200平成16  7 22 曜日

葉タバコ買い入れ始まる/総収量1315トン見込む

 宮古地区の2004年産葉タバコの買い入れが21日、JT宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日の買い入れは42トンで、総買い入れ額は8408万7425円、1キロ当たりの価格は2013円、10アール当たりの収量は199キロとなった。今期は台風4号の被害で収量減が懸念されており、初日は前年と比べ反収が21%減となったが、キロ当たりの価格は3%高となるなど品質面では好調な滑り出しとなった。県たばこ耕作組合によると、今期宮古地区の葉タバコ総収量は前年より約290キロ減の1315トン、反収は203キロを見込んでいる。買い入れは9月2日まで続く。

 2004年産葉タバコは、植え付け当初から気象条件に恵まれ2年連続の豊作に期待が寄せられていたが、6月に台風4号が襲来。4月上旬から収穫が始まっていたため約7割は被害を免れたが、強風で後植えの葉タバコの茎が傾いたり葉が落ちるなど、約3億7000万円(速報値)の被害を受けた。
 初日は城辺町の農家を対象に午前8時半から買い入れを開始。農家や関係者が見守る中、鑑定が行われた。
 今期買い入れは城辺町の7月21―8月5日を皮切りに▽伊良部町(8月5日―9日)▽下地町(8月9日―18日)▽多良間村(8月18日)▽上野村(8月18日―27日)▽平良市(8月27日―9月2日)―の順となっている。
 県たばこ耕作組合によると、今期宮古地区の葉タバコは180戸の農家が計6万4751アールの耕地で栽培。これから試算される総収量は1315トン、反収は203キロを見込んでいる。 
 同組合では「台風の被害で当初の目標が達成できなくなった。初日は高価格となったが、買い入れはまだ始まったばかり。買い取れる分はとにかくすべて買い取っていきたい」と話している。

 写真説明・2004年産葉タバコの買い入れがスタートした=21日、JT宮古葉たばこ取扱所

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太陽ギラギラ/暑さ厳しく、きょう大暑

 きょう22日は二十四節気の1つ「大暑(たいしょ)」。1年のうちでも、暑さが最も厳しい時期と言われる。
 21日からは夏休みが始まり、朝からプールに公園に元気いっぱいの子どもたちの姿が見られた。教室はしんと静まり返っているが、体育館には部活動の練習に励む子どもたちの声が響く。それぞれに夏休みを満喫。
 温度計の数字が上昇するに伴い、クーラーの設定温度はどんどん下がる。現代特有の「冷房病」が気になる季節でもある。室内と外気の温度差に適応できなくなる冷房病。女性や乳幼児、高齢者に多く見られ、不眠、肩凝りの原因にも。夏こそ健康管理に注意が求められる。

 写真説明・日差しが照り付ける青空の下、プールで楽しむ子どもたち=21日、城辺町立城辺小学校

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空港跡地にヤギ牧場を/多良間村で意見交換

 新多良間空港の開港に伴い、旧多良間空港跡地をヤギ牧場としての活用を目指す多良間村(兼濱朝徳村長)は21日、県宮古支庁で「旧多良間空港跡地利用計画事業説明会」を開いた。安和朝忠支庁長をはじめ、同庁職員や宮古保健所職員、宮古家畜衛生保健所の職員が出席し、村の説明を基に実現に向け意見を交換した。出席者から出された「採算はとれるのか」などの質問に対し村側は「具体的なデータを基に試算している」とし、自信をのぞかせた。村側は今回の説明会で出された意見や要望を現計画案に取り入れ、実現に向けて取り組んでいく考えだ。

 会に先立って安和支庁長は「ヤギは県民になじみの深い、親しみのある生き物。村の発展のため、この素晴らしい計画の成功に向けて取り組みましょう」とあいさつした。
 計画は旧多良間空港跡地8・3ヘクタールを有効に利用するために発足した旧多良間空港跡地利用審議会(兼城克夫会長)がまとめ、兼濱村長に答申した案。総事業費は1億9924万円。
 ヤギ牧場計画は観光客に対して滋養性の高い多良間産の食材の提供と宮古圏域を含む県内に安全な食肉供給の島として貢献するための核となる施設を目指す。また、管理運営などの受託を通して地元の雇用創出と活性化を図る。
 事業主体は村と地元農業者が互いに150万円を出資し、農業生産法人を設立し運営にあたる。
 具体的な利用内容としては滑走路を中心とする跡地および字有地を肉用ヤギの放牧ゾーンとして造成と植栽を実施。滑走路のうち海浜側に面した部分を保安林ゾーンとして整備し、台風などの自然災害から守る。隣接する字有地などは乳用、肉用ヤギの採草地ゾーン。機能導入ゾーンも設置し、ヤギ舎、堆肥場、加工施設などを建設する。
 また、現在はヤギ肉も宮古本島に搬送、処理してから村で消費されるため、コストが割高になる現状を説明。村内で飼育・飼養されたヤギの生体処理施設も兼ねるメリットを強調した。
 収支面では、1頭当たりのと畜手数料を3000円、キロ当たりの販売価格を2000円(1斤1200円)と仮定し、1日1頭(年間240頭)を処理したと試算すると収入が1303万2000円、支出が1352万3000円となり、49万1000円の赤字。税金などを加えると年間で56万1000円の赤字となるが1日に2頭(年間480頭)を処理すると収入2606万4000円、支出2587万1000円となり、税額など12万2000円を差し引いても7万1000円の黒字となることを説明した。
 計画上の目標頭数、4頭で計算すると106万8000円の黒字となる。
 説明後、出席者からは「処理頭数に無理がないか」、「採算はとれるのか」、「採算をとるためには販路の拡大が必要」、「処理施設の衛生基準はクリアできるか」などの質問が出された。
 質問を受けて兼濱村長は「衛生面や収支の問題など県の専門家からいただいた意見を大事に、計画を詰めていきたい。意見や質問をすり合わせ実現に向けて取り組んでいきたい」と述べた。
 総括した県宮古支庁の平良一男次長は「解決に至らなかった部分もあるが、村の負担を軽減するため本庁とも調整していきたい」とまとめた。

 写真説明・ヤギ牧場の計画を説明し、理解と協力、意見を求めた兼濱村長=21日、県宮古支庁

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悪臭に苦情/西里大通り

 「西里大通りが臭い」と観光客や地元客、地域住民から苦情が出ている。同通り商店街振興組合の浜元岳浩理事長は「確かにそんな声は多い。それでも宮古のメーン通りかという批判もよく聞く。道路管理者の県に、きちっと対応してほしい」と話す。
 同通りの悪臭は恒常的で、特に気温が上がる夏場は強くなるという。
 県宮古支庁土木建築課維持管理係によれば、この臭いは、生活雑排水に含まれる油かすなどが道路側溝内に付着し、腐敗・滞留することに起因している。
 同通り商店街振興組合では、このため年に1、2回、バールで側溝のふたを取り外し滞留物の除去作業を実施。しかし、バールではコンクリートのふたが外せず、大部分の清掃ができないため、さほど効果は出ていないという。
 浜元理事長は「一度は県が全部のふたを取り外し掃除してほしい。そうしなければ水が流れない」と要望する。
 県宮古支庁土木建築課維持管理係の池城正夫主幹は「要望の通り、早急に対処したい。今後は通り会の協力を得て、清掃の回数も増やしたい」と話す。
 悪臭の抜本的解決には下水道の敷設が必要だが、平良市下水道課の饒平名功課長は「通り沿いの住宅は、床下に浄化槽を設置している所が多く、引き込み工事をするとなれば、床の除去など費用が高く付く。そのため、下水道を敷設しても多くの利用は見込めない」と、敷設に踏み切れない状況を説明。今後に向けては「道路拡幅工事が実現すれば費用が安くつくので、その時に並行して実施したい」と話している。

 写真説明・観光客らから「臭い」と苦情が出ている西里大通り

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泳ぎマスターするぞ/城辺町で水泳教室

 夏休みを迎え、城辺町内の小学生が水泳の基礎を習得する「少年・少女水泳教室」(主催・同町教育委員会)が21日から同町立城辺小学校のプールで始まった。25日まで。
 水に顔をつけられない子どもから、10メートルほど泳げる子どもまで、40人の初心者がそれぞれの泳力レベルに合わせたグループに分かれて水泳にチャレンジ。「足を動かしてから手は動かしましょう」「手は曲げずに大きく動かしましょう」「スタートするときは息をたくさん吸って」など、子どもたちは講師の一言一言を吸収して正しい泳ぎを体得しようと、熱心に練習に取り組んでいた。参加した下地希世理さん(城辺小 6年)は「楽しい。長く泳げるようになりたい」と頑張っていた。

 写真説明・正しい泳ぎ方をマスターしようと、小学生が水泳を練習=21日、城辺町立城辺小学校

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