宮古地区の2004年産葉タバコの買い入れが21日、JT宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日の買い入れは42トンで、総買い入れ額は8408万7425円、1キロ当たりの価格は2013円、10アール当たりの収量は199キロとなった。今期は台風4号の被害で収量減が懸念されており、初日は前年と比べ反収が21%減となったが、キロ当たりの価格は3%高となるなど品質面では好調な滑り出しとなった。県たばこ耕作組合によると、今期宮古地区の葉タバコ総収量は前年より約290キロ減の1315トン、反収は203キロを見込んでいる。買い入れは9月2日まで続く。
2004年産葉タバコは、植え付け当初から気象条件に恵まれ2年連続の豊作に期待が寄せられていたが、6月に台風4号が襲来。4月上旬から収穫が始まっていたため約7割は被害を免れたが、強風で後植えの葉タバコの茎が傾いたり葉が落ちるなど、約3億7000万円(速報値)の被害を受けた。
初日は城辺町の農家を対象に午前8時半から買い入れを開始。農家や関係者が見守る中、鑑定が行われた。
今期買い入れは城辺町の7月21―8月5日を皮切りに▽伊良部町(8月5日―9日)▽下地町(8月9日―18日)▽多良間村(8月18日)▽上野村(8月18日―27日)▽平良市(8月27日―9月2日)―の順となっている。
県たばこ耕作組合によると、今期宮古地区の葉タバコは180戸の農家が計6万4751アールの耕地で栽培。これから試算される総収量は1315トン、反収は203キロを見込んでいる。
同組合では「台風の被害で当初の目標が達成できなくなった。初日は高価格となったが、買い入れはまだ始まったばかり。買い取れる分はとにかくすべて買い取っていきたい」と話している。
写真説明・2004年産葉タバコの買い入れがスタートした=21日、JT宮古葉たばこ取扱所
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