日本水大賞を受賞するなど、昨今の活躍が目覚ましい同校環境工学科環境班は、注目されたものの入賞はならなかった。

 同大会は、日ごろの農業クラブ活動の成果を発表するとともに地域農業の進展に役立とうと開催。宮古での開催は12年ぶり4回目となる。
 200人余の高校生が出場し、プロジェクト発表、意見発表部門の最優秀賞受賞校(者)は8月25日から27日まで福岡県で行われる九州大会に、また22日に行われた測量、家畜審査、農業情報処理の各競技の最優秀賞受賞校(者)は、10月に神奈川県で行われる全国大会への切符を手にした。
 意見発表部門で最優秀賞に輝いた宮農高の砂川さんは、高齢者介助のボランティア体験をつづり「社会のために尽くしてきたお年寄りたちが生きがいを持って生活が送れるように、少しでも快適な気分で過ごせるように手伝いたい。卒業後は福祉社会の担い手になります」と発表。「練習では、制限時間をオーバーするなど苦戦が続いたので受賞は予想外。さらに練習を重ね、九州大会ではもっと質の高い発表をしたい。ボランティア活動にも引き続き頑張っていきたい」と、笑顔で感想を話していた。
 一方、昨年の全国大会で最優秀賞を受賞し、各方面への普及活動にも積極的に取り組んでいる同校の環境班は注目が高かったが「発表内容が、新たな研究開発の発展性に乏しい」として受賞を逃した。
 閉会式では、島袋良直指導主事が▽地域の課題と結び付き、発想豊かで着眼点が良い▽農業生産、農業経営への視点が少ない(プロジェクト部門)▽地域に根差したテーマ▽要点が絞りきれていない(意見発表)―など、それぞれ評価点と改善点を挙げて講評した。
 結果は次の通り。(敬称略)
 【プロジェクト】▼最優秀賞▽食料=八重山農林高校▽環境=中部農林高校▽文化・生活=八重山農林高校▼優秀賞▽食料=北部農林高校▽環境=南部農林高校▽文化・生活=北部農林高校
 【意見発表】▼最優秀賞▽食料=浦崎直之(北部)▽環境=比嘉輝美(中部)▽文化・生活=砂川綾子(宮古)▼優秀賞▽食料=玉城真希(南部)、仲間舞夢(宮古)▽環境=鈴村麗華(北部)▽文化・生活=與古田栄理子(同)
 【測量】▼最優秀賞▽平板測量=南部農林高校▽トランシット測量=八重山農林高校▼優秀賞▽平板測量=八重山農林高校▽トランシット測量=南部農林高校
 【家畜審査】▼最優秀賞▽黒毛和種若雌=西平和音(南部)▽同成雌=伊良部正人(八重山)▼優秀賞▽黒毛和種若雌=宮良康太(八重山)▽同成雌=池城安樹(同)
 【農業情報処理】▼最優秀賞=崎浜秀太(南部)▼優秀賞=斎藤沙(久米島)、新城和輝(宮古)

 写真説明・意見発表「文化・生活」部門で最優秀賞に輝いた宮古農林高校1年の砂川さん=23日、マティダ市民劇場

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宮古の海を満喫/本土の子供たちがシュノーケリング

 ダイビングショップのダイブキッズ関東支部(木村京子代表)が企画する夏休みダイビングスクールが21日から始まり、関東や関西、岡山県から14人の児童が来島しシュノーケリングやダイビングなどで宮古島の海を満喫した。プロインストラクターの木村さんらスタッフが指導に当たり、子供たちに安全なシュノーケリングの方法などをアドバイス。子供たちに海の楽しさを教えた。
 このダイビングスクールは、子供好きな木村さんがより多くの子供たちにも安全に海を楽しんでもらおうと実施。ダイブキッズ関東支部で参加募集を行い、宮古島にあるダイブキッズ(木村浩之代表)が受け入れている。27年前から実施しており、これまでにのべ100人以上の子供たちが水泳やダイビングなどを学んだという。
 一行は21日に宮古入り。滞在中は砂山ビーチや伊良部島の佐和田の浜、渡口の浜などでダイビングを体験した。
 また、22日には琉球國祭り太鼓宮古支部の子供たちとの交流会も開き親ぼくを深めた。23日には城辺町の吉野海岸でシュノーケリング。この日は祭り太鼓の子供2人もメンバーに加わり、海中の世界を堪能した。
 木村京子さんは「子供たちの安全を確保しながら正しい方法での潜り方、泳ぎ方を知ってもらいたかった。美しい海を見てもらいたい」と話した。

 写真説明・関東や関西などから来島した子供たち。宮古島の海を堪能した=23日、城辺町吉野海岸

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